SF・ファンタジーマンガの感想・レビュー6030件<<56789>>一癖二癖あるキャラクターたちが面白いぼんくら陰陽師の鬼嫁 秋田みやび 遠野由来子starstarstarstarstar_borderゆゆゆ北御門皇臥と名乗る、由緒ある陰陽師だという男。 小学校の頃、親の職業を発表する際、「陰陽師」と正直に言って周囲から辛い視線を送られたことで、陰陽師が普通でない職と気づいた。 名字は北御門といかついが、本当の名前は普通。嫁は皇臥と読んでくれるが、母親は本名で呼ぶ。 仕事柄、キラキラネームのほうがやりやすいらしい。陰陽師って、大変。 おまけに、物語では今まで人に譲っていた苦手なことをどんどんやらされている。 養う人が一人増えたからと、鬼嫁は言う。 彼の設定が一つずつ明らかになるにつれて、おもしろいなあと思ってしまう。 悪人になりきれない母も良い性格をしている。 あと、異常なほど知識を吸収したがり、どんどんと覚えていく主人公(嫁)も実は変わっている。 貧乏性設定のせいで、姑の嫌がらせが嫌がらせになりきらなかったりする。 読んでいると、話が飛んでいるような気がすることがあるのだけど、原作小説だとその穴が埋まっているんだろうか。祖父と孫とギターと終末 #1巻応援終末ロッキンガール 石山り~ち兎来栄寿『隕石少女』や『餓天使』の石山り〜ちさんが手がける新作です。 音楽で売れてやると家を飛び出した息子は、10年後に再会したときには遺体に。遺されていたのは生まれつき全盲の孫娘・光(ひかり)。光はに「自分の音楽で世界を一つにする」という父親の目標を継いで、目が見えないながらギターの道を邁進しようとします。 自分も音楽をやっていながら、親に売られて軍属になったことで道半ばで夢が潰えたことで息子にも厳しく当たっていたことを悔いる主人公・雷蔵と、幼いながらにギターの天賦の才の片鱗を見せる光の祖父と孫娘。 このふたりの関係性だけでも一本物語として成立していてそのまま読みたいくらいですが、そこは石山り〜ちさん。 本作はそこからタイトル通り「終末」が襲ってきます。突如襲来した謎の宇宙人によって人類は大規模な攻撃を受け、地上は大変なことに。 ハートフル家族ドラマ×音楽×ポストアポカリプス。 贅沢な三色丼のような作品です。 ポイントは、雷蔵が孫の光の夢を壊してしまわぬよう地上の惨状には気付かせないようにして、何事もなかったかのように振る舞い続けるところです。元気で奔放ですがギターにひたむきな光は守ってあげたい魅力があり、雷蔵の気持ちにも共感します。不器用な性格でありながら、孫愛溢れる雷蔵の姿にも心が和みます。 一方で、襲来する宇宙人たちのえげつない攻撃能力の高さからサスペンス性の強さもあり、しかし彼らにもどうやら弱点はあるようで、そこを突きながら上手く切り抜けていこうとするシーンも見ものです。 徐々に尽きていくであろう水や食料やその他ライフラインをどのように確保し、どのようにわたり合っていくのか。 他の生存者との関わりや、彼らに待ち受ける最終的な運命など目が離せない作品です。願わくば、終わった世界であっても、最後の瞬間には最高の音色を光が奏でて欲しいなと。どっかでみたような設定の寄せ集め&痛いジョジョネタタブロウ・ゲート 鈴木理華名無し※ネタバレを含むクチコミです。なつかしいミイラの飼い方 空木かけるstarstarstarstarstar_border野愛comicoでハマってた作品が無料になってたのでひさしぶりに読みました。 ミイラに小鬼にドラゴンに、ちっちゃい生き物たちが懸命に生きてて愛おしいんですよね。 飼い主の高校生たちもみんないい子です。今見るとかなりキャラクター然としたキャラクターだなあと思わなくもないですが……。この辺は時代を感じます。 ミイラのミーくんは包帯に覆われて白い目が2つついてるだけなのに、表情豊かでもちもちしていてどんどん可愛く見えてくるから不思議。 後にアニメ化もされましたが、確かに動いてるところを見たくなるキャラクターです。 シリアスパートはしっかりありつつ、基本はかわいい生き物たちがほのぼの過ごしているので幸せな気持ちで読める作品です。 恐怖かどうかは置いといて傑作である漂流教室〔文庫版〕 楳図かずおstarstarstarstarstar線セーショナル※ネタバレを含むクチコミです。