エッセイマンガの感想・レビュー1007件<<1920212223>>コミュ力お化けの街歩き全っっっっっ然知らない街を歩いてみたものの 清野とおるたかドラマ化するということで読んでみました。清野作品は「おこだわり」しか読んだことがなかったのですが…凄まじい勢いでその辺の知らない人に話しかけて、道や街の良い所を聞きまくるのでビビりました。とんでもないコミュ強…! 普段使ってる路線で1回も降りたことがない地味〜〜な街だとか、単に駅の名前が面白い(おもちゃのまち駅)とか、最高にくだらない理由で行き先を選んで生活感に溢れまくってる街を歩くという最高に楽しい漫画。 地元の人しかいないスナックに入ったら、そのあと自分より若い新規客がきてあっという間に場に溶け込み「こいつ…できる!」ってなったやつ好きです。 個人的、北海道の人は雪のとき傘を差さないという話で自分の長年のモヤモヤがスッキリしたので本当によかったです。自分は東北の出身ですが、上京して初めて雪が降ったとき街で自分だけ傘差してなくてメチャクチャ混乱したんですよね。やっぱ差さないよな!? よかった…! 28日からムロツヨシ主演で始まるドラマ…この奇想天外な街ぶらエッセイ漫画を一体どうやって映像化するのか楽しみです! (↓老婆の独り言にカットインして流れるように情報聞き出す技術よ…!)卵好き必読のレシピ本マンガ! #1巻応援たま卵ごはん~おひとりぶん簡単レシピ~ 杏耶ぺそAmazonでレシピ本を見ているときに見つけて一目惚れして買ってしまったのがこのマンガ! 著者・杏耶さんのご実家の冷蔵庫には常時30個以上タマゴがストックされているのだとか…! 絵が本当に可愛くて美味しそうで見てるだけでうっとりしちゃいます🥺 https://twitter.com/ayatanponpon/status/1130091831696322566?s=20 その中で一番作りたいのがダブルタマゴサンド…! 厚焼き玉子を挟んだサンドイッチって見ると胸がキュンとしますよね…不思議。 なんとなく疲れが貯まっているときに読むと、カラフルな色合いと美味しそうなご飯に癒やされる一冊です。#1巻応援雑誌「VOCE」で連載されてた東村アキコの美容体験記即席ビジンのつくりかた 東村アキコ名無し子田中みな実くらい美容に対する意識が高い人が読んでいるのだろう雑誌「VOCE」。1週間の着まわしコーデ的な記事は一切なく、ただひたすら美容のことだけが載っている雑誌です。(男性が分かりやすいものに例えると何でしょう…鉄道好きにとっての時刻表みたいなもんじゃないでしょうか…分かりにくいですか…すみません…)そんなところで連載されていた東村アキコ先生によるリアルガチ!な美容体験レポ漫画です。 VOCE編集部がオススメする美容クリニック&サロンで施術を受けて、無理せずラクして美人になりた〜い!というのがテーマですが、東村先生がマジで綺麗になってます。まぁ…お高いんですけどね…!本当だったら他人に見られたくないようなBeforeの写真もバンバン公開されていて、もうすでに売れっ子なのに体張って連載を面白くしようとされている姿に感動しました。「おりたたみ」でどこ行こう? #1巻応援おりたたみ自転車はじめました 星井さえこあうしぃ@カワイイマンガおりたたみ自転車を買った作者が、輪行で行動範囲を広げて行くエッセイ。私は絵の愛らしさに惹かれて購入したのですが、内容にも心が洗われました。 近所のカフェから最終的にはしまなみ海道まで……えっしまなみ海道おりたたみで走れるの?様々な所へ行けてしまう自由さを手に入れる感覚は、例えば『渡り鳥とカタツムリ』と近い開放感。 散歩物としても、味のある背景絵と写真を交互に見せて楽しい。おりたたみ自転車の情報も得られますが充分ではないので、もっと詳しい『おりたたぶ』で補いたいところ。 おりたたみ自転車のある、楽しい生活を提案してくれる一冊です。 グレゴリ青山の最新エッセイグレさんぽ ~猫とかキモノとか京都とか~ グレゴリ青山かしこグレゴリ青山さん。お名前はよく見かけていた作家さんでしたが、ちゃんと作品を読んだのは初めてでした。