怪奇・ミステリーマンガの感想・レビュー3336件<<1718192021>>男を破滅させる女本気のしるし 星里もちるstarstarstarstarstarかしこ主人公は同僚女性2人と関係を持っているがどちらのことも本気ではなかった。何に対してもドライな性格の主人公がある女との出会いによって人生を狂わされる…。 前半の目に光がない時のヒロイン浮世は次にどんなことを仕出かすのか予測不能でページをめくる手が止まらないくらい引き込まれました。ろくに化粧しなくても美人でスタイルが良くて雰囲気があるなんてそれだけでもう男の人は夢中になっちゃうだろうにあの言動ですからね。極め付けは「私みんなにいいって言われるんです」ってセリフかな。淡々とそんなこと言えちゃうところが怖かったです。 捨て身な浮世にどこまでも主人公が振り回され続けるので恐ろしい結末を迎えてしまうのではないかと心配しましたがそうはなりませんでした。ただあの終わり方も別にハッピーエンドじゃないような。何かきっかけがあれば壊れてしまうような幸せな気がしました。もしも、うぐいす祥子さんが少年マンガを描いたら #1巻応援僕に殺されろ うぐいす祥子兎来栄寿ひよどり祥子/うぐいす祥子さんの代表作である『死人の声をきくがよい』は、 ″担当の編集者から「女の子をいっぱい出す」「タイトルをラノベっぽく」という指示を受け、「主人公の男の子が幼なじみの幽霊やいろんな女の子に囲まれてキャッキャウフフな内容の作品をホラーマンガ家が描い」て出来上がった″ (Wikipediaより) という成り立ちだったそうです。 翻って、本作はあとがきで書かれているように前作『ときめきのいけにえ』が少年誌での少女ラブコメホラーへの挑戦だったことを踏まえて、今回は「メジャー感ある少年マンガを描いて下さい」と担当編集からオーダーされたのが始まりなのだとか。 うぐいす祥子さんに………… メジャー感ある少年マンガを…………? 思わず、自分の背景に宇宙空間に佇む何とも言えない顔の猫が浮き上がってきた気がしました。名古屋の喫茶マウンテンに行ってブレンドコーヒーを注文するようなものですよ。 『ドラゴンボール』や『名探偵コナン』くらいしか少年マンガを読んだことがないといううぐいす祥子さんは色々と勉強をして、少年マンガの何たるかを自分なりに解釈して、そうして出来上がったのがこの『僕に殺されろ』だそうです。 …………なるほど。 それはそうです。 うぐいす祥子さんが少年マンガを描いたら、こうなるのは必然ですよね。うんうん、なるほどなー。 ……どうして、どうして…………。 範馬勇次郎も言っています。 「持ち味をイカせッッ」 と。その意味でいえば、うぐいす祥子さんの持ち味は少年マンガを目指したというこの作品でもたっぷりと堪能できます。ただ、やはりその味が顕現すると王道少年マンガとはちょっと、いやかなりベクトルにズレが生じます。そこを楽しめる人にはとても良い作品でしょう。 担当編集さん的には、最初のオーダーから弾道計算したらこの辺に着弾するだろうと見越していたのか、それとも何だか凄いの出てきたけどこれはこれで面白いから良いやなのか、どういう風に捉えているのか気になります。 でも、マウンテンのコーヒーも実は本格的な豆を使用していて飲むと普通に美味しいということは実際に飲んでみなければ分からない訳で。たまにはマウンテンでコーヒーを頼むのも良いと私は思います。 この作品自体もそうですし、この作品を経て更に幅が広がるであろううぐいす祥子さんのこれからがますます楽しみです。主人公はホームズ?いいえ、子供たちですガス灯野良犬探偵団 松原利光 青崎有吾名無し19世紀英国を背景に、コナン・ドイルのシャーロックホームズの事件簿をなぞらえていくスタイル。 産業革命中期頃、まだ貧富の差、身分の差が大きく、子供たちがごく普通に労働力として奴隷同然に酷使され、踏みにじられ、そしてごく普通に野垂れ死んでいく時代。 リューイは、ごく普通の浮浪児。 そしてシャーロックホームズは、探偵としてまだかけだしの(美)青年。 