マガジンハウスマンガの感想・レビュー33件他人に興味がないことは罪なのかよっちゃんは最低 白石沙季名無し高校生のみよこの元へたびたび訪れる従兄弟のよっちゃん。子どもの頃は憧れていた優しくてかっこよくて勉強ができたお兄ちゃんだったが、あることをきっかけに全く変わってしまったよっちゃん。 目標を失い自堕落に生きているように見えるよっちゃんは果たして最低なのか。理想を押し付け幻影を追い続けるみよこが最低なのか。自分の気持ちに向き合うのが怖いだけではないのか。いま思春期のど真ん中にいる彼女には冷静に俯瞰して自分自身を見ることは難しいかもしれない。それは、気持ちを打ち明けてくれた友人の気持ちに応えてあげられるほど他人に興味が向いていないからこそ、過去のよっちゃんに執着し、現在のよっちゃんを素直に受け止められないことにも表れているんだろう。 まあ、単純によっちゃんも頑張って、とも思う。 https://shuro.world/manga/my_dearest/誰も最低じゃないよっちゃんは最低 白石沙季starstarstarstarstar_bordernyae主人公、自分のこじらせによって大事な人を同時にふたりも失っているわりにはどこか冷めてて、ただの思春期という言葉では片付けられない話なのかもしれない。どうしてよっちゃんは変わってしまったのか、あのとき親友はどういう気持だったのか、彼女が理解するのはもう少し先の話になるんだろう。遅かれ早かれどこかのタイミングで話題になって人気が出るとは思いますが…溶けないでよ蛇ノ目くん 小町谷涼花名無し※ネタバレを含むクチコミです。人生を変える《事務》の捉え方・やり方 #1巻応援生きのびるための事務 道草晴子 坂口恭平starstarstarstarstar兎来栄寿建築家で作家でアーティストの坂口恭平さん。マンガ好きにとっては『月刊スピリッツ』での連載のイメージも強いでしょうか。 そんな坂口恭平さんが、noteで執筆していた「生きのびるための事務」を『みちくさ日記』の道草晴子さんがコミカライズしたものがこちらです。 私は元のnote版を少し読んだ程度だったのですが、改めてこのコミカライズ版で通読すると本当に素晴らしい内容だなと感じると共に大きな勇気をもらえました。 皆さんは「事務」というとどういうイメージがあるでしょうか? 「メインの仕事とは別に存在する、やらねばならない多量の雑務」 「面倒くさいもの」 「堅苦しくて地味な仕事」 そんな風に捉えている人も少なくないと思います。かくいう私も、書類作成や確定申告などやりたくもない事務に時間と労力を割かねばならないのが辛く感じる人間です。しかし、この本を読むと「事務」というものの概念ががらりと変わります。 この書は、筆者が普通の就職はできず将来何をして良いのかも定まっていなかった大学4年生のときの筆者が、イマジナリーフレンドのジムを通してどうやって生きのびていけば良いのかを体得していった実体験を描いたものです。 家賃28000円の家に住み、日雇い仕事をして月給12万円ほどだった坂口さんが一体どのようにマインドと行動を変えて1000万円以上を稼ぎながら自由にやりたいことをして生活できるようになっていったのか。 ピカソやデュシャンなど、名だたるアーティストたちも事務をやりながら生きのびていっていたことに触れながら、 「≪事務≫こそが創造的な仕事を支える原点」 「≪事務≫は継続することでどんどん伸びていく」 「冒険があるところに≪事務≫がある」 「死ぬまで好きなことをやる続ける人生において、≪事務≫は好きとは何かを考える装置」 「会社設立は≪事務≫の中でも最高のブツ」 「やりたいことを最優先に即決で実行するために≪事務≫はある」 といったことを語っていきます。普通にイメージする事務とは、大分異なるのではないでしょうか。おおまかに言えば「スケジュール」と「お金」の管理こそが事務なのですが、それを具体的にどのように行なっていけば素晴らしい未来を切り拓いていけるのかが語られ、読んでいるだけでもワクワクします。 ジムは「イメージできることはすべて現実になる」と語りますが、私も他でもよく語られるその言葉は人生の指針のひとつでした。そして、そのイメージをどう具体化して実際の行動に移していくのか。そうしたところも実体験を通して非常に解りやすく記されています。 ・自己を肯定も否定もする必要はなくて、否定すべきは己が選んだ≪事務≫のやり方だけ ・才能というのは毎日やり続けられること ・≪将来の夢≫の前に≪将来の現実≫の具体的なヴィジョンを思い描き書き出し、≪将来の現実≫に楽しくないことは1秒も入れない といった部分も、とても共鳴します。 坂口さんは自身の電話番号を公開して(作中にも登場します)、自殺者を減らすための相談窓口「いのっちの電話」という活動も行っています。この本には、少々クセの強いところもありはしますが、それでもタイトルにある「生きのびるための」という部分が大きな意味を持つところもあります。文字通り、この本を読んだことで生きのびることができる人もきっといるはずです。 自分の好きなことだけをして生きていきたい人、将来何をして生きていけば良いのかわからない人にこの本が届いて欲しいです。すべては、≪事務≫のやり方で変えていけます。 南Q太の新たな代表作になるボールアンドチェイン 南Q太starstarstarstarstarかしこ主婦のあやさんは「平凡な女と結婚して人生がつまらない」と愚痴る夫との離婚を考えています。会社員のけいとさんは「君を愛してる」「君は僕の妻だから」と無自覚に束縛しようとする婚約者との結婚に悩んでいます。2人は近所に住んでいますが面識はありません。しかしどちらも何者でもなかった自分を取り戻そうと奮闘します。 分類すればシスターフッドの物語になるかもしれないけど、共闘するんじゃなくてそれぞれがそれぞれに戦っているところがいい。戦うのはあなた自身だけど味方はいるよって南Q太先生の作品らしいなと思う。ジェンダーとかハラスメントの問題もストーリーに含まれているけど、それだけで語るのが物足りなくなるくらいのパンチ力がある。こんなに自分を奮い立たせてくれる作品は今のところ他にない。空気の良い場所で深呼吸したくなる様な。#1巻応援ボールアンドチェイン 南Q太starstarstarstarstarPom 節目節目に、いや、今この時も選択をせまられ決断しているし日々、迷いながら生きてるんだよな〜 あらすじに書いてある通り、行き詰まりを感じる日々だなと思います。 アヤの様に、ふと時間があると負のループでしかないの理解しているのに、色々と検索しちゃう気持ちも共感でしかなかった。色々とリアルでしたね。旦那さんが離婚したいと思ってるってネット通して知るのすごく辛いだろうな。。 アヤとけいと、二人が出会って物語が動き出すんですね、普通って何だろう。 心揺さぶる作品になるのではないかなと思っています。そうです、私が美容バカです。【単行本版】の感想 #推しを3行で推すそうです、私が美容バカです。【単行本版】 まんきつstarstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 最近読んだ中でも一番良かった。美容の内容はともかくなんでも試すという精神はいいな。おヤナさんに美容の説明をしていくマンガかなと思っていたがそんなことはなかった ・特に好きなところは? おヤナさんの存在。 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! まったく美容については知らない私でも読んで楽しめた。ただ本作を読んで思い出したのは昔トレーニングにハマっていた時期の俺とトレーナーの会話だ。 俺は俺であんまり努力せずに強くなりたかったのでトレーナーに色々質問したりしていた。でトレーナーから常軌を逸した話をきいて俺には無理だなみたいなパターンを終わる。 今でも記憶に残っているのはコーチが筋肉を肥大させたくて試した方法が「空腹の時間を作らない」みたいな感じで絶えず食事を摂るようにする。で寝てる時に空腹になるから枕元に食事を置いて寝て途中で起きたら食って空腹の時間を作らないをやったがいいが寝起きにすぐ飯食ったら気持ち悪くなって吐いたというエピソードだ こういう″人間″の″物語″を無限に読んでいたい #1巻応援恋とか夢とかてんてんてん 世良田波波兎来栄寿何者かになりたくて何者にもなれない人。 報われないと解っている恋をしてしまっている人。 そうした人を優しく刺し穿つ力のある作品です。 貝塚道子29歳、通称カイちゃんは一流企業の食堂で最低賃金で働くフリーター。