めっちゃくちゃ面白い人ですね!京都にお住いのようですが、大阪の古書店で働かれた経験があったり、元バックパッカーだったり、猫・手芸・フィギアスケートがお好きだったり、多趣味で物知りで面白い人だなぁ〜。琵琶湖一周ぶらり旅はマネしてたいです。これからグレゴリさんのエッセイを読み漁っていこうと思います。今まで何で読まなかったんだろう…?旦那も主人公もその家族もクズ今日も拒まれてます~セックスレス・ハラスメント 嫁日記~ ポレポレ美名無しフィクションかもしれないが どっちもクズ、まともなのは妹家族だけ 見ていると山本クソ野郎の胸糞の悪さにも腹が立つが それを理解してても断罪出来ない 主人公の優柔不断っぷりにもイライラする 総じてスカッとしない 胸糞の悪さとイライラが溜まる終始つらい。旦那が突然死にました。 せせらぎポコニャン冒頭すぐに旦那さんが亡くなり、そこからふたりの子供をかかえてシンママとしてどう生きていったかが描かれています(シンママって死別の場合は言わないんですかね?)。 正直、とてもじゃないけど同じ体験をした人はつらすぎて読めないんじゃないですかね…わかりませんけど。亡くなったときが気持ちのドン底だとすると、漫画を読みすすめるうちに上向きになってくのかなと思ったんですけど、全然そんなことなくて、ものすごい激しく上がったり下がったりを繰り返します。それこそ子どもを連れて死んだほうがいいと考えるときも。それが現実なんでしょうね。そしてこの漫画が出版された今も、いつ下がるかわからないとのことです。 どういう状況でなぜ亡くなったかによって残された家族が受ける心の傷って違うと思いますが、この作者さんの場合は、普段はとても仲良し夫婦なのに、たまの喧嘩をしたときに作者と子供が実家に帰って、旦那さんは家でひとりだったらしいです。旦那さんの会社の同僚から会社に来ていないと連絡が入り、すでに部屋の中で亡くなっていたことを電話で伝えられました。つらすぎる。想像しただけでつらい。 この漫画はどういう人が読んで、どういう受け取り方をするかが全く違うと思うので、なんとも言えないのが正直なところですが、自分の大事な身内とこんなふうに永遠の別れをしてしまうと考えると、絶対に嫌だなの一言です。 漫画としては、絵はふんわりしてて読みやすいですが、たまに長文テキストのみのページがあったり字が小さかったりと電子で読むのにちょっと難があるつくりでした。あと、最後の写真はいらなかったかな……漫画のイメージだけで完結させてほしかった。 シン・エヴァンゲリオン公開と聞いて監督不行届 安野モヨコ六文銭思わず読んでみました。 公開にあわせて、庵野監督のプロフェッショナル仕事の流儀もやるようです。 http://www6.nhk.or.jp/anime/topics/detail.html?i=10318 およそ現代のコンテンツ業界で最重要な人物の一人だと思いますが、本作を読むとなんともいえない親近感がわきます。 監督の作品をみると、何がどう面白いというか感覚的に面白いので言語化が非常に難しく 「いったい脳内どうなっているんだろう」 と思ってしまうのですが、本作で垣間みえる夫婦生活をみると、 「あぁ、ただのオタクだな」(失礼) となるから不思議。 個人的には、もっと作品が好きになります。 (ここは好き嫌い別れるかと思いますが) ちなみに、奥様である安野モヨコも、「ハッピーマニア」などで代表される漫画家としてスゴイ方なので、二人でおりなす夫婦生活はそれだけで、ファンとしては必見かと。 なんにせよ価値観が徐々に似てくる夫婦(奥様の懐が広いところによるが)に、読んでいてほっこりします。 個人的に二人の馴れ初めとかも気になったのですが、それがないのが残念でしたね。ほっぺのシズル感ぷにぷにぷにおちゃん ~赤ちゃん観察日記~ にくきゅうぷにお野愛ぷにおちゃんのほっぺぷにぷにもちもちしたい。かわいい。 作者さんのTwitterみると大きくなっててかわいい。 赤ちゃんはもれなくかわいいけど、ぷにおちゃんのほっぺのシズル感がはんぱない。