エッセイマンガの感想・レビュー991件<<3233343536>>つづいさんの押しへの楽しみ方がうける腐女子のつづ井さん つづ井名無し彼氏がいなくたって、幸せ!! 素敵な友達がいて羨ましいです。もうほんとに最高だから腐女子のつづ井さん つづ井やむちゃ腐女子ってこんなセンス高いん!??って驚愕するレベルの笑い。 「裸一貫つづ井さん」から読み始めた者だけど、もう読み始めたら止まらん。 よくある感じの自虐じゃない。そういうネガティブな要素はない!!! だから明るい気持ちになれる!!!下手な自己啓発本よりよっぽど人生楽しくなるヒントに満ちてるからとりあえず知り合い全員に読ませたい。りぼんのレジェンド・池野恋のまんが道ときめきまんが道 ―池野恋40周年本― 池野恋まるまる※ネタバレを含むクチコミです。新久千映先生流の「おひとり三昧」yeah!おひとりさま 新久千映名無してっきりワカコ酒の作者本人による ノンフィクション一人酒飲み歩きマンガかと思っていたら アラサー女性(新久先生本人)一人での 色々なノンフィクション・イベント体験マンガだった。 「ひとり居酒屋」も勿論あったが「ひとり回転寿司」 「ひとり焼肉」などの飲食系のほかにも 「ひとりスポーツ」(人生初のバッティングセンター) 「ひとり行楽地」(営業時間ギリギリの後楽園) 「ひとりイベント」(災害訓練や舘ヒロシ来場イベント) など、なかなかにハードルが高そうなものまで多種多様。 ノリはやっぱりワカコ酒的で、少し酒が絡んだりしながらの 少し、おひとりさま故の自意識過剰か否かの葛藤も あったりしながらの ひとりも楽しいよ、という体験マンガ。 多分、新久先生のような方は多人数で行動したらしたで それにあわせた楽しみ方をするのだろう。 けれど、物事にたいする観察眼とか捉え方が独特なので こういう方だから一人で自由に行動しても 勝手にドンドン楽しみ方を見つけられるのだろうなあとも思った。 面白がる能力があるというか。 そして感じた面白さを他人にも面白く伝える マンガ術も持っているからこのマンガとか ワカコ酒とかの面白いマンガを描けるんだなあ、と思った。 実体験をもとにした漫画家漫画遺跡の人 わたべ淳マウナケア著者の実体験をもとにした「漫画家漫画」。突然仕事がなくなった漫画家が、再び机の前に戻るまでを描いた作品です。主人公のモデルは著者自身。彼がアルバイトとして選んだ遺跡発掘作業の現場にはいろんな人物がいて…。と、人物観察や特殊な仕事という面を描くだけでもお話にはなりますが、この漫画は漫画家漫画、そこに主眼はありません。まるで旅をするかのように遺跡発掘の現場を通り過ぎていく人たちを自分と重ねることで、迷走する自分の寄り立つ場所を確認し、そこに戻っていく物語。人気がなくなった漫画家の事情をリアルに表わしていてちょっと切ないですが、何もかもさらけ出してるところに好感が持てます。この作品には”ダメ人間”といわれてる人がたくさん出てきますが、きっと彼らも「もうひと旗」と思って頑張ってる。そう感じたからこそ、著者はこの漫画を描けたのでしょうね。最後の章に描かれた、そんな人たちのその後の姿が妙に後を引きます。男子たるもの、一生に一度ぐらいはバイクで日本一周したい日本をゆっくり走ってみたよ 吉本浩二マウナケアそうそう男子たるもの、一生に一度ぐらいはバイクで日本一周!なんて思うよね。それは自分探しの旅だったり、まだ見ぬ日本各地の風景に憧れたり。その旅が終わるころには何か新しいものが待っていて、道中の経験が明日への糧になる、みたいな清々しさがこの手の物語にはあるはずなんですが、ああなのにこの作品はとっても息苦しい。主人公は30代半ばの連載が終了して先のあてがない漫画家。秘かに憧れる女の子に告白するため、強い男になってくると奮起して旅に出る…、などど20代ならともかく、これ実話って言ってしまっていいの?って感じ。で、旅先でもやたら変な人に声かけられるし、風俗にも飛び込めずウジウジするしで、もうイタさオーラ全開。”てめーしっかりしろよ”って突っ込み入れたくなってしまいます。引いてしまう人は多いかもしれません。でもね、ダメ男の日本一周なんてこんなもの、とありのままに見せてくれてるのが潔いとも思うのです。最後はなんだかんだ思っても”頑張ったな”と言いたくなりましたもの。まあ、強くなってはいないぶん小声で、ですけどね。ゲイ風俗という人生の縮図ゲイ風俗のもちぎさん もちぎ兎来栄寿今やTwitterでのフォロワー数が48万人を超える人気者のもちぎさんによる、主にゲイ風俗で働いていた時の体験などの半生を綴ったエッセイマンガです。 