いまはまだ、シャーロックホームズの事件簿の『前日譚』の話。 リクドウの連載を読んだ方ならわかると思いますが、繊細かつ重厚、ギラギラした独特な描写と、 時代背景がものすごくマッチしていて非常に斬新な推理物に仕上がってると思います。 まだまだ序盤、まだ誰も『何者でもない』ときのお話。 でも、間違いなくヒットすると思います。暗殺なのかな暗殺教室 松井優征starstarstarstar_borderstar_borderママ子クラスのみんなで先生をやっつけよう~ 先生は黄色いタコみたいな見た目だよ って絵の感じとかで受け入れるのに時間がかかり当時、ジャンプ買っても読む順番は最後の方だったのに、だんだん楽しみにしている自分がいました。 先生の過去を知るとなんとも言えない。人の善悪の基準って危ういな~と不覚にも考えてしまう。 ギャグとサスペンスがまさかの両立ミギとダリ 佐野菜見starstarstarstarstar_borderゆゆゆ2人で1人となって、老夫婦の養子になった秘鳥こと、ミギとダリ。 二人いると思われない、絶妙な連携プレー。 不可解な行動の理由はある目的を遂げるため。 老夫婦が放つ、明るくて幸せなオーラをかき消す二人のダークな雰囲気。 そして、息のあった双子の行動に、思わず息をのむ。 高度な技術は魔法のようというけれど、彼らのアクロバティックさは魔法どころかギャグ。 そう、サスペンスだけじゃなく、ギャグもちゃんと存在している。 佐野菜見先生の漫画を『ミギとダリ』から読み始めていたら、発想が天才的すぎて、ついていけるか心配になったかもしれない。 羽織なし二人羽織をこんなにたくさん見るとは思わなかった。 13歳がテントの窓?から二人してニュッと出入りする様子なんて、シュール過ぎる。 『坂本ですが?』で慣れていてよかった。 10月から始まるアニメが楽しみ。よくわからない阿武ノーマル タイジュン 川上大和名無し正直あまり面白さがわからない高齢化社会で色々考えさせられる。王の病室 中西淳 灰吹ジジ干し芋一巻読了。 医療技術に対する医療費ではなく、患者の負担を軽くする医療費。 歯科医だと自由診療で高額請求できるが、総合病院となるとそうもいかないのか? 家族としては、少しでも長生きしてほしいが、助かった後のリハビリや介護も考えると難しい問題も出てくる。 「適度に殺すのも医者の仕事だ。」って台詞どうなの?と思ったけど、読んでいるとそうかもしれないと思わないでもない。 幻想文学とミステリーと人情 #1巻応援十次と亞一 コドモペーパー兎来栄寿切り絵作家でもあるコドモペーパーさんが描く、大正期を舞台にした独特の空気感を纏う作品です。紙の装丁は、その影響もあってかオシャレで素敵なデザインとなっています。時折、普通の絵に交えて切り絵による描写が差し挟まれるのも印象的です。 物語は、タイトルの通りふたりの青年が中心となって紡がれます。 うだつの上がらない漫画家である十次。 色男で売れっ子の小説家でありながら字の書けない亞一。 亞にも「次」の意味があるという点では非常に近しい名前を持つふたりの出逢いから、本作は幕を開けます。 最初は償いから始まり、やがてひとつ屋根の下で暮らすようになり、文字を書くことができない亞一に代わって十次は口述筆記を行います。その、ふたりの力を合わせて幻想文学を作り上げていくところは何とも言えないワクワク感があります。ふたりの関係性を強固にする理由が描かれた上での、134Pのセリフがとても好きです。人間の営みは目に見えないところで誰かに大きな影響を与えているものですね。 しかし、亞一にはどこか妙なところがあり、読んでいるといくつかの謎が出てきます。ある日それは十次に対するとある行為の予告として立ち現れます。コドモペーパーさんの絵は温かみがあってかわいらしいのですが、その絵柄に反して不穏な雰囲気が流れ始めます。 最後まで読めば、すべての謎は綺麗に氷解します。それを踏まえて読む2周目は、端々の描写がまた味わい深くなります。 主人公が物書きであり、また実在の文学作品が登場することもあって文学好きの方はより楽しめるでしょう。