食・グルメマンガの感想・レビュー1668件<<3536373839>>癒されるけど刺さるお寿司たち寿司ガール 安田弘之野愛寿司ガールたちは特に何かをもたらしてくれる訳ではない、でもいつも側にいてくれる。お話を聞いて見守ってくれる。そして何よりも可愛い!! ほのぼの可愛いお話かなと思ったら、なかなかに刺さります。 お世辞にも順風満帆な人生をおくっているとは言えない女性たち。 寿司ガールがやってきたからと言って、それまでの悩みや苦しみが全部解決しちゃうなんてことはおこらない。 それでも、自分に寄り添ってくれる存在がいるのは幸せなこと。家族とか恋人とか友達に恵まれなかったとしても、寿司ガールがいることで女性たちが笑顔になったりちょっとだけ前向きになれたりするのに救われる…! 今度お寿司を食べるときは一貫一貫目を合わせて大事に食べたい…。可愛いお弁当漫画凸凹のワルツ 森野きこり名無し可愛いもの好き、料理好きだけど人に言えない男子学生と、巨神兵あだ名の根暗教師のラブ料理漫画! 可愛い〜! まずお弁当のレベルですが高すぎますw 今は男女性別関係なく可愛いお弁当インスタに上げたらポイント高いと思うんですが当の本人はらしくないと悩むもんなんでしょうか お弁当ネタは100%実用的で必見、そして2人の距離感にも目が離せません ぶっとび設定の良質なお仕事漫画お酒の神様に乾杯!! 高倉あつこ野愛お酒の神様ディオニュソスの怒りに触れ、天界から下界に落とされた2人の巫女が悩める下戸を酒飲みに育てるため奮闘するお話。 突っ込みどころ満載のファンタジーアルハラストーリーみたいに思えますが、とても面白いお仕事漫画です。 ビールメーカーに勤める下戸の青年・樽川を酒飲みにするのが使命なので、巫女の2人(深見沢と水源)も同じ会社で働きます。 だんだんと使命よりも仕事に夢中になり、ビールの代わりではない美味しいノンアルコールビールの開発に尽力します。 なんだかもう樽川が飲めるようになるなんてどうでもよくて、ノンアルコールビール開発にかけるチームの思いに感動して読み進めてしまいました。 飲めない人を飲めるようにするなんてアルハラだ、と今の価値観だと思ってしまいます。というかアルハラだと思います。 とは言え「飲めない人」と言っても、飲みたくても飲めない人、本当はお酒が好きだけど飲まない人、純粋にお酒が嫌いな人など様々なパターンがあるのでそれぞれに合わせたアプローチがあるんだろうなあとぼんやり思いました。 樽川は飲みたいけど飲めない、お酒への愛は誰よりも強い人なので、まあアルハラには当たらないと判断しましょう(当社調べ)。 数十年で社会の常識って変わったなあ、というところも含めて面白い! 怪談×清野とおる東京怪奇酒 清野とおるstarstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)清野とおるさんは元々好きだけど、「怪談×清野とおる」はめちゃくちゃ正解だと思う。 怪談もちゃんと取材対象から聞いた本物だし、現場に行って、古地図も調べて、地域の情報も調べたりしていて素晴らしい。そこに酒を飲むという業が清野とおるさんの業というか日課がまざってきているのがまたいい。 撮れてる写真もカバー裏にちゃんとカラーで載ってて嬉しい。 各話のあとに備考というかプチ情報が詳細に書かれてるのもめちゃくちゃ好き。 「遠い食卓」ってそういうことか!遠い食卓 イシダナオキ名無し表紙からして面白そうだったので迷わず手に取りました。タイトルに「食卓」とあるのでグルメ漫画かな?と思っていましたが、なかなかご飯にありつけない状況を描いたコメディーでした。だから「遠い食卓」なんですね!大半は一話完結の物語ですが登場人物がリンクしたり、群像劇のように話が展開するのもあって面白かったです。どうしても反抗期の娘と一緒に夕飯を食べたいから、仕事が出来る人なのにあえて左遷されようとするお父さんの話が好きでした。