怪奇・ミステリーマンガの感想・レビュー3336件<<5960616263>>第一部完な終わり方が惜しい天久鷹央の推理カルテ 知念実希人 緒原博綺 いのうのいぢ いとうのいぢ名無し現役医師が原作者でありながら(幕間に書かれてるコラムも勉強になる)、ラノベ的な読みやすさを持った内科医療ミステリーの良作だと思います。ロリっぽい原作の挿絵より大人びた絵柄で作画が良かったので、漫画版でもっと先が読みたかったです。実写ドラマ化まじか〜!ケイ×ヤク -あぶない相棒- 薫原好江starstarstarstarstarnyaeキャストふたりいい感じなのかどうか正直ぜんぜんわかんないけど、とりあえず放送楽しみにしてる https://natalie.mu/comic/news/453960手塚治虫版「白い巨塔」でありながら…きりひと讃歌 手塚治虫かしこ※ネタバレを含むクチコミです。「人型ロボット×人間」の男女バディSFクライムサスペンスユア・フォルマ 如月芳規 野崎つばた 菊石まれほ名無しバナー広告で釣られて1話読んだけどかなりよかった。ハードボイルドな近未来SFでLIMBO THE KINGとかAIの遺伝子とかPSYCHO-PASSとかそんな感じ。 単行本買って読みたい。 https://sample-books.kadokawa.co.jp/03/322106000455/?utm_source=gdn&utm_medium=banner&utm_content=yourforma_336_d03&utm_campaign=yourforma&gclid=EAIaIQobChMI442zgL6f9AIVGstMAh2iBQkVEAEYASAAEgLb8fD_BwE やはり川崎三枝子は天才かもしれないおネエ系坊主 月影青炎VS詐欺師 川崎三枝子たかこれマジでメチャクチャ良かった。強烈な個性と絶妙なガバガバ感が最高!主人公・青炎が阿闍梨だというのがちゃんと伏線になってる展開好き。 流石は極悪美女軍団 卍を描いた人ですね…もうなにもかもファンキーすぎる。 なんといっても表紙が秀逸。これで読みたくならないわけないだろこんなん99円でキメれる麻薬みたいなマンガおネエ系坊主 月影青炎~華やかな終活~ 川崎三枝子名無し結構前に「おネエ系坊主 月影青炎VS詐欺師」を読んだのですがあの時の刺激が忘れられず別の話を購入(¥99円)。 https://manba.co.jp/boards/67294 全く期待を裏切らない面白さでした。 今回は青炎の滝行と女装があるのですが、とにかく最後のエキセントリックな見せ場が最高。 レディコミの皮を被った立派なギャグ漫画ですよマジ。 世のレディコミを購読されているご婦人方ってこんなクレイジーな漫画をこっそり楽しんでたんですね。世界は広い。そんなに怖くないカニバリズム漫画おタエさんは今日もたべたい 天山まやチャンピオンスキー魔法により、ヒトを食する怪物“ミミック”を宿された兄妹。主人公の兄は失踪した妹を探して暴走を止めようとするのだが…。ミミックである「おタエさん」と、宿主の主人公の関係性は寄生獣のような関係で、必死に人を襲うのを耐える主人公のキャラは終始良かった。だけど、おタエさんの見た目が可愛いモードと怖いモードとでブレが大きく、そこを上手く切り替えて読めなかったかな…。カニバリズムとはいうものの少年誌だから、そこまで過激な描写はなかったように思う。 実写映画も見た恋する寄生虫 三秋縋 ホタテユウキ しおん名無し今公開している実写版も見たけど、個人的にはマンガ版の雰囲気のほうが好みかも。ハッピーエンドなのかどうなのかとか、ふたりの恋の解釈を読者に委ねる部分が大きいと感じたのが理由かもしれません。 今から映画を見る予定の方はマンガ版を先に読んでおくと話の流れがスムーズに掴めるようになると思うのでそれもアリだと思います。寄生虫の設定が少し複雑なので。見ていたらだいぶテイストというかコンセプトが違うんだなというのはすぐわかってきますし。 自分もまだ原作小説は読んでないのでそれぞれ比べてみようと思っています。サスペンスを楽しむ夜は散歩者 福山庸治かしこサスペンスチックな短編集なんだけど「ハラハラドキドキをどう見せたら楽しいか」みたいなウィットに富んでる内容になってます。やっぱり表題作の「夜は散歩者」が一番面白かったです。夜の森で追いかけてくる殺人鬼から見つからないように白いスカートを途中で脱ぐんだけど、そういやパンツも白だった!目立つから脱ごう!