そうではなくとも、1冊で綺麗に完結している作品としてお薦めです。一話を最後まで読んでからが始まりですすきだから、だよ 山口えいとstarstarstarstarstar_borderゆゆゆ同棲していた彼氏に自宅で浮気され、行き場を失った会社員はなちゃん。 はなちゃんに救いの手を述べる、職場のイケメンでありエースの青木さん。 なんともシンプルな少女漫画的展開にみえて、そうはさせてくれない青木さん。 すべては青木さんの手のひらの上。 ――だって、青木さんは!!! 一話を最後まで読んでいただけたら、語りきれないこのもどかしい思いを納得いただけると思うんです。 興味を持たれた方、ぜひ外部リンク欄にあるお試し読みからどうぞ。 https://manba.co.jp/boards/190868/import_links ちなみに、サイコミアプリのコメント欄でも青木さん(コメント欄ではブルフワと呼ばれている)は大人気。 青木さんの、裏Twittorアカウントのツイートが、スペシャルコンテンツになるほど大人気。 「すきだから、だよ」のタイトル、素敵ですね。 私の頭の中では、青木さんで再生されます。第1問 何故人は生きる?→これが全てを語ってるのでは?ぼくらのQ 市真時系starstarstarstarstar_border宮っしぃ隠れ過ぎてて全く知ってる人に会った事がない結構面白い作品 タイトルの様に謎の球体が様々な質問を問いかけてきて、答える毎に新しい力が得られていく 主人公も同じく答えていき新たな力を手に入れていくが、真逆の考えの敵に対しての葛藤もしっかりしている 独特な空気感がある漫画で読む人はちょっと選ぶかも?だけど、結構斬新で楽しめた 健全ハーレム漫画なのだが、最後の最後が…よなかのれいじにハーレムを!! 小島あきら 香澤陽平ピサ朗※ネタバレを含むクチコミです。恋愛とサスペンスがいい感じに混じった作品青楼オペラ 桜小路かのこstarstarstarstarstarこめつぶ江戸時代の吉原のお話。 主人公は武家出身のお嬢さん、朱音。 何者かに両親が暗殺されたのを目撃してしまい、その犯人を捜すべく自らの意思で吉原へ。 吉原が舞台なので辛く苦しい物語かと思ったらそんな描写はほとんどなく、恋愛とサスペンスが混じった感じでとても読みやすいしどんどんハマっていった。 吉原で出会った惣右助は王子様みたいなステキな男性って感じじゃないけど、時に強引で、ストレートな愛情表現で朱音を大事に思っているのが伝わる。 頑固でツンデレの朱音が惣右助の前で見せる照れた顔や言葉もかわいい! まだ読み途中なので、両親暗殺事件の解決と二人が吉原から出て一緒に幸せになれるハッピーエンド希望しながら読み進めてます!読んだら後悔するかもミスミソウ 完全版 押切蓮介starstarstar_borderstar_borderstar_bordermotomi※ネタバレを含むクチコミです。 人間ドラマウロボロス―警察ヲ裁クハ我ニアリ― 神崎裕也starstarstarstarstar_bordermotomi単なる復讐モノではなく、友情や恋愛、仲間意識、精神的な成長が絡んだ、重厚感たっぷりな人間ドラマでした。 登場人物も皆個性が強くて、それぞれのスピンオフが見たいほどに魅力的です。過去に揉み消された事件が少しずつ明らかになってくるが、誰がクロかシロか、敵か味方か、最終段階まで解らない。中弛みもなく、スリリングな展開で、でも緊張ばかりでなく、適度にほっこりできたり笑えたり、バランスのよい漫画です。思い出したら、謎が解ける殺戮の天使 名束くだん 真田まことstarstarstarstarstarママ子入りはアニメからでした、ゲームのほうがいいとのお声もあるようですが私はそんなに違和感なく読むことができました。 登場人物はそれぞれ闇を抱えているけど、その闇すらも綺麗に描かれています。 傍からみたら羨ましい一面でも、本人はコンプレックスだったり悩んでいる。そんな誰でも心の隅に抱えている感情をとても上手に表現していると思います 内容はサイコホラーですが、ザックとレイの展開もいい。 