花と純潔
吸血鬼と人間が共生する世界。弥生はクラスメイトである純血の吸血鬼・千歳に淡い想いを抱いていた。その想いを見透かされ迫られた「行為」。丁寧に舐めて吸って、優しく抱くそれを彼は「食事」と呼ぶけれども──。
勇者IN魔王んち
不老不死で最強の魔王・ウィスペドの元には、毎日のように勇者が戦いを挑みにくる。しかし、戦いたくもないのに魔王として生まれ、死ぬこともできないウィスペドの心中はいつでも孤独だった。そこに、ある日現れた勇者・トゥルー。ヘラヘラと笑い、武器も持たずに丸腰でやってきたトゥルーをウィスペドが成敗しようとすると、「王様のお城に住ませて」と勇者としてあるまじきお願いをしてきて……!?
遊星の恋人
周りに溶け込み、地球文化調査の任務を遂行していたのに、最近、クラスメイトである千里友哉の視線が気になる。何でいつもこっちを見てるの!?航は友哉に問いただした。すると彼に告白され、仰天した航はうっかり正体を知られてしまう。慌てる航に友哉は「君の可愛さは地球レベルじゃないから、むしろ納得☆」って――あれ?なんかヘン!?
まほろばの日々
飼い猫が行方不明になってから塞ぎこんでしまったタカと、そんな彼を何よりも大切に想い元気づけてあげたいテツ。しかし、一生懸命励ますもののテツの想いはなかなか届かない。そんな時、謎の美少女・ハナと出会ったテツは、彼女のアドバイスのもともう一度タカと向き合ってみるが……?
Stranger
小さな町で保安官をしているフランは、荷の護送をした帰り道、馬に死なれてしまう。水もなしに荒野を歩いて帰る。それは命の危機に瀕したあまりにも無謀なことだった。三日目、意識を失いかけた彼は言葉も容姿も異なるネイティブのトトに助けられる。友好関係にない二人だったが、トトはフランを町まで導いてくれた。礼も言えずに別れてしまい、フランはトトのことが気にかかるが──。
借金のかたに橋場家で家政夫をすることになった八代。元保育士の腕を発揮し完璧に家事をこなすが、その一方、橋場のお嫁さんを気取ったり、激ださペアルックを勝手に買ってくるなど家政夫・八代の暴走は止まらない! すっかり八代のペースにはまってしまった橋場は、「ただの性欲処理」だと言う八代に流され、二人はとうとうエッチな関係に――!
ヘアサロンで働く虎次は、目つきも口も悪いけど実は後輩思い。そんなところが気に入られたのか、職場の後輩・羊一に告白される。ことあるごとに「好きです」「どうしたら俺と付き合ってくれるんですか」「可愛いです」と迫ってくる一生懸命な羊一に最近は押され気味で……!?
虎穴ダイニング
自称覆面レスラーの日向さんとルームシェアすることになったホストのアカル。マスクだという日向さんの顔はどう見ても本物な虎で、おまけに彼には尻尾まである。気になるものの、寝ぼけて喉を鳴らす日向さんに甘噛みされて感じちゃったりと、同居生活はドキドキの連続で、いつしか彼に惹かれていた。日向さんに好きになってもらいたくて、頑張ることにしたアカルだったけれど……?
いちの先生、待望の新作…!この出会いは偶然で必然。完璧主義なカメラマンの飛野は、厳しさゆえに今日もカメアシに辞められてしまった。撮影現場に気まずい空気が流れる中、突然現れ「自分をアシスタントにしてほしい」と言う青年・光雄。自由奔放で、のほほんとしている彼と撮影をするにつれ、飛野は徐々にまわりと打ち解けていく。そんな時、光雄の名字が飛野が写真を憎む原因になった“彼”と同じであると知ってしまい……?きっと、たった一人理解してくれるだけでよかった。
「運命」に疑問を持つのって変かな……?Ωの市人は過去の恋愛のトラウマから「運命の番」を信じていなかった。ある日、大学の構内で出会った素行の悪そうな男。すれ違いざま、タバコに混じってかすめた匂いに市人は思わず彼の腕を掴んでいた──。誰もが憧れる運命なんて必要ないなのに、番の中条に胸が高鳴るのもただの本能のはずなのに、なんでこんなに胸が苦しいんだろう……。運命を信じないαとΩ「本能」に振り回される番たちが「恋」をするまで──。※本コンテンツは【単行本版】を分冊したものです。分冊版や単行本との重複購入にお気をつけください。
ショッピングモール内の書店に勤める成田は、朗読会に来て怪しい行動をとっていた男に声をかけてしまう。不審者だと思ったその男は実は、同じショッピングモールで働く峰だった。その時、声がいいと褒められたことをきっかけに、成田は峰と親しくなっていく。思いやりがあって明るい彼に徐々に惹かれる成田。気持ちを伝えたいけど伝えられない想いだけが膨らんでいき……。※本コンテンツは【単行本版】を分冊したものです。分冊版や単行本との重複購入にお気をつけください。
アイドルの卵としてアイドル事務所に在籍する糸は、音信不通になっていた元事務所の先輩・植茂くんと1年振りに偶然の再会をはたした。糸にとって特別な存在である植茂くんだが、彼にとって糸は会いたくない存在だった。しかし、植茂くんのそばにいる猫柳という男が二人を引き合わせて……!?※本コンテンツは【単行本版】を分冊したものです。分冊版や単行本との重複購入にお気をつけください。