原点にして頂点の酒漫画
原点にして頂点という言葉をこの漫画に捧げたい!! 現代的なアイテムや背景が登場すればするほど、時代感のアップデートされなさが浮き彫りになっていく酒のほそ道。 楽しく美味しく呑めればいいじゃないかと言いながらもめんどくさい酒呑みばかりが登場し、でも結局みんな楽しければいいじゃないかというところに収束していく酒のほそ道。 アプデ前の人も後の人も、楽しくなるまで呑んで食べればそれでいいよね。自分がよければいいの極地がここにある。みんな自分勝手に楽しければいいんです! という空気感が絶妙に好きなんですよね。 めんどくさいこと言いながら、干渉し合っているよいでありながら自由に酒を楽しんでいる宗達がなんだかんだ好きなんだなあ。 自宅でつまみを作りながら酒を飲む回はレシピ漫画としても重宝するし、一人酒も飲み会もちょっといい店もいろんな酒の楽しみ方が学べる(?)のもいいところ。 時代に迎合することもなく、自分の信念を押し付けることもなく、適度にめんどくさいリアルなスタイルを貫いてくれる酒のほそ道が好きです。 誰よりもめんどくさいカスミちゃんがどんどん宗達に影響されてるのかわいい。めんどくさかわいい。
せっかくの44巻。
ありがたく駅前の居酒屋で飲みながら読んだ。
第2話から年越しの話だったのでタイムリーで良かった。
まあ、あっという間に秋まで進んじゃったが
それは毎回単行本読みでは恒例だし(笑)。
しかし今年はバレンタインネタも雛祭り、花見ネタもなかったんだな。
隣のBOX席にはパチプロ一家(多分)が今年の収支を振り返りつつ、
斜め隣の席では親父二人組みが大掃除で傷めた腰の話や
かかりつけの医院の先生がポックリいった話などをしながら
それぞれ飲んでいた。
なんか酒のほそ道の世界っぽくてシミジミした。