それなりに巻数あるけど、緊張感があり展開が気になって続け読めます!萩尾SFの最高傑作銀の三角 萩尾望都兎来栄寿1980年から1982年にかけて『SFマガジン』にて連載された本作は、萩尾望都SF作品の中でも特に好きであるという声がよく上がる作品です。漫画家でも、よしながふみさんや吟鳥子さんなどがこの作品の素晴らしさを折にふれて称賛しています。 萩尾望都さんは1969年にデビューし、1972年の『ポーの一族』や1974年の『トーマの心臓』で大人気を博し、多くの名作を通して少女マンガというジャンルの可能性を大きく拡張しました。そして、1975年には初のSF長編作である珠玉の名作『11人いる!』を発表。その後もSFジャンルでも『ブラッドベリSF傑作選』や『百億の昼と千億の夜』など原作付きのものや『スター・レッド』など続々と名作を描き続け、作家として円熟味が出てきたころに描かれたのがこの『銀の三角』です。 二億五千万年の周期で一巡するのを一宇宙年とする遠大な世界観の下、1000年以上を生きられる人が存在するようになった宇宙を舞台に繰り広げられる壮大な叙事詩です。読んでいる間は現実から浮遊し、最後のページを読み終えた後も暫し余韻に浸り魂が充足を得ます。 時空間を行き来するストーリーで、登場人物もクローンが登場することで話としてはかなり複雑で難解になっておりSF初心者には少々薦めにくいです。それでも表面をなぞるだけでも楽しむことはできて、しっかりと噛み砕いて味わおうとすればその分の深みを提供してくれる絶妙なバランスを保った作品です。 2000年前後からヴィジュアルノベルのジャンルで隆盛し、その10年後くらいにコンシューマーやアニメなどの世界でも遅れてブームとなったとある構成も、このころから巧みに用いていたことに読み直すと気付かされ改めて敬服します。 登場するガジェットも、今見ると現代にあるタブレットのようなものが使われているなど時代を先取ったものもありつつ、逆にそんな未来にあっても普遍的に残る音楽という文化で人の心が動く部分に感じ入るものがあります。 ラグトーリンの凛とした眼差しの美しさ。 ミューパントーの歌う見開きの神話的な荘厳さ。 表紙や扉絵のカラーイラストの美麗さも含めて、萩尾望都さんの紡ぐ絵の魅力が特に溢れている作品でもあります。 これだけの物語が、たった1冊の中で繰り広げられるという恐るべき密度に戦慄します。 流石に古びている部分もありますが、それでも今読んでもなお美しい言の葉と画力に、そしてその茫漠たる世界観に心酔します。紛れもなく、人類の至宝のひとつです。 愛を感じた作品。シェパードハウス・ホテル 森数機 はまぐりPom 好きな作品でした。 現世に、やり残したこと悔いのない事がない人なんて居るのだろうか。 成仏すること=チェックアウト。 1話1話とても丁寧に作り込まれていて、この作品の絵の美しさもあるのだと思う、一人一人の人生が静かに心に沁みていく感じがした。 心情を絵で伝える力も素晴らしいと思う。 そして何よりもホンダさん、モアちゃんのこの先も気になる。気になる人間消失 江戸川エドガワstarstarstarstar_borderstar_bordermotomiコロナの話も絡めての突然人がいなくなって残された生徒だけで生活していく物語。 途中まで読んだけどまぁまぁおもしろいです。 最初は楽しんでるけど、だんだん現実味になってきて不安になります。 何でいなくなったのか、結末がすごく楽しみで先が気になります。 百合と怪異と怪談裏世界ピクニック 水野英多 宮澤伊織 shirakabastarstarstarstarstar_border宮っしぃくねくね、八尺様などなど怪談やネットロアを題材にし、現実世界から怪異がいる裏世界を行き来する 美少女同士が現実と裏世界とのギャップに侵されていき、現実でも怪異に出会いじょじょに侵食されていく感覚があったり、物語的にも盛り上がる部分もありで最新刊まで一気見してしまった なかなか迫力あるキモさや頭おかしくなりそうな描写が個人的にかなり刺さる、ここ最近で読んだ中でもかなり面白かった あと、素晴らしい百合です 原作も読んでみたくなる良作でした 結末が気になる校舎のうらには天使が埋められている 小山鹿梨子starstarstarstar_borderstar_borderこめつぶ友達になった天使のようにかわいい子はいじめの首謀者だった。。。