…まぁ、パンツはいいか(照)、のシーンが特に好きでした。でも作者の自作解説によるとあんまり気に入ってない頃の作品なんだよね。「世間の壁に負けた僕は、誰でも面白がれる、ユーモラスで小気味のいいサスペンスを描き始めた。”一皮剥けた”と評された。そうなのかな?」日和の闇は深い!!往生際の意味を知れ! 米代恭starstarstarstarstar干し芋7年前に別れた元カノが忘れられない主人公の市松海路。 付き合ったのは、だったの1か月。 その期間に撮った映画の映像を毎日見ては、一日の報告をしている毎日。 その元カノの日下部日和は、7年ぶりに頼みたい事があるとTELをしてきた。そして、会ってみると・・・。 『出産映画を撮って欲しい。』『海路の精子が欲しい。』『父親はいらない。セックスもしない。が、子供が欲しい。』とびっくり発言を連発!! 結局、ダメなら他の人に頼むと言われ協力することにした海路だが。 漫画家の母との確執。父親の死の真相。複雑な家庭環境から自分を見失いかけている日和。 2巻読了。 これから、もっと面白くなりそうな予感♬ セカンドシーズンはなかなかの…髑髏は闇夜に動き出す セカンドシーズン TETSUOnyae※ネタバレを含むクチコミです。怖さの中にしっかり成長が見える"巫女修行" #1巻応援百々とお狐の見習い巫女生活【特典付き】 神江ちず 紅木春 千冬sogor25この作品は人々と神様とを繋ぐ「在巫女(ざいみこ)」の見習いとして神社の手伝いをしている女子高生・加賀百々が、彼女に仕える稲荷の神使・香佑焔(こうえん)とともに成長していく姿を描く作品です。 人々が普段意識していないだけで人間と神様との繋がりはとても大切なもので、百々はそんな神々の力の一端を司る巫女として修業を積んでいました。そんな彼女が、周囲で起こる事件を通して徐々に成長していく様子が描かれる作品です。 物語で起こる事件は神の祟りのような雰囲気でホラーテイストの描写も多く見られます。 しかし、作品全体の雰囲気は絵柄も相まって温かく、そしてそんな中で百々の成長がはっきり見て取れるよう描かれるので、思っている以上に物語に入り込んで読める、そんな作品になっています。 1巻まで読了「ほん怖」と「実怖」実際にあった怖い話 実際にあった怖い話starstarstarstarstarひさぴよホラー雑誌「実際にあった怖い話」は、タイトルこそ「ほんとにあった怖い話」とよく似ていて見分けがついてなかったが、実は別々の出版社から発行されていている別雑誌だと最近知った。 元祖は「ほんとにあった怖い話」(朝日新聞社)で、「実際にあった怖い話」(大都社/少年画報社)の創刊は2007年。明らかにを狙った誌名だと思うが、元祖「ほんとにあった怖い話」は2010年に休刊してしまう。 その後まもなく、2011年に「HONKOWA(ホンコワ)」と名を変えて新創刊されることになるも、依然として名前が似ており、ごっちゃになって間違えやすい。加えて、「あな怖」(あなたが体験した怖い話/ぶんか社)などの亜種もある。また、「フォロワーさんの本当にあった怖い話」というマンガが話題になっていたが、こちらも他の出版社の作品。ちゃおホラーにも「本当にあった怖い話」というこれまた紛らわしい別冊雑誌があったが「ほん怖」シリーズとは別物である。これらの版元の違いだけでも知っておくと見分けやすいかもしれない。 前置きが長くなったが、「HONKOWA」や「実際にあった怖い話」といった雑誌は、今や電子書籍で読める時代になっており、手に取りやすくなっている。 最新号「2021年11月号」を初めて買って読んでみた感想としては、オカルト・ホラー・スピリチュアル要素がバランス良く揃った雑誌という感じ。 連載作は14本前後と、HONKOWAよりも多く、値段もコンビニコミック価格なのでお得感がある。 マンガファン的には、連載陣の中に、かつてIKKIで活躍していた漫画家・三友恒平先生を見つけられたのが嬉しかった。 他にも、つるんづマリー先生、柏屋コッコ先生など他のコンビニ系雑誌で見かける作家さんが揃ってる。作品だと「或る霊能者の奇妙な日常 余命宣告からの生還」は特に良かった。 しばらく定期購読してみてもいいかも。 