サード・ラインマンガの感想・レビュー74件<<1234>>本宮ひろ志マンガへの入門には最高なんじゃないかなビッグガン 本宮ひろ志starstarstarstarstarマンガトリツカレ男俺の考える本宮ひろ志マンガの好きなところが詰まってる名短編集。勢いのある短編ばかりであっというまに読めてしまった。たしかジャンプの愛読者賞で書かれていた短編だと思う。 「ビッグガン」や「追跡25.000マイル」の本宮ひろ志的かっこいい男が詰まってる短編/「ひと突き半次郎」みたいな人情物溢れる短編も良いが俺は「白い夏の日」が一番好きかな 空白の一日実録たかされ 本宮ひろ志マウナケア江川卓と小林繁の「空白の一日」をリアルタイムで体験した身にとって、何とも言えない感傷的な気分になるものですね。小林はこの時までは将来の巨人をしょってたつ男であり、対して江川卓は大エースとなる資質を持った男。巨人ファンだった私は、結局どちらも嫌いになることはできませんでした。そんな騒動の内幕を本宮ひろ志が取材し、実録と銘打って発表したのがこの作品。「空白の一日」は単行本一冊を費やして描かれています。やはり球史に残る大事件だけのことはあり、表に出ない部分で蠢いている思惑の、なんと複雑なことか。いつもの本宮節を控えめにして、事実を客観的に積み上げていくことにより、緊迫した雰囲気と大人の事情に翻弄される青年の姿が際立ってきます。作中にある、小林さんが話をきいたあとにニヤッと笑ったというのも静かな凄みを感じさせる場面。やはりふたりとも被害者だったのでしょう。だから私はふたりとも応援したんだな、と今更ながら思います。本宮版・岩崎弥太郎伝猛き黄金の国 本宮ひろ志マウナケア史実ってまるで信用してません。大体が誰かのねつ造と思ってます。また、小説やドラマが人気になるとそれが真実ぽくなってしまうのも気にくわない。大河ドラマ「竜馬伝」などがそうでしょう。なので、この番組で岩崎弥太郎にヘンなイメージがつくのがイヤなのですよ。この人、天下の財閥・三菱の創始者。ですから、へそ曲がりな私なぞは逆にこの本宮漫画くらいのスケールの大きさがあっていいのではないかと思うわけで。”男”の語り部・本宮ひろ志が目をつけるだけの人物だということにしてほしいです。若いころは野望を抱き果敢に挑戦を繰り返すも失敗だらけ。成長するにつれ思慮深くなりながらも大胆に行動するようになり、自身が陣頭指揮をとって動く。そりゃあ人望も厚くなるし、人材も集まってくるでしょう。海運権を抑えるための値下げ合戦などは、やりすぎな気もしますが、資金はなくても夢はちゃんと社員に見せる。経営者の見本みたいなものです。というわけで、大河ドラマの扱いに不満がある方、そして三菱関係者の方にはこの漫画をぜひ読んでもらいたい。スッキリしますよ。漫画史上最悪の女性キャラ激!!極虎一家 宮下あきらマウナケア私にとって、この作品を忘れられないものとしているのは、学帽政の男っぷりの良さでもなく、虎の破天荒な生きざまでもありません。漫画史上最悪の女性キャラクター、枢斬暗屯子の存在ゆえです。これ「すうざんあんとんこ」、と読みまして、連載当時に人気だったアメリカの歌手をもじった名前なのですが…。中身は女傑というか怪女というか、とんでもない猛女なんですね。ぱっと見、セーラー服を着ているのでかろうじて女性だとわかりますが(当時は今みたいに女装タレントはいなかったし)、レスラーのような風貌はともかく、ヒゲが生えているって…。そして用をたすのは男子便所、どうなってるのかわかりませんが立ちションしてます。しかも下着はふんどし。それでもってキレると「犯したるっ!」と叫び荒れ狂うってもう何がなんやら。女性蔑視も過剰暴力もお構いなし、という無茶苦茶っぷりが、いつまでも頭にこびりついたままなのです。強烈なキャラは他にもいますけど、彼女を超える衝撃はお目にかかったことありません。ホント、罪な女ですよ。 本宮ひろ志、政治家を目指すやぶれかぶれ 本宮ひろ志マウナケア今ならウケると思うんだけどなあ。