上村一夫傑作選 夢師アリス
謎の美少女アリスが紡ぐ現世の愛憎地獄絵巻!人間の心の闇を抉る衝撃作、遂に単行本化!!俗世で欲望におぼれる人間達のもとへと少女アリスは現われ、破滅の世界を個々に見せてゆく…。果たしてそれは天罰なのか、幻なのか!?崩壊した四人家族を待ち受けていた永遠の閉鎖地獄とは?収録作「夢殺し」ほか「夢見る家族(前・後編)」「傷つきやすい少年少女のための童話(前・後編)」「アリス町アリス小路13番地―――或いは『養殖アリスの作り方』」「不思議の国の上村一夫」「母殺し奥の細道」の全8話を収録。
まほおつかいミミッチ
生まれついての貧乏暮らしで、身も心もみみっちく育った魔女ッ娘・ミミッチ。保育園児の身で内職をやりながら、今日も飲んだくれのママとふたり、健気に生きていくんだよう。景品袋づめ(1コ2円)の内職中、使い魔のヤリクリから卵の安売り情報(1パック50円)をもたらされ、勇んでお店へ向かうもすでに売り切れ。そこで魔法を使って卵の在庫を補充し、カゴいっぱいにつめこむのだが、店員から1人1パックまでと注意されて…。
アーモンサーガ 月の御子
夢枕獏の著書『月の王』を原作に、独自の世界観で物語を大きく飛翔させた石川賢の名編。武勇神インドラの化身にして、子供の頃から象をも倒す怪力と魔物をもおそれぬ精気と勇気を持つアーモン。不吉な月の夜、いつものたいくつの蟲が鳴き始めたアーモンは、従者・ヴァシッタを伴いナーガの森を訪ねる。森の入口にさらされていた首が旅人を惑わしていることを知ったアーモンは、それをいさめようとするが、その首は身体中を魔物でまといアーモン達に牙をむいてきたのだった。苛烈な戦いはナーガの森を外れ、平安時代の羅生門へと舞台を移す。妖魔は“月の王”の意志にそってこの世界にアーモンを連れてきたのだと話し果てるが……。はたしてアーモンを狙う者の正体とは!?
アキオ無宿ベトナム編
ベトナムを訪れたアキオは、噂通りの美人の多さに驚くが、自分の身に関係があるとは、思ってもみなかった……。90年代を駆け抜けた、伝説のトラベラーコミックが電子書籍で復刊。アジア漫画の嚆矢『アキオ紀行』の続編登場!