19歳でゲイ風俗で働いていた頃の透徹した思考と言動がとても未成年のものとは思えず、本質を突いていて魅力的です。そんなもちぎさんよりも更にある意味上手なボネ姉の「付き合ってなくても向き合ってはいるの」といった名言の数々も忘れられません。 しかし、その早熟の裏には非常に辛いことが多かったであろうことも察せられて胸が痛みました。その一部は克明に描かれていますが、毒親から理不尽な扱いを受け死にたいという想いを抱きながらも乗り越えたもちぎさんが、今現在は田舎で穏やかに生きているのだということが個人的にはとても救いになります。 人生を生きる上で大事なことが詰まっている一冊です。ビバ!農業!!百姓貴族 荒川弘マウナケア大学は農学部、田舎育ちで母方の実家は牛を飼っていたり、近所には東京農大もある…と、私にとって懐かしくなじみ深い話題がたっぷり。この漫画、ネタっぽく受け取られるかもしれません。ですがこれ本当(たぶん)。ウチのほうじゃ、鳥のつついたみかんは甘いってんで農作業の合間に食っていましたし、冷凍庫開けたらつぶした子豚がこっち向いて入ってたこともありました。豚の去勢シーンも、やったことあるからこそ自主規制に納得。私はすでに農業と離れているのでクスッと笑えるという感覚でしたが、身近に農業を感じている人は、半端なく共感してしまうはずです。そして農業に縁のない人には、農家がいかに大切かがわかり…って話ではないのですが、小豆がなくなると郷土銘菓・赤福が食べられなくなると知り、無条件で農業を応援したくなりました。ビバ農業と言っておこう。実話といえどもフィクションの典型例か呪魔の奪衣婆 杉原那月 日向名無し※ネタバレを含むクチコミです。3回もドラマ化されてるとは南くんの恋人 内田春菊やむちゃよほど映像化しやすいんでしょうね。小さい女の子(ロリでなはくミニチュアという意味で)って可愛いし、なんだか思春期の葛藤みたいな感覚が南くんから伝わってきて、ありそうでない、切ないラブストーリー。 ちよみちゃんの服とか生活雑貨でサイズが想像できて楽しい。わかりすぎる犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい 松本ひで吉名無し犬と猫同時に飼うと性質が違いすぎていいとこ・悪いとこが過剰に感じられ、相乗効果で可愛く見えるあるあるだなこれは。香山哲さんのベルリン暮らしベルリンうわの空 香山哲さいろく紙は新宿御苑近くの某書店でしか見たことない(他で売ってるのか不明)がツイッターの宣伝活動で知れるいい時代。 単行本化されたのはまた嬉しい。凄い文化の違いを感じるけど。 なにより画風に特徴があり現代アートを感じざるを得ない。なんだかんだ良い意味で都会的であり田舎的でもある不思議と惹き付けられる絵なのだ。 そして今気づいたけど更に新連載始まってる! 今度のはフィクションぽさが更に強いけどいつか単行本になるであろう… 好き。両親と姉妹の4人家族全員が漫画家!まんがかぞく 大島永遠マウナケアタイトル通り、世にも珍しい両親&姉妹の4人全員が漫画家という大島家の、内幕暴露本的なエッセイ漫画。長女・大島永遠の視線で父・大島やすいちや母・川島れいこが描かれていてなかなか新鮮でした。なぜなら私、この両親ふたりともKATANAで取材しており(09年11月3日号から4号連続)、登場するエピソードは聞いていたのですが、頭の中に浮かんだ絵がこの漫画と全く違っていたんですね。おふたりのなれそめ話に出てくる詩人?なんて、こんな優男ふうじゃなくてもろ変質者でしたから。ドラマチックな展開になっていて、漫画にするってこういうことだよな、とちょっと感心しました。ちなみに取材したときはこの漫画で描かれている写真についてのくだりはいっさいなかったですけどね(笑)。まあ、同業の親をもつ娘の気持ち、なんてのをお話にするというのは、少しひねくれた感情論から入るのが常で、この漫画もそう。ですが、いやいや仲良いでしょこの家族は、と思える温かさがそこかしこにある。ちょっとこそばゆいけど、そんな雰囲気のある漫画です。食、衣の漫画ときたら次は住でしょ!!間取りはどれにする? 高尾じんぐニワカくーねるまるたの作者、高尾じんぐの作品。 漫画のムーブメント的に「食」が爆発的に流行り、次に「衣」がプチ流行りした。