絵が可愛い虚構推理 城平京 片瀬茶柴名無し漫画喫茶でたまたま絵に惹かれて読み出すと、マンガに比べて内容がややダークでとまららなくなる、森博嗣系の考え込ませる萌え小説っぽく、ときめきや恋愛が一切介入してこない。読んでいて謎が深まって、つい続きが気になってしまう。期待外れ虚構推理 城平京 片瀬茶柴starstarstar_borderstar_borderstar_borderパイナップル期待したミステリー系ではなかった 再会ものだけどすれ違い過ぎさよなら初恋またきたなんで 朔ヒロstarstarstarstar_borderstar_borderるる両思いだったのに2人とも肝心な気持ちを隠したせいで、南央の引越しとともに仲は決裂。 修は南央にずっと片思いしてたから分かるけど、南央には何度も彼女いたのに修のこと好きって意味分からない。 修は大切なことを言わずに東京に行こうとしてた南央をずっと責めていたけど、実は自分も言えてなかったことを自覚。 そこでようやく本当の両思いに。 設定は知ってて読んだけど、8年もそのままだったし南央が事故らなかったら再会もしてなかったんじゃないかと思ってしまった。ちょっとでもマシな生き方を選ぶダーウィン事変 うめざわしゅんstarstarstarstarstaralankもっとポップなヒーローコメディかと思って読み始めたら全然違いました。 聖者じゃなければ凡人もシリアルキラーも一緒だとは思わないだろう、とか、キャベツやアリが痛みを感じるかはわからなくても牛が痛みを感じるのは明確だろう、とか、セリフが非常に印象に残りました。今よりちょっとでもマシな生き方を選ぶという考え方から目を背けちゃいけない。 チャーリーの淡々としたスタンスにとても勇気をもらえます。信長のシェフ #推しを3行で推す信長のシェフ 西村ミツル 梶川卓郎starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 途中ちょっと疲れたが全体で通すと面白い。後半の方が面白いかな。現代の料理人が戦国時代にタイムスリップという内容で初期は西村ミツルが原作だった影響が強いのか「大使閣下の料理人」を思い出した。 ・特に好きなところは? 後半に登場する望月。中盤から望月を探していたが会ってからの歴史への興味へのなさがいいね。 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! ちょっと長いですがいい感じで終わったのでおすすめです。戦国時代に詳しかったらより楽しめそう。 ほのぼのかわいいじゃ終わらないルリドラゴン 眞藤雅興starstarstarstarstar野愛ドラゴンと人間のハーフJKの日常、ほのぼのでかわいいね〜 って思って読んでいたのは最初だけ、悩んで苦しんでぶつかって前に進んでいく熱い作品。 炎ふいたり放電したりただただコミカルに描くこともできたと思うのに、怯えたり興味本意で近づいたりする人もいるというのをしっかり見せている。自分だってクラスメイトがドラゴンだったらどう接したらいいか戸惑うと思う。 一見他人に無関心なルリが頑張って心を開いて交友関係を広げていく姿に勇気をもらえる。苦手な人にも自分を嫌ってる人にも全力でぶつかっていく姿に憧れてしまう。 コミュニケーションってこういうものだよな、最初から分かり合えるなんて無理なんだからぶつかったり歩み寄ったりしなきゃいけないんだよな。 もちろんルリはかわいいんだけどそれ以上にかっこいい!岡田索雲作品として読んでおきたかったマザリアン 岡田索雲かしこKindle Unlimitedで全巻読めます。竜巻のように突然現れる「ひずみ」に飲み込まれた主人公は猫と融合して猫人間になってしまう。同じく融合者になってしまった女子と一緒に「ひずみ」の謎を探るという話です。フィクションとして面白いだけではなく、社会の中の差別意識もテーマになっていて奥深いです。途中で自発的に「ひずみ」を作り出せる少年が現れた頃から内容が難しくなったように感じたのですが、オチは好きです。俊郎は我々が認識できない次元に行ってしまったけど元気に生きてるんじゃないかなと勝手に解釈しました。