時はロッキード事件で日本が揺れていた1980年代初頭。漫画家・本宮ひろ志本人がなんと参議院選挙に打って出て、その過程をルポ漫画として描くという意欲作。ですが、一般人にはわかりにくい政治の実態を漫画に、という面ではこの発表形態では失敗だった、と思います。なにせ掲載が少年ジャンプ。子供向けではないし、文字も多く詰め込み過ぎてこのページ数では読みづらい。ただ、大人になってから読むと違和感はそれほどでもない。政治家に真正面から斬り込む姿勢に好感を持てるし、むしろ漫画として深い内容になっていると感じます。一般誌で時間を割いて、というのが一番でしょうが、それができる時代ではなかったのでしょうね。30年早かったか。田中角栄との会談や、編集部とのやりとりなど内幕暴露話として面白い部分もあって、見るべきところは多いだけにもったいない(あと若き日の菅直人も)。当時の少年は一度読んでみるといいですよ。また後の『大いなる完』『実録たかされ』にこの経験は生かされているので、そんな面から見るのも一興です。5年に一回くらい読み直してるまだ、生きてる… 本宮ひろ志starstarstarstarstarマンガトリツカレ男リストラされたおっさんが山にこもって自分の人生を取り戻す話と言えばいいのか 一巻の方が好きかな。俺の好きな本宮ひろ志の要素が詰まってるゼロの白鷹 本宮ひろ志starstarstarstar_borderstar_borderマンガトリツカレ男5機の特攻機が飛び立つシーンで始まり、若いパイロットの生い立ちなどを回想していくオムニバス形式で進む。 史実や思想的なものは別としてこういう感じの「本宮ひろ志」マンガはたまに読むとやはりいいな ジャンプ史上最も眉毛が太い主人公じゃないかなボギー THE GREAT 宮下あきらstarstarstarstarstarマンガトリツカレ男魁!!男塾の作者のハードアクションコメディ。 1話完結で主人公のボギーが決めるところは決めてちゃんといい感じで終わる。 一番好きな回は火事になった家に若い女性がいるからといって助けに行った時のセリフ 後輩「若い女性ではなくお年寄りだったら助けに行きましたか?」 ボギー「ばかやろう 年寄りだったら火葬場に行く手間がはぶけるじゃねーか」 宮下あきらは個人的にはジャンプ屈指のギャグ漫画家だと思ってる。死んだ気になれば生きることぐらいはなんとかなるまだ、生きてる… 本宮ひろ志マウナケアリストラされたサラリーマンの末路を描く、本宮ひろ志作品にしては珍しい内容の作品。職を失くし、家族には捨てられ、生きる希望をもてなくなった岡田憲三。失意のまま首を吊ろうと山に入るが失敗、そこでなにかふっきれてしまいサバイバル生活へ、というやけくそになった男の人生が描かれます。人の世話にならず、ただ食って生きていく、そう決めた男は強いです。明らかに眼つきも変わり、イノシシと格闘し怪我をしても医者の世話にならず、小屋も立て畑まで開墾してしまうってんですから。そんな生活をしながらも、決して文明や人間性否定という方向にいかない、というのも”ただ生きる”という意味で妙にリアル。火をつけるのにはライターを使うし、捕まえたイノシシを殺さなかったり、と単なる破天荒なサバイバルおやじになっていないのがいいです。で、私は思いましたね。人間、開き直ることって大切なんだな、と。死んだ気になれば生きることぐらいはなんとかなると。後ろ向きなタイトルだと思いましたが、年の瀬のアントニオ猪木の言葉と同じぐらい、その内容に勇気づけられました。荻野真作品じゃあ一番好き小類人 荻野真世界の妖怪大全能力ものとしてすごい面白かったよな。ここ二十年ほど誰ともこの作品について話していないことに気づいた。だれか覚えてる? 最後の方の急展開は必見瑪羅門の家族 宮下あきらstarstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男最初の方の悪を裁く感じと世界編になり仲間集めのあたりは好きだけど最後の急展開は好きじゃないが一見価値があると思う。 