そんな中で訪れた「住」漫画のひとつがこれなのではないだろうか(適当) 物件探しや間取りの漫画というと地味になりそうだが、そこはキャラの強さと動きのある構成で、楽しく仕上げている。これ実は漫画力がないと難しいんじゃないか? 普通に物件探しに役立つような情報も盛り込まれてるのが、またいい。できるかなできるかな 西原理恵子マウナケアルポしてきたことを、面白おかしく書く(描く)ということは非常に難しいです。私も昔は取材記者をしていましたからわかりますが、まずそうそう良いネタには出くわさない。そこをうまく書くのが至難の業。…なのに、このルポ漫画は、一話あたりたった数ページでどうしてここまで面白く描けるかな。おそらく、もんじゅに行っても、事故で怒られ過ぎた係員が訳のわからないことを呪文のように繰り返したり、大学の人がセシウムを素手でさわらせる、なんてことはないはず。この場の雰囲気でこれをやったらヤバイだとか、この人がとんでもない行動にでるととてつもなくヘン、といったことを違和感なく漫画にしていて、そんな訳ねーだろと思っても勢いでついつい読んでしまう。この著者はやっぱり踏んで来た修羅場の数と持って生まれた感性が我ら凡人とは違いますよ。こんな表現力が昔の私にあったらな。エンターテインメントというのはこういうことなんだな、と今さらながら感心してしまいます。ってギャグ漫画を読んで思うことでもないかな。子どもの可愛さがあふれるエッセイ理想の父にはなれないけれど じゃんぽ~る西名無しレタスクラブで連載している子育てエッセイ。 忙しい夫婦が、男の子をふたり育てているとなるとかなり大変そう…というイメージですが、読んでいる方は子どもたちの可愛さにとにかく癒やされて顔がほころんだり、思わず吹き出しそうになったり。 オールカラーなのも贅沢な気持ちになる。 お兄ちゃんが髪を切って弟くんが目をまん丸くしている様子が小動物のよう…ピコピコ少年ピコピコ少年 押切蓮介マウナケア作者のゲーム体験を通して描かれた青春記で、作者の暗くて毒のある絵柄が、黎明期当時まだまだ反社会的イメージのあったゲームにマッチしていて、明日のことをまるで考えていなかったバカな自分の少年時代を思い出してしまいました。ゲームの内容を深く掘り下げず、体験談をもとにしているのがいいんですよね。私はおそらく著者と5~6年は年が離れているかな? でもゲームのブームという現象ならば、不良の巣窟インベーダーハウスがゲームセンターであっても、携帯ゲーム機ゲーム&ウオッチがゲームボーイであっても、似たような体験をしているので、すんなり”ああそうだ”と思ってしまう。革命的なことばかりだった80年代。あの時代の空気を体験した人にとってゲーム用語は共通言語。酒場のネタにはもってこいの漫画です。30~40代、50歳未満まではイケる作品じゃないかな?まだ読む勇気が出ない大丈夫。世界は、まだ美しい。 荒井瑞貴たか第8回THE GATE大賞受賞作で、4月にモーニングに掲載された読切を読みんで立ち直れないほどの衝撃を受けた作品。8月23日に単行本が発売され、当日に電子書籍で購入したのはいいものの、ページを捲る勇気が出ないまま1カ月が経ってしまった。 モアイの作品掲載ページのURLでTwitter検索してみれば、たくさんの人々が同じように衝撃を受け打ちのめされているのがわかって少し安心した。 素晴らしい作品だから「また読みたい」をしたけれど、「また読んでもみようかな…」と思えるようになるまでたぶん4、5年はかかると思う。 ↓読切を読んだその日に書いた感想 http://bit.ly/2kSI52S約80年に亘る波乱万丈の自伝水木しげる伝 ボクの一生はゲゲゲの楽園だ 水木しげるマウナケア漫画界の巨匠・水木しげるの自伝漫画。大阪で生まれ鳥取・境港でのんのんばあと過ごした少年時代、南方の第一線に出兵した戦時中、復員後の漫画家生活と大きく3つの構成で綴られる、約80年に亘る波乱万丈の歴史です。説教くさく押しつけがましいところもなく、しかしながら要所では凄まじい妖怪画や泣かせるエピソード、艶笑譚もあって、淡々と読めるのに妙にお腹いっぱいになる。著者独特の引き気味の目線や、リアルかつ幻想的な背景が、ザ・日本(人)という感じで印象に残ります。またこの作品を読むといつも、悲惨な話もありますけど、ちょっとうらやましい人生だよなあ、自分は年とったらこんなに話すことあるかなあ、なんてしみじみ思ってしまいますね。実は意外に漫画家の自伝漫画は少なくて、あっても漫画ではなかったり、立身出世時代だけだったり。