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どうやら世界は人類のせいで滅びかけているらしい。そんな世界の中で人類以外の種族は身体を腐敗させながら何とか生活をしている。人類はというと、滅びてはないようだが他の種族からの迫害や虐殺に怯えながら細々と生き長らえているらしい。
そんな頽廃した世界で生きる人間の少女・ネコと街を外敵から守る傭兵"ガーディアン"のグアルディングリーの兄妹の物語。
ツイ4連載のため基本はコメディチックだが、ところどころにこの世界に影を落とす闇の部分が垣間見える。それは人類への迫害の様子などという直接的なものもあるが、例えば作中では直接提示されないが幕間の設定画で書かれる"腐敗進行度"の情報、人類は勿論のこと住人に頼りにされているガーディアンすらも固有名詞を用いて呼ばれることがないという様子など、間接的にも否応なく示される。
全てが緩やかに朽ちてゆく世界、でもそれと不釣り合いなほどの気丈さを見せるネコと、そんなネコとの生活を生き甲斐に任務へと赴くグアルディングリー。しかしその生活も長くは続かず、物語は一つの結末へと向かってゆく。
物語の結末は印象的で、(短期集中連載で尺が決まってたということも多少関わってくるのだろうが)見せられる部分を敢えて見せず、その結果として非常に余韻が深く、かつ遠くに未来への希望も見出すことの出来る結末となっている。
全1巻と非常に読みやすい長さでもあるので、特に「少女終末旅行」などのポストアポカリプスを描く作品が好きな方には全力でオススメしたい作品。
全1巻読了。
自然が頽廃した街で生きる一人の少女と機械仕掛けのガーディアン。世界は暗く厳しくとも、二人一緒ならば光は灯る。希望と成長の物語