怪奇・ミステリーマンガの感想・レビュー3336件<<5758596061>>ホラーとギャグのバランスが最高うずまき 伊藤潤二地獄の田中秀一の親父が狂い始めたところとか、すごい面白かった作画の力が大きく漫画版を推したい悪の教典 烏山英司 貴志祐介 中村忠朗名無しサイコパス人物の暗躍を描くことがサスペンスホラーになっていました。 高校教師をそこに据えたのも面白かったです。作画が申し分なく、前半は頭脳戦っぽさがあり、良い意味でDEATH NOTE的な作品だったかなと。 後半は衝撃展開ですが、勢い任せになった感じでしたし、最後の最後のどんでん返しはこれほどのことをしでかして、その審判は有り得えないでしょう(漫画オリジナルらしいので唯一の蛇足)。まあそこも作画に助けられて一気に読めました。 これがホラー漫画だ! #推しを3行で推す口裂け女あらわる!~昭和怪奇伝説~ 呪みちるtoyoneko1 有名なホラー漫画家のほとんどは既に一線を退いた印象がありますが,現在でもバリバリのホラー漫画を描いている作家は少数ながらも存在しており,呪みちる先生はその最高峰です。濃すぎる絵と,奇想溢れる展開が魅力(ただしグロ注意) 2 問題は,作品が手に入りにくいこと。作品集一覧はウィキペディアを参照していただければと思いますが,「ライオンの首」「人造人間の怪」「火星高校の夜」「顔ビル/真夜中のバスラーメン」あたりは現在入手困難です。なお,「青空の悪魔円盤」 「押入れのウーリー」は,ebookjapanなどで電子版が購入可能です(kindleには無い) https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%91%AA%E3%81%BF%E3%81%A1%E3%82%8B 3 kindleで唯一購入可能なのが,本作「口裂け女あらわる」。エグいホラーをご所望の方は,ぜひチェックしてください。私は「タイヤ」が好き。なお,とりあえず呪みちる作品をちょっとだけ読んでみたいという方は,劇画狼さんのエクストリーム漫画学園をチェックしてみてください http://leedcafe.com/webcomic/exmanga016/ http://leedcafe.com/webcomic/exmanga020/絵がとても綺麗屍人荘の殺人 ミヨカワ将 今村昌弘名無しそれによってキャラものとして魅力あるのが大きく、一巻ラスト展開は衝撃的ですし、放置せずに最後に繋げて来たのも良かったと思います。 ミステリーものとしては悪くはないのですが平凡であり、外のゾンビパニックが舞台装置ってだけでほぼリンクせず、勝手に解決していたのは肩透かしでしたが。 原作だと続編につながるらしく、同じ作画でマンガ化されてるのに期待したいです。 元刑事が義理の息子とサウナ探偵デビュー?探偵はサウナで謎をととのえる たうみまゆ 吉岡梅名無しこういう頭がいい変人にまともな人間が振り回される漫画大好きです。原作が小説みたいなのでそっちも読みたいしなんならドラマ化とかもされそう。 定年退職した元敏腕刑事が娘の夫・龍二(元部下で現刑事)に探偵業を始めると言い出し、困惑させるという話。 1話では龍二が解決済みの事件を例に出し推理力を試そうとしたところ、サウナへ行ってととのってからひらめきたいという流れに。そして見事に犯人を言い当てるのでした。今後は探偵として実際の事件を追ったりするんですかね。でも全体的にほのぼのコメディっぽいのでどうなんだろう。いずれにしても楽しみです。夢のコラボを作品化漱石と倫敦ミイラ殺人事件 島田荘司 嶋星光壱名無し史実で一時近所にいた実在の文豪夏目漱石とフィクション名探偵の代名詞シャーロック・ホームズを共演させる発想は面白く、事件内容は地味ですが、ホームズの原作的な雰囲気は出せていて、まずまずの出来だと思いますし、解決後の後日談は爽やかでした。 ただ、それぞれの視点で交互に描かれる形式をとるのですが、漱石側がホームズが単なるガチ狂人のコメディ意識なのか分からないが寒いのみ、漱石のホームズに対して途中まで悪感情で描かれたと解釈しても後日談に至るまでずっとそうであり、いきなり変わるのが不自然過ぎるまま結論は読者任せなど噛み合わせが悪すぎて、そこさえ良ければもっと評価出来たのになあと惜しい気持ちになりました。真の最終回を読んでアイアムアヒーロー 完全版 花沢健吾ヒイロ※ネタバレを含むクチコミです。 終わり方もよかったGIGANT 奥浩哉starstarstarstarstarかしこ読んでるうちに主人公のちほさんのことを自然と応援したくなるのがよかった。個人的に子供の頃はお兄ちゃんの影響でウルトラマンに憧れてたってのが好きな設定だなー。