厨二要素を抜けば人格教養漫画ib -インスタントバレット- 赤坂アカstarstarstarstarstarはんだまず初めにとても素晴らしい作品です。 赤坂アカ先生の処女作ですが、作画はもちろん、ストーリーや人物の描き方が非常に魅力的でした。 厨二的な部分やバトル要素も好みが分かれると思いますが、個人的には大変満足しました。 もし人間関係やこの世の不条理に悩んでいる人がいるのであればこの作品をオススメしたいです。 大事なことなのでもう一度言いますがとても素晴らしい作品でした。 主人公はダンジョンの案内人。ダンジョン・シェルパ 迷宮道先案内人 布施龍太 刀坂アキラ 加茂セイstarstarstarstarstar_borderゆゆゆダンジョンは踏破して、魔物の発生原因を壊せば魔物が発生することもなくなるらしい。 街にはダンジョン関連の冒険者や人々が集まる。 主人公が案内するダンジョン「タイロス迷宮」の踏破を目指すパーティー「宵闇の剣」。 案内も、パーティの連携も、大変スムーズ。踏破も時間の問題か?! 3巻時点では、このような展開なのだけど。 踏破されたら、この街の稼ぎ頭コンテンツがなくなるんじゃ?とよくある起こり得るトラブルが脳裏をよぎる。 偉い人たちが怖い顔をしているのはそういうことかなあ。 そして、パーティー「宵闇の剣」のメンバーのことは出てくるけど、ダンジョン案内人には、小さな妹がいる以上の情報がほもんどない。 この人当たりがよく、観察力が高い案内人が関わるトラブルがこれから出てくるんだろうか。B級恋愛ミステリー後宮香妃物語 橘ミズキ 伊藤たつきstarstarstar_borderstar_borderstar_borderパイナップル皇太子が元々小さい頃に主人公と会っていて惚れている、、、段々好きになるという工程がなくて恋愛としてはつまらない。お絵かきと魔法陣作成お絵かきエルフは3600倍速で魔法業界を無双する 沖ノ輔starstarstarstar_borderstar_borderゆゆゆ似たようなもんっしょー!! て、そんな馬鹿な。 そしてなんだそんな馬鹿なレベルは! でも、そんな馬鹿なのまま、お話は進みます。 学園モノー!と思ったらすぐに終わったのにはビックリ。 ライバルらしいライバルは特になく、棚からぼた餅のような展開で、順風満帆と思いきや?! 不穏になったあとがとても不穏。 これといったライバルがいなくても、不穏にはなりうるらしい。 おふざけのような設定が、最後にパワーを持ちすぎる展開は良いなと思った。 絵を描くしか能が無いと思っている人がいるなら、ずっと絵を描いてきたというなら、それは希少な才能だと伝えたい。 とくに、ずっと続けてきた方。 あなたより上手な人がいたとしても、あなたのようにずっと描いているとは限らないから。 あなたもレベル3600かもしれない。 目を背けてはいけない暴力性真説 ザ・ワールド・イズ・マイン 新井英樹starstarstarstarstar線セーショナル漫画はキャラだと言う言説が存在するが、この漫画はテロリストが主人公という、漫画史において前代未聞の物語は、よくこの漫画を連載させてくれたことに我々読者は漫画の懐の深さに感謝しなければならない。この漫画を暴力的だからということで嫌うのは簡単すぎる結論の出し方である。しかしこの漫画にはその暴力性や物語の筋を一瞬忘れさせられる様な瞬間のコマが存在する。線画が突出して、上手いという訳ではないが物語の世界観とマッチしてハッとさせられる瞬間が本当にいくつもあるのだ。それは決して過激な暴力シーンではなく、別の瞬間にある。この漫画が突きつけてくる命やそれと切り離せない魂や神という信仰の問題、徹底して馬鹿として描かれる大衆。重い腰をあげながらもその期待にはしっかりと答えてくれる単なる面白いでは終わらせない傑作すぎる漫画である20年は長い。20年で色々変わっちゃったヒーローと少年 はがんstarstarstarstarstar_borderゆゆゆいなくなったにも関わらず、20年の間、人々の心に残り続けたヒーロー。 どれだけ支持されていたのか。 月日を越え、そんなヒーローを復活させた健人くん。 ただ、戦う能力を持たないヒロインとして! 見た目は少女、中身はヒーロー、その名はブレイブリー2!! 目覚めたブレイブリー本人もびっくり展開。 