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ノブナガ先生

天下人教育をうけたいでござる

ノブナガ先生 大和田秀樹
六文銭
六文銭

織田信長。 上司にしたい、総理大臣になってほしい、などなど、その手のランキングで歴上の人物の場合は、必ず上位にくる人物である。 そして、まさに、本作は先生である。 本能寺の変からタイムスリップして現代にやってきた織田信長が、先生になったという話。 織田信長が現代の学校に、しかも高校の先生。 3年B組ノブナガせんせーい!である。 信長らしいやり方で、教育を叩きこんでくる。 ただ、面白いのは、きちんと史実に則った性格で展開されているところ。 意外と知られてませんが、酒好きではなく甘いもの好きとか、 せっかちではなく実はのんびり屋な面があるとか、こうしたエピソードを交えて信長像を描いており、歴史好きとしては、ほくほくします。 信玄とか信長とか、豪放磊落で、肝が座ったイメージがありますが、 実際はかなり細かいことばかり気になる繊細で、常に部下の顔色を伺っていた節とかありますからね。 ギャグがメインなのですが、こうした歴史要素も交えて信長像を面白可笑しく描いているのが本作の特徴かと思います。 色んな信長がありますが、先生な信長を楽しみたい方には是非おすすめしたい。

創作文芸サークル「キャロット通信」の崩壊

なぜ人は物語を綴るんだろう?

創作文芸サークル「キャロット通信」の崩壊
toyoneko
toyoneko

「今年読んでよかったマンガリスト」を作ったときに、今年読んだ読み切りで何が良かったかな…と思いだす中で、真っ先に思い出したのが本作だったんですよね というか、「ゼロ災でいこうっ」のシーンが思い浮かんだ(添付) 衝撃的なシーンでした 大人になっていく中で、飛行機事故を契機に、自分の「核」が創作ではなくなっていたということ(又は、自分の「核」は最初からそんなところにはなかったということ)、そして、現実を前に情熱は失われてしまっていたこと、そのことを自覚する物語 それが、本作に対する私の印象でした …が、読み返してみると、実はそうではなかった だって、主人公は、そのことを自覚しながら、それでも、創作をやめられないから 「他の選択肢がない」という理由で、やはり創作を辞めることができない 別の人生を歩めるなら歩みたいと泣くのに、それでも辞めることができない それどころか、キャロット通信は解散し、仲間もいなくなり、 誰も読んでくれない、読者すらいないのに、辞めることができない 「にもかかわらず…私は…懲りもせず」 「また繰り返す…どうして?」 「なぜ??」 たぶん、このセリフこそが、この作品の核心なのでしょう 主人公にとって、創作は、苦痛なのでしょう でも、主人公の救いは、もはや創作しかない だから、主人公は、創作に向き合い続ける 「赤羽」に登場するペイティさんが、 「やはり創らないと気が狂いそうだから創るってコトですね…」 と言ってました(増補改訂版4巻、ボーナストラック9話)、 「創作」というのは、もともと、そういうものなのかもしれないです あ、ところで、そんなふうに「創作」をやめることのできない綿本おふとん先生ですが、トーチwebで新連載とのこと!みんなで応援しようね! https://x.com/offton_w/status/1873197901478019149

のぶながせんせい
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