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中学１年の春休み、わたしは退屈していた。モデルをしている姉がグラビア撮影の旅に行くのを知り、何でもするからと無理やりついて行くことになった。しかし、到着したのは交通が不便な山道のド田舎の村。宿はお寺でなんだか妖怪が出てきそう…。撮影ってもっと華やかだとおもっていたのに…と後悔した矢先、次々と不可解な出来事が起きて……。

300年という歳月、山で誰とも関わらず一人で暮らしてきた妖怪の白銀は、ある日人間の少女・撫子と出会ってしまう。妖怪を研究することが夢と語る撫子は、妖怪と共に暮らしその生態を調べ尽くすため、初対面の白銀に「嫁にしてほしい」と告げるが…！　人外×女子高生の夫婦生活はじまる!?

ある晩小学一年生の妹・神（しん）が、中学生の兄・良に襲い掛かってきた。髪は逆立ち獣の形を成し、「お前をかみ殺してやる」と兄を襲う。しかし両親が部屋に入った時、妹は元の姿に戻っていた。翌日、良のクラスに転校生がやって来た。奈々尾純子、死んだクラスメイトのアヤに良く似た少女だ。しかし純子は良の脳内に語りかける。「そう、私はアヤよ」…。そんな純子が下校中、良の帰りを待っていた神に襲い掛かって…。「この悪魔～～私の命をかえせ～～」

実在の声優・津久井教生の心霊体験談を、オカルト漫画家・東堂洸子がコミック化！　東堂洸子先生の部屋は幽霊の通り道になっていて、アシスタントに幽霊をいっぱい引き連れちゃってる子がいて、同じマンションに住む津久井教生さんは霊の通った痕跡が見えるほど霊感が強くて…。これだけの条件が揃っているんだもの、心霊体験の一つや二つ起きないはずもなく…!?

古くから人形は人の身代りとなって災厄を引き受けてくれるという――。日本人形の家元・中宮家の葬式で、孫の雛子により不吉な予言が次々と告げられ、それは現実となる……。跡取りの前妻の娘である京子に残された莫大な遺産争いの欲望が狂気となって絡みつく。人形の惑わす運命とは――。呪い・狂気・執着が渦巻くサスペンスホラー・短編集。

おばあちゃんの住む島の奥には、妖怪が棲むという噂があった。「妖怪やせやせ」の風鈴を持ち帰れば、一晩で痩せる事が出来ると言うのだ。スリムな妹ともに島を訪れた激太り姉は、おばあちゃんの言いつけを破って一人島の奥に向かうが…。ブクブクブク…　パーーーーンッ！　御茶漬海苔が語る、平成スプラッタ妖怪物語集。

古い洋風のアパートで独り暮らしを始めた女子大生。しかし、お風呂場の天井の隙間から、不気味な目が彼女を見つめていて…。『奇怪』。ある大雨の夜、車で道に迷い一軒の家に迷い込んだ二人の女。その家には決して開けてはならない部屋があり…。『カビ』。　御茶漬海苔のオカルト・ホラー短編。

母親が再婚し大きな屋敷に引っ越すことになった都。しかしそのお屋敷には悪い噂があって…

オカルト学園シリーズ『空の底　白砂の姫君』の続編。バリバリの霊媒体質の梨香と、他人の霊能力を増幅させる体質の吉乃。二人はある意味最高の相性で、ある意味最悪な喰い合わせの親友同士。そんな二人の前に現れたのは、天才で美形の転校生の川浦。吉乃に熱い眼差しを向け、吉乃と面識がある風だった。しかし吉乃は、川浦のことなど全く知らない様子。そんな彼女を、川浦は「人間でいるのは楽しいか？」と抱き寄せて…!?

幽霊嫌いで霊媒体質の転校生・梨香が出会ったのは、自分には霊能力はないのに、傍にいる人間の霊能力を増幅させてしまう特異体質の吉乃。そんな二人が一緒になると、幽霊は活発化し、時に異次元に穴が開いてしまうほどの力を発揮してしまう。吉乃に霊能力を開花させられてしまった梨香は、望まずながら、毎回様々な心霊事件に巻き込まれてしまうハメに…!?