ぷにぷにしたい。新妻の「新妻彩葉」さん新婚のいろはさん OYSTERさいろくOYSTER先生の4コマはいつもぶっ飛んでいて好きすぎるのだが、ぶっ飛んでなくても好きだった。 いや、正確にはいつもどおりのネジが外れてる感じの4コマなのだがいろはさんが可愛いしラブラブだし、正直妬ましい。 妬ましいぞ!始くん!(光の大社員っぽく) お小遣いを通した人生観が垣間見える定額制夫の「こづかい万歳」 月額2万千円の金欠ライフ 吉本浩二六文銭話題になっていたので、読んでみましたが、身につまされました。 結婚して家庭をもつと、特に、意識しなければならないのはお金のやりくり。独身のときよりも自由に使えるお金が減りますからね。 なので、毎月のお小遣いも、必然的に制限されます。 本作は、そんなお小遣いをやりくりする夫の話で、世の中の所帯持ちの男性は参考になるのではないでしょうか。 特に、自分もお菓子が好きなので、筆者の少ないお金で最大限の幸福を追求する姿勢は、唸るものがありました。 ただ、添付のように夫婦間でセコイ喧嘩をするシーンがあり、 カルピスを多く飲んだくらいで、また味ごのみを1袋食べたからって、そない怒らんでも(ってか、勝手に食べちゃいかんでしょ)と思いました。 貧しくても、心まで荒むのはよくないすよね。 貧乏や苦労話のジャンルが個人的にトラウマなので、色んな人の小遣いをやりくりする話が続いて気が滅入りそうになりますが、 さっきの、夫婦喧嘩の仲直りの仕方が粋だったりと、読後感は総じて良いです。 金銭的な苦労話が中心ですが、ストーリー全体で暗くならないのが、本作の魅力かなと思います。 また著者の持ち味である人情系のエピソード(小遣いを通した家族の絆的な)もあって、これがすごく良くて、何度も読みたくなります。 お金の使い方はその人の価値観がでると言いますが、すなわち、お小遣いもしかりです。 お小遣いを通した人生観が垣間見える、そんな作品ではないでしょうか。激レア設定(ノンフィクション)家族のリアルな愛惜まんがかぞく 大島永遠名無し父母姉妹全員が漫画家。 父・大島やすいち、母・川島れいこ、 長女(本作の作者)大島永遠、次女・三島弥生。 その長女が描く実録家族漫画。 もしかしたら世界中でもこの一家だけかもしれない 家族全員が漫画家の一家という漫画家家族(ややこしいな) という激レア設定。 しかもノンフィクション。 私は大島やすいち先生といえば「おやこ刑事」の先生、という イメージはありました。すみませんが他の先生の作品は 読んだことがありませんでした。 けれどあの大島先生の家族がそろって漫画家になっていて、 その実態を漫画化していると聞いて、凄く興味をもって読みました。 読む前の推測では、漫画家って忙しくて人気商売で とにかく大変だろうな、 その家族って、まさに修羅の家みたいな普通じゃない家族生活を 過ごしてきたりしたんだろうな、と思いながら読みました。 その推測はあたってもいたけれど、それ以上に予想外の世界でした。 確かに父が多忙で母子と普通のコミュニケーションが とれていなかったとか、 修羅なエピソードもありましたけれど、それよりも 母が仕事を手伝う娘(小五)に乳首の描き方を指定するとか、 予想外の修羅な家族エピソードに意識を成層圏まで飛ばされました。 それでいて、家族ができる前の大島先生と川島先生の 馴れ初めなんて、いかにも漫画家カップルの出会い成立の なにそれその面白展開、という話にちょっと萌えたり(笑)。 結局、普通の家族の話ではないんですよね。 確かに世界に一つあるかないかの 家族全員漫画家というレアケースの話。 なので、普通の家庭の話と比較してもしょうがない話で うわ、こんな家族でも成立するんだ、と驚くしかないのですが、 それでいて垣間見える家族愛が、 そんな状況でも存在し成立するということで より深いものなのかもと考えさせられました。 漫画を絆にして成立するという、 一般的ではない家族なのだけれども だからこそ、いい家族なのが判るというか。 それでもやっぱり特殊な例、あくまでも特殊な成功例だとは 思いますけれど。 