人生は…、何度だってやり直せる クラブの友達との諍いが原因で高校に行けなくなってしまった七海。とある工場でアルバイトをしていたが、自分の先行きに不安を感じ、21歳で定時制高校に入学することに。最初は怖々と授業を受けていたが、・32歳のシングルマザー、・いじめで不登校になった男の子 ・中卒を後悔する元社会人男性 ・志望校に落ちて自暴自棄になっている女の子 などなど、様々な年齢や境遇の同級生たちとのふれあいを経て、色々な悩みや辛さや新しい価値観に気づいていく…。「いくつからでも、何度でも、ほんの一歩前に踏み出せば、再チャレンジはできる!」を テーマに、定時制高校の青春を描きます。丸々1話分の単行本用描き下ろしもあります。【目次】 第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話 第9話 第10話 第11話 あとがき
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とあるきっかけで高校に通えなくなり、中卒のまま社会人となった21才の女性が主人公の物語。工場で働き続ける中、転職したくとも中卒では難しいということで、周囲のアドバイスでしぶしぶ定時制高校に通い出すところから始まります。10代の生徒たちに混ざりながら学校に通い、学生時代を思い出しては暗い気持ちに陥るという…。不安が募るような絵柄に、鬱々としたモノローグが続きますが、内面と作品世界の一体化した見せ方の表現が素晴らしくて、単なる「イイ話」におさまらない生々しさを常に感じます。全体的にこの人の描く線と波長が合うというか、まぁ好きですね。自分も、色々な事情を持つ人が集まる学校に通ってたので、似たような事あったな〜とか、こういう人いた!とか、思い出したりしながら読みました。