なのでこれはありそうでないジャンルの漫画で、著者はそれが作品にできる唯一無二の存在。まさに人生が漫画みたいなものなんですから、水木サンにはいつまでもオモチロク人生を過ごしてもらいたいものです。人を外見で判断しないほうがいい鉄子の旅 菊池直恵 横見浩彦マウナケア人を外見で判断しないほうがいいとはよく言われますが、漫画もまた同じ。この作品はおそらく表紙で相当損をしているのではないかと思われます。オタク風の人物がはしゃいでいる絵に、いまいち内容が想像できないタイトル、と書店では手に取りにくい印象。でも読んでビックリ、中身は冒険心をくすぐってくれる、テンポの良い鉄道紀行漫画なのです。旅をするのは女性漫画家・キクチと編集者、そして表紙で幅を利かせているトラベルライターの横見氏。この横見氏の立案する日本全国鉄道の旅に、2人が連れ回される、というコンセプトになっています。路線全駅制覇や初乗り運賃大回りは序の口、秘境駅巡りや、25時間大回り、トンネル駅に廃線跡に…と、観光やグルメなしでここまでできるかとあきれるほど。まあこれは横見氏のキャラがそのまま漫画にでているんですね。だからこその、この表紙。読めば納得すると思いますよ。さらっと重い闘病エッセイ腸よ鼻よ 島袋全優名無し話題なので読んでみました。 親戚に同じくストーマがいるので重い話は嫌だな…って感じでしたが全然軽い! 重い話題も笑い飛ばせって感じで逆に元気もらえます。 普通だったら19歳で人工肛門とかショックと絶望なのに、明るくて頑張り屋ですね、作者。 ファンになりました。個人的に2019年ベストエッセイ漫画です嫁はBL漫画家 車戸亮太名無しタイトル通りのエッセイ漫画なのですが、奥さんのキャラがすごく楽しくて大好きです。旦那さんである車戸亮太先生がハードなBLネタに冷静につっこんだり、Hなポーズモデルの協力をしていたり、2人のやり取りも微笑ましいです。BLに興味がない人でも結婚エッセイやマンガ家漫画として面白いと思います。最新話エピソードでの車戸先生渾身のプロポーズに対する奥さまの返しがさすがでした。ステキなご夫婦ですね!憧れます。どんな家庭もこうあればいいうちの息子はたぶんゲイ おくらnyae自分の身内が同性愛者だとわかったとき、多少の戸惑いは当然あるとしても、否定しない・踏み込まないというのを守ればこの漫画の家庭のように平和なんだろうなと思う。 「この母親が自分だったら」と考えると、息子の良き理解者でありたいと思うあまり必要以上に踏み込んでいきそうだな、と感じました…。そういう意味でも、もしもの時はこうありたいという見本になります。 単身赴任してほとんど家にいない父親は息子の性指向を知りませんので、本人の前で「男同士の恋愛は気持ちが悪い」や「普通の男はこうであるべき」などと語ります。 そこでこの母親は、困惑する息子を気遣いながらも片方を否定するのではなく「色んな人がいていい」といったようにやんわりと場の空気を平穏に保つのです。また、大人しくて何も考えていないような弟も、時たま遠回しに兄に助け船を出したりと、この人達なら大丈夫だなという安心感が得られます。 当事者(身内の同性愛が発覚した、性指向を家族に隠しているなど)のひとはこれを読んでどう思うだろう。やっぱり理想的な家庭なんだろうか。とても心地の良い探検散歩もの 谷口ジロー 久住昌之マウナケア散歩、というか探検なのかな? 今はもう無理ですが、昔は2年ごとに引っ越しをしていて、そのたびに新居の周りを歩き回っていました。人が多く住む場所には必ず商店街があって、眺めて歩くだけでも楽しいし、ちょっと大通りを外れると、雰囲気のある喫茶店やカウンターだけのおいしいラーメン屋を見つけたりして、得した気分になったり。ワクワクしながら半年くらいかけて歩き倒したものです。そんな経験があるせいでしょうか、この作品の世界観はとても心地良いものでした。勤務中の空いた時間や休日に、主人公が歩いた都内各地。吉祥寺や井の頭公園など、人気スポットではあるけれど観光目的ではなく、あてもなく歩いておもしろそうな路地があったら横道にそれる。そこには時代にとらわれない一角があったり、懐かしきものがあったり。ただ淡々と描かれた八話の小編ですが、なかなかの掘り出しものです。欲を言えばあとがきにある中野ブロードウェイの屋上庭園も描いてほしかったですが、これを読んだ後ではあてもなくという趣旨に反してしまいますね。少し残念。<<3233343536>>
彼氏がいなくたって、幸せ!! 素敵な友達がいて羨ましいです。