普通は、大島永遠先生、グレちゃうと思いますね。 こういう家庭環境だったら。 そこでグレずにそれぞれ成功し家族も維持し、 漫画でもヒット作を生む、というのが 漫画家サラブレッドとしての才能なのかもしれません。 よくわからんけれど。 特殊でレアなケースで、参考にはしようがないのだけれども、 これも一つの良いファミリー実録漫画なんでしょうね。とある苦しみの為の〈物語〉 #1巻応援性別X みやざき明日香あうしぃ@カワイイマンガ本作は作者の「苦しみ」と解放のノンフィクションです。 性的マイノリティとしての苦難を描くのですが、その苦難とは何かと言えば、 ①肉体的苦痛・違和感 ②社会=人間関係からの精神的苦痛 ①についても具体的に、生々しく語られて抉られるのですが、冒頭から印象的に語られるのは②について。 同志と思っていた人の裏切り、仲間を探しに行った先での疎外感、過去に受けた裏切りなどの歴史が語られます。性的マイノリティの間でも居場所を得て安心することが難しかった「陰キャ」の作者の呪詛が、かなり明け透けに語られる。この恨み節には性的マイノリティだけではなく、「陰キャ」同志も同調できると思います(私にも響いた)。 切ない思い出と「陰キャ」の為の恨み節は、実は意外と広い賛同を得られるのではないか。そしてそこをきっかけに、(性に限らない)多様性への理解と、そこへと開かれた表現の可能性も広がるのではないか、とも思うのです。 自らの性交渉について諦めている「レズビアンではない」作者が、戦前の「エス文学」に救いを求め、美しい百合御伽噺を創作した第9話は「百合」の本質を明瞭に解き明かしている。そしてそれは、何故マイノリティの為の物語が必要か、という事……潜在的読者がどれだけいるのか、という事への回答だと言えるでしょう。 マンゴーホッピー飲みながら読みたいバ吾Aのマンゴーホッピーで乾杯 バッファロー吾郎 A名無しと思ったけどそんなお酒がほんとに存在するのか謎。なぜなら検索しても出てくるのはこの本だけだから。 いわゆる“ただの妄想”とも言えるものを、こうして読みものとして成立できるのは芸人さんの力だなと思います。 あ、ちなみにこれは漫画ではありません。 なんだかんだで最初に載ってる武井咲がいちばん面白かったです。 Kindle Unlimitedで1冊読めるので気になった方はぜひ。榎本俊二のわりにはフツーなエッセイ漫画思ってたよりフツーですね 榎本俊二名無し学生時代、漫画家デビュー前後、最近の近況が描いてありますが半分くらいは脱線してシュールに走っています。それでも思っていたよりフツーに軽〜い気持ちで読めるエッセイでした。いい意味でトイレに置きたくなる感じ。 3巻に収録されてる奥様で漫画家の耕野裕子さんの原稿を某育児雑誌の編集者が紛失した話が読んでてすごくムカつきました。編集者の対応が最悪…。漫画をナメてるな。どんどんネタかぶりあたりまえのぜひたく。 きくち正太名無し※ネタバレを含むクチコミです。 つっこみどころも多いけど、わが身を省みて読みたいマンガでわかる 心理学的に正しいモンスター社員の取扱説明書 早川ナオヤ 杉山崇hysysk幸い今の職場環境においてモンスターはいないので、むしろ自分がモンスター側なのではないかと怖れながら読んだ。 「こういう人にはこう返す」的なマニュアルや、「こんな風になるのはこういうことが原因」という事例が挙げられていて参考になるが、だからといってすぐに解決するのは難しそう。割とナチュラルに思いっきり偏見みたいな言動が差しはさまれているのも気になる。 それでも自分ではなかなか気づけない振る舞いを見つめ直すいいきっかけにはなると思うので、会社に限らず人間関係すべてに役立つと思う。ASが「20〜30人にひとりくらいはいる」と知って毎日やらかしてます。アスペルガーで、漫画家で 沖田×華nyaeそんなにたくさんいるの?と思う人がほとんどなんじゃないでしょうか。 私はこの漫画を読んでそれを知った時、発達障害と呼ぶことに違和感を覚えました。