子供の頃はふーんという感じだったが今読むと色々な事情を勘ぐってしまう。 漫画の内容よりも「神戸連続児童殺傷事件」の犯人が犯行声明にセリフを引用したので一時期有名だったな 宮下あきららしさ全開のむちゃくちゃなスポーツ漫画嗚呼!!毘沙門高校 宮下あきらstarstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男絵の感じ的には名作「激!!極虎一家」のあとあたりかな。 内容はあらすじに書いてある日本一貧乏な毘沙門村の高校生三人が、理由は色々あるが、様々なスポーツに挑戦する。 野球編/柔道部編/ゴルフ編/マラソン編/ボクシング編はやはり「宮下あきら」しか書けない内容。完結編は毘沙門村が日本から独立するために総理大臣/国と対決する。気になる点は多々あるが気にしていたらキリがない... 普通のジャンプコミックスではなく「集英社漫画文庫」みたいなレーベルで発売していた覚えがある。 野球編に登場していたドカベソが好き ちょいエロコメディといえるのか?天より高く 宮下あきらマンガトリツカレ男男塾のメンバーが出世しているのと頭のおかしい相撲取り、民明書房の話しか記憶がない。 ちょいエロのコメディだが、宮下あきらの絵柄なので表現できない難しい気分になる 魁!!男塾好きなら楽しめる。 扉絵といい終わり方も含めて好きBAKUDAN 宮下あきらstarstarstarstarstarマンガトリツカレ男内容は不良少年がボクシングのヘビー級チャンピオンを目指すスポーツ漫画がベース。 最初の方は面白いんだが、途中から嫌な予感が止まらず、扉絵にも不穏な空気が流れ初めて、最終回でデビュー戦/日本チャンピオン/世界チャンピオン戦をやるという当時の読者には伝説になっている強引な終わり方。 最終回の対戦相手達も、適当につけただろうという名前で無茶苦茶だったけど俺は好きだよ。 政治家マンガといえばこれしかないやぶれかぶれ 本宮ひろ志霧兵衛良かった点 ・当時の政治とシンクロした状態で連載した政治実況中継マンガ ・各党にインタビューをおこなったり裁判中の田中角栄に取材をしたりとすごい 総評 今読むと当時の時代背景などを理解できて楽しめるが連載当時は人気がなく読者アンケートで最下位だったのもなんとなくわかる。 これが電子書籍になってる世の中は最高だないつまでも金太郎最高サラリーマン金太郎五十歳 本宮ひろ志しん最高のオヤジ 銀ちゃん最高山崎銀次郎 本宮ひろ志しん銀次郎、最高の男!!獅子丸最強魁!!男塾 宮下あきらしん獅子丸は男だ!!髙橋よしひろ先生の傑作銀牙―流れ星 銀― 高橋よしひろしん赤目、最高!! 最高の犬マンガ!!銀牙―流れ星 銀― 高橋よしひろSS犬の書き方が上手すぎる。 熱い漢達の物語。タイトルと内容が...銀牙の犬たち 高橋よしひろ 伊藤昭霧兵衛良かった点 ・心無い人間は悪 犬は悪くないという思想が溢れている ・銀牙に関連する犬は全く出てこない 総評 ・銀牙に出てくる紅桜などの短編集ではなく犬至上主義の短編集で犬に対する愛情は溢れすぎている 「漢になれ」と言われて中学生の頃に読まされた硬派銀次郎 本宮ひろ志なかもとしょうじ不良文化に縁が薄かったので、 下手なファンタジーよりも、「現実かよ・・・」って思いました。 ただただ、金太郎が助けるシチュエーションを妄想するトピ新サラリーマン金太郎 本宮ひろ志二階堂冤罪の痴漢を、目でやってないと判断して、助ける。リアリティーサラリーマン金太郎 本宮ひろ志uzrオトナのはなし<<1234>>
俺の考える本宮ひろ志マンガの好きなところが詰まってる名短編集。勢いのある短編ばかりであっというまに読めてしまった。たしかジャンプの愛読者賞で書かれていた短編だと思う。 「ビッグガン」や「追跡25.000マイル」の本宮ひろ志的かっこいい男が詰まってる短編/「ひと突き半次郎」みたいな人情物溢れる短編も良いが俺は「白い夏の日」が一番好きかな