誓約の紅

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少女漫画っぽい吸血鬼兄弟もの!!にコメントする

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たか
たか
1年以上前
絵が綺麗で見やすくてストーリーも面白い!果たして少年に受けるのかという点は気がかりだけど、個人的にはすごく面白かったし好きな読切。かかずかず先生が好きな作品として挙げていたのが、「夏目友人帳・テガミバチ・蟲師」だと言うのも納得の「少女漫画っぽさ」のあるファンタジー。 舞台は人間の10倍の力を持つ不死の存在「吸血鬼」が存在する世界で、人間は吸血鬼を恐れながら暮らしている。主人公のコウは女の子のような顔をした美少年で、学校が終わるといつも兄のシンが迎えに来てくれる。2人の両親は既におらず、シンが親代わりでコウのことを育てているが、なぜかシンはコウに対して敬語で…というあらすじ。 https://i.imgur.com/ULPfJ4f.png     (『誓約の紅』かかずかず) 実はコウは吸血鬼の王で、シンは人間。しかもコウは兄の血しか飲むことができない契約が結ばれていた…という設定が面白かった。 吸血鬼の王について作中で事前に説明がないから、「吸血鬼の王ってなんだよ」と唐突に感じなくもないが、読み切り出しあえて説明しないのも想像の余地があっていい。 意地悪な見方をすれば、鬼滅が大ブームの今「兄弟の絆・吸血鬼」という題材を選んだとこが嫌らしいとかオリジナリティに欠けるとか言うこともできるけど、「兄弟だけど異種族で主従関係」という構図を少年漫画に持ち込んだところは斬新なんじゃないかと思う。 個人的にはすごく面白いんだけど、面白さの種類が「女性が好きそう」な面白さのため、ジャンプで受けるタイプの面白さじゃないだよな…と勝手に残念がってる。 上手く連載化すれば「第二のD.Gray-man」ぐらいの存在になれそうな感じがするので期待…! 【週刊少年ジャンプ2019年50号】 http://jumpbookstore.com/item/SHSA_JP01WJ2019046D01_57.html
目の前の神様
笑いも熱量も狂気もある快作将棋マンガ #1巻応援
目の前の神様
兎来栄寿
兎来栄寿
『バンオウ―盤王―』を激推ししている私ですが、『ジャンプ+』でまた新しい将棋マンガが始まったときは驚きました。 題材が被っているけど大丈夫かな? と私含め多くの人は思ったことでしょう。しかし、そんな杞憂を一瞬で払拭する面白さがこの作品にはありました。 要素としては色んな作品のエッセンスを感じますが、総合するとかなり独特な読み味です。とにかく1話から主人公の大刀がゆるい。 「スマートスピーカーのやること少なくね⁉︎ 電気消す仕事ってなんだよ…… お前一日中家にいるのに仕事それだけかよ オレだって電気消す仕事のほうがいいよ……!」 などの独特のセンスによるギャグパートが分量的にもかなり割かれているのですが、面白くて好きです。その後、更に発展するスマートスピーカーのやり取りは声を出して笑ってしまったほど。 チョコチップも大納言あずきも食べたい気持ちを抑えられず、翻訳サイトみたいな喋り方になる田原先生なども好きです。 一方で、そんな笑いと並列にゾクっとするような棋士の狂気や、対局の熱さも描かれます。 2,3話まででも読めば、この作品の上手さは存分に伝わるでしょう。 「一番を目指す気持ちが無ければ こっちに来ちゃいけないよ」 と田原先生が桜吹雪の下で語るシーンの 「一番になれないと苦しい なるまでも苦しい」 という言葉。そこまでは、そうだろうと納得できるでしょう。しかし、それに加えて 「なれたとしてもずっと苦しい」 と言い切ります。そうまでして、何のために一番を目指して指し続けるのか。 その件を受けての3話。 他者を見下す村井が、「奨励会という箱の中」で苦しんだ末にいつしか将棋のことがただの仕事になってしまい、最後に大刀との差異をはっきりと自覚して吐露するシーン。 それぞれ単体のシーンとしても良いですし、2話からの3話という構成としてとあまりにも綺麗で、そこからはもうずっと大好きな作品です。 その後の老練な棋士とのプライドのぶつけ合いも熱いですし、異能ひしめく棋界の魅力的な登場人物もどんどん出てきて盛り上がりを見せてくれます。しかし、そんな強者たちの中にあっても主人公が埋もれない魅力を持っているのもすごいです。 笑えて、滾れて、震える。 毎回、次を早く読みたくて仕方なくさせてくれる注目の将棋マンガです。
DOUBLE HELIX BLOSSOM
コロコロ発SF少女バディアクション #1巻応援
DOUBLE HELIX BLOSSOM
兎来栄寿
兎来栄寿
女の子同士のバディものは古来から名作が多いと相場が決まっています。そして、ちょっと啀み合っているくらいがちょうどいい。そう思う方には、うってつけの作品です。 コールドスリープから目覚めると、自分がいた2020年代から60年経った2080年代の東京にいた東雲菊。その時代では通称「特能」と呼ばれる外部神経を体外に伸ばしてコントロールする超能力が極一部の人間に発現しており、法規制されているものの犯罪が後を絶たない状況に。悪化する治安を食い止めるべく、民間企業に警察の業務が委託され「民警」と言われる民間警察が普及しているという世界設定です。 菊の相棒となるのが、菊のことを「おばあちゃん」と呼ぶ16歳の月下香(つきさがりきょう)。世界で唯一の「クラス9」の特能使いで、大量殺人を行った凶悪犯罪者です。地雷がどこに埋まっているかもわからず、何かあると菊も殺そうとすらする危う過ぎる人物なので緊張感もありながら、その中で発生するコミュニケーションに面白さがあるコンビです。 時代によって失われた誰かを守るために真っ直ぐであろうとする価値観を持ち続けて戦場で駆ける菊。そんな菊の在り方に、ときに苛つきときに戸惑いながらも少しずつ距離を縮めていく様子が良いです。 コロコロレーベルということで対象年齢はやや低めに作られていますが、子供のころからこうした良質なバディものに触れられたなら素敵な大人に育っていくだろうなと思わずにはいられない作品です。
せいやくのあか
誓約の紅
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