目覚めさせた健人くんの大人な嗜好にもびっくり。 大人子どもな健人くんを、特に何かができるわけでもない状態のブレイブリーが必死でフォローする。 一緒に過ごした記憶を持つブレイブリーと今度こそずっと一緒にいたい健人くんと、見た目は女の子でもヒーローとして再び戦いたいブレイブリー。 守られるだけじゃないブレイブリーは男前。 ギャグなんだけど、どこかシリアス。 20年の月日が変えた人たちが織りなす漫画。2013年、多くの人の"想像"が拡がった頃百万畳ラビリンス たかみちstarstarstarstarstar_borderさいろく連載開始からもう11年も経ったんだなーと驚いたりショックだったりもするけれど、思い返すと10年代前半は漫画もアニメも「なろう」の波に押し流されないように必死だった時期でもあったと思う。 なんでか、なろう系に限らずだけどオタク文化は未だギリギリ悪いものとして扱われがちだった時代な気がする。ラノベも一部インフルエンサーにTwitterで酷評され続けていたり。多様性を受け入れられていない社会だったんだきっと。 今思えば慣れたよね、受け入れられないのカッコ悪いみたいな空気ができて。でもって今はまた本流に戻そうとしていたりする風潮も一部ようだけど、それはずっと一部なのだろう。 脱線しまくったけど、2013年に連載が始まったこのJDが迷宮に迷い込んでなんとかしていくマンガ「百万畳ラビリンス」はそこそこ異彩を放つ存在だった。 ファンタジー要素ナシで(異世界じゃない)、流行ってた俺つえーでもなくて。 かつ絵が上手い。 登場人物が可愛い(人外も含む)。 ゲーム大好きデバッガー(自分の世代だとその頃デバッガーバイトでやってたやつが珍しくなかった)な女子大生が主人公。 なにより、話がショートショートっぽくてとてもいい具合にキュッとまとまっていて、かつ壮大だったので当時一度読んだだけだったけどお気に入りだった。 #2巻で完結したマンガ としてマンバでまとめられているところで超久しぶりに出会えてすごく嬉しかったので改めて電子購入。 自分を偽っている人間達へホムンクルス 山本英夫starstarstarstarstar線セーショナル※ネタバレを含むクチコミです。お母さんと息子の絆。#1巻応援卵と鶏 辻やもりstarstarstarstarstar_borderPom 非常に先の気になるお話です。 突如自分の目の前に、息子だと名乗る人物が現れて、DVの彼氏から一緒に逃げ出して、幸せになるためにどうしていくのか。。 そもそも、息子君はどうやって、未来から母である鳴海の元へ辿り着いたのか。。? ミステリアスな展開で、DV元彼氏も別れを突きつけられただけでは終わらなさそうな気がする。 鳴海の生い立ちを思うと、グッと心が締め付けられる。 この先二人の幸せを掴むための道のりを見届けたい。劇団四季ミュージカル版を観てきた黒博物館 ゴーストアンドレディ 藤田和日郎starstarstarstarstarさいろく※ネタバレを含むクチコミです。 白崎くぅん……ハカイジュウ 本田真吾neko※ネタバレを含むクチコミです。革命的な漫画貸本版悪魔くん 【水木しげる漫画大全集】 水木しげるstarstarstarstarstar線セーショナル※ネタバレを含むクチコミです。<<56789>>
北御門皇臥と名乗る、由緒ある陰陽師だという男。 小学校の頃、親の職業を発表する際、「陰陽師」と正直に言って周囲から辛い視線を送られたことで、陰陽師が普通でない職と気づいた。 名字は北御門といかついが、本当の名前は普通。嫁は皇臥と読んでくれるが、母親は本名で呼ぶ。 仕事柄、キラキラネームのほうがやりやすいらしい。陰陽師って、大変。 おまけに、物語では今まで人に譲っていた苦手なことをどんどんやらされている。 養う人が一人増えたからと、鬼嫁は言う。 彼の設定が一つずつ明らかになるにつれて、おもしろいなあと思ってしまう。 悪人になりきれない母も良い性格をしている。 あと、異常なほど知識を吸収したがり、どんどんと覚えていく主人公(嫁)も実は変わっている。 貧乏性設定のせいで、姑の嫌がらせが嫌がらせになりきらなかったりする。 読んでいると、話が飛んでいるような気がすることがあるのだけど、原作小説だとその穴が埋まっているんだろうか。