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表紙に描かれている主人公・リサはお嬢様。彼女が住み込みで働く男・冬真のためにオムライスを作るが、それがどう見ても真っ黒。どうやら味見もしてないらしい。当然の如くクソ不味いわけだが、彼女はそんなことお構いなしに「今度は私の番」と冬真の首筋に噛みつき血を啜る。
そう、彼女は吸血鬼。だから『リサの"食べられない"食卓』なのである。
…というのが、冒頭10ページの内容。試し読みで1話を読んだ私は「なるほど、料理の味が分からない吸血鬼のお嬢様と彼女に捕まってしまった男とのメシマズ料理コメディなんだな」と察知する。
しかし、単行本を購入して2話以降を読み進めると、どうも様相が変わってくる。リサは吸血鬼であり、料理が下手。そのベースは変わらないのだが、話はどんどん予想外の方向に転がってゆく。そして1巻の最後になると、話は思ってもみないところに着地を決める。
ただ、それまでの過程で紆余曲折があったために予想を超えているように見えたけど、改めて1話を読み返してみると実は1話のオチから大きくは離れてない着地点に辿り着いていたことに気付かされる。
少なくとも1話の試し読みからは想像できない作品になっているのは間違いないので、試し読みで気になったひともそうでない人も、是非この1巻通しての展開のダイナミズムを感じてみてほしい。
1巻まで読了。
美食美女なお嬢様の、料理と秘密の日常譚。料理は苦手。でも、強気な性格のリサお嬢様。「食べるなら美味しいものがいいに決まっている。だから… 美味しい食事を作るのだ」それなのに、自分の料理は食べられない――? 美食家(グルメ)なお嬢様には、ある秘密があるのです。そしてこれは、とても切実な“希望”の物語。不思議なお嬢様と、彼女を巡る人々の、日常を紡ぐクッキング・ラプソディー、開幕です。
美食美女なお嬢様の、料理と秘密の日常譚。料理は苦手。でも、強気な性格のリサお嬢様。「食べるなら美味しいものがいいに決まっている。だから… 美味しい食事を作るのだ」それなのに、自分の料理は食べられない――? 美食家(グルメ)なお嬢様には、ある秘密があるのです。そしてこれは、とても切実な“希望”の物語。不思議なお嬢様と、彼女を巡る人々の、日常を紡ぐクッキング・ラプソディー、開幕です。