小学館マンガの感想・レビュー4596件<<179180181182183>>新米訪問看護の奮闘記ナイチンゲールの市街戦 鈴木洋史 東裏友希名前はまだない主人公は病棟看護から訪問看護に身を転じたばかりの新米訪問看護士の宮間美守。病院での看護ではないため、規定の時間を1分でも過ぎれば保険の補助外になってしまうためかなり熟練した技術を求められたりしているのに四苦八苦しています。訪問看護を使うのは年金暮らしの高齢者が多いということで、訪問看護についてだけでなく老いや死とも向き合う場面が多かったです。 宮間美守がナイチンゲールに憧れすぎるが故に、利用者と仲が良くなりすぎ(それがこうじて看護師としての信用も得る一方で)サービスでケアをしてしまったりする、看護師という職業的な葛藤が描かれていたところがとても面白かったです。チョメジスタンプ使いやすいです。いでじゅう! モリタイシ大トロとにかくキャラが面白いです。ちょっとエッチでゆるめなギャグマンガ(ラブコメ?)ってかんじです。 はじめの方は特にギャグが最高で、終盤のラブストーリーや終わり方も個人的には好きですね。最終巻のあとがきに涙した一人です。美術予備校を舞台にした淡い恋の物語ももんち 冬目景ハリネズミモモンガ美術予備校に通うことになった浪人生のももねの1年間の話。 ももねの恋模様が話の大きな筋にはなっているが、予備校に通う浪人仲間や失踪した自称美術家の父、過保護な兄姉母とのやりとりもとても魅力的。 というか、ぼーっとしているももねがこれまであんまり考えたことのなかった恋とかについて周囲に触発されてちょっとずつ考えたりするようになる相互作用のようなものを感じる。 恋愛がテーマの漫画だけど、くどくなく爽やかでコンパクトにまとまっているしとても面白い。詩の朗読バトルマンガ。「読まれなきゃ詩じゃない」というセリフが重いミツコの詩 榎屋克優名前はまだない学校の窓ガラスから校長のベンツにまで辺り構わず自作の詩を書き付ける女子高生ミツコが参加している詩の朗読バトル(通称詩のボクシング)に、プライドが高い元詩人の国語教師の吹抜が足を踏み入れていく漫画です。 紙面以外に表現の場を求めるミツコの行動を「こんなものは詩じゃない」と吹抜は諌めるのですが、ミツコは「読まれなければ詩じゃない」と返すこの二人の意見の対立は世間から遠い存在になってしまった詩の世界を代弁するものかもしれないです。 詩のボクシング、ややラップっぽい感じもあり、最近はフリースタイルラップなどの流行りもあって若い人にも受け入れられやすいのではないかなと思います。 グズなあさひが薙刀でどんどん成長していくあさひなぐ こざき亜衣渚ブルー映画化もして今更なところはあるけれど…中学の頃は美術部で引っ込み思案のあさひが「強い女になりたい」ということで薙刀部に入部して成長していく話。 序盤は涙と鼻水にまみれてドロドロになりながらきつい練習と情けない自分と向き合ってちょっとずつ成長していくところがとても面白い。「ちはやふる」が好きならハマると思う。 あと、部活もの的な面白さももちろんあるんだけど、キャラクターの口がとても悪いのもまた魅力。 前半はあさひが成長していく面白さとギャグ的な面白さ、後半(15巻以降くらい)は成長したあさひがどんどん強くなっていく楽しさ。真春は前半の方が魅力的かな。初心者が強豪校で才能を開花させていくあかねのハネ 磯谷友紀名無し中学までサッカーをしていたあかねが親の都合で東京の高校に進学。バドミントンのコーチからスカウトされて初心者ながら強豪校のバドミントン部に入部することになって…という話 もともと運動神経は良いみたいだけど、飲み込みがとても早い天才タイプの主人公かな。1巻ですでに成長の兆しが見えている。成長しているところとかがなかなか面白いので、これから試合も増えて面白くなりそうさいとう・たかを賞創設インタビューゴルゴ13 さいとう・たかを名無しさいとう・たかを賞が創設されたことを記念してビッグコミックにインタビューが掲載されている。 内容はさいとう・たかを賞を創設した理由と賞の紹介、そして今の漫画界に対する思いが語られている。 賞自体も編集者に対しても賞を用意しているようなので、今までにない斬新な賞になりそう。 贈賞式が来年1月になるようなので、まだ当分先だけどどんな受賞作が出てくるのか楽しみ テレビ企画からIKKI連載スタートしたポエム漫画永田のすず 永田陵名無し2000年にTBSの『ウンナンのホントコ!』の『ホントコトキワ荘』で優勝し、漫画家としてデビューした模様。(http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000030949771&Action_id=121&Sza_id=F3 ) 内容はオスの猫が(たぶん別れた)メス猫のことを思って色々な出来事のたびに「会いたいなー」とか「君といて幸せだった」とかっていう恋愛系と、人生訓みたいなのを猫が語る感じが半々。