新潮社マンガの感想・レビュー510件<<678910>>タイトルそのままの世界とストーリー絶対BLになる世界VS絶対BLになりたくない男 紺吉starstarstarstarstar_borderゆゆゆこういうノリが好き。 絶対にBLになる世界側は、全力でBLにありそう展開を振ってくる。 絶対にBLになりたくない、たんたんとした性格の主人公は、BLストーリーにやられないよう、冷静にモブへ徹する。 そして、BLワールドにおける各人物の行動を説明しつつ、華麗にフラグをかわしていく。 それだけのストーリーなんだけど、それがおもしろい! 絶対BLになる世界に限らずとも、絶対ハーレクインロマンスに陥る世界でも、絶対百合に陥る世界でも、絶対鬼のパンツを歌ってしまう2月3日の世界でも、おもしろくなるテーマだと思う。 この視点を思いついて、マンガに描いてくれた作者さんの発想に脱帽。 ちなみに主人公はモブを徹しているので、家族(男)が主人公の顔を思い出そうとしても、はっきり思い出されることはない。 家族なのに! いかがなものかしらと興味本位で1巻をお試しで読んだら、思わず続巻を買ってしまう、そんなマンガ。こういうので良いんだよエロ漫画家おねーさんとお疲れリーマン 砂履シンシャ天沢聖司細かいことは気にしないで頭空っぽで読めるラブコメ。絵が可愛いくてエッチ!ページ数短いのでもっと読みたい地味キャラ同士の恋愛に新しい手段君の心を漢字たい 須河篤志六文銭自分も陰キャ無口の地味キャラなんで、こういう登場人物が出てきて恋愛なんかしてしまうものなら、共感とともに 「どうやって発展すんだろ?」 という、疑問に対する解決目線で読んでしまう。 大抵、 お互いモジモジしてうまく伝えられない ↓ 誤解が発生する ↓ コミュニケーションの大事さに気づく ↓ 少しずつ話すようになろうと提案し、関係が一歩すすむ みたいな流れが多いのですが、本作は一味ちがう。 なんと、ヒロインの顔に、今の感情が「漢字一字」で顔に出てくる。 恥ずかしいときは「恥」の字が出てくる、という感じ。 コミュ障な地味キャラに対して、心の中が少し読める設定。 これがすごい面白い。 漢字一文字だけなので、時折よくわからなくなってしまうことも含めて、心の中が読めるようで逆に読めなくなっている感じが、焦れった度が増して良いんです。 ちょっとわかってしまうくらいが逆に、モンモンとするんだなと痛感しました。 付き合いたての2人ですが、もう両思い確定なので、安心して読める点もポイント高いです。「おひとりさまホテル」感想おひとりさまホテル マキヒロチ まろ まろ まろニーナこの漫画を読みながら無性に一人旅がしたくなった。仲間や大切な人と泊まるのはもちろん楽しいけれど、静かに一人を堪能する夜があってもイイだろう。そんな贅沢なひと時を過ごしてみたくなった。 そんな世界があるって現実を教えてくれた。ケーキの切れない非行少年たち 鈴木マサカズ 宮口幸治starstarstarstarstarこめつぶ実話ということで受け入れがたい環境や気持ち、人間、親子関係などが現実にあると教えてくれた漫画です。 非行少年の背景や親子の複雑な環境など、読んでいて自然の涙が出るシーンが沢山あります。 また、「境界知能」というワードを初めて知りました。現に10%の人が「境界知能」に該当するということも書かれており、 他人事とは思えない深いお話でした。 漫画ではなく小説もあるので小説も読みたいと思います。想像通りいらない僕とお嬢様 夏村東和名無し誰からも必要ない「いらない」と言われ続けた黒いインクが切れた3色ボールペンのような主人公が、お嬢様に仕えて、自分の居場所を見つける物語。 タイトルと冒頭である程度、オチが読めました。 想像通りの展開、想像通り。 安心して読める作品でした。子供にしか見えない神様4年3組のミチコさん 小島アジコ名無し転校続きの小学生タケルが通うことになった小学校には「ミチコさん」と呼ばれる神様が存在していました。10歳になると彼女の姿も見えなくなり、彼女と一緒にいた記憶も無くなるという不思議な神様です。 確かにいたはずなんだけど、おとなになった今はもうぼんやりとしか思い出せない子供の頃の友達って居るよな、とか子供の頃にすごくつらいことがあったとしても大人にはなるんだよな、とか普遍的な感触が内包されている気がします。忘れてしまう記憶でも「確かにあった」ということがその後の支えになっていくというか、新海誠作品のこのところのテーマもどうもそういうことだったりするなぁ、などと思考が広がったりしました。 子供の頃に過ごした一瞬の記憶の実感、のようなものを味わえた読切でした。