やっぱり評判通り怖かった
バスケ部のエースで勉強もよくできる自慢の息子。しかしガールフレンドのストーカーから刺されたことがきっかけで何かがおかしくなっていく…サスペンスホラーです。いわゆる「狐憑き」って今で言うと精神的な病気だったんじゃないかってよく聞きますが『Sink』は逆で、世の中で起きる事件や事故は全て「彼ら」が原因だという話です。読み終わった直後はあんまり怖くなかったな〜と思ったんですが、なんて感想書こうかなと考えていて「彼ら」には血筋が関係するという点に気づいた途端にジワジワと怖くなってきました。血筋って逃れられないじゃんね…。ばーちゃんの東北訛りがホラー感を増し増しにさせてました。
構想20年執筆4年も頷けるこわさ。言葉に現わせないけど、読んでいると不安になるような
メンタルに響く怖さがある。ホラーが好きな人にはぜひとも1度読んでいただきたい。
でもこのホラーを描いた人が今現在「ぼのちゃん」を描いている事実が一番こわいかもしれない。