マガジンハウスマンガの感想・レビュー33件<<12>>あの木、シュロっていうんだ・・・ぼうぼう ぴょんぬりらnyaeツイッターでたまたまみかけて知った漫画です。 絵柄が80年代少女漫画っぽくて内容もまあまあ独特でしたが、前後編いっきに読みました。二人の少女の対比がすごく良かったです。知性対感覚って感じでした。こういうの読むと、自分も街中でシュロを見かけたら意識的に気にするようになりますね。原作を読んで欲しい漫画 君たちはどう生きるか 羽賀翔一 吉野源三郎名無し原作と比較すると省略や改変があるのですが、原作そのままだと思って漫画を読んだだけの人からツッコまれてる一面にはリバイバル的に有名になった反面、複雑な気持ちになります。 おじさんの語りかけは原作から抜粋した文面コピペ状態ですし、画力は低めのため漫画版であえて読む意味があるのか正直疑問です。 もともと原作の分量が多くないのと漫画版作者が挿絵担当している版も出ているので、本作を読むならそちらを薦めます。ボーイミーツガールin集合住宅ジオラマボーイ☆パノラマガール 岡崎京子名無し今時こんなこと言うと古いって怒られそうですが少女漫画って「女の子の恋と成長の物語」じゃないですか。最近は違うかもしれないけど往年のテーマはそうですよね?「ジオラマボーイ☆パノラマガール」を読んだ時に「あっ!これめっちゃ少女漫画じゃん!」と思いました。まず主人公が地味で冴えない女の子なんです。岡崎京子もこんな普通の女の子を描くんだってビックリしました。しかも偶然出会った男の子に一目惚れするんです。でも彼には他に好きな人がいるし、久しぶりに再会したら自分のこと覚えてないしで散々なんです。そっからとりあえずヤっちゃうのは全然少女漫画らしくないけど、ヤっちゃってなんとなく一緒にいたらお互い本当に好きになってた…なんてのはリアルな普通の女の子の話として本当にありそうじゃないですか。無理やりだけど「女の子の恋と成長の物語」として当てはまってると思いませんか?新しい漫画の形態を見た漫画 君たちはどう生きるか 羽賀翔一 吉野源三郎名無し肝要な主題の詰まった部分は、手記を覗くようにまんま小説として載せているのは発明だと思う。表現方法として面白い 素朴ながら人間の関係性や感情をうまく引き出す作家、羽賀翔一の起用が活きている。無駄な強調がなく、等身大な人間という感じ。 ゆるくて~かわいい~きょうの猫村さん ほしよりこやむちゃえんぴつ描きの線やセリフのゆるいフォントなど、パッと見でも癒やされること間違いなしなんですが、キャラがね、本当に独特でみんないい味出してて面白い。話の設定も、1巻の10ページまでめくってる間に完全に引き込まれちゃうから猫飼いにはぜひとも読ませたいフィクションであることの救いpink 岡崎京子hysysk話としては結構心をえぐられる。ワニを飼っているという設定のおかげで寓話性が出て「そこまで深刻に捉えることもないな」と思えるのが救い。大島智子『セッちゃん』と通じるものを感じた。苦い思い出棒がいっぽん 高野文子かしこ当時好きだった人にこの漫画を貸したら感想が「エプロンの眼鏡っ娘がよかった。ああいうの弱いんだよね〜」で、あの傑作「奥村さんのお茄子」をまさかの萌え目線でみていた。ショックだった。3年の片思いが終了した。 奥村さんのお茄子棒がいっぽん 高野文子影絵が趣味伝説の漫画家、高野文子の5冊目となる単行本作品集の最後を飾るのが『奥村さんのお茄子』。 ずっとずっと遥か遠くからはるばるやって来たという謎の女性が唐突にヘンテコな質問をしてくる「1969年6月6日の木曜日、お昼なに召し上がりました?」。はなしは当然、1969年6月6日木曜日のお昼のことを中心にして進んでいき、謎の女性はどうやら宇宙人であることがぼんやり分かってくるのだけど……。 と、そんなことは案外どうでもよくて、物語のさいごの調査報告とともにお唄がはじまります。誰かの忘れ去られた他愛のない1日も、誰かの忘れられない特別な1日も、そんなものが積もり積もってできる日々のすべての一瞬一瞬、そんな一瞬のどれでもいいひとつにちょっと目を向けてみれば、そこには無数の奇跡がひっそりと息づいている、それはとてもひとつの物語では語りつくすことのできない無数の奇跡、そこでは小さな草や虫や影から宇宙人までもがひと息に登場する。 語りつくことができないのなら、せめて、お唄にしてみましょう。 ぼーがいっぽんあったとさ…… ちなみに、このお唄をさいごまでうたって、この本をいちばんさいしょから読み返してみると、そこには無数の奇跡が、さらにお外に出て散歩をしてみるともっとたくさんの無数の奇跡が……。 そうでもなかった漫画 君たちはどう生きるか 羽賀翔一 吉野源三郎サンセットビーチブームに乗せられて興味もないのに読んだのが悪いんですが、なんともいえない気持ちになりました。もやっとするというか…納得いかない感じ。でも母はなぜか泣いていたので受けとる人によるのだろうと思います。<<12>>
ツイッターでたまたまみかけて知った漫画です。 絵柄が80年代少女漫画っぽくて内容もまあまあ独特でしたが、前後編いっきに読みました。二人の少女の対比がすごく良かったです。知性対感覚って感じでした。こういうの読むと、自分も街中でシュロを見かけたら意識的に気にするようになりますね。