以下連載作品リスト(2021/11) 【或る霊能者の奇妙な日常/原作 井口清満 漫画 万馬夕子】 【どすこいスピリチュアル/漫画・小林薫 原案・TANAKA】 【心霊浄化師 神楽京/原作・井口清満 漫画・水月まな】 【山口敏太郎の日本怪忌行/漫画・未浩 原作・山口敏太郎】 【立原美幸の心霊エッセイ/金子裕】 【SNS-生霊-/漫画・空路 原作・橘 明来】 【つるんづ怪談/つるんづマリー】 【珠洲岬でアップデートしてみた/伊藤ロイ】 【稲川怪談/藤咲もえ】 【ちょっぴリチュアルDAYS/若尾はるか】 【鳩屋ポッポのホラーな日常/柏屋コッコ】 【コミック版 怪談王 第2回「お遍路さんが泊まらないホテル」/漫画・三友恒平 原作・小笠原まさや】 【銀座スナックでの出来事/小立野みかん 原作・島村洋子】 【前世療法の現場で見る怖い話 血椿の痣/漫画・油豆 証言者・桜ゆう】 満月の夜に変身する姉妹オオカミが出てきた日 福山庸治かしこ森の中の高級別荘地にやってきたハーフの姉妹。しかし満月の夜に妹がタヌキになってしまう。夜が明けて妹が人間に戻ったと思ったら、今度は姉がオオカミになってしまい、同日に起こった殺人事件の犯人にされてしまう?!…というハラハラが楽しいコメディタッチの作品です。 どうして姉妹が変身するのかについては、その一族には当たり前のことって感じで、明確な説明がなくて残念でした(私が読み飛ばしただけかもしれないけど…)。でもここを掘り下げると1巻で終わらなそうですね。絵も上手いし読み応えはありました! 紙の選集で読んだのですが、巻末の作者による自作解説が面白かったです。他の作品も読んでみたくなりました。学生時代には同郷の萩尾望都と同人誌を作っていたらしいです。1冊で読み切れるTHE復讐マンガ髑髏は闇夜に動き出す TETSUOnyaeこのシリーズいま第4シーズンまでやってるみたいですけど続刊というかたちではなくそれぞれ単行本が独立してるんですね。とりあえずサードシーズンまで読みました。1冊まるごと、ただただ復讐するという話なのでとにかく復讐マンガが好きという人におすすめしたい。しかもめちゃくちゃ読みやすいです。 この第1シーズンに関していうと、ヨボヨボでしかもガンで余命数ヶ月のジイさんが主人公なので、このひと1人では到底成し遂げるのは無理がある内容なんですけど、大事な人を理不尽に亡くした人間は復讐のためにこうも変わるかという凄みを感じてちゃんと物語として面白いです。にしても満身創痍にもほどがあるがww このシリーズの良いところは、1冊できちっと完結する潔さ。この内容で数巻続くのはちょっときつい。ただいわゆる勧善懲悪スカッとマンガ!とも違うかな〜と思うので、そういうのを期待して読むとモヤッとするところもあるかも。正体は言い過ぎ殺人犯の正体 鍋島雅治 岩田和久hysysk実際にあった残虐な事件の内容や、それに至る流れが描かれている。正体と言うのであれば事件前後の部分にもっと焦点を当てて欲しかった。情状酌量の余地がない犯人もいれば、社会の構造が生み出したとも思える犯人もいて、やり切れない気持ちになる。 第一話の一家支配解体殺人事件は『闇金ウシジマくん』の「洗脳くん」編のモデルにもなった事件。これと第二話の愛犬家連続殺人事件に関しては巻き込まれて加害者側になってしまった人が不幸過ぎる。とにかく悪い人間に目をつけられると自分も加害者になってしまう可能性があると思うと怖い。道徳だけではどうにもできない。 第八話のホームレス襲撃事件もひどい話だが、これだけで「今そうした子どもたちが確実に増殖している」という結論になるのは違和感を覚えた(ここ20年くらいで少年犯罪の件数も率も減っている)。 事件がきっかけで法律が変わったほどの話もあり、良くも悪くも人間の想像力の限界を突きつけられる。しかし法律が整ったとしても社会が自動的に規律正しくなる訳ではないし、監視を強めたり、ましてや犯罪を起こしそうな人間を排除することは解決ではないだろう。読後感は悪いが、人間がここまで酷くなれてしまうこと、一体社会がどうなっていれば止められたのかなど、考えるきっかけになると思う。 今までなかった落ち着いた大人のカッコイイ漫画。ロスト・ラッド・ロンドン シマ・シンヤstarstarstarstarstar干し芋おしゃれなんです。 大人の落ち着いた作品。 言葉は、少ないのにキャラクターそれぞれの背景が見えてくる。 零れ落ちる言葉たちもシンプルだけど心にグッとくる。 カラーの色使いも素敵♬ 独特のタッチの画も最初こそクセが強いのでどうかと思ったが、読み進めていくうちにこの画でないと物足りなくなってくる。不思議さ。 3巻完結。 魅力にハマりあっという間に読み終わって、何度も読み返したくなる。