核爆弾が東京で炸裂したときどうなるか、どうするかという話。

ヤマザキマリ先生の新作オリンピア・キュクロス』を読もうとグランドジャンプをぱらぱらめくっていたら目に飛び込んできた東京での核爆発のシーン。
パッと手が止まって読み始め、引き込まれるのにそう時間はかからなかった。
壮絶である。
第一話→

平穏な日常を突如切り裂いたJアラートの警報音。容赦なく飛来する核ミサイル攻撃に脅かされた東京の人々に、生き残る術はあるのか…?

子どもの頃、3年ほど広島県に住んでいたことがある。
わりと大きな小学校で1学年に5クラスあり、すべてのクラスの学級文庫には「はだしのゲン」が置いてあった。
転校してすぐの頃は馴染めなかったのでずっとはだしのゲンばかり読んでいた。
特別授業というものがあって広島市、原爆、戦争の歴史など学び、課外授業で広島平和記念資料館に行ったりして原爆の現実を肌で学んだ。
もう、二度と日本で核に怯えることはないと思い、自分の中ではファンタジー化していた部分もある。
そしてすっかりその脅威を忘れて安穏と生活していた。

しかし、その恐怖が呼び覚まされることになる。
そう、北朝鮮だ。
ミサイルが日本上空を通過した。
まさかと思っていたのに。
そしてJアラートの性能を知ることになった。

この漫画は、東京・永田町に核ミサイルが落ちたことを想定し、その時どこにいて、どの時間経過でどう行動すべきかが描かれている。
これを読んだらJアラートを「どうせまた誤作動でしょ」と切り捨てることなんて出来ようがない。
誤作動だったらそれで良し、まずは自衛のため行動に移すのみと具体的な危機感を持つことができた。
グロ描写もないので読みやすい。

僕は専門家でもなんでもないのでこの漫画がどの程度のシミュレーションの上で描かれていて情報がどの程度確実なものかなんて知らないけど、危機感を持てただけでもかなりの収穫だ。
おかげで生き延びる確率が格段に上がるはず。
あとは普段から自分で調べて行った先々で軽くでいいからシミュレーションして備えることだ。

東京核撃」が「はだしのゲン」や「サバイバル」のように傑作になり人々に目に触れる機会が増えることを祈る。
いま、北朝鮮の核ミサイルの脅威にさらされている日本国民全員が読むべき漫画かもしれない。

読みたい

南北境界線超えてみたり、米朝会談の話が巻き起こったりと、なんとなく平和ムードっぽい危機を乗り越えた風な演出をしてますね。

そもそも日本ってのは巨大国家間の境界線みないたものですし、北朝鮮があってもなくても、将来、何らかの攻撃にさらされることがあるかもしれないって想像してしまいます。

夏になると過去の戦争を忘れないように、といった感じで過去の戦争についての作品や話題が増えるような気がしますが、今後は未来にあるかもしれない脅威を描く作品が増えるのかも……とこれを読んで思いました。

正常性バイアスって怖いよね。
シミュレーションと啓発が目的なら結末まで十分面白かった。
ミサイルじゃなくて災害が題材だけど「東京マグニチュード8.0」が災害シミュレーションとしてもエンターテインメントとしてもガチ傑作なのでみんなにオススメしておきたい。

いい加減、作品以外のところで炎上した問題で作品がポシャる流れやめにしてもらいたいわ。
別に作品に罪ねーだろ。版元もさ商売が大事なのはわかるけど作者を守ってやれよ。

作者がアレだからって永遠の0や海賊とよばれた男が駄作だったなんて思わないぞ

原作者の問題ってなんだろうと調べたけど触れにくい所だな。
まあいい感じで終わってるから最初からここまでだったのかもしれん

テムパル〜アイテムの力〜

ゲームの中でアイテム作って売りまくって現実でも成り上がる!

テムパル〜アイテムの力〜
吉川きっちょむ(芸人)
吉川きっちょむ(芸人)

先日発表された「ピッコマAWARD 2023」のSMARTOON部門を受賞していましたね。 https://piccoma.com/web/product/43170 世界最高のバーチャルリアリティゲーム<SATISFY>。全世界ユーザー数20億人が参加する壮大なファンタジーゲーム。 主人公は、借金まみれで日雇いの肉体労働で稼ぐゲーム中毒者の青年。ゲームばっかりやるから友達からも家族からも見放されていたが、ある日ゲームの中の依頼をこなしていると、まだ一人も存在しないレジェンドクラスの「伝説の鍛冶職人」に転職できる本を見つけ転職する。「伝説の鍛冶職人」になったおかげで、何でも武器を装備できるし強い武器も作れるようになって、それらを売ったお金を現実で換金して儲かってゲーム内でも現実でも底辺から成り上がっていく! という話です。 アイテムの力で猛スピードで成り上がっていく痛快なストーリー、縦スクロールならではのかっこいいアクション、仲間との絆、ゲームの世界のキャラ(AI)との恋愛まであって見どころがたくさん! 底辺を味わってきた主人公だから、ずっとお金にがめつくてとにかく根性で乗り切るところが面白いです。いろいろ運も向いてくるんですよね。 気軽にサクサクスルスルっと読み進められるのでちょっとした時間にぜひ。

巡る遊星

どうなるのか読めないけど楽しみな話!

巡る遊星
吉川きっちょむ(芸人)
吉川きっちょむ(芸人)

待ってました!中島佑先生の新連載!! ちばてつや賞『ODD FUTURE』や、となりのヤングジャンプ読切『友人について』『A PERFECT DAY』など素晴らしい読切を発表されてきた中島佑先生。 満を持しての連載!楽しみにしてました! https://tonarinoyj.jp/episode/2550689798819277317 高校時代、文化祭で脚本を書いたクラス演劇が優勝して才能を発揮していた主人公は、のちに高校時代の同級生に誘われてトリオを組んでいたが30を目の前にして芸人として売れていなかった。物書きとして友人の怪談系YouTubeの台本を書いて活躍してステップアップみ見えてきたりはするのだが、周囲では少しずつ不協和音的に人間関係がもつれ始めていく…。 これは「お笑い」の話というより、彼と彼を巡る周囲の物語。 物書きとして自分に自信がある主人公だし、自分自身のことを客観的に見られているのだが、決定的に人を楽しませようという気持ちに欠けているから芸人には向いていない。さらに、少なくとも自分は面白いものを書けているという傲慢さ、ふてぶてしさが表に出てしまっていて、他人から好かれることもない。プライドから自分から出た言葉は引っ込めないし、一人で何が悪いと開き直っている部分もある。 それでも僕にはどうしても彼を憎めない。 誰に評価されるでもなく、自分が面白いと思えることをやることが正義な世界で貫く彼は素晴らしい。しかしその価値観を他人に押し付け強要するのは傲慢すぎるし、いる環境に自分を適合させようという意思すら感じないのも違うと思う。その強情さと柔軟性の無さはやはり芸人には向いていないかもしれない。人に求めてばかりで求められることに応じられないのも人間関係が厳しくなってくる。 そのブレない姿勢が必要な場所もあるだろうから、全てを失う彼にはどこかで上手くいってほしいと願ってしまう。本格的に孤独になった彼にどのような変化が訪れるのか。 これからが楽しみだ。 https://comic-days.com/episode/2550689798274443728 https://tonarinoyj.jp/episode/316190247136013710 https://tonarinoyj.jp/episode/4856001361553621486

とうきょうかくげき
東京核撃
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