シリアスなTS作品に疲れたあなたに

一番下のコメントへ

現実世界でセクシャルマイノリティの話題が多くなってきた影響なのか、マンガのテーマとしても近年増えてきたTS(性転換)系の作品。ある日突然異性になっていたとう作品だけでも「彼女になる日彼女になる日」「個人差あります個人差あり〼」「トランスジッター -歪な外側-トランスジッター -歪な外側-」等々…。そのような作品は往々にして、男女の性差や恋愛等のシリアスなテーマが敷かれていることが多いように思います。

その中に登場した今作。主人公もの安田くんも例に漏れず朝目覚めると女子になっていましたが、この安田くん、ざっくり言ってしまうと「田中くんはいつもけだるげ田中くんはいつもけだるげ」の田中くんのような、超低血圧系でめんどくさがりの(元)少年。着替えてるところに寮の同居者がいようとも、学校で好奇の目にさらされようとも、さらに生理が来てもまだなお、安田くんの感情に大きな揺らぎはなく終始ゆるーい感じの雰囲気で話が進んでゆきます。終いには男性に戻るための方法を探す努力もめんどくさいと言い出す始末。
そんな彼の周りのキャラクターも、それぞれの思惑があって安田くんに近づくんだけど、その理由もただ単に友達になりたかったり、安田くん関係なしにTSモノが好きなオタクだったりと、およそシリアスにならなさそうな害のない人たちばかり。そして、安田くんの最も近くにいる、寮の同居者の早坂くん、彼は安田くんを元の男性に戻ってほしいと思ってるんだけど、その理由が「元男性の安田くんにときめきたくないから」という、何それ可愛すぎかよという。
そんな、シリアスとは無関係のTS作品。TS作品を初めて読むという人には勿論、普段からTS作品をよく読むという人にも、こういう優しい世界もあるんだよと知ってもらえたらということで勧めたい作品。

1巻まで読了

コメントする
icon_reread
また読みたい
フォロー