確かに、漫画に描かれてる作者含めた様々な人の「やらかし」を読んでいると、特殊だな、大変そうだな、と感じることが多いです。しかし同時に、そもそも健常(と呼ばれる側)が置いてるハードルも高すぎるんじゃないか、それを超えられない人をまとめて障害と呼ぶのは乱暴なんじゃないかとも感じました。 とはいえ、今まで生きてきたなかで自分の中に埋め込まれてきた 「普通はこうすべき」「こうするのが常識」「これができないなんでおかしい」という思い込みを取り払うのが難しいのも事実(そこは頑張れよという話だが)。 読んでると、ASの人でも関わる人や環境によっては健常同様に生きていける場合もあることがわかります。運と縁とタイミングってやつだな、と思いますけど、健常も同じですよね。 しかし作者もその他の方も、よく今まで無事に生きてこれたなというエピソードが満載です。親しい人にAS等の特徴があったら、今まで生きてきてくれてありがとうと伝えましょう。 あとがきに、「健常」と「障害」は区別であって差別ではないって書いてあったことにもハッとしました。漢字表記を気にして変えたりとか、気遣いのやり方のズレなんだなと。 Twitterで人気の猫マンガ、キュルガちゃん夜は猫といっしょ キュルZさいろく可愛すぎる。LINEスタンプも購入済だしTwitterでよく見ていたけど、気づいたら単行本化されていた! そして初めて知る名前の由来。。。 猫を飼いたい人には幻想を抱くのに向いているし、大変な一面とかは視点を変えないと見えないような、愛に満ちた描かれ方をされているので万人にオススメ。 長足マンチカンっていうところがまた良い。 ネコ好きにはマンチカンは有名な猫種だけど、実は足が短いの優位性突然変異というもので生まれてくるマンチカンの中には普通に脚が長い子もいまして、ブリーダーサイトなぞを眺めているといつも安い価格で売れ残ってしまっているのを知ると不憫で仕方がない、そんな存在。 でも立派に可愛いし立派な猫だし何も問題はないんですよ(むしろ短足の子より身体能力は優れている) そんな長足マンチカンのキュルガちゃんとフータくんの日常が描かれている本作は早く2巻をください。 超レアな持病を持つ漫画家が自伝風闘病記を女の子でアレンジした例のアレ腸よ鼻よ 島袋全優さいろくまず「腸よ鼻よ」ってタイトルの字面が強い。 そして絵は下手だなと思ってたけどこれは味が出てくるやつだった。2巻読み終わる頃には絶妙な画力と斬新なパロディが胃袋わしづかみにしてくる。大腸はないけどね! 無事4巻も出たということで記念クチコミ投稿ですが、以前からWEBマンガで人気だったらしい本作。単行本で初めて触れたけど「蛙のおっさん」で先生のことは知っていたので安心して読みました。 4コマテイストというか基本4コマで落ちるようなペースで起承転結を作っているのはもしかしてそのぐらいの区切りじゃないと体力が持たないのでは…と心配になる。先生、無理せず長生きして…でも連載はこのまま続けてほしいな!流行ってた当時は好きじゃなかったねこぢる大全 ねこぢるhysysk自分の好みはサブカルと呼ばれるものに偏っているとは思うが、あまり露悪的なものは好きではない。作者が神格化されていたこともあり、割と避けていたのだけど、今読むと理解できるというか、認めざるを得ない才能を感じる。 無邪気にこれを楽しめていた時代は幼かったのか、寛容だったのかは判断できないが、一つの時代の空気を閉じ込めた作品として、沢山の発見があった。現代でこんな作品が生まれることはないと思う。インド旅行記の超傑作ぢるぢる旅行記 ねこぢる狐優曇華ねこぢる先生はだいぶ前に夭折された漫画家さんですがその直前くらいに描かれていたと思うインド、チベット旅行記。 きつめの毒のある作風そのままに描かれている旅行記はこのまま映画化しても金獅子ですねってほどの傑作。全旅行漫画の中でも1、2を争う面白さ。読んでる間ずっと面白い。 続きが描かれなかったのが本当に残念ですが、ご冥福をお祈りします。 料理から自己肯定感は得られる!眠れぬ夜はケーキを焼いて 午後ポコニャンここのサイトで3話まで読みましたが、それだけでもとても良い漫画だということがわかりました。 