学校で嫌がらせを受けて引きこもりになってしまう千穂。千穂は自分の気持ちを理解してくれない親も嫌になり、逃げ出してしまった。ひょんな事からテレビの世界に入り込んでしまった千穂は、現実と虚構を彷徨うことになり……。

放送部の美砂は先輩のユキに知り合いの声に似ていると言われ、当時のコンクールのテープを聞かされる。その声の持ち主は去年亡くなったユキの彼女のものだった。亡くなった彼女の死因はもう一人の先輩「礼子」がユキを奪ったと聞いた美砂はとある行動に出る……。

ある日、さおりは見てしまった。成績優秀でとても優しい彼氏が、弟に対して感情をあらわにして暴力をふるっている所を…　自分には何も言わない彼氏に不安が募り―――。

祐花は焦っていた…　このままでは彼を奪われてしまう。あの子の手首の傷は略奪愛の証…　私にだって手首くらい――。終わらない悪夢が始まる……。表題作『たすけて…』を含むサイコロジカル・ホラー４話収録。

葉月の想い人・雨宮龍一は、高校に合格した次の日髪をまっ赤にそめてきた。彼は葉月が高校に合格したらキスをプレゼントしてくれるという。だがこれが彼に会った最期の日だった……。表題作「彼はだんだん血にそまる」他、三篇収録。

大ファンだった海外のロックスターが結婚した。でもそれは、ほんのきっかけ。高校２年の山口果菜子は、自分の居場所が無い毎日に焦燥感を感じていた。「死んでしまいたい」そんな言葉が脳裏をよぎりもしたが…　彼女は暗い気持ちに踏ん切りを付けて、明るい足取りで家路に向かう。しかし、ドアの向こうに待っていたのは死神!?　家の中には家族と食卓を囲む明るい果菜子の姿もある。そう、今の彼女は、果菜子から切り離された「死にたい」と言う気持ちなのだ…!?

由緒正しい大神霊家の三兄弟の末っ子はるひ。血筋のことにまったく興味のないはるひだったがそんな彼女を試すかのように周りで次々と怪事件が起こり始める―!!

普段何気なく開けている扉、けれどそのむこうがいつもと同じ風景とは限らないかも!?　なぜなら悪魔は扉の向こう側に潜むものだから…　さぁあなたも恐怖の扉を!!

２人の娘がいた。でも姉の時は会社が忙しく面倒を見てやれなかった。すっかりおばあちゃん子になってしまった姉の祥子は祖母が亡くなった後、後追い自殺してしまった…。今は妹の由有子と静かに暮らしていたが、ある日からあの子の気配を感じるように。あたしを母親だなんて思っていないあの子の気配を…。

一学期が終わろうとするある暑い日。土倉の風習が残るこの街で仲良し四人組が思い立った墓場でのきもだめし。数時間後に新仏が埋葬されたばかりの墓場で思わぬ惨劇が彼らに降りかかるとは誰が予想できたでしょう…？

親友に連れられて田舎の家にやってきた茉莉は土蔵で日本人形を見つける。親友の姉の形見だというその人形に何か感じるものがあった茉莉は滞在中その人形を借りることにするのだが…。

運悪く幽霊（？）に遭遇しバイクごと崖から転落して死んでしまったレイ。彷徨っていた彼がたまたま乗り移ったのは謎のハカセと助手のジアが作ったロボットの身体で…!?　極楽脳ミソトリオの行く先には必ずゴーストが！　パワー全開ホラー・コメディ!!

夕暮れの街に忽然と現れるアンティークショップ『夢の招待状』。悪魔の店主ノワールが売るアイテムがもたらすものは甘い夢かそれとも…

友人の万里男（まりお）に連れられて新体操部の見学に訪れた遊星（ゆうせい）は、鏡の中でクラシックバレエを踊る、赤いトウシューズの女の子の姿を見る。鏡にははっきり映っているのに、彼女の姿は鏡の中にしかいなかった。そして数日後、事件は起きる。例の鏡が割れて倒れ、一人の新体操部員が下敷きになり…。『真紅のアラベスク』。他に、著者自身の恐怖体験を綴った『少女は真夜中に歩く』など、ホラーだけどどこか切ない短編ばかりを集めてみました。