競馬狂走伝 ありゃ馬こりゃ馬

最高クラスに近いくらいの面白さ

競馬狂走伝 ありゃ馬こりゃ馬 土田世紀 田原成貴
酒チャビン
酒チャビン

わたしが贔屓にしているマンガ家である土田先生と、元スタージョッキーである田原さんのタッグによる競馬マンガです。駄作のできようがありません。 前半4巻くらいまで一話完結のギャグものなのですが(しかもさすが土田先生のギャグは面白い)、後半にいくに従って、かなりレースの奥深いところまで描いてくる本格競馬マンガに変身していきます。 さすが元超一流ジョッキーの原作(というか監修)が入っているだけあって、必殺技などのファンタジー路線ではなく、徹底してリアルなスポーツとしての競馬が描かれており、読み応えたっぷりです。 出場している全ジョッキーの位置どりや、その時々で考えていることなどが、すごく丁寧に描写されており、競馬が好きな方はまず間違いなくどハマりすることができると思いますし、昨今のソシャゲブームで競馬を見始めたよって方も、深く競馬を知ることができるきっかけとなることは間違いないと思います。 そういった意味で、完全に☆5でいいマンガなのですが、一点、ちょっと特に後半ジメッぽさが過度になりすぎてしまっていて、そこが個人的な好みに合わなかったので、一応4にしておきました。ジメッとした部分は土田先生の持ち味でもありますし、それが熱さや感動につながることが多いのですが、本作品の終盤は少しメメしく写ってしまいました。個人の感想ですが、悪くいうつもりは本当になかったです。すいません。

天地を喰らう

もっと読みたかった!!!!

天地を喰らう 本宮ひろ志
酒チャビン
酒チャビン

本宮ひろ志先生による三国志マンガです。中学生のときに三国志にハマりまして、当時三国志の情報なんてファミコンの三国志の情報(武力とかの数値)か、同商品のガイドブック、および横山先生の三国志しかなかったので、ものすごく三国志情報に飢えていました。 そんなとき、母親と行ったダイエーに入っていた本屋(フランスの本屋ばりになぜか新刊と古本を一緒に扱っている店でした)にて天地を喰らうの3巻を発見!!!! 正直、状態は良くなく、古本特有のオイニーも若干ツイキーでしたが、家に帰ってすぐに貪るように読みました!!!面白かった!!!!! その後、チャリで行ける距離にある(片道1時間半くらいの圏内は攻めてました)本屋という本屋を巡り天地を喰らうの他巻を探す日々!!!本屋自体の情報もタウンページくらいしかない中、よく頑張ってたよなぁ。。 結果、デラックス版で全巻揃っている本屋を発見し、おこづかいを前借りして即買いしました! お金を取りに行っている間に売れてしまうのでは、と気が気ではなかったですが、全くそんな心配は必要なかったです。 話は少しファンタジー入っていて、王道の三国志ストーリーではないのですが、それでも当時は三国志のキャラが登場しているだけで大興奮でした!!キャラの描写も、正直現在までの三国志マンガの中で一番じゃないですかね??皆魅力的に描かれてます! 残炎なのは、話が序盤中の序盤である董卓による長安遷都あたりで終了してしまったことです・・・続き見たかった・・・・ 後にRPGゲームとしてファミコンソフト化され、司馬懿を倒すところまでが収録されたので、それは本当に嬉しかったです。ゲームとしての完成度も高く、超名作だと思います。