恋人になる映画監督になりたい男の子が最初に撮ってた赤い糸が出てくる映画は奥先生の初期の読切が元になってて、「HEN」でも登場人物が映画のモチーフにしようとしてましたね。こういうのをセルフオマージュというのかな。でも「GIGANT」では最後に違う映画を撮ってましたね!単行本限定のエピローグもよかった〜。楽しく心地よい探偵漫画ああ探偵事務所 関崎俊三名無しホームズかぶれ貧乏探偵のバカミスコメディですが、地道で現実的な探偵業らしさも随所に描かれています。 一事件解決型の15巻分安定して面白かったです。助手のヒロイン涼子さんが非常に可愛く、彼女とのラブコメも売りと言えて、それ込みのすべて濁さない綺麗な終わり方が秀逸。絵も綺麗ではありますが、絵柄の変遷が激しく初期の方が好みでしたね。 「いぬやしき」を読んだいぬやしき 奥浩哉starstarstar_borderstar_borderstar_borderかしこ犬の散歩中に未確認生物からサイボーグ化されちゃったのは犬屋敷さんだけじゃなかったのか…知らなかった。もう一人はイケメン高校生の獅子神君で、彼の方が主役なんじゃないかってくらい活躍してる巻もありましたね。闇堕ちしちゃって飛行機をバンバン落としてくシーンがめっちゃ怖かったです。この世の終わりを感じました…!隕石が降ってくるクライマックスでの「あ…これダメだ…」がリアルにダメだった時のそれだったのが個人的にツボでした。 奥浩哉最新作、映画監督を目指す男子高校生が憧れのセクシー女優と出会い…GIGANT 奥浩哉マンバ【掲載誌】 ビッグコミックスペリオール2018年第1号(2017年12月8日発売)より連載開始 【代表作】 『GANTZ』 『いぬやしき』 【受賞歴】 『変』 ヤングジャンプ 青年漫画大賞 準入選 【公式ページなど】 奥浩哉 Twitter https://twitter.com/hiroya_oku?lang=ja GIGANT公式 Twitter https://twitter.com/gigant_superior イチが殺し屋になったきっかけ殺し屋1(イチ)誕生編 山本英夫名無し「殺し屋1(イチ)」本格連載前のパイロット版。高校時代編「1-イチ-」で転校生を殴り殺したラスト後、少年院を出所したハタチ頃のエピソードが2つ収録されています。ただWikipediaによると「殺し屋1本編とはパラレルワールドの関係であるとされる」らしいです。でも読んでみて損はないと思う。男も女もどっちもヤバくて面白いソコナシイチズ 保松侘助名無し※ネタバレを含むクチコミです。 神ですら分からない現代の欲望ゴールデンゴールド 堀尾省太hysysk『刻刻』も大好きで本作も本当に楽しく読んでるのだが、先が気になり過ぎて我慢していたコミックDAYSを購読してしまった。今なら遡れば7巻の終わりから最新話まで途切れず読めるしめちゃくちゃ盛り上がってるから今ですよ今! 物語は終盤に差し掛かってるような気がする。7巻で「フクノカミは現代の人間の欲望や価値感覚が分からないのではないか?」という仮説が出てきた。我々は歴史を学ぶ時などに、過去を現在の感覚で捉えて「昔の人はこんなものを信じてたんだなぁ」などと上から目線になってしまいがちだが、実は「過去から現在がどう見えるか」という視点こそが重要なのだ。人間は昔からお金に振り回されてきただろうけど、今のように庶民がお金で頭がいっぱいな時代(株、FX、不動産、インフルエンサー、保険、仮想通貨…)ってあったのだろうか。 そういった「当たり前に過ごしているけど、よくよく考えたら変だぞこれ」っていうものを象徴的に表現するのに、ファンタジックな現象をうまく利用している。細かい描写に一貫性とリアリティがあって安っぽくならない。 堀尾先生自体はあんまりSNSとかやってなさそうなのに、IT系の話題もしっかり消化して小ネタに挟んでて面白い。あと個人的に恋愛描写が好き。心理戦とか駆け引きを描くのがうまいからかな。まとめ読みでわかる面白さゴールデンゴールド 堀尾省太libro堀尾先生の前作「刻々」もそうだったのですが、ある程度まとめて読むとこの世界観の奥深さや物語の展開のダイナミックさがわかるのでお薦め。一人の小さな欲望が他の人の欲望に火をつけ、多くの人を巻き込む経済発展につながり、逆にその発展に振り回される人たちがスピーディーに描かれています。昭和の経済発展とはこういうものだったのではないかと思わされると同時に、みんなが満足する発展とは何かを考えさせられます。椎橋先生得意の超常モノ岩元先輩ノ推薦 椎橋寛libro読み切りの時から面白かった作品の祝連載。 時は大正時代。超常現象の軍事利用を図る帝国陸軍の命を受け、主人公が全国の超常現象の噂のある地域を回り、不思議な力を持つ人たちを集めていく物語。