寝る前に読む漫画の正解
ふつうだけど不思議で、なさそうなのにありそうなお話ばかりの短編集。 登場するのは、憧れの先輩と2人きりで出張中のOLさん、会社を辞めて引きこもりの男性、3徹目に突入した〆切前の漫画家など。 ここからハラハラドキドキするような物語をはじめることもできそうだけど、必要以上に波風立てることはなくサラッとフワッと展開していく。 近未来的だったりファンタジックだったりするのに、ふつうの人たちがふつうの温度で生きているのがとっても心地よい。 おまけ漫画で登場人物大集合の飲み会してるのも楽しい…!
普通の日常の延長線上に、こんな不思議な世界もあるんじゃないかと思わせる良作短編集。
中でも2.5次元胃袋が記憶によく残っている。閉店間際の中華料理店に一人のOLがやってきて、10人前くらいの料理をオーダーをして……という話。タイトルで察せるかもしれないが、かなり奇天烈でメタ的なオチとなるが、なんだか不思議と違和感がない。ああ、そういう話なんだなとするっと入ってくる。オススメ。