絵を描くのが好きで、他に取り柄はなかったけれど褒めてくれる人がいたから自分が存在していいと思えたという原体験を持っている女性。そんな彼女が心の支えにしているのが、その企業で働くイケメンの白鷺洸27歳。彼のSNSの裏アカウントを特定すると、 自分と同じ高円寺住まいであることが解り、こっそり遠巻きに眺めていた日々から、あるとき大きく運命が動き出します。 29歳で体験する初めての恋。すべてが行動力に結びついてしまうような無尽蔵のエネルギーが生まれるのも、ほんの少しの関わり合いが生まれただけで世界がまるで別次元のように輝きに満ちるのも、痛いほど解ります。それらを絵で演出したシーンは最高です。 とにもかくにもカイちゃんがあまりにも等身大の主人公で、弱い部分も狡い部分もたくさん見せてくるんですが、それでも愛して応援せずにはいられないんですよね。多くの人はどこかしらカイちゃんと自分が重なるところがあるのではないでしょうか。この絶妙なキャラ造形でもう勝ってると思います。 好きなシーンやエピソードはいろいろとありますが、特に好きなのはカイちゃんの新たな勤め先の同僚である、29歳の千林くん。彼は音楽の道を諦めずにいて、ある種自分と似た境遇にいる人物。そんな彼に対してカイが口にする言葉。それに付随する想いや感情。人間的な、あまりにも人間的な言葉と心で堪りません。 単純な画力の高低では表せない魅力も絵にあって、何よりマンガが上手いってこういうことだろうと思わせてくれます。こんな素敵な作品を描ける方が、どうして初単行本を出すまでに十数年もかかってしまったのか不思議でなりません。 かわいい絵柄ですが、深奥まで響く鋭利さを持った作品です。2月を代表するのはもちろん、2024年一押し作品にも数えていくことになりそうです。 あとがきマンガの中野ローカルな小話もすごく共感できて好きです。失われゆくものでもマンガの中にだったら永遠に残しておけるという感性が素敵です。みんな美容バカになろう #推しを3行で推すそうです、私が美容バカです。【単行本版】 まんきつstarstarstarstarstarかしこ・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 25歳の時の大失恋がきっかけで美容に目覚めたまんきつ先生。「美肌のためなら土だって食えます」の発言どおり、ドラッグストアで手に入るプチプラ化粧品からトンデモ美容法まで何でも試されてます。 ・特に好きなところは? マジで「えっっっ?!!そんなことして大丈夫?!!」ということまで経験されているので、この人がオススメされる美容法は信頼できる!と思えます。 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 私も自分の老いを日々感じて落ち込んでいましたがこれを読んで全力で抗おうと思いました!!!!!!のっぽでコワモテで、「溶けちゃう」蛇ノ目くん溶けないでよ蛇ノ目くん 小町谷涼花nyaeトーチ漫画賞の大賞受賞作の読切を改題して連載化したものらしいです。 カラーの扉絵?からイメージしていたよりも絵柄がペンでガリガリアナログ描きって感じの渋さです。内容としては(今のところは)なぜか身体が溶けちゃう体質の蛇ノ目くんと、バイト先の年下先輩の花邑くんとの微笑ましい交流です。BLっぽさも無きにしもあらず。 蛇ノ目くんの体質の秘密は後々明かされる…のかな? 溶けると水みたいになるから、氷なのかなと思ってるけどいわゆる雪女みたいな感じでもない。不思議な蛇ノ目くんには独特な魅力があります。 短編集として単行本になって欲しいかわじろう短編シリーズ かわじろうnyaeビッグコミックに掲載されていた「コースロープ」をきっかけに読みました。元はデザイナーの方だったんですね。ぼーっと読んでもクスと笑える素敵なセンスが有るマンガだと思いました。短篇をまとめたコミックス、近いうちにでますかね。出て欲しい。みっちゃんの「中身」って…?みっちゃんの皮膚 胃下舌ミィstarstarstarstarstarnyaeみっちゃんが自分の友だちだったとして、気ぐるみのみっちゃんをみっちゃんそのものとして受け入れられるだろうか?とすこし悩んだ。