1969年から74年にかけて『漫画アクション』『ヤングコミック』等の青年コミック雑誌に20篇あまりの劇画作品を発表。当時マンガ界を震撼、瞠目させながらもアッケなく消えていった、まぼろしの作家の作品集。
ハスナ(日本人)は宗教に無関心な典型的日本人(漫画家)。軽い気持ち(!!)でイスラム教に改宗し結婚したら……。神を信じる夫との暮らしは驚きの連続でした。日本一わかりやすい「イスラム教入門」マンガ! すべて実話です。
小4でおねしょ、友達への暴力が止まらない、教室で座っていられない… 発達障害児を育てる親の悩みと、思いもよらぬ方法で親子を変える異色セラピスト。TVや雑誌でも話題の「ありえへん」カウンセリングを漫画化!! すべて実話です。
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。北海道から沖縄まで、全国47都道府県を完全擬人化の人気シリーズ「県民性マンガうちのトコでは」第一巻。170本以上の4コマ漫画。本州四国連絡橋建設秘話を県キャラで描いた特別読み切り「夢の架け橋」も収録
ネオンテトラ
1999年末の朝日新聞紙上で「年間ベスト1」に選ばれた有望新人漫画家、待望の作品集。援助交際やギャルオカマなど現代的なテーマを、従来の少女漫画誌を超えた斬新な作風で描き出す。あの内田春菊氏や南Q太氏も絶賛!!
いまもっとも注目されている南Q太のまぼろしのデビュー作から発表したての力作まで、たっぷりと収録。すべて単行本未収録作品で、初出掲載誌は少女漫画誌から人文思想誌「ユリイカ」まで幅広い媒体で多才ぶりを披露。
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。“理解できない! だから、おもしろい。”そこらへんを鶴が舞い、シカと車がしょっちゅう事故る、最果ての地・北海道。死ぬほどうるさいバスの中、おばちゃんがアメを仕込む、コッテコテの地・関西。凸凹漫画家夫妻がお互いの“あたりまえ”にとまどい、悶える、異色の県民性コミックエッセイ。
短編集
魚喃キリコ、ラヴの欠片集めました―――。異才が放つ、珠玉のラヴ19編。ファッション誌、青年誌、女性誌、サブカル誌、ミニコミ誌など様々雑誌に掲載された知られざる傑作、佳作、力作に新作を交えたファン必携の1冊!
確かなデッサン力と、端整な絵で表現される哀切のストーリーで、大きな影響を与えた多田由美の長編+イラスト集。圧倒的ボリュームで贈る多田由美worksの集大成!
6社7誌に描かれた傑作短編を1冊に。杉浦日向子原作、幻の江戸漫画も収録!収録作品:ベッドの中で死にたいの/したくない時どうすれば/一発やったら俺の女/わたしの中のその子/さよならも言いたくない/彼のお値段/放流門人魚(原作・杉浦日向子)
ストレスから過食、さらに嘔吐、下剤まで…。過食症の壮絶な日々!――仕事も友達も失って、著者はどうしたか?意外な結末に過食症という地獄から生還するヒントが…。巻末に精神科医/山登敬之氏との対談を収録。
ダディ・グースは、かつて幻の漫画家だった。 70年代初めに、週刊漫画アクション誌上で鮮烈な印象を与える作品を発表しながら消えた、伝説の存在であった。 だが、既に、ダディ・グースが後の小説家・矢作俊彦の若き日の姿であったことが明らかになっている。 矢作は、最近新作が38年ぶりに発表され大きな話題となった『気分はもう戦争』(大友克洋画)や、『サムライ・ノングラータ』(谷口ジロー画)、『鉄人』(落合尚之画)などの漫画原作を手がけてはいるが、基本的には、小説家として活動している。 大変申し訳ないが、このクチコミは「少年レボリューション」に対するものではない。 (興味があるかたは、高騰している中古などで手に入れてもらうしかないが、現在の漫画読者が読んで面白いものとは、ちょっと言えないと思います) タイトルに書いた『スズキさんの休息と遍歴―またはかくも誇らかなるドーシーボーの騎行』という、矢作俊彦の“小説”について、書きたいと思う。 なぜ漫画のクチコミで“小説”を取り上げるのか、と言えば、これこそが、元漫画家で後に小説家になった表現者が、その可能性を真に見せつけたものだと信じるからだ。 この小説には、元「気鋭の漫画家」だった矢作自らが、物語世界に有機的に存在する多量の「絵」を添えていて、その見事さも、この小説の魅力となっているのだ。 初めて読んだ時、「ああ、これこそが、漫画を描ける小説家の“新しい”小説だ!」と感嘆したのを覚えている。 「漫画」という表現が持つ力は、必ずしも漫画それ自体の中にだけ存在するわけではない。小説『スズキさん〜』は、「おそるべき子供」であった漫画家ダディ・グースの、「最新作」でもあったのである。 矢作のように、元は「あまり売れない漫画家」で、後に小説家になったものといえば、山田詠美(漫画家のペンネームは山田双葉)が思い浮かぶが、彼女は画力の点で漫画家として決して高いレベルではなかった。 著名な例では、小松左京が「もりみのる」などのペンネームで漫画を発表していたり、山上たつひこが漫画の筆を折って小説家・山上龍彦に転身したりなど、実は漫画家(ないしは漫画家志望)だった小説家というのは、結構いるのである。 極めて特殊な例で、イラストレーターとしてデビューし漫画的作品を発表している橋本治がいるが、漫画にとても詳しかった彼が「漫画家志望」であったかは寡聞にして知らない。(橋本の作画能力は素晴らしく高いが、超多才だった彼に漫画を描くことを期待するのは、少し酷だったろう) しかし、どの場合でも、「漫画」と「小説」の世界観やテーマに共通性があっても、その両方の能力を活かして作品を作り上げた例は、あまり見つからないと思う。 この矢作の『スズキさん〜』は、本当に貴重なトライであり、先鋭的な達成だったのだ。 『スズキさん〜』が三島賞の候補になった時、審査員の大江健三郎が、その「絵」を激烈に批判して落選させたと、最近、やはり同賞の審査員だった筒井康隆が矢作との対談で明かしていたが、それもその「新しさ」を証明する勲章である。 矢作俊彦=ダディ・グースという稀有でへそ曲がりな表現者が、再びそうしたトライをしてくれることを、ずっと願っているのです。