学園マンガの感想・レビュー4236件<<138139140141142>>ずっと大切にしたいマンガぷらせぼくらぶ 奥田亜紀子かしこかつて中学生だった大人達みんなに読んでもらいたい。 効き目のない薬を飲んでも患者さん自身が効き目があると思い込むことで症状が改善することをプラセボ効果といいますが、その「ぷらせぼ(偽薬)」がタイトルに付いています。思春期の頃って自分や他人に期待し過ぎることがあると思うんです。その過剰な思い込みによってネガティブになったりナイーブになったりするんじゃないかな。主人公の岡ちゃん(表紙の二頭身キャラ)がまさしくその葛藤の真っ只中で、大人になった今は「ありのままの岡ちゃんでいいんだよ」と言ってあげたくなりますが、当時は自分も色々夢中だったかもと懐かしくなりました。岡ちゃんが脇役として登場する回はクラスメイト達の話になるのですが、完璧じゃない恋や友情が物語として特別なものになっています。ちょっと泣けるし、めっちゃ笑えます。最高にエモい吸血鬼ギャグ漫画陽の当たらない小出くん 石川ローズたか吸血鬼になって以来、100年近く『陰キャラ』として高校に通い続けている小出くんの日常を描いたコメディ。 新一年生と同クラになって早々、女の子に「高校生活なんて対して面白くない」と無神経なことを言ったり、100年分の学力で授業中マウントをとったり…。 空回りしてちょっぴり痛々しい小出くんが、今年こそは陽キャになるため、クラスメイトのクールな吸血鬼・三浦の手を借りつつ奮闘します。 ドタバタ学園コメディかと思いきや、急に吸血鬼ならではのシリアスをぶっ込んでくるところが堪らなくエモい…!! 2人でお馬鹿なギャグをやってても、ふとした瞬間に見せる「アランとエドガーみ」にグッと来てしまう。 ポーの一族を読んで育った人に読んでほしい吸血鬼ギャグマンガです…! https://comic.pixiv.net/works/2010若人の数だけ青春の形がある1518! イチゴーイチハチ! 相田裕mampuku あの大傑作「GUNSLINGER GIRL」の相田裕先生の最新作。青春時代の儚さとか、前を向いて歩く強さとか、も本当さすがの一言。 刊行ペースから見ても勢いだけでズバっと書けるような簡単なお話ではないのが伝わってくる。一話一話が噛みしめながら登る石段のようだ。人生において最も特別で濃密な3年間を、果たして自分はこれほど輝かしく過ごせただろうか…羨ましくもあり懐かしくもなった。 ガンスリが「別れ」や「失い続ける」話だったのに対して1518は「再会」と「新たなスタート」の話。どちらも泣けるので、できればどちらも読まれたし。震災後に続いていく暮らしモディリアーニにお願い 相澤いくえ名無しhttps://twitter.com/aizawa_ikue/status/840363234242707456?s=21 著者が震災について語っていた。沁みる 根尾くんはイガラシではないか!キャプテン ちばあきお影絵が趣味第100目の開催となった夏の甲子園~ドラフト会議までのあいだには数々のドラマがあったと思いますが、そのなかにひとつ、遊撃手対決というのがありましたね。立役者はもちろん、報徳学園→広島東洋カープに入団した小園選手と、大阪桐蔭→中日ドラゴンズに入団した根尾選手、野手の華とも言われる遊撃手というポジションをめぐる二人の関係はそろって4球団競合ドラフト1位という決着に一旦終止符を打ちました。 しかし、それにしても、小園選手は見事なまでのショート顔をしている。将来は球界を代表する名ショートストップになること間違いナシと太鼓判を押したくなります。内野手の要として、すえながく渋い活躍でチームのピンチを救ってくれそうな選手です。いっぽうで根尾選手はと言うと、どうやら、必ずしも遊撃の名手としてドラフト指名されたのではないらしい、しかも、プロでは二刀流とは決別して野手一本でいくと表明していたのにも関わらずです。根尾選手は、いちプレーヤーとしての質の高さだけではなく彼の人間性全体からくる伸びしろの高さを評価されているらしいのです。 根尾選手にまつわる各界からのコメントをみてみますと、これが実にバラエティにとんでいて非常におもしろい。