ちなみに4コマ漫画。Twitterとかにいるポエム系アカウントの先駆けなのかなって感じがする。ああいうのが好きならかわいい絵柄もあってとてもハマると思う。 特別絵本の「たまねぎのめ」があわせてついてくるんだけどこっちは童話テイストの絵本という感じでこっちの方が好きだった。(たぶん)旅をしている猫が行く先々で出会う魚とかタコとか鳥とかに対して「君みたいにはなれないな」って言って次に進んでいく話なんだが、それの反復がなかなか面白かった。惚れっぽい浪人紋子がイケメン伴侶を探して旅をするラブ&バトルマンガ恋情デスペラード アントンシク名無しイケメンにめっぽう弱い紋子さん(すぐトゥクンってなっちゃう)が、日本一の夫を探して旅をする。 道中で出会うイケメンに惚れては厄介ごとに巻き込まれて悪人やバケモノと戦う。絵も綺麗だし演出もうまいし、キャラクターやバケモノの造形も凝っている上に、世界観やネーミングセンス(ディキシーお猟とかアーサー・徳川jrとか)もとてもいい。 最新の4巻だと、世界観についてちょっと明らかになってきたし、紋子のバックグラウンドについても言及された。紋子の旦那は現れるのか、チラチラ出てくる敵とはどうなるのか、これからが楽しみなマンガ。アニメ化もしてほしい。つまり最高『ゴーギャンさんの椅子』相澤いくえ ビッグコミックオリジナル2017年vol.12ゴーギャンさんの椅子 相澤いくえ地獄の田中「モディリアーニにお願い」の相澤いくえの読み切りがビッグコミックオリジナルに掲載されていた。 10pの短い話ながらある日、絵が描けなくなり苦しんでいるイラストレーター志望の女の子が、ゴーギャンの椅子の話を聞いて、よしもう一度頑張ろうってなるシンプルでまとまりのある話で面白かった。 今までのサッカー漫画にはない、ユースを舞台にした少年たちの熱い物語。アオアシ 小林有吾 上野直彦たたみ今までのサッカー漫画にはない、ユースを舞台にした少年たちの熱い物語。 田舎でくすぶっていた主人公が、凄腕のユース監督に見出されて上京。両親やチームメイトに支えられながら、天性の才能を発揮していきます。その描写が素晴らしい。何度も涙腺がゆるんでしまいました。サッカー好きではない人にもお勧めできる名作です!髪が伸びるのがすごく早い姉がいるだけで普通の家族の心あったまる話家族ランドマーク 大澄剛渚ブルー人より髪が伸びる早く感情が高ぶると一気に1メートルくらい髪が伸びる姉麻子がいてあとは反抗期の弟と小言の絶えない母と温厚な父のいる家族の話。 髪のことをコンプレックスに思っている麻子は唯一の友達との喧嘩や過去の話があって 思春期真っ盛りの弟駆はついクソババアとか言ってしまう母との諍いの話があって 父と母は喧嘩しつつも仲が良いという喧嘩もするし上手く回ることばかりじゃないけど、それでもなんやかんやでうまくやって言っている家族の話。 落ち込んだり傷ついているところがうまく表現されていてとても心に来るものがあった。なんとなく読んでみたらラストイニング 中原裕 神尾龍まさしわたしは、野球好きで野球漫画もそれなりに好きなんですが、ラストイニングは巻数が多くてなんとなく読んでいませんでした。 しかし読んでみるとおもしろい!主人公が選手ではなく監督というのが他の野球漫画と違っています。サッカー漫画だとジャイアントキリングも似たような設定ですが、ラストイニングは試合に向けての過程である練習も描かれているところがいいです。試合もジリジリするような展開満載で手が止まらなくなります!! 家族にまつわる話が多い短編集あっちもこっちも 星里もちる五月病のロドリゲス1992年の「テールライト」から2008年の「スイーツメモリーズ」の16年くらいにまたがる短編集 家族とか家族になったりする人の話が多く、ほとんどが最後はほっこりするいい話。 個人的には最近の作品ほど好きかな。 破局間際のカップルがタイムマシン的なのを使って昔の思い出を見に行く話とか、死んだはずの猫を追いかける親子の話とかがとてもよい。 活発で素直だけど大人のいいなりになるばかりじゃない魅力的な子供を描くのがやはり上手な方なので、そのあたりがよく表れている「パパと呼ばれたい」も好きでした。1挺の拳銃が巻き起こす戦いのオムニバスABLE 伊藤明弘なまこデラックスさすらいのガンマンならぬ、さすらいのガン漫画。一挺の拳銃が犬とか鳥とかに運ばれて色々なところに運ばれるんだけど、運ばれた先々で銃撃戦が勃発する。そして戦いが終わるとまたどこかに銃が消えていくっていう銃の漫画。 1巻はセリフがほとんどない、2巻になってちょっとずつ増えてくる。登場人物も微妙に繋がっているようだけど基本的に1戦完結型の漫画だと思う。 激しい銃撃戦の漫画を読みたいっていうピンポイントの願望を持っていたらぴったりだと思う。 1話試し読みもある。 