お弁当は兵糧丸!? お家で戦国時代料理を楽しもう! #1巻応援戦国ごはんの丸根さん 市橋イズナぺそ辛い前職を辞めて時間に余裕の出来た戦国時代好きOL丸根さんが、お家で戦国ご飯を作ったり仲間と武者行列に参加したり、充実した戦国ライフを楽しむお話です。 https://twitter.com/nosukenoiz/status/1346059589020598273?s=20 兵糧丸って子供の頃憧れましたよねー!それがまさかお家で作れるとは。 丸根さんが作る料理はどれも簡単に手に入る食材ばかりで、自分でも作れそうでワクワクしました。 特にいり酒…!日本酒に梅干しと鰹節を入れて煮るとか…そんなの絶対美味しい…! これ1冊で ・焼き味噌 ・兵糧丸 ・香の物 ・鯨汁 ・ニラ雑炊 ・こねつけ ・ほうとう ・金平糖 8つの戦国料理が楽しめるので、お家で変わったメニューが食べたいときは参考にしようと思います! また丸根さんが戦国にハマった理由が戦国鍋TVだと仄めかされていて思わず笑ってしまいました。確かにあの番組は面白かった…! 武者行列って日本各地で行われているのを知ってはいましたが、こんな感じで参加するのかと参考になりました。 丸根さんが料理やイベントを心から楽しんでる姿や、戦国仲間たちと盛り上がってる様子にほっこりしました。 トクサツガガガもそうですが、何かに夢中になっている人たちを描く作品って、それを読んでいるこっちまで楽しい気持ちになるので好きです。 単行本の発売を機にこの作品を知ったのですが、1巻で終わってしまったのが本当に残念です…。 元・武将隊だったという北大路の過去、めちゃくちゃいい感じに近づいた北大路と丸根さんの関係などなど、気になるところがたくさんあるので何らかの形で続きが読めたら嬉しいです!食を制す者は天下を制す飯盛り侍 やまだ浩一 井川公彦starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男「信長のシェフ」の感じには近いがタイムスリップはしておらず「飯が人間を作る」を信条にした足軽・弥八が食事で全てを解決していく。ただうまい飯を作って終わりではなく物事の根幹まで解決していき、同時にいろんな武将に使えながら出世もしていく。最初の九州の龍造寺だったが毛利家に仕官していた。食の蘊蓄と戦国時代のエピソードや戦と人情話がいい感じで組み合わさっており実はかなりの名作なのではと思ってる。第一部完らしいので第二部を待ってます!! もの以上の価値があるおもたせしました。 うめ野愛美味しいものをお届けに行くだけならこんなにおもしろい漫画にはなってない。 誰と何を食べるか、何のお酒を合わせるか、どんなお話をするのか、そこまで揃って「おもたせ」であるという美学を感じる。 和服をモダンに着こなし、文学と美味しいものに対する愛と知識に溢れた寅子の存在が魅力的なので、ついつい一緒におもたせを食べたくなってしまうんだろうなあ。 歴史的資料なんてものはうちにはないけど、寅子とお酒を酌み交わしたい! 美味しいものの情報も簡単に調べられるし、対面でものをお届けしたりするのも難しい今日この頃だけど、素敵な文化はなくならないでほしいなあ。割れ鍋に綴じ蓋ならぬ作りすぎに完食系ご飯つくりすぎ子と完食系男子 揚立しの名無し題名でほぼ完ぺきに話の中身が予想できてしまう 面白くて美味しいコメディ。 ほのぼの系というか癒し系というか。 しかし日常系ではないな。 だって、 ・綺麗な可愛い妙齢の女性が ・アパートの隣の部屋に一人暮らしをしていて ・美味しい料理を作れて ・必ずつくりすぎてしまう というのは、日常ではかなりありえなさそう。 特に最後の「必ずつくりすぎる」が(笑) 現実にありえそうなのは上記の4条件のうちの 2つくらいなんじゃないかな。 そういう意味では結構ありえない話なんだけれども、 食事はだれかと一緒に食べるほうが美味しいし、 自分の作った料理を美味しそうに食べる人の顔をみたり 美味しい料理をふるまってくれる人の顔をみれば なにより幸せな気分になるのは間違いない。 