強奪犯が従う絶対的な自分ルールにコメントする

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名無し
1年以上前
作者・せきやてつじ先生がコミックス2巻の後書きに 「現代版「ルパン」を目指して描きました」 と書かれている。 「それが成功したか否かは、読者の皆さんの  判断にゆだねます」 とも。 ルパン三世といえば、泥棒稼業でありながら 魅力的なキャラのルパンとその仲間が繰り広げる 娯楽的なストーリーで、国民的に人気があり 広く支持されている漫画・アニメ作品だと思う。 ジャンゴも信頼できる凄腕の仲間達と 派手で豪快な強盗劇を繰り広げる。 峰不二子的な美女や、つきまとう警部などのキャラも 意識してルパン的な要素として盛り込まれたのだろう。 しかしルパンに比べて暴力的な流血や殺人まであり 痛快とか爽快、と、素直に感じるには難しい部分が多い。 更に言えば、第一話から仲間が結構凄惨な殺され方を するのに、間接的にではあるがその犯人に 仲間になるようにいわれ、半ば、そうなってしまう。 私としては、まず最初に、そして最期まで、 この部分が引っかかった。 「仲間を思う気持ちが強いはずなのに、  仲間を殺したヤツとほいほいと手を組むのかよ」 と。 仲間が何より大事、仲間とは信頼しあうもの、 と、そう考えるなら色々と矛盾しているだろジャンゴ? そう感じてしまった。 なので物語を読んでいる間、ジャンゴへの感情移入、 ジャンゴを応援する気持ちが少しダウンして しまった感じは否めない。 「もしかして作者は、そういう大事なところを  まったく気がついていないのではないか」 とも考えてしまっていた。 実はそこのところは作者はチャンと考えてストーリーを 進めていて、ラストまでにはキッチリと ジャンゴとしてそのことに関しての考え方、捉え方、 だからジャンゴはこう考えて行動して仲間を選ぶのだ、 そういった部分についてはシッカリと明らかに 説明をしてくれる。 明らかになったからといって、それについて万人が 納得するか、正しいと思うか、共感するか、 それらは作者のおっしゃるとおりで 「読者の判断にゆだねるしかない」 という内容であるとは感じた。 だが少なくとも、せきやてつじ先生は 犯罪であるとか生死に関することとかも含めて 自分はこう思うからこういう生き方しか出来ない、 そういう大胆不敵な男を描きたかった、 法は犯すが自分ルールを犯しては生きられない男、 そういう男としてジャンゴを描きたかった、 けして肝心な部分を気づかずに描いた漫画ではなかった、 ということは判った。
作者・せきやてつじ先生がコミックス2巻の後書きに
「現代版「ルパン」を目指して描きました」
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名無し
1年以上前
作者・せきやてつじ先生がコミックス2巻の後書きに 「現代版「ルパン」を目指して描きました」 と書かれている。 「それが成功したか否かは、読者の皆さんの  判断にゆだねます」 とも。 ルパン三世といえば、泥棒稼業でありながら 魅力的なキャラのルパンとその仲間が繰り広げる 娯楽的なストーリーで、国民的に人気があり 広く支持されている漫画・アニメ作品だと思う。 ジャンゴも信頼できる凄腕の仲間達と 派手で豪快な強盗劇を繰り広げる。 峰不二子的な美女や、つきまとう警部などのキャラも 意識してルパン的な要素として盛り込まれたのだろう。 しかしルパンに比べて暴力的な流血や殺人まであり 痛快とか爽快、と、素直に感じるには難しい部分が多い。 更に言えば、第一話から仲間が結構凄惨な殺され方を するのに、間接的にではあるがその犯人に 仲間になるようにいわれ、半ば、そうなってしまう。 私としては、まず最初に、そして最期まで、 この部分が引っかかった。 「仲間を思う気持ちが強いはずなのに、  仲間を殺したヤツとほいほいと手を組むのかよ」 と。 仲間が何より大事、仲間とは信頼しあうもの、 と、そう考えるなら色々と矛盾しているだろジャンゴ? そう感じてしまった。 なので物語を読んでいる間、ジャンゴへの感情移入、 ジャンゴを応援する気持ちが少しダウンして しまった感じは否めない。 「もしかして作者は、そういう大事なところを  まったく気がついていないのではないか」 とも考えてしまっていた。 