ただ、気ぐるみを着る前のみっちゃんがどれだけ周囲から自分のことを勝手にジャッジされて傷ついてきたかを考えると、君はどんな見た目であろうとわたしの大事な友だちだよ、と伝えてあげたいという気持ちになりました。みっちゃんの皮膚みっちゃんの皮膚 胃下舌ミィstarstarstarstarstar寸々マイノリティとか社会の異物感、とまでは行かなくても漠然とした生き辛さを抱えてるキャラが怪物のガワを被るようなお話の類型って最近増えた気がする。 身体そのものが化け物になるやつもあるけど、今作はキモキャラの着ぐるみというパターン。 メタファーが上手く機能するから描きやすいんだろうな。 シュロを切り倒せの感想 #推しを3行で推すシュロを切り倒せ 黄島点心マンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 相変わらずいつ読んでもどんなときでも黄島点心のマンガは素晴らしいのひとことしか出てこない。マガジンハウス×漫画」のwebサイトの『SHURO』が始まったばかりでそこに掲載されているのに「シュロを切り倒せ」というタイトルもいい ・特に好きなところは? 風呂場のシーンで明治くんが着替えている後ろにいる色の黒いブリーフをはいてるおじいさん。妙な存在感がある ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! あらすじにある「人生と恋愛の苦味をうまく捉えた好編」はある意味正しいですが想像以上の内容だと思うのでぜひみんなに読んでほしい。 https://shuro.world/episode/1383/ 周りに気を付けて読んだほうがいいpink 岡崎京子starstarstarstar_borderstar_bordermotomi表紙の絵が気になり試し読み。スクロール2ページ目で中の大きさで裸体画が・・一瞬びっくりして閉じてしまいました。(笑)試し読みだけではあらすじの内容までは見られなかったので、もう少し読み進めてみようかな。こんな家政婦さんなら毎日来て欲しいきょうの猫村さん ほしよりこstarstarstarstarstar_bordermotomiもともと飼い猫だった猫村さん。飼い主とそりが合わず家をでるというインパクトのある出だしにニヤニヤとクスクスが止まらない。試し読みしただけでも猫村さんの大ファンになる事、間違いないです! 恋愛における速度差が浮かび上がらせる本質秒速5000km マヌエレ・フィオール ディエゴ・マルティーナ 栗原俊秀兎来栄寿新海誠さんの『秒速5センチメートル』は2007年公開。 この『秒速5000km』は2010年に出版。 タイトルをどれだけ意識して付けたのかは不明ですが、少なくともこの両作品の間には『君に届け』と『島耕作』くらいのスピード差があります。それは、実際の日本と海外における恋愛の速度差がかなり如実に表れている部分で興味深いです。 ただ、どちらも作品を彩る独特の色合いのセンスが抜群で、かつ存在する男女感の甘苦さという点で共通しているのは面白いです。この重なりから、場所を隔てても変わらない人間の本質が浮き彫りになってきます。 本作は2011年のアングレーム国際漫画祭最優秀賞を受賞した作品で、ここマンバでも原正人さんがかねてより注目しており邦訳化したいと仰っていた作品でもあります。今回、この日本語訳版が出たのは海外マンガファンからすれば念願が叶ったというところでしょう。 透明水彩で描かれるオスロのフィヨルドや、エジプトの黄砂に咽せるような熱気と夜の寒さは非常に鮮やかです。筆者のマヌエルさん自身が「知らないことについて語ることはできない」という教えからオスロやヴェネツィア、また建築家としてアスワンに住んでいた経験を元に描いており「たぶん、漫画を描くことを通じて、これらの土地をより深く、それまでとは違った仕方で理解するようになるのだと思います」と語っているのは興味深いです。 求めていたはずの幸せをどこかで見失いながら生きる人間たちの姿は、国境を越えて読む者の胸に響きます。 「私はまた息ができるようになった」 のような印象的な言葉のセレクトが、そうした感情を増幅させています。 普段、海外作品にはあまり触れないという方もこの機会にいかがでしょうか。