初めての心中未遂… 初めての妻… 陰惨な幼児体験… 兄弟との死別… 悪友たちとの放蕩… そして、師・井伏鱒二との出会い。日本文学史上、最も愛され、最も嫌われる作家・太宰治の、“若気の至り”全開で贈る青春時代を完全漫画化!
1890年9月の夜半、オスマン・トルコの軍艦エルトゥールル号が、現在の和歌山県串本町で沈没。遭難した乗員たちの救出活動を、島民は懸命に行う。そして時が経ち、1985年冬、イランイラク戦争のさ中、イランの首都テヘランに取り残され、命を脅かされていた日本人たちがいた。人々の選択と決断、そして、「ありがとう」の連なり。『もやしもん』『純潔のマリア』『惑わない星』の石川雅之が、国と国、人と人の絆を描く。
昭和16年春――西条徹男(さいじょう・てつお)は蒸気機関車に憧れ、機関士を目指していた。しかも、機関士の中でも高い運転技術を誇り優等列車牽引作業を受け持つエリート集団“甲組”の一員になりたいと胸躍らす徹。しかし、糸崎機関区に配属された徹を待っていたのは、憧れだけではやっていけない、叱責と怒号飛びかう危険な職場であった……!!
必殺拳“石拳流(せっけんりゅう)”を編み出し、なお拳技を磨き心胆を練るために全国を行脚している天才拳法家・立木武蔵(たちきむさし)。国士無双で傍若無人。ツメの先まで世界は自分中心に回っていると信じており、ひ弱な市民にとって、時には救世主となり、時には大悪党にもなる男……。そんな武蔵が自らの拳をもって悪党どもを一刀両断する、痛快無比のアクション活劇!!
正義に憧れる高校生・青南律(あおな・りつ)は下校中、古代装束に身を包む男と遭遇。その男は「誰もが幸福になる地を法により創る」と語り自らを「バビロニアの王・ハンムラビ」と名乗る。“目には目を、歯には歯を”という掟を遥か四千年の昔に定めた古代王の出現は現代の人類に何をもたらすのか――。正義に憧れる少年と、現代に現れたハンムラビ王の「法」を巡る物語、開幕!
お江戸八百八町は恋の町。江戸開府四百年の悼尾(とうび)を飾る、色とりどりの恋模様。その色彩は、時にせつなく、時にいとおしい。わたせせいぞうが全編美麗カラーで描く、恋の江戸名所絵巻。
愉快!痛快!大娯楽時代劇!!空前絶後の「乙女(ヒロイン)」、颯爽(さっそう)と見参!!粋でいなせな背中が憎い。痛快乙女・おみっちゃん。今日もお嫁に行くために、男達をぶった斬る!
「9.11」以降のアメリカの光と影――「Order-Made」の高梨みどりが現代アメリカを鋭く描く衝撃作!カメラマンを志してアメリカに渡った橘(たちばな)光の音信が途絶えたのは、「9.11」その日のことだった。それから2年。アメリカにたどり着いた恋人・舞子は、残された写真をたったひとつの道しるべに、日本にいるときには想像もつかなかった「アメリカの真実」に出会っていく……!
映画が娯楽の王様だった時代、そのてっぺんを目指すデラシネ(根無し草)がいた。助監督と大部屋俳優、2人の夢と野望が新たな「映画(シャシン)」を創り出す!――昭和28年。黄金時代の日本映画界で底辺からてっぺんを目指す2人の男がいた。日映(にちえい)撮影所に所属する大部屋俳優の宮藤武晴(くどうたけはる)とフォース助監督の風間俊一郎(かざましゅんいちろう)。撮影所の伝統と慣習に阻まれながらも、2人は「作り物」ではない「リアル」な映画づくりを目指す!
週刊モーニング2014年21・22合併号に掲載された32ページの読みきり。単行本未収録で電子のみ。 1890年にトルコの軍艦が和歌山県沖で沈没。事故の救助を行った日本は長らくその事を忘れていましたが、トルコの人々はその恩義をずっと忘れておらず、1985年のイラン・イラク戦争で、邦人救出に尽力してくれました。その一連の歴史を取り上げた漫画です。 作画の石川雅之先生、和風も西洋もどちらも上手いのでこの物語を描く上で適任ではないでしょうか。ドキュメンタリータッチで、かなり真面目な内容ですが過剰に美化などしてないのは良いですね。 トルコとの友情がこれからも続けばいいのですけど、少しでも裏切ったら逆に怖い国だな…と思いました。