実はそこのところは作者はチャンと考えてストーリーを 進めていて、ラストまでにはキッチリと ジャンゴとしてそのことに関しての考え方、捉え方、 だからジャンゴはこう考えて行動して仲間を選ぶのだ、 そういった部分についてはシッカリと明らかに 説明をしてくれる。 明らかになったからといって、それについて万人が 納得するか、正しいと思うか、共感するか、 それらは作者のおっしゃるとおりで 「読者の判断にゆだねるしかない」 という内容であるとは感じた。 だが少なくとも、せきやてつじ先生は 犯罪であるとか生死に関することとかも含めて 自分はこう思うからこういう生き方しか出来ない、 そういう大胆不敵な男を描きたかった、 法は犯すが自分ルールを犯しては生きられない男、 そういう男としてジャンゴを描きたかった、 けして肝心な部分を気づかずに描いた漫画ではなかった、 ということは判った。
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女神の標的
戦後の金塊争奪サスペンス #1巻応援
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兎来栄寿
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『がんばれ元気』、『お〜い!竜馬』、『あずみ』などでお馴染みの、小山ゆうさん最新作。『颯汰の国』を挟んで、『雄飛』と同じ昭和の物語が新たに紡がれています。 本作は1953年の戦後間もない時代が舞台。大衆演劇の花形役を務める主人公の春子が、日本軍の大佐であった父が隠した日本再建のための金塊を巡る争奪戦に巻き込まれていくサスペンスです。 男剣士を凛々しく演じる美しく強い春子は、恩義のある座長のもとで何も知らず暮らしていましたが、ある日を境にその日常が崩れていってしまいます。ただ、戦後という時代もあり、ただやられるばかりではなく暴力に対し時に立ち向かって反撃していく姿もあり痛快です。 鴻鵠の志で金塊を隠した春子の父に対して、本当に存在するのかどうかも解らない「女神」(作中で金塊の隠語と語られる)を巡って、多くの人々が醜悪な争いを起こしていくさまは何とも言えません。 そしてまた、もし金塊が時の総理の下に首尾よく回っていったとしてもそれが正しく使われるかどうかは別の問題として存在するのもまた無常感を覚えさせられます。仮に総理が高潔な志で差配を行おうとしても、さまざまな思惑や柵が絡んだ政界でどこまで理想通りに事を運べるのか。栓なきことと解りながらも、考えてしまいます。 ともあれ、さまざまな勢力が互いに画策し合い息もつかせぬ展開で、誰を信用できて誰が信用できないのかも解らない春子の緊迫感がそのまま伝わってくるようです。 小山ゆうさんももう76歳ですが、筆に翳りは見えません。池上遼一さんも今月で80歳を迎えますが、皆さんお元気でい続けて欲しいです。
iメンター すべては遺伝子に支配された
遺伝子とAIに支配された世界
iメンター すべては遺伝子に支配された
六文銭
六文銭
自分の遺伝子に応じて、適職や配偶者までも 「iメンター」 と呼ばれるAIツールのようなものが判断してくれる世界。 しかも精度が高いからほぼ合っているという感じで、人類は無駄な努力というものがなく(例えば、野球選手になれる特性がなければ野球をしないとか)、効率的に人生を送れるというもの。 近未来では、わりとこうなりそうな感じで読んでてワクワクした。 しかも、1話完結のオムニバス形式ですが、徐々につながっていく感じはゾクゾクしました。 余談ですが、昔何かの本で、 パンドラの箱の中身にあった、すべての災いの正体は「自分の未来」 という解釈をした本があって、それを思い出しました。 つまり、将来自分がどうなって、いつ何で死ぬかを知ること以上の絶望はないという解釈だったのですが、確かに、どうなるかわからないから可能性にかけて頑張れるというのありますよね。 だから本作のように、生まれながらにして将来が決まってしまう世界は、絶望しないのかな?とか考えてしまった。 登場人物、意外と穏便に過ごしているので。 いずれにせよ、SFジャンルとして考えさせられる作品で、3巻完結なのも読みやすくて良い作品でした。
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