踊ろうユリ
玉村バレエ団に所属している永宮ユリ子は、ある日、父と母が深刻な表情でこれからのことを話し合っているのを耳にする。父の会社が赤字で倒産するというのだ。「大好きなバレエを続けられないかもしれない」と思うユリ子だったが、その際、幼い頃から両親から死んだと聞かされていた兄が生きていることを知る。ユリ子は兄と再会するのだが……。「バレエ」をモチーフに、親子、兄妹の情を描いた『踊ろうユリ』(1967年「りぼん」本誌別冊付録、集英社刊)のほか、『死の館』(1966年3月号「りぼん」、集英社刊)を所収。『死の館』は著者自身が好んでいたエドガー・アランポー原作『アッシャー家の崩壊』をコミカライズしたもの。ストリーテラーとしての才能の萌芽を感じることができる。
アクトアウト
【電子限定!描き下ろし特典ペーパー収録】世界レベルの技術を持ちながらも大技では必ず失敗してしまう、無冠のフィギュアスケーター名雪いばら。腑抜けた演技を繰り返しスケートファンからも見放されつつあるいばらの元に、かつて『神童』と謳われたバレエダンサー ヴァシリー・ミハイロヴィチがやって来る。「芸術も闘争も楽しめないクセにどうしてリンクにいるの?」芸術(バレエ)に身を捧げたヴァシリーからの問いかけに返す言葉もないいばらだが、次の国際大会はもう目前まで迫ってきており…。※本作品は『アクトアウト【単話】』(1)~(6)が収録されています。
柴田もえぎの放課後男子活動
才色兼備で男子の視線を一手に集める女子高生・柴田もえぎ。そんな彼女にはある秘密があった。それは、双子の弟・スオウと放課後に制服を交換して入れ替わり、彼が所属している「eスポーツ部」に潜入しているということ! 普段の自分に声をかけてくる男子に対しては、性欲に手足が生えた俗物的な感情を抱いているが、ここに集まっているのは思春期の入り口にも立っていないような無邪気でバカな男子たち。そこに居心地の良さを感じるもえぎだったが、クラスメイトの日野は、もえぎにやや特別な感情を抱きつつも、彼女が自分の隣にいるとも気付かずにいて…!?
がんばらなくっちゃ
青松学園高等学校野球部はかつて名門校だったというプライドに縛られ、前時代的な伝統にしがみつくばかりで監督のなり手もいなかった。毎年、3年生のひとりが監督とは名ばかりの雑用係をつとめていたが、今年の3年生は大人しい2年生・木戸ひろしを監督に任命。誰もやりたがらない雑用係を後輩に押し付けたのである。しかし使命に燃えた木戸は、青松野球部を強くするための革命に乗り出し、主導権をめぐって3年生対1・2年生での試合をする事になったのだった…! 夏の地区予選を目前にして、果たして旧名門校は這い上がれるのか!?
イナズマイレブン SELECTION
やぶの版「イナズマイレブン」をリロード! コロコロコミック誌上で、2008年から連載されたやぶのてんや版「イナズマイレブン」を再構築。現在テレビ放映中のアニメ「イナズマイレブン アレスの天秤」に繋がる形になるよう、珠玉のエピソード群から傑作のストーリーを選びました。コロコロアニキ2018年春号で掲載した完全新作「イナズマイレブン Reloaded」も収録。この本だけでしか読めない当時の作製秘話やたラフ画なども掲載します。「イナズマイレブン」を今も愛し続ける者におくる、傑作物語&超最新作収納の一冊です!
閃光ライド
「私、強い女になりたい――」クラスに馴染めず、友達もできず鬱々と悩む毎日を過ごしていた女子高生・渡瀬矢切(わたせやぎり)。唯一の逃げ道は、“思い切り自転車をこぐ”ことだった。ある日、そんな彼女の驚異的な脚力に才能を見出した新聞記者・万場に、女子競輪選手にならないかと誘われる。思いもよらぬ提案をもちろん拒否する彼女だったが、トラック上で目にした“強い女”たちの姿に、彼女の運命は大きく変わり始める…。絶対なりたい自分がいるから――最“光”速のヒロインが駆け抜ける、奇跡のガールズケイリン青春譚 第1巻!