やまぐちたかゆきさくひんしゅうじゅうせいのこもりうた
あらすじ
名作「覚悟のススメ」を含む、珠玉の読みきり5作品を収録した作品集。圧倒的描写力、斬新な手法、そして強靭かつあたたかなメッセージ。まんがの未来がここにある。
どうとくせんしちょうじゅうぎーがー
あらすじ
鳥羽僧正の「鳥獣戯画」が道徳的漫画家!? 漫F画太郎の手によって見事に現代に甦った!! 謎の道徳的生命体、ギーガーのおりなす愛と感動の道徳絵巻!!
99
明稜帝梧桐勢十郎
めいりょうていごとうせいじゅうろう
あらすじ
明稜高校第26代目生徒会会長、梧桐勢十郎!!超ワガママで超外道、生徒はおろか、先生までも支配しているという…。そんな生徒会にイジメを苦に転校してきた青木速太が書記として立候補してしまった!?しかも、梧桐と対立する四天王の一人、半屋に目を付けられて…!?
100
ヴァンデミエールの翼
ゔぁんでみえーるのつばさ
あらすじ
ヴァンデミエール、それは魂を宿した自動人形。造り物の身体に生を受けた彼女は、自由と自立を求め、創造主のもとを飛び立つ。あるときは小さな村で少年に導かれ、あるときは興行飛行士の命の代償に自らを差し出して。19世紀のヨーロッパに似た世界を、少女人形が駆け抜ける。飛べない翼を、せいいっぱい広げて。
魂をもった自律胴人形・ヴァンデミエール。背中に翼をはやし容姿は天使のようだが、その翼で空を飛ぶことはできない。そんな彼女たちが自由を手に入れようとする8つのストーリー。救いがあるのかどうかよくわからない、そんな話です。ヴァンデミエールは見せものだったり慰みものだったりで、創造主に気に入らないことがあれば壊される存在。そして人間としても機械としても、ましてや天使としても偽物でしかない。そんなまがいものとしての哀しさを自覚しながらも、各エピソードにおいて、心に傷をもつ少年や青年たちとともに、自由への扉を開けようとする。その行動には自立とか自我とかの暗示が散りばめられていて、各物語の結末は心にグサリと突き刺さります。単行本用には最終話として描き下ろされた「ヴァンデミエールの滑走」というストーリーがあり、これなどは特に意味深。読後しばらくして、滑走とは飛び立つ前の助走だよなと気付き、結構切ない気分になりました。