その中で戦う子がでてきて狙われて。何かすると自分がいじめのターゲットになってしまうと裏切りもあり。残酷。毒親血の轍 押見修造starstarstar_borderstar_borderstar_bordermotomi一言で言えば、毒親の話です。主人公にとって、生きている限りつきまとってくるレベルのトラウマです。 母親にも生い立ちの過程で何かがあったのかな。結婚した時点で既に病んでいた可能性は高いと感じました。穏やかな日常の歯車が突然狂ったのではなく、なるようにしてなったと思います。 主人公の男の子が気の毒で、心が痛いです。物語の序盤では、あの母親を持っていてもせめて学校では友達や彼女と明るい青春を過ごすことができたであろう立ち位置にいたのに、あの日、崖で母親が決定的な行いをしてしまったために、どうやっても自分の心のひずみを治せなくなってしまった。 主人公は長く苦しむことになります。そして母親はどんどん崩れていきます。もう、悪夢のようにどんどんと。それが気なって読んでしまいます。たしかに闇の物語カリスマ 新堂冬樹 八潮路つとむ 西崎泰正starstarstarstar_borderstar_borderゆゆゆ※ネタバレを含むクチコミです。 なかなか刺激的でしたカリスマ 新堂冬樹 八潮路つとむ 西崎泰正starstarstarstar_borderstar_borderかしこ2話目がヤバい。ヤバすぎて笑っちゃうくらいヤバい。そこまでやるかってくらいバイオレンスなので読まなきゃよかったと後悔する人もいそう。2話目に比べるとそれ以降の話はストーリーとして上手くまとめてると思う。でも同じく信仰宗教をテーマにした漫画なら「祝福王」の方がより圧倒されたかな。とはいえ全4巻でわりと満足度を得られるので刺激がある漫画をお探しの人にはオススメです。着物という堅そうに思える世界をコメディタッチにマンガで着崩していく良作!!爛漫ドレスコードレス 【描き下ろし漫画付き】 佐悠starstarstarstarstarさいろくいやぁこれは良い。 私は心打たれる話があったら撃ち抜かれたように満点を付けてしまうタイプなので一時的な盲目目線があるのは否めないんだけど(盲目なのに目線ってなんだ) ちょいちょい挟まる話で不覚にも泣いてしまって、もうね、好きです。 コメディタッチで柔らかいし、主人公が尖りすぎてなくていい。むしろサイドに立っている周りのキャラ達の方が尖ってる。そしてモブ達の話がとても良い。呉服屋の若旦那の話は全部胸に突き刺さって凄い好きです。語彙がないのがバレる。 しかし、Twitterで先生が宣伝されてるのを見て初めて手に取ったけど、今は出会いは受動的なんだなぁとつくづく思い知らされましたね。 こういう出会いがあるんだったらやっぱり見ちゃうよなぁ<<1718192021>>
主人公は同僚女性2人と関係を持っているがどちらのことも本気ではなかった。何に対してもドライな性格の主人公がある女との出会いによって人生を狂わされる…。 前半の目に光がない時のヒロイン浮世は次にどんなことを仕出かすのか予測不能でページをめくる手が止まらないくらい引き込まれました。ろくに化粧しなくても美人でスタイルが良くて雰囲気があるなんてそれだけでもう男の人は夢中になっちゃうだろうにあの言動ですからね。極め付けは「私みんなにいいって言われるんです」ってセリフかな。淡々とそんなこと言えちゃうところが怖かったです。 捨て身な浮世にどこまでも主人公が振り回され続けるので恐ろしい結末を迎えてしまうのではないかと心配しましたがそうはなりませんでした。ただあの終わり方も別にハッピーエンドじゃないような。何かきっかけがあれば壊れてしまうような幸せな気がしました。