嗚呼ニッポン活動大写真の感想 #推しを3行で推す嗚呼ニッポン活動大写真 くぼたかつひこ 加藤真五starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ なんとなく聞いたことあるような役者や監督が主人公になってるのか。それにしても人が区別つきにくいな。山中貞雄はわかりやすいが他のはなかなか難しかった 映画製作のモットーの「1.スジ、2.ヌケ、3.ドウサ」の話は面白い ・特に好きなところは? 稲垣浩が阪東妻三郎に『無法松の一生』の松五郎役を依頼した際にエピソードとサイレント映画からトーキー映画に変わる際に阪東妻三郎の声が想像と違い高い声で人気がなくなってから復活までのエピソードというか阪東妻三郎のエピソードがどれもいい ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 絵にはかなりクセがあるので多少の読みづらさはあるが慣れれば面白いとは思う。ただ電子書籍になっていないので入手は困難だとは思う。 新さんの感想 #推しを3行で推す新さん 泉昌之マンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 久しぶりによんだが相変わらずいい。30代後半居酒屋で馬鹿話が好きな独身貴族で妙な男気はある男 呉竹新が主人公で本人は普通に過ごしているつもりだが奇行も含めて面白い漫画。多分友人にいたら面白いと思うが直接の友人ではなくちょっと離れたところくらいで友人から話を聞くのが最高に良さそうな男だった ・特に好きなところは? 女性との約束でコンサートに行くことになり新横浜へ急いで行きたいので、東京駅から新幹線を使って行こうとするが間違えて名古屋に行く回「時速230キロでバカが名古屋に運ばれていくぞ!!」のシーンからのコンサートに行けなかったので女性にお詫びのつもりで郵便受けに「ドラゴンズ最中」を置くところ ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! もう今ではあまり見かけない愛すべきキャラクターの新さんはいつ読んでも面白い。あと買うなら文庫版をお勧めします。文庫版にしか載っていない「新さん」の書き下ろしがあります。 ギャンブル人生の感想 #推しを3行で推すギャンブル人生 山松ゆうきちstarstarstarstarstarマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 「ギャンブル人生」と「DH」を全部読みたいためにコミックアレを揃えたようなものです。じゃあ二年くらいかけて集めた最終回まで読んで凄い面白さがあったかいう集めて読んだという達成感やこんだけ苦労して集めたのにこの最終回?と色々な感情が入り混じって山松ゆうきちの漫画を読んだような複雑な気持ちです。 内容は山松ゆうきちのエッセイ風漫画でアシスタント時代の話、デビューまでの道のり、交友関係、さまざまなギャンブルについて描かれている。エピソードがちょっと常人の俺には理解しづらい面もあるがこれくらいの感じではないと山松ゆうきちの漫画は描けないのかなと思ったね ・特に好きなところは? 競輪か競馬かわからないが全く予想もしないで同じ番号を買い続ける話とデビュー前に高信太郎に会ったところ瞬間から馬鹿馬鹿に言われ続けるが山松ゆうきちの漫画を見た瞬間に面白いと言って編集者に連絡して山松ゆうきちのデビューに繋がった話 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! コミックアレの創刊準備号から休刊号まで掲載されているのに単行本になっていないのでこれを読むにはコミックアレを集めるしかないです。内容も一回丸々株が上がった下がったとしか話していない回やギャンブルで負けたことがずっと続く回があったりと面白いとか面白くないというのが難しい時もあります。もし興味があるかたはコミックアレの創刊準備号を読むといいと思います。 あと山松ゆうきちの漫画を端的に説明したコマがあったので貼っておきます。本人は面白いと思っているが世の中とのズレが大きくて困るのは俺も同じだから山松ゆうきちの漫画が好きなのかもしれない DHの感想 #推しを3行で推すDH ほんまりう 森谷耕三starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ やっとコミックアレが揃ったので全話読めたぞ。