人間のために戦う巨大な神と神に身を捧げる少年の物語 #1巻応援巨神姫戦記 きしだしき名無し舞台は“巫(ムラ)”と呼ばれる共同体を巨大な神様が守っているという形で人々が生活している世界。 スクモという巫に住む少年ツチマルは、巫を襲おうとする魔獣と神様が戦う姿を目の当たりにし、自身を含めた人間のあまりの無力さに絶望を感じていました。 そんな彼が見つけた自身の役割、それが、神様が武器として使う剣を作る鍛冶という仕事。 この作品はそんなツチマルが鍛冶として神様に身を捧げていく様子を描く作品です。 神様と巫人との関係性や生活様式など世界観が細かく作り込まれていることが感じられて、 その壮大さに冒頭から圧倒される作品です。 そんな中でも主人公のツチマルに待ち受ける運命はあまりに厳しく、 導入となる3話までは必ず読んでこの物語の過酷さと壮大さを感じてほしい、そんな作品です! 1巻まで読了トリックは・・・・メスガッキ・ホームズの事件簿~くらげ館の殺人~ 矢寺圭太名無し英国紳士をイメージしたホームズっぽい衣装に身をまとった小学生(実際は飛び級して大学生)が事件を解決する話なのですが、肝心のトリックの部分が描かれておらず・・・ 引っ越しの際に、名探偵コナンを100巻分を入れた段ボールを持ち運びぎっくり腰になったほどの推理マンガ好きな僕にとっては少し拍子抜けでした。チートがあったって・・・したたかに生きるJKハルは異世界で娼婦になった 山田J太 平鳥コウstarstarstarstar_borderstar_borderママ子女子高生で娼婦ってタイトルにまず目が留まって読みなじめました。 ハルが春を売るところから始まる。 異世界転生ものなので、チート能力があるが男性と女性ではその優位性は異なるようで。たぶん本当に転生したら、食べていくのにこういった商売に就くしかないだろうなと思ってしまった。 目立って命を落とすより、ある程度の打算と妥協で日々を生きている。 沈むわけじゃなく、ただ生きることにしたたかな彼女の強さは美しい。 亡くなった人にしか分からない世界死役所 あずみきしstarstarstarstarstar_borderママ子亡くなった人はどうなるのか?未知の世界観に引き込まれます。死役所は現実世界の様に少し手続きが複雑です。子供も手続きする所は「御役所仕事」を表現されていると思いました。描写はグロテスクな所がありますがまた読みたいと思いました。今後の参考に・・・。おひとりさまホテル マキヒロチ まろ まろ まろstarstarstarstarstar干し芋かなりの贅沢だと、感じてしまう私は、まだまだおひとり様を優雅に過ごすことができない一般市民です。 でも、このマンガを読んで、ここに泊まりたいっていうホテルを見つけてご褒美に家族と行きたいと思った。 1巻で気になったホテルは、『佐原商家町ホテルNIPPONIA』。 一棟貸なんて贅沢だし、お風呂も2種類貸切だし、いつか行きたい!! ただ、千葉は日帰りしそう・・・。いやな時は美味しいもの食べてデトックス今夜すきやきだよ 谷口菜津子starstarstarstarstarママ子女性は特にかもだけど、年齢とともに職場でもプライベートでも仕事と結婚って出てきてしまうワード。 結婚に興味のない人に進めるのはほんとお門違い。一人でも人生楽しめるのならそれに越したことはない。 結婚はしたいけど、家事ができないのはやっぱり相手が絞られてしまう。 いやなことがあっても出てくるお料理がおいしそうで、手作りの良さがとっても感じられ全部食べたい!! 二人のやり取りもとっても共感できる。温泉とグルメとイケメン、人生のすべてかもしれない地獄のリラックス温泉 恋煩シビト野愛日々〆切に追われる漫画家の主人公が、ひとり車を飛ばし温泉巡りするお話。 ご当地グルメを堪能したり現地のイケメンと触れ合ったりしつつ、最後は温泉で日々の疲れを癒すという最高の旅が描かれています。最高です。 仕事や家庭の事情など、30すぎると友達となかなか会えなくなってきます。そしてひとりでどこへでも行けるようになってきます。 人とコミュニケーション取るのはめんどくさいけど、旅先の見知らぬ人相手だと楽しくお喋りできたりします。 主人公にめちゃくちゃ共感できるからこそ、この温泉旅がより魅力的に感じられるんですかね。 温泉行きたい。二度と会わないイケメンと一瞬会話したい。この2つに共感できる人は読んでみてください。社会問題をコミカルにデリシャス・アンダーグラウンド―国際人材バンクより 杉本亜未 石井光太名無し外国人専用の人材派遣会社がテーマ。 若者がいなくて、国内の労働力では賄えない今の日本にとって重大なテーマです。 