http://sundaygx.com/sakuhin/sakkaInfo/ito_able.htmlタイムスリップしてきた30歳の自分に「お前はまだ独身だ」と言われる話こんな未来は聞いてない!! 八寿子ひろりんぬタイムスリップしてきた30歳の自分に「まだ独身どころか処女だ」と言われるんだけど、その後もちょいちょい口を出してくる30歳独身処女の自分が痛くて面白い。 ストーリーも適度にしょうもなくて笑えるんだけど時々ドキッとするシーンもあって絶妙だなーと思った。 不良学園漫画とおもいきや社会派劇画なんだよな男組 雁屋哲 池上遼一starstarstarstarstarマンガトリツカレ男※ネタバレを含むクチコミです。日本一の夫を探して侍渡世恋情デスペラード アントンシク名無しちょっと気になってて読んでみたら面白かった。紋子かわいいし、凹松もかわいいし、アクション派手でうまいし、ちょっとアホっぽいところもおもしろかった愛のある短編集 絵も綺麗で読み終わるとじんわりする人生讃歌-能條純一短編集- 武論尊 能條純一名前はまだない男女の愛について描かれた5つの短編があり、最後の「冬の花火」だけ武論尊先生が原作についてます。 古めかしいわけではないが雰囲気としてどこか既視感のある思い出の中の風景という感じがしてとてもいい。そしてさすが能條先生は絵が上手いですね。 奇抜なストーリーではないが、登場する男女の心理が丁寧に描かれていてじんわりした味わいがあります。ラブストーリー・人生讃歌・冬の花火が特に好きでした。 「犯され屋」につられてノコノコついていくと…ヒガンバナの女王 岡仁志太郎ミドリムシ※ネタバレを含むクチコミです。世界一不運な女の子を妖怪たちが幸せにしてあげる話タケヲちゃん物怪録 とよ田みのる斎藤jr魔王みたいなものに祟られているせいで、学校に行くだけでヘルメットとプロテクターが必要なほど不運にも事故とかに見舞われてしまうタケヲちゃんを百鬼荘の妖怪たちが幸せにしてあげる話。タケヲを幸せにすると、タケヲから陰の気が出て、それが妖怪にはとても美味しい食べ物なんだとか。 基本的に1話完結で、いわゆるアパートモノ漫画のよさでもある住人たちとのドタバタコメディが話の中心で、たまにほろっとするいい話もある。 妖怪たちに幸せにされていって後半になるにつれてタケヲの感情が豊かになって行くところも可愛い。 個人的には天邪鬼の話が一番感動的で好きだった。裏表がなさすぎる星野くんに翻弄されながら鋭いツッコミを返す根岸さんのラブコメ。ラブロマ 新装版 とよ田みのるリョーコ裏表がなさすぎる星野くんに翻弄されながら鋭いツッコミを返す根岸さんのラブコメ お昼休みに教室でご飯を食べている根岸さんのところに突然やってきて、クラスメートに目もくれず告白してしまうくらい裏表がないというかスーパーマイペースな星野くん。 結構あっさりと付き合うんだけど、星野くんのマイペースさと根岸さんのガサツ?さが時々すれ違いのようなものを発生させては、ちょっとづつお互いを理解して「これが付き合うってことなんだね」って確認し合うような清らかな交際をする二人を見守る漫画。 男女ともに楽しめるラブコメ漫画かな。 ホイッスル!の続編ホイッスル!W 樋口大輔名無し『ホイッスル!』から14年後が舞台の続編。今は裏サンデーで連載している。 主人公は天城の息子、今のところ風祭も名前だけ出てきている。 どのくらいのスパンで描くのかわからないけど天城煌牙が小学6年生だから小学生サッカーか中学前半くらいまでの話になるのかな。 さすが天城の息子ってことで才能はあるようだけど、サッカーはあえて遠ざかっていたようなので初心者。1巻の終わりでは泥臭い修行が始まりそうだったからこれからが楽しみだ武器武道大会で全国制覇を目指す部活漫画MASTERグレープ 土塚理弘 高橋アキラ名無し剣術や槍術、杖術など武器を使う武道の大会で全国制覇を目指す部活漫画。主人公は幼い頃から杖術(杖を使った武術)を学んでいて、結構強い。 まだ1巻だけど、これからは武器を使うありとあらゆる武道が出てきて、戦っていくことになると思う。 結局最強の武器とか武術はなに?っていうのは一度は考えたことのある疑問だと思うけど、この漫画ではその答えが出る…気がしている。 <<179180181182183>>
主人公は病棟看護から訪問看護に身を転じたばかりの新米訪問看護士の宮間美守。病院での看護ではないため、規定の時間を1分でも過ぎれば保険の補助外になってしまうためかなり熟練した技術を求められたりしているのに四苦八苦しています。訪問看護を使うのは年金暮らしの高齢者が多いということで、訪問看護についてだけでなく老いや死とも向き合う場面が多かったです。 宮間美守がナイチンゲールに憧れすぎるが故に、利用者と仲が良くなりすぎ(それがこうじて看護師としての信用も得る一方で)サービスでケアをしてしまったりする、看護師という職業的な葛藤が描かれていたところがとても面白かったです。