コミックアレを途中まで持っていた分までは読んでいたので単行本を探して読もうと思ったがまあ手に入らない。ネットで揃えたの情報をたまにみたがマジですごいと思う。一時期オークションで全巻セットが30000円ぐらいで出ていたがさすがに買う気にならなかった。 あらすじですがトラック運転手である主人公藤村はバッティングセンターで打つことの楽しさにはまってDH制だったらプロになれる可能性がありそうだということでプロを目指すが、年齢35歳という壁などの色々な問題があるが周囲の協力によりプロになりプロ野球選手として活躍していく。 掲載誌の休刊のため5巻で終わるが個人的にはいい終わり方だったと思う ・特に好きなところは? 千葉ロッテマリーンズのテストに合格したあと年齢で疑いがかかりだめかなと思ったがコーチが救ってくれるところと落合博満選手に手紙を出して打撃について聞くところと最後のトミーとの対決 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 面白いかどうかと聞かれたら面白い。ただ2023年3月の時点の入手困難度などを考えると割には合わないとは思う。今後電子書籍で発売があれば読むのはお勧めします。そういや単行本とは別に連載分をまとめた増刊が出ていたようですがどこまで収録されているかは不明です。 とにかくゆるいきょうの猫村さん ほしよりこ名無し脱力系漫画の代表格です。 とにかくゆるいんだよな。 子供の頃に親父のズボンを試しに履いた時ぐらいゆるい。 絵も内容も構成も。 でもさ、これぐらいゆるい漫画もありなんじゃないかな? 昨今の漫画は頭を使いすぎるよ。 伏線回収? なんですか? 食べたら美味しいの?? 肩の力を抜いて楽に読みましょう。 非恋愛的同居(百合…ではない)#1巻応援 #完結応援ふたりといっぴき、はじめました。 kameあうしぃ@カワイイマンガ猫一匹と暮らすイラストレーター女性が、その猫が大好きな友人と同居を始める、というエッセイ……女性同士、すわ百合!?と騒ぎたくなるのは百合好きの悪いところですが(自戒)、これは百合ではないけれどもとても良いです。 そもそも作者は「一人暮らし寂しいけれど恋愛はしんどい」というところから始まり、「寂しい時にちょっと話してくれたり側にいてくれる」相手を求めて友人に同居をもちかけます。これ、実現すれば理想的ですが、そうはいかないからみんな苦労しているやつですが、この二人は見事その理想的な関係になっていて、こんな現実があっていいの!?と驚きながら幸せな気持ちになれます。 内容としては食4:二人の関係4:猫2くらいの割合。未知の調味料に好奇心が膨らみます。 そしてべったり一緒にいなくても、相手の気配に安心したり、辛い時に話したり、同じ食を共有したりすることで、寂しがりな作者が穏やかに満たされるのを見ていると、恋愛がなくても満たされる可能性に私も救われる気がします。 恋愛じゃなくても満たされる関係……「クワロマンティック」や「ロマンシス」という在り方の可能性を、ここに感じるのは私だけでしょうか? (上下巻同時刊行だったみたいなので1巻応援と完結応援にしました)知る人ぞ知る名作DH ほんまりう 森谷耕三名無し※ネタバレを含むクチコミです。<<12>>
高校生のみよこの元へたびたび訪れる従兄弟のよっちゃん。子どもの頃は憧れていた優しくてかっこよくて勉強ができたお兄ちゃんだったが、あることをきっかけに全く変わってしまったよっちゃん。 目標を失い自堕落に生きているように見えるよっちゃんは果たして最低なのか。理想を押し付け幻影を追い続けるみよこが最低なのか。自分の気持ちに向き合うのが怖いだけではないのか。いま思春期のど真ん中にいる彼女には冷静に俯瞰して自分自身を見ることは難しいかもしれない。それは、気持ちを打ち明けてくれた友人の気持ちに応えてあげられるほど他人に興味が向いていないからこそ、過去のよっちゃんに執着し、現在のよっちゃんを素直に受け止められないことにも表れているんだろう。 まあ、単純によっちゃんも頑張って、とも思う。 https://shuro.world/manga/my_dearest/