あらすじ眠れる日にも、眠れぬ日にも。夜のおともの掌編集。「ふつう」の夜を過ごす人々の、気持ち温(ぬく)まる、ちょっぴり不思議で可笑しな12の瞬間。結婚を控えたクールなOLが、深夜に辿る記憶の彼方〈追憶のネットサーフィン〉/昼は高校生、夜は世界を救う魔法少女たちのイマドキの悩み〈魔法少女の現実問題〉/3徹中の修羅場マンガ家の眠気は限界、見えないものが見えてきて〈わたしの睡魔〉 ――など珠玉の12編に加え、各話の登場人物たちが織り成す4コマ漫画を描き下ろし収録。
ふつうだけど不思議で、なさそうなのにありそうなお話ばかりの短編集。 登場するのは、憧れの先輩と2人きりで出張中のOLさん、会社を辞めて引きこもりの男性、3徹目に突入した〆切前の漫画家など。 ここからハラハラドキドキするような物語をはじめることもできそうだけど、必要以上に波風立てることはなくサラッとフワッと展開していく。 近未来的だったりファンタジックだったりするのに、ふつうの人たちがふつうの温度で生きているのがとっても心地よい。 おまけ漫画で登場人物大集合の飲み会してるのも楽しい…!