実は色々とありえない設定ではあるが、 その点をついていることで 確実にこの漫画は読者の心をとらえる。 共感できる、そう思う。 自己紹介より先に料理を渡しあったり、 最初は隣の部屋から同じ料理の匂いがすることだけで 嬉しかったり、それが互いの顔を見ながら食べる仲になったりと ちょっとじれったい速度で距離感が縮まっていくのも ほのぼのしつつ面白い。 まだ2巻までしか読んでいないが、読みながら 「これ、男女のキャラが逆でも面白かったのでは?」 とか 「お酒が絡んできても面白いんじゃないか?」 と思ったりしたのだが、すでにちゃんと? 「自炊男子に不器用な恋してます。」 「ハッピーアワーガールズ」 とかの作品もあるんですね。 これら、絶対にそういう方向の漫画だろ(笑) そっちも読んでみたいと思います。 おにぎりを握ると鈍器になっちゃうピアノの先生すみれ先生は料理したくない 大久保ヒロミnyaeこんな面白いと思わなかったー!笑い泣き必至。 ピアノの先生という職業と、見た目の美しさで私生活も優雅でパーフェクトだと思われてしまう主人公・すみれ。その実態は…ピアノ教師は忙しい割に薄給なうえ、なによりも「料理が苦手でやりたくない」。やりたくないならやらなくて良いと思うけど、やたら料理の腕を試される場面が多いのがかわいそう。笑 すみれは地がお人好しなので、その度に努力はしてみるものの結果が全くついてこない様が申し訳ないけど笑えるんです。おにぎりが鈍器と手榴弾になっちゃう。なかでもクッキーを作ろうとする回がいちばん秀逸です。あなたはクッキーが焼けたときに「誰もいないっ…!」って言ったことありますか? 困った時はバズレシピで有名な“キッチンお兄さん”のツイッターに頼るのが今風。 そんな自分を受け入れてくれる料理上手な王子様が現れてくれるのを待ってるところは少しイタいけど、すみれがピアノクラブの講師をしてる幼稚園のイケメン朝日先生(優しい)や、ギャル先生(料理上手い)、料理家である朝日先生の姉など、すみれの今後を左右しそうな良いキャラがたくさん出てきます。3巻がもう待ち遠しくてしょうがない! 漫画でわかるキャンプ入門書ふたりソロキャンプ 出端祐大六文銭ソロキャンプがお盛んな昨今。疲れ切った現代人に自然の癒やしが必要なんでしょう。 「ゆるきゃん△」を筆頭に、似たような作品が増えましたが、失礼な話、本作もそんな感じかと思っていましたが、意外や意外。 かなり素人向けでかつギアのことも突っ込んで説明してくれる、どちらかというと「漫画でわかるソロキャンプ入門」と言った感じで、非常に興味深く読める。 ベテランの主人公・厳を指導者に、読者と同じ目線で初心者のヒロイン・雫をおいて、丁寧にhow to や道具の説明をしてくれます。 正直いうと、最初は二人の関係必要か?とぶっちゃけ厳のソロキャンプでいいんじゃないか?とか思っていた時期がありましたが、今はこの関係なくして物語はない!とくらいまで言えます。 雫が、ただ教わるだけでなく、健気に努力する姿が一生懸命で良いです。 花夏という厳の昔の女もでてきて関係性にあやしくなってきますが、なぞの安定感のある関係なので、そこまで心配してなかったりしてます。 それにしてもキャンプで食べる、ご飯が美味しそうで、真似したくなりますね。 もっとも、自然の中で食べるから美味しいわけで、家でやってもしょうがないんですけどね。表紙とは全く違ったナゾ野菜 カレー沢薫starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男名前だけでもオシャレな雰囲気の野菜を調理してめんつゆやマヨネーズで食っていくマンガ。「ルバーブ」「ロマネスコ」「アーティチョーク」あたりはみかけるたびにこんなの誰が食うんだと思ってたけど凝った調理をしないレポートして大変参考になった。初期はちゃんとナゾ野菜の話がメインだけど後半になればなるほど他の話が多い気もした。 ワニとうさぎの食べ歩きコメディワニ男爵 岡田卓也nyae愛しのアニマリアが好きなのでこっちはどうかなと思って読んだら、やっぱり最高に面白い!