淡々としているのに、押し寄せるエモーショナル。春の日差しのようなやわらかな光で、この世界を照らす。新星・かわじろう短編シリーズ4部作。
主人公・酒巻修(さかまきしゅう)は新卒で入社した不動産会社で営業マンとして働いているが、仕事は思うように成果が上がらず、初恋相手の幼馴染・美鈴(みすず)とも進展しない関係が続いていて、悶々とした日々を過ごしていた。 ある日、会社の同期・桧(ひのき)に無理やり誘われた合コンに行くことになった。要領の良い桧に人数合わせとお持ち帰り援護射撃要員として都合よく使われた感がありイライラしていた合コンの帰り道── さっきまでヘラヘラしていた桧が突然、狂暴化して周りの人間を襲いだした。 時を同じくして、日本各地で多発する「通り魔事件」「惨殺事件」。 原因は人が狂暴化するウイルスが日本に蔓延し始めたからだが、このウイルス、「B型にだけ感染する」というものだった……
いつからか「しにたさ」を抱えた秋。その周りにはずっと変わらずにいる朔、しにたいと言ってたらできたセックスする友達、フラットに接してくれる定時制高校の先生がいて―――。 生理前の「しにたさ」をアイデンティティだと思いこん込んでいた女の子が、図らずも薬で症状がおさまってしまい、「しにたさ」で誤魔化していた感情に向き合う話。
金継ぎおじさん
〈&Premium〉大人気web連載、私と誰かと器のプライベート・ストーリー。割れちゃった。欠けちゃった。人と物との大切な関係。お直し、やりますよ。金継ぎ師の繕井継男(つくろいつぐお)は娘のほつれと二人暮らし。その腕は一級品と噂されるけど、仕事へのこだわりはヒトクセあるみたい。ご近所さんや、仕事を通じて触れ合う町の人々とのおおらかな暮らしは、ちょっとズボラなんだけど、金継ぎおじさんなりの思いやりに満ちた、柔らかくて優しくて、しなやかさで接着しているかのような風合いです。「金継ぎ」って何? 道具や技法やアイデアも知れる、生活の漫画。全ページ2色印刷、漫画・イラスト・実作の写真などを多数追加収録しました。…………………・【金継ぎおじさんのスタイル】1.直したいものしか直さない。2.伝統的な技法でしか直さない(それ以外知らないので)。3.納期のある仕事は引き受けない(守れないので)。4.器の接着がズレても諦める。5.器の声、人の声を聞き、器にあった修理をする。6.金継ぎに特別な価値をつけない。あくまで単なる修理法のひとつ。【収録エピソード一覧】プロローグ第1話 金継ぎおじさん、登場第2話 接着第3話 金継ぎおじさん、ととのう第4話 呼び継ぎ第5話 床ユカの兄の話第6話 器の声第7話 急須の金継ぎ第8話 炭研ぎ第9話 難しい例え第10話 漉す第11話 型第12話 芙蓉手の皿第13話 含浸(前編)第14話 含浸(後編)エピローグ
シュロを切り倒せ
ホラー漫画界の鬼才・黄島点心による特別読み切り32ページ。ほろ酔い気分のしな子チャンは、電車で気になるあの人を偶然見かけて……。人生と恋愛の苦味をうまく捉えた好編です。
棕櫚の木の下で
少し昔の佐賀が舞台のボーイ・ミーツ・ガール。つい忘れてしまうけれども、見るものすべてが輝いていたあの頃──小学生の南里ソテツは、同じクラスの鍋島かりんに出会い、自分たちを取り巻く世界の様々なことを知っていく。自分の名前の由来である植物のこと。モールス信号で言葉を使わず気持ちを伝えることができること。すごいとか嬉しいとか気まずいと切ないとか、些細な感情を自分以外の誰かと共有すること。季節が移り変わる佐賀の風景の中で描かれていく2人の日々のエピソードは、なんでもない日常のように見えるが、それはとても特別でかけがえのない時間だった──
クマ、シカ、ブンチョウ、パンダが住んでいる森の生活。 人間オタクが極まったシカが憧れのリモート会議を開催!? 動物たちによる人間社会の風刺漫画。 クマの身体とその動きの描きかた、点や線から表現される背景の描写が素晴らしい。
ミウラさんの友達
大切な関係だって 小さなヒビから パリンと割れてしまう 友達って むずかしい 漫画デビュー20周年記念作品 渾身の描き下ろし漫画 「思ってもなかったな? あたしがさ? ルームシェアするなんて」 話すのは5つの言葉だけ。 不思議な「トモダチ」とのふたり暮らしが始まった ‥‥‥‥ 「この本に出会えてよかったです!!」「ウルウルジワジワ……心がふるえました」 「疎遠になった友達のことを思い出していました」など、 続々、熱い感想が届いています。
しりあがり寿の名作『O.SHI.GO.TO』が装いも新たに登場。ヨモヤマ ハナコと大日本商事企画室の面々が繰り広げる、フツーだけど脱力&爆笑の日々。バブルでも不況でも、やっぱり会社は面白い!?時代を超えた笑えるお仕事マンガ。上巻
4100万ヒット突破!大人気四コマブログ『ちくわの穴から星☆を見た』の書籍化、第2弾!「ダンスィとは、少年らしいやんちゃやいたずら、冒険心に富んだ遊び、自然と親しむ行動を好む男子の総称(ネットより)」-------たくさんのダンスィ母たちの共感を得た前作から3年、『小学生男子(ダンスィ)のトリセツ』が、よりパワーアップして帰ってきました!前作の幼児期~小学校低学年では、ダンスィ全開、大活躍だった息子(おりぇ)くんも、とうとう小学校高学年に突入。落ち着くかと思いきや、相変わらず飛ばしてます!おバカもグレードアップしたダンスィの黄金期を、描き下ろしを含む、143個の四コマまんがで紹介!ぎっしりみっちり、読みごたえありの内容です!!
ビッグコミックに掲載されていた「コースロープ」をきっかけに読みました。元はデザイナーの方だったんですね。ぼーっと読んでもクスと笑える素敵なセンスが有るマンガだと思いました。短篇をまとめたコミックス、近いうちにでますかね。出て欲しい。