ショートの他にも、いまだピッチャー説もあれば、センター説もあり、挙句の果てにはキャッチャー説まででてくる始末。さらに特筆すべきはチームリーダーとしての資質です。単なるチームのまとめ役ではなく、根尾ひとりがいるだけで他のチームメイトにも良い影響を及ぼしてチーム全体の力能がこぞって向上するような類のチームリーダーとしての資質です。 こんな選手がかつていただろうかと思い巡らせてみますと、そんな選手をわたしはひとりよく知っているのです。そう、墨谷二中を全国優勝に導いたイガラシです。もう、見た目からして、あの猿か忍者のような身のこなし、ひん曲がった眉毛、根尾くんはまさにイガラシの体現だとしか思えないのです。 六人いてもそれぞれ世界は寒い 高野雀名無し※ネタバレを含むクチコミです。少女特有の感覚のリアリティ少年少女 ねむようこにわかねむようこの短編集。どの短編も完成度が高いが、とりわけ表題作が素晴らしい。少女特有の繊細な感受性と、ガサツな動作がみずみずしく描写されている。特に男の子に張ってもらった太ももの絆創膏を確認する場面はたまらない。この動きからはなんだか、この少女のリアリティを感じる。グッと物語に引き込まれるシーンだ。物語としての完成度も高く。面白い。ぜひ読んでみてほしい 1冊にまとめた新装版がでたかげきしょうじょ!! シーズンゼロ 斉木久美子mampuku描きおろし漫画が収録とのことで、本編では見られないような自由っぷりで良いオマケでした。ただ、オマケ漫画の域を出ないので、コレクターズアイテム、あるいはこれから初めて読む人向けかもしれません。少女漫画っぽい淫らな青ちゃんは勉強ができない カワハラ恋大トロ主人公の青ちゃんは音無響子的なウザさがあって共感できるし、お父さんはらんまの八宝斎みたいです。 青年誌?で連載してるようですが、男ウケめちゃくちゃ悪そうですね。 匂いフェチな女の子くんくんガール なぎみそ名無し犬並みに鼻がきく女子高生が主人公。その突出した能力のおかげで重度の匂いフェチ&匂い雑学マニアでもある。表紙はかなりドキドキしますが内容は健全です…と言いつつも匂い以外にも色んなフェチがあちこちに描かれてるので、読者のフェチシズムが試されているのかもしれません。ノーフェチでも日常系マンガとして楽しく読めると思います。主人公が可愛いのでおすすめです。 きらいじゃないKING BOTTOM 樋野貴浩名無しだめなガンバ!Fly highみたいな株投資の基礎が分かるインベスターZ 三田紀房らぶわん利食い、損切りなど実践で役立つ株投資の基礎が分かる勉強になるインベスターZ 三田紀房らぶわん株、不動産投資、就活など実践的役立つ内容がマンガで分かる。しかもけっこう面白い。 キャラを掘り下げた1巻世界は寒い 高野雀starstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)※ネタバレを含むクチコミです。男性・女性・無性別、それぞれの目線で恋愛感情を因数分解していく作品性別「モナリザ」の君へ。 吉村旋sogor251巻で物語の設定と主要キャラ3人の関係性について描き、2巻では3人のキャラクターの感情の表現を深めていく。しおりとりつは男性・女性の目線で好きの感情を、ひなせはそのどちらでもない位置からの2人への感情を因数分解していく。その感情の掘り下げ方が凄く丁寧。 しおりとりつの2人は「ひなせの性別を決めさせる」という大きな目的がある分、より性差を強調した感情の表現を見せる。一方のひなせは、無性別という立ち位置ながら、中庸ではなく両性を持ち合わせたような感情を見せる。本人たちにそこまでの自覚がなくて戸惑いを見せる所も含めて実に面白い。 後天的に性別を選択できる世界を扱った作品としては最近では「境界のないセカイ」「選択のトキ」などもあったけど、今作は性選択≒恋愛対象の選択という意味合いが強くて、性別と恋愛感情というところに強くフォーカスしている印象がある。その上で、(ゼロではないけれども)安易に性愛の話に持っていかずに、性別と感情の結びつきに重点を置いてモノローグが展開している。その辺りが革新的でもあり、自身の感情を重ね合わせての考察が捗る。 ミクロでこの作品を見ていくとこういう感じなんだけど、物語をマクロで見ていくと突然「無性別のまま20歳を迎えた人間は存在しない」という新たなテーマが出現する。