https://www.comic-essay.com/episode/332 頭がぐるぐるして眠れないときに、寝ようと頑張るのではなく、あえて起きる。そして静かな夜を自分なりに過ごしてみるのもアリですね。その際、「料理をする」という行為は、気を紛らわせたり自己肯定感を高めるという意味で非常に有効だとわたしも常々思っていて、この漫画でもそういうメッセージが込められています。 混ぜて焼くだけのホットケーキでもいいと思いますし、ちょっとしたおつまみでもいいと思います。でもオーブンを使った焼き菓子とかのほうが、達成感もあるし、漫画にも描いてありましたけど、ケーキが膨らむ様子って見てるだけでワクワクしますよね。 個人的に実はお菓子作りにトラウマがあって20年くらいやってないんですけど、ちょっとやってみようかなって思ったし、料理に限らず、なにかを自分の手で作るというのに意味があるような気がします。毒親に育てられたミステリーコミックの女王による自伝漫画70年目の告白~毒とペン~ 高階良子かしこ高階良子先生の作品を読んだことはないのですが、本屋の新刊コーナーで「ミステリー&サスペンスコミックの女王」「高階良子引退作」「真実の実話的物語」という気になるワード満載の帯を見たら買わずにいられませんでした。 実母の葬式で泣くことが出来ず、むしろホッとしていた主人公。どうして自分がこんな気持ちになったのか過去を振り返るところから物語が始まります。主人公が生まれたのは戦後ですが、まだ母のお腹の中にいた頃、疎開する旅の途中で何度も空襲に遭いながら、母は「ああ苦しい…!こんな子いなければよかったのに…」思っていました。そんな出来事があったからなのでしょうか、5人兄弟の3番目に生まれた主人公だけが母から愛されることなく虐待を受けて育ちます。しかも母には虐待をしてる自覚がないというのが恐ろしいです。 主人公がまだ小さかった頃に命の危険があるような病気になってしまうのですが、母がロクに看病をしようとしないのを父が見兼ねて、子供を欲しがっていた自分の姉夫婦の養子に出そうとしますが、母と姉の関係が悪化した為に一年で元の家に戻されてしまう事がありました。これが主人公に「自分は母に捨てられ、叔母にも捨てられた…」という意識を植え付けていて読んでいてとても辛かったです……。 とにかく最近よく問題にされている「毒親」の事例がてんこ盛りです!しかも学校の先生にもいじめられるし、唯一の救いだった父も亡くなるし、ハード過ぎる人生が続きますが、「辛くても自分には漫画があるから大丈夫だった」という言葉と、これから漫画家として活躍されることを知っているので、安心して読むことが出来ます。高階先生にはこれまでのしんどかった出来事をすべて吐き出して頂きたいです。続きを楽しみにしております。 #1巻応援<<1920212223>>
ドラマ化するということで読んでみました。清野作品は「おこだわり」しか読んだことがなかったのですが…凄まじい勢いでその辺の知らない人に話しかけて、道や街の良い所を聞きまくるのでビビりました。とんでもないコミュ強…! 普段使ってる路線で1回も降りたことがない地味〜〜な街だとか、単に駅の名前が面白い(おもちゃのまち駅)とか、最高にくだらない理由で行き先を選んで生活感に溢れまくってる街を歩くという最高に楽しい漫画。 地元の人しかいないスナックに入ったら、そのあと自分より若い新規客がきてあっという間に場に溶け込み「こいつ…できる!」ってなったやつ好きです。 個人的、北海道の人は雪のとき傘を差さないという話で自分の長年のモヤモヤがスッキリしたので本当によかったです。自分は東北の出身ですが、上京して初めて雪が降ったとき街で自分だけ傘差してなくてメチャクチャ混乱したんですよね。やっぱ差さないよな!? よかった…! 28日からムロツヨシ主演で始まるドラマ…この奇想天外な街ぶらエッセイ漫画を一体どうやって映像化するのか楽しみです! (↓老婆の独り言にカットインして流れるように情報聞き出す技術よ…!)