ワードセンスがピカイチ。紳士なワニのドンソンさんに対し、彼といつも一緒にいるラビットボーイがいい具合にクズなのも流石だなと。タダ飯を食うためならなんでもする奴です。たまについ野生の頃を思い出してまわりをヒヤッとさせるドンソンさんもいいキャラしてます。 表向きはハートフルに見せつつも随所で絶対にのほほんとはさせないという信念を感じられました。ドンソンさんの食べ歩きがメインですが、出てくるものがそれほど食べたくなるわけではないところが特徴。 ノスタルジックなお弁当特撰思い出食堂 お弁当 松本タカ 魚乃目三太 岩村俊哉 たかなししずえ 井上眞改 治島カロ 特撰思い出食堂編集部 斉藤ふみ しゅりんぷ小林 なかむらみつのり 赤嶺シーサー 栗山裕史 たけうちつむぐ 望月みつる野愛実家に帰れない年末年始を過ごしているせいで、こういうノスタルジックな漫画を読みたくなる今日この頃。 誰かに作ってもらったお弁当はあたたかく、ひとりで食べるお弁当はちょっとさみしく、なんでか知らないけどいろいろな思いを馳せて食べるのがお弁当なんだよなあ。 この手の短篇集は魚乃目三太先生作品がだいたい入ってるので間違いなくノスタルジーに浸れるんですよね。高校の思い出はジャンク味やねん #1巻応援たべざかりの山本さん! 青春とジャンクフード 森つぶみあうしぃ@カワイイマンガまあ私の高校時代も、よくもあんなに食べたなぁと思う位、暇を見ては学食・購買・コンビニ・ファーストフードを渡り歩いていた事を、この作品を読んで思い出しました。 あの時食べていた、安くて体に悪いけど、旨い物。その思い出は、季節や一緒にいた人、テストの結果、部活の練習後のお喋りなんかとセットになっている。 時々よく分からないお店に入ってみる高揚感や、群れから離れる秘密の時間と強く結びつく味覚。そんな感覚が、一冊にぎゅっと込められていて、たくさん笑ったり頷いたりしました。 食べる時の気持ちによって味覚も変わってくる、という感覚も何度も描かれていて、首肯してしまう。やっぱりご飯はエピソード込みだよね! 主人公の食に拘る女子・山本さんと、友達の読書女子・八木ちゃんの、同じノリではないけど共にいて心地良さそうな関係が良い。一緒に食の冒険をするけれど、その関係に拘泥していない感じが明るくて楽しい。 遠くなった高校時代を、ジャンクフードと共に肯定的に懐かしむ作品だと思いました。絶妙な距離感深夜食堂 安倍夜郎野愛この距離感がいいんですよね。 好きな食べ物も酒の飲み方も家庭事情も知ってはいるけど、あくまでもマスターと客の距離感。だから通いたくなるんだろうなあ。 ドラマもよかったけど、漫画もよいね。 いちばん美味しそうだったのはバターご飯かなあ。 こだわるヤツらはかっこいい新装版 かっこいいスキヤキ 泉昌之nyae「夜行」すごいいいな…こんなに良いとは思わなかったです。細けぇ〜!といいながら笑い泣きしました。かっこいいスキヤキは新装版が出て初めて読んだので、すべて初見でしたが「夜行」の良さが読み終わるまでずっと脳裏に張り付いてました。「花粉」も好きですね。鼻炎持ちあるある。 ベストを尽くそうとすればするほどに何故かかっこ悪くなっちゃう面白さ、そういうのが好きな人にピッタリの漫画です。あのトレンチコートの男は一体何の仕事をしてるんだろうな…ほっこりとエロの融合、恋愛マンガはこれぐらいがいいワンナイト・モーニング 奥山ケニチさいろくなんてことだ、最高ですね。 エロもエロすぎないところが嫌味がなくて物語に集中できるし逆に良いという(褒めてる)ちょうどいい感じの青年マンガって感じです。 このぐらいのテンポで短い物語を作っていけるのは努力してるよなぁと勝手に想像してしまう。 あと自分は話がダラダラ続いちゃわない方が好きなようで、個人的には恋愛マンガとしてもこのマンガ、最高です。料理は娯楽すきまめし オカヤイヅミ名無し子オカヤイヅミさんの飯漫画めちゃくちゃ好きです。気張ってないのにお洒落で美味そう。