2巻の展開で、実はPSYCHO-PASS的なディストピアっぽい裏設定が隠れているのかもしれないと想起もさせる。3人の関係性も含めてまだまだ作品の底は見えない。 2巻まで読了。可愛い!ギャルごはん 太陽まりい大トロドジなエロいギャルがたくさん見れて嬉しかったです。 SNS時代の映画鑑賞を楽しめ!!シネマこんぷれっくす! ビリーANAGUMA映画「クラスタ」なんて概念が定着しつつある平成の終わり。 映画の感想や感覚を共有するのはもはや普通のことになりました。 観たあと「みんなで楽しむ」ところまで映画の面白さが拡張されてんだなァとしみじみ思ったりします。 秀逸なのは死ね部メンバーそれぞれに「映画観るやつの生態あるある」が割り振られていることです。 B級映画マニアとかポップコーン食う派/食わない派とか…。 少しでもこだわりを持って映画を観てる人ならつい笑っちゃうようなネタが盛りだくさん。 自由で楽しい映画鑑賞のコツを教えてくれるいいマンガです。あらすじだけで超気になる作品アドレスどちら 谷和野たかあらすじだけで興味惹かれる...「わたしを離さないで」とか「7 SEEDS」的なSF要素があるんだろうか わけありの子どもたちが学園で暮らしているところに、トーマの心臓やら名作古典少女漫画に通じるギムナジウムの雰囲気が感じられて好き flowers2019年1月号の4話から読んだので、早く2月に出る1巻で全部読みたい!谷和野さん、実は長編のほうが相性がいいのでは?アドレスどちら 谷和野sogor25これまで短編メインだった谷和野さんが思いっきり長編に振り被った作品。1巻が終わっても全く緊迫感が取れない、これまでにない読み口。 タイトルの「アドレス」はおそらく英語の直訳の"住所"を意味してそう。というのは何となく察せるけど、それが物語の中でどういう意味を持つのかはまだ解らない。長編を見据えたこの先の見えない感じが谷さんの作風に想像以上にマッチしてる。 このままガンガン世界観を掘って深く突き進んでほしい。 1巻まで読了。 爽快に『やらかす』ギャグ漫画ドミノキック 並べられたドミノをキックしたらどうなるのかしら? 下神木るこニワカ厳粛な空気をぶち壊したくなる破壊衝動を持つお嬢様と、あらゆる方法でフォローする執事の漫画。 爽快に『やらかす』ギャグ漫画。対処法もアホすぎて最高。鬱の特効薬。全2巻なのも良い。ニコニコ静画で試し読みを是非 http://sp.seiga.nicovideo.jp/comic/4547 なつかしい~ろくでなしBLUES 森田まさのり名無しアメトークで見てなつかしくなって読み返したけどやっぱおもしろいし太尊かっこいい!エロいゆき姉ちゃんの官能ごっこ。 須河篤志名無し官能小説の真似事をする作品。ここまでエロいのは久しぶり。次も期待。 才能がほしい神様の横顔 朔ユキ蔵名無し※ネタバレを含むクチコミです。爪編くらいからが好きだなモブサイコ100 ONE地獄の田中モブサイコ、昔読んでて、最近やっと13巻くらいまで一気に読んだ。 最初の方の超能力者の日常?よりも爪っていうわかりやすい敵が出て来たからの方が面白かったな ラスボスとの戦いも面白かったし あと、モブがちゃんと成長していて、マラソン大会のところとか結構ジーンと来た 尻上がりに面白くなって行く系かな<<138139140141142>>
かつて中学生だった大人達みんなに読んでもらいたい。 効き目のない薬を飲んでも患者さん自身が効き目があると思い込むことで症状が改善することをプラセボ効果といいますが、その「ぷらせぼ(偽薬)」がタイトルに付いています。思春期の頃って自分や他人に期待し過ぎることがあると思うんです。その過剰な思い込みによってネガティブになったりナイーブになったりするんじゃないかな。主人公の岡ちゃん(表紙の二頭身キャラ)がまさしくその葛藤の真っ只中で、大人になった今は「ありのままの岡ちゃんでいいんだよ」と言ってあげたくなりますが、当時は自分も色々夢中だったかもと懐かしくなりました。岡ちゃんが脇役として登場する回はクラスメイト達の話になるのですが、完璧じゃない恋や友情が物語として特別なものになっています。ちょっと泣けるし、めっちゃ笑えます。