ある夏の朝、起きたら世界中から、ウチら家族4人以外の人間が消えていた。でも家の電気はつくし、車は走る。お店に行けば商品がたくさん残ってる。ちょっと寂しいけど、とっても楽しい、そんな世界を父親&娘3人でゆるくサバイバル! 全部オモチャで全部食べ物になった地球を遊びつくせ!!
「この世に落とせない女はいない」と豪語する都随一の遊び人・ルイス。しかし、その端正な容姿と誘惑の才能に目を付けられ、王国の乗っ取りを謀る大臣から、若き“女王”の籠絡を命じられることに!成功すれば大金、失敗すれば死。謀略渦巻く王宮を舞台に、一世一代の大ペテンが始まる!新進気鋭の作家が圧倒的筆致で描く、前人未到のプレイボーイ・ロマン!!
容姿端麗、頭脳明晰、会社を起こせばCEO。そんなエリカさんの、永遠のライバルは…俺? “神童つくし”と呼ばれた子供の頃、「遊び」では誰にも負けたことがなかった――その屈辱の記憶が、彼女を捕らえて離さないらしい。 「だるまさんがころんだ」「いっせーのせ」「しっぽ鬼」「あした天気になあれ」「伝言ゲーム」…。 懐かしくもアツいバトルが、今日も始まる!!!
長引く紛争を終結させるために創られた兵器“サイボーグ義手”。禁忌の技術として生まれたその力は、医療機器に形を変え、人々の生活を支えていた。サイボーグ義手を使う母を持つ狐月ソラは、自身が起こした交通事故のトラウマを引きずり、家にこもり、だれとも関わることのない日々を過ごしていた。それでも、母と2人で過ごす毎日は幸せだった。あの事件が起こるまでは――。禁断の戦争兵器を巡る復讐の青春SF、開幕――。
全てを変えてしまった“あの日”から、フツーを生きぬく女の子たちの物語。友だちがゾンビになったけど、今日も私たちは元気です。2020年、第二次関東大震災が発生した。多数の死者を出し復興はこれからという時、茨城県井戸市に今度は謎の巨大隕石が落下。前の災害と違い、死者は一人も出ていない。――ゾンビになって、みんな“帰還”したから。
江戸の料理しか食べられないタヌキ少女・マミ(それ以外のものを食べるとタヌキになってしまう!)とクールな女子高生・狐堂くずはのちょっと不思議な同居生活。江戸料理の風味とうんちくを肴に味わう、素直じゃない二人の暮らし。
子どもにしか見ることのできない白くてカワイイ生き物、その名も「あいつ」…! ぼくたちのとなりにいつもいる「あいつ」は、子どもたちの守り神? それとも…!? 『岡崎に捧ぐ』の山本さほが描く、リアルの隣に不思議が潜む、ちょっと奇妙な子どもの世界!!
2017年、墜落した隕石が原因で、動物の一部が人間と同等の知恵と言語能力を手に入れた。その10年後、主人公・鈴鹿こみちはそれらの動物達の相談を受けるアニマル生活向上指導員として働いていた。そんな彼女のお悩みは、急増する「アニマルハラスメント」(アニマルであることを理由に精神的・身体的苦痛を与える行為)についての相談と、新入指導員・橘鷹オリバーの教育。新感覚ヒューマン&アニマルコメディ、誕生ですぞ。
文明の断絶、野生の侵攻……変わり果てた世界に取り残された、父と小・中・高の三姉妹。どうやったら元に戻れる……いやそれより、どうやってここで生きていこう? ……と言いつつ、家族の他に誰もいないこの世界。どこに入っても、何をお借りしても自由!残された文明を遊ぶ家族は、基本楽しそうで、明るい。この自由感、例えば『地球の放課後』(吉富昭仁先生)と同等か、さらにゆるい。 父は「まずは食が大事!」と方針を定め、残された加工食品を費やしつつ、少しずつ野生からの食材調達を試みるが、次第に家族は、ある事に気付く。 「自然旨っ!」 娘達は、素材の味と父の調理技術で大地の恵みを満喫しながら、少しずつ新たな食材を求めて努力を始める。 それはすぐに上手くはいかないが、苦心と労力にはリアルが感じられ、少しずつ新たな挑戦が実る喜びも、共に感じられる。 そして家族が乗り出す世界は、文明の残骸に自然が侵食してきた退行世界。時が止まった寂しさと、巨大な文明を飲み込む自然の雄大さ。この魅力を理解するとしたら…… 恐らく、廃墟マニア。 荒廃した世界に圧倒される子供たちの小ささと、咎める者のない自由の中で躍動する、若い身体を交互に描写し、世界を生き生きと輝かせるこの作品。 絶望なんか追いやって、今を生きることを「ゆるく」満喫する家族と共に、退行世界を楽しみたい。 3巻までの感想。