今のところ仲間集めフェーズですが、独特のキャラクターと世界設定が面白い。大正時代ということはこのままいくと震災とか本当に戦争とかに巻き込まれるのでしょうか?とドキドキします。 刑事漫画に「まだこの手があったか」と思わされました 東京サラダボウル ー国際捜査事件簿ー 黒丸libro数々の名作を生んできた刑事漫画というジャンル。その深く広いジャンルの中で「この手があったか」と思わされたのが国際事件の捜査を手掛ける刑事×警察通訳という組み合わせ。しかも解決するのは東京というサラダボウル化している都市で起こる外国籍の人が絡む事件ーーということで面白くないわけがありません。まだ男性社会の中の女性刑事、同性愛者と解決側をマイノリティにしていることもまだ何かありそうな気がして先が楽しみです。#1巻応援 サラダボウル化した都市といえばニューヨークが有名ですが、いろいろな数字を見たり生活を振り返ったりすると東京も徐々にサラダボウルになっています。具材のひとつとして、わたしたちはどう振る舞うべきかも考えさせられます。ホラーでミステリー僕が死ぬだけの百物語 的野アンジにわか後味の悪いバッドエンドと小刻みに出される家庭環境の謎がクセになる。タイトルにより「僕が死ぬ」百物語目に近づいていくのもスリリング。いいね結局面白いから読んじゃうクイズ!正義の選択 杉野アキユキ野愛新巻や更新を待ち望んでるわけじゃないのに、どの話もほぼほぼ胸糞悪いのに、ついつい読んじゃう作品。 悪いヤツが痛い目にあってスッキリした〜の後に胸糞オチが用意されているので、ああもう二度と読むか!と思うのにまた読んじゃう。 司会者が変わってからイイ話が増えてきたか?と思ったけどそんなことなかった!人間なんてみんな最低だ! っていうお手軽なカタルシスを得られるからついつい読んじゃうのかも。 なんやかんや言ったけど結局面白いということです。 とり・みき先生の「モロ」石神伝説 とり・みきナベテツ昔読んだとり先生のエッセイに、火浦功さんの「死に急ぐ奴らの街」の解説文が収録されていて、作家の持つ「作家性」がモロに発揮された傑作である、といった旨の文章を綴っていました。その文章を読んだことがあったため、この「石神伝説」という作品を初めて読んだ時、ある意味でとり・みき先生の作家性が「モロ」に発揮されている作品なんではないのだろうかと、秘かに思った記憶があります。 日本神話をモチーフに、巨大怪獣と自衛隊員が戦う-ひどく乱暴に物語を要約してしまうとこんな雑な要約になってしまうのですが、この作品には様々なフレーバーを感じます。おそらくとり先生が多大な影響を受けてきたであろう特撮映画や様々なSF、マンガ作品(残念ながら自分はそれらの作品を言挙げ出来る程の知識はありませんが)。とり・みきというクリエイターは普段ギャグをまぶして描くことが多い題材ですが、この作品は恐らくそれらを消化して、真っ向から描いており、途半ばであっても傑作と評価されるべきだと思っています。 掲載誌が休刊して未完であることが悔しいタイトルの一つではありますが、一マンガ好きとしてはこの作品が再び描かれることを気長に待ち続けています。 そして些か蛇足になるかもしれませんが、「プリニウス」を好きな方にはこちらの作品も読んで欲しいなあなんてことも思ったりもしています(プリニウスにおけるとり先生のフレーバーというものがよく分かるんじゃないかと思ったりもしています)車にまつわる怪奇マンガ怪奇タクシー 森野達弥マンガトリツカレ男年末なので本棚の整理をしていてまた読んでみた。正直いつ買ったかはあんまり覚えていないのと内容も全く忘れていたで楽しめた。おそらく同じ作者の「もがりの首」を買った時にかったような気がしてる。 内容は怪奇タクシーの運転手が車にまつわる怪奇な話を紹介し一話で完結する。なんで車にまつわる怪奇話なんだと思っていたが後書きで車雑誌に連載していたのでこういう内容になったということでした。後半毎回気合の入った見開きがあったよかった。 家族を失った少年が殺し屋の女性と過ごす日々 #推しを3行で推すスズキさんはただ静かに暮らしたい 佐藤洋寿名無し最近は読後にもうちょっと読みたいなと思えるマンガがいい作品なのかもしれないと思い始めた。 この『スズキさん』も殺し屋・逃避行・年の差バディのテーマがコンパクトに纏まっている。 決して派手なタイプのマンガではないけど、絵も上手くてスズキさんと仁輔の関係性がどう着地するのか最後まで魅入ってしまった。 本気のマンガ。【推しの子】 横槍メンゴ 赤坂アカクロキ※ネタバレを含むクチコミです。てすと名探偵コナン 青山剛昌ささかまいいょな<<5758596061>>
秀一の親父が狂い始めたところとか、すごい面白かった