サスペンスもの漫画では傑作
よかった点 ・ネットの匿名性の恐怖と悪ノリがいい感じで混ざってからのあの最後は好き ・全1巻というが2巻ぐらいページがあり読み応えがある 総評 ・ちょっと古い感じもするが掲載された年を考えるとリアルだな。 ・掲載誌都合で中途半端に終わったのが残念...
「不安の種」「後遺症ラジオ」の中山昌亮が描くネット社会に潜む恐怖! もしもある日突然、大金と共に殺人依頼が一方的に送りつけられたら、あなたは……!? 今やネット環境なしには成立しない現代社会で、そこに棲まう「匿名者」たちが悪意を剥き出す!! 現実に起こりうる[リアルタイム・サイコ・サスペンス]!!
ニーチェ曰く
「深淵を覗く時 深淵もまたあなたを覗いている」
19世紀の哲学者であるニーチェは、今の世の中を
想像出来ていたのだろうか?
21世紀の世の中は深淵だらけになっている。
机の上のパソコンに、てのひらにある携帯電話に、
街中の安全確認のための監視カメラに、
いたるところに形を変えて深淵が存在する。
いたるところが深淵ということは、もはやすでに
世界が深淵の中にあるということだ。
いまや世の中は深淵の中に包み込まれている。
覗きこんでいただけのはずの自分が、
いつの間にか覗き込まれており、
しかも、弄ばれていたとしたら?
それに気がついたとき、深淵の闇は、
自分から一切の光を奪う。
光は戻らない。
いまや世の中は全て深淵の中だから。