ギュッと来る、ハートフルでコミカルなロスタイム
これは良い。すごく好き。 母子家庭で母が交通事故で逝去、残された中2の娘(ニコ)は母が縁を切っていた爺ちゃんと共に暮らすことに。 ニコの心情の描かれ方や表情がとても魅力的。 おじじを見ててイラッとする(自分がおじじ側だからだと思う)ところもありつつ、彼の考えや行動はすごく愛に溢れているなと感じて、読んでいてジワジワと温かくなってくるような作品。 スピリッツっぽい画風でもあるけど、展開とかテンポとか全体のまとまりが上手くて、講談社もこういうの求めてたんだなぁーって勝手に思いました。 まだ始まって2ヶ月の2025年ですが個人的TOP5には入りそうなぐらいイイです。 中庭ちゃんもすげえいいのよねえ…世界平和を目指してこ、みんなで。
ぷらせぼくらぶの奥田亜紀子さんの読み切り。田舎の母親から宅急便が送られてくる。仕事は忙しいし新幹線で7時間半かかるくらい遠いけど、ダンボール開けたら故郷の匂いがして帰りたくなった、という話。短いのであっという間に読めるんだけど色んな感情が浮かんでくる奥行きの深さがある。当時は気にも留めなかったのに今になって意味が分かることってありますよね。主人公・多恵子が見た目も母親そっくりになっていて感慨深い。子供だった自分の無邪気さを思い出して気恥かしいうちはまだ大人になれてないんだなぁ…。