一生懸命考えてる東堂院聖也が面白い
サラッと読めてしまうマンガ。 東堂院聖也が悶々と考え続けるわけですが一人考えて、もしくは振り回されて考えてる様、好感がもてる!! いや、彼女できる!できるよ! そのモノローグを全部声にだしてしまえば彼女できるよ!なんか応援したくなってしまいます。彼女どうこうより彼の独白が一番面白いですね。
学業優秀、運動万能、眉目秀麗にして大金持ちの子息――しかし、どうしても彼女が出来ない男・東堂院聖也(とうどういん・せいや)。「……なぜ?なぜ彼女が出来ないのか?」問うほどに遠ざかり、求めるほどに零れ落ちる!全人類共感、ひとりぼっちの恋愛戦争勃発!!この物語は、高校で彼女を作ると決心した男の戦いと空回りの記録である……!!!
眉目秀麗、文武両道、金持ちと三拍子も四拍子も揃った主人公。天から二物も三物も与えられている男である。でもモテない。なぜかモテる主人公はいっぱいいるが、これだけモテる要素を集めてモテない主人公は珍しい。
だが、読めばその理由がわかる。性格が悪いわけではない。行動力がないわけではない。しかし、自分をさらけ出すことができない。自分に自信がない。「彼女を作ること」が目的化してしまい、自分も相手のことも見えていない。そりゃ、モテないよって思う。ただそれでも彼女を作ろうと頑張る主人公はすごい。すごいんだけど、多分彼女を作ろうせず、何か他のことをした方が確実にモテそうなのが悲しい。
彼女ができない人は一読の価値あり。ちなみにイケメンの友人は「主人公がきつくて最後まで読めなかった」と言っていた。その友人にも彼女はいない。