事件を通して"生きづらさ"に寄り添う物語 #1巻応援きみは謎解きのマシェリ 糸なつみsogor25この作品は女性が外で働くことがまだ一般的でなかった昭和初期の日本を舞台に、女性探偵として働く星野美津子と、彼女が依頼人として出会った大学生の吉田朔というコンビの活躍を描く作品です。 昭和初期という舞台でありますが、登場する事件はトランスジェンダーや女性の社会進出など、どこか現代にも通じる問題を孕んでいるものばかりです。 そんな事件の数々を、自身も夢であった警察官への道を"女性である"という理由だけで諦めた過去を持つ美津子が、謎めいた雰囲気の朔が解決へと導いていく、謎を解決する痛快さと生きづらさを抱えている人々を優しく包む温かさを併せ持った作品です。 1巻まで読了排他的な島で起こる猟奇殺人の犯人は…!!寄生列島 江戸川エドガワ名無し※ネタバレを含むクチコミです。 今より進んだ世界と、今より逆行した作…ランド 山下和美ymzkrm※ネタバレを含むクチコミです。骨が腐るまで(総合)骨が腐るまで 内海八重なまこデラックス※ネタバレを含むクチコミです。現代の東京が抱える課題山盛りサラダ東京サラダボウル ー国際捜査事件簿ー 黒丸hysysk女性の警察官、同性愛者の警察通訳がバディを組んで国際犯罪に対処する。と言っても密輸や窃盗団みたいな大規模な事件ではなく、訪日・在住外国人が起こした軽犯罪が中心。しかしそういうところから大きな事件に繋がる場合もある…。 2人ともこの仕事を選んだことについて何かしら抱えているものがありそうだが、そこはまだ明らかになっていない。舞台が東新宿周辺なのが良くて、日本で食べられる世界のローカルフードグルメ漫画要素もある。 よく海外ドラマを多様性の観点から褒めそやし、それに比べて日本は…という意見を目にするが、日本だとその役割は漫画が担っているように思うし(みんなもっと読んで欲しい)、この作品にはその流れで他のメディアに展開されても評価される要素が揃ってると思う。 怖さレベルでいうと・・・顔を見るな 高港基資名無しなんかやけに怖い漫画読みたいなー!という気持ちのときに手にとってみた本作。 怖さレベルでいうと ★★☆☆☆ という感じ。期待していた程ではなかったです。 やはり密室で起こる話が怖いですね。最初の車の中のやつとか、自分の部屋とか。ゴミを捨てられなくなっちゃうはなしがいちばん自分に起こったら最悪だなと思いました。読めばハイになれるALL NUDE すぎむらしんいちstarstarstarstarstarかしこ今まですぎむらしんいち作品をちゃんと読んだことなかったので、まずは短編集から!と思って読んでみました。めっっっっったくそ面白いですね!!!!今日はこれを読むまでイマイチな一日だったのですが、おかげさまで超元気になりました。あらすじにも「気持ちよくなるのに、ヤボなドラッグなんていらねぇ!」とありますが本当に効きますね(笑)。悪寒がしたら葛根湯の代わりにこれを読めば風邪をひかないんじゃないかな? どの短編も面白かったけど「小林君」「少女カメラ」「パパが地球人を辞めた日」が特に好きでした。「小林君」は今までクラスで一度もしゃべったことない小林君が転校するからと言って宝の地図をくれる話なんだけど、子供が上手く描けてる漫画は自分も子供になった気持ちで読めるんだなぁって思いました。「少女カメラ」も子供の話だけど、最後に女の子がその日に撮った写真がズラッと出てくる演出がかっこよくてシビれた…!「パパが地球人を辞めた日」はただただ爆笑です。もしかしたらこれが一番好きかもしれない。 「タクシードライバー」は映画をそのまま現代日本風にオマージュ?していて、なんか読んでて目からウロコって感じだった。令和になってから見なくなったけど漫画に出てくる元日本軍のじいちゃんって面白いですよね。そんなじいちゃんから上京する時に護身用にもらうことでピストルを手に入れるってのは、これぞ日本版「タクシードライバー」の正解だと思いました。 巻末に「RANGAI★バラエティbyけらえいこ先生」と書いてあるけど、これは「BUN BUN BUN」の欄外にあるイラストエッセイのことなのだろうか。言われてみるとけらえいこ先生のタッチな気がする…。意外な交友関係だ。<<5960616263>>
現役医師が原作者でありながら(幕間に書かれてるコラムも勉強になる)、ラノベ的な読みやすさを持った内科医療ミステリーの良作だと思います。ロリっぽい原作の挿絵より大人びた絵柄で作画が良かったので、漫画版でもっと先が読みたかったです。