この「すきまめし」は自分の為に自分でご飯を作るって楽しいなと思えるような漫画でした。自炊を充実させるコツは色んな調味料と乾物を常備することですね。今年はコロナで帰省もしないし餅をどうするか迷ってましたが雑煮と餅のアレンジメニューも紹介されていてこれは食べるしかないと決心しました。 町中華探訪コミックエッセイおざわゆき&渡邊博光のおたから町中華 おざわゆき 渡邊博光マンガトリツカレ男「凍りの掌 シベリア抑留記」「あとかたの街」と違って戦争ものではなく、町で見かける中華料理屋にいき料理を食べていくエッセイ。全て実在の店を紹介しているので機会があれば行こうと思っていたが、こんな状況ではいけないのが残念だ。おざわゆきの「築地まんぷく回遊記」や「築地はらぺこ回遊記」のノリが好きな人におすすめネタバレ本日のバーガー 花形怜 才谷ウメタロウ名無し※ネタバレを含むクチコミです。現代のグルメブロガー的価値観の御大ラズウェル細木のグルメ玉手箱 ラズウェル細木野愛酒のほそ道よりもごく軽くさらりと読める短編集。 というか、酒のほそ道の合間に挟まるラズウェル先生のコラムとかページの下の方にたまに描いてある簡単レシピとかそういうものに近い感覚です。 盛り上がりはないけれどラズウェル先生の人となりとやりたいことは伝わる気がします。 自分で駅弁の再現をしたり幕の内弁当作るのはめちゃくちゃ楽しそう! 牛丼チェーンの食べ比べをしたり、崎陽軒のシウマイ弁当の食べ順のこだわりの話だったり、めちゃくちゃ現代のグルメブロガー的な価値観の漫画でした。 それをラズウェル先生という大御所が楽しんでやっちゃうのがいいよね。 だって現代のグルメブロガーの尊先だし御大じゃないですか、ラズウェル先生。 年末年始暇だしおせちのかわりに幕の内弁当作ろうかなあ 口コミを見てふたりソロキャンプ 出端祐大名無し結婚するなら できちゃった婚にしてほしい愛おしい宮沢賢治像宮沢賢治の食卓 魚乃目三太野愛宮沢賢治という人は『雨ニモマケズ』からも窺えるように、勤勉で生真面目でストイックである。 なんて印象を抱いている人にぜひ読んでほしい作品。 ハヤシライスや食パンやサイダーなどのハイカラな食べ物を無邪気に頬張る姿 農業実習の一環として、生徒たちと一緒にスイカ泥棒をする姿 小学校教師のヤスと秘められた恋愛をする姿 宮沢賢治は真面目一辺倒なお堅い人間ではなく、明るくて優しくて無邪気な太陽のような人間だったことが窺えます。 感受性が豊かで楽しむことに長けていたからこそ、数多くのすばらしい物語を生み出したんだなあと納得させられました。 宮沢賢治の作品の中で『土神と狐』『シグナルとシグナレス』の2つが最高傑作だと個人的に思っているのですが、賢治の切ない恋愛を知るとより胸に迫るものがあります。宮沢賢治の恋愛作品、悲しくて美しくて大好きなんです。 そして、これほどまでに宮沢賢治の存在を身近に感じられるのは魚乃目三太先生の力によるところが大きいです。 見たことのない景色やしたことのない経験を懐かしく親しみ深く描ける魚乃目三太先生だからこそ、可愛らしく愛おしい宮沢賢治を生み出せたのだと思います。 2人の天才がいたからこそ生まれた作品、ぜひ読んでみてほしいです。あと土神と狐も読んでほしい。<<3536373839>>
寿司ガールたちは特に何かをもたらしてくれる訳ではない、でもいつも側にいてくれる。お話を聞いて見守ってくれる。そして何よりも可愛い!! ほのぼの可愛いお話かなと思ったら、なかなかに刺さります。 お世辞にも順風満帆な人生をおくっているとは言えない女性たち。 寿司ガールがやってきたからと言って、それまでの悩みや苦しみが全部解決しちゃうなんてことはおこらない。 それでも、自分に寄り添ってくれる存在がいるのは幸せなこと。家族とか恋人とか友達に恵まれなかったとしても、寿司ガールがいることで女性たちが笑顔になったりちょっとだけ前向きになれたりするのに救われる…! 今度お寿司を食べるときは一貫一貫目を合わせて大事に食べたい…。