同じ成果が出せるのに、外国人だけ給料が安かったり、お金は持っていても家を借りれなかったりと結構大変な思いをしているみたい。 日本は島国で外国人というだけで敬遠してしまう、ダメなところが浮き彫りになるのでしょう。 こういった社会問題を多くの人に知ってもらう為に、コミカルに描いて欲しいものです!! 80年代ジャンプ編集部の物語!!少年リーダム~友情・努力・勝利の詩~ 次原隆二starstarstarstarstar_border酒チャビン結構最近色々と出ているマンガ家&編集者マンガ。その中でも本作は、80年代前半のジャンプ編集部の物語です!!それだけでもうすごく面白いです。 第3代編集長の西村繁男さんによる「さらば、わが青春の『少年ジャンプ』」という本が原作のようで、それのダイジェストをコミカライズしたもののようです。 80年代ジャンプはわたしがちょうどジャンプを読み始めた頃で、出てくるマンガはどれも懐かしく、その裏話も興味深く読めました!! ただ、当時にたくさんいらっしゃった編集者でも、わりに西村さんと仲の良かった??堀江信彦さんが担当されていた作品(北斗の拳やキャッツアイなど)の描写が中心で、わたしが夢中になっていたキン肉マンやアラレちゃんや奇面組あたりの作品はそこまで登場していなかったので、そこだけ少々残念でした。 原作の方には、そのあたりの作品の裏側の話も載ってるかもしれないので、今度読んでみたいと思います。ポンコツコミュ障(だけどかわいい)魔王の田舎ライフポンコツ魔王の田舎暮らし(読切) 渡邉ポポ名無しどういう経緯で魔王が田舎暮らしをすることになったのか知りたすぎるんですけど、それはそれとしてコミュ障すぎてコンビニで物が買えず軽食系?自販機にばかりお世話になってる魔王・ムートンちゃんがかわいい。最終的にどうにかこうにか頑張ってコンビニでずっと食べたかった肉まんを買うことができました。これで更に田舎ライフがエンジョイできますね。よかったね。女性の快進撃が楽しみ将棋指す獣 市丸いろは 左藤真通starstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)「アイアンバディ」の左藤真通原作、「ミリオンジョー」の市丸いろは作画のタッグが描く、いまだかつて女性がプロ棋士になったことがない中、女性主人公が将棋界へアマチュアの大会から攻め込んでいく。 プロ棋士になるためには、2つ方法がある。 奨励会というプロ予備軍たちの龍の巣を26歳までに勝ち抜くか、プロ棋士から推薦を受けてアマチュアから「プロ編入制度」を使う方法だ。 調べてみたら、女流棋士とプロ棋士はどうやら少し違うらしい。 一話目からスピード感があって面白い。 女の子がかわいいのに男がブスでいい。 藤井聡太の現実離れした快進撃で将棋ブームに火が付き始めているらしく、知り合いがよく通っている将棋教室は今までになかった賑わいを連日見せているらしい。 さすがに漫画界もこのタイミングを見逃さないのか、ジャンプやスピリッツ、そしてバンチでほぼ同時期に将棋漫画が始まったが、一話目のワクワク感からいまのところ一番期待できそうなのがこの「将棋指す獣」だ。 やはり天才を見るのは楽しい。 いままで見れなかった景色をその目を通して見せてくれる。 楽しみがまた一つ増えた。人の見た目と見えない病気133cmの景色(読切) ひるのつき子名無し考えさせられるって、まさにこのことだなと思います… 主人公・吉乃さんの場合、子供時代の病気の影響で身体の成長が止まり、133cmという身長のせいで、ひとりの大人、ひいては社会人として見られず偏見を持たれたり仕事で信用が得られない等の弊害がある中で生きています。同僚の岩見くんの無愛想ながら言いたいことははっきりと言う姿勢に羨ましいと思うも、彼にもパッと見にはわからないハンデを持っていました。見た目などの第一印象でそのひとのパーソナリティを決めつけるべきではなことも頭ではわかっているけど、口には出さずともイメージをしてしまうことはあります。見た目で判断されがちな人本人も、自分以外の人に勝手なイメージを押し付けてしまうこともあります。なのでこうすればいいというわかりやすい正解を出すのは難しいけど、何事も決めつけないこと、理解しようとすることは忘れないようにしたいですね。強力なギャップ極主夫道 おおのこうすけ名無し極道がキャラ弁を作るという強力なギャップがこの漫画の特徴です。 主人公の龍ちゃんってなんでも極める性質を持っているので主婦業の何をやっても一級品なのです。(極道とは、道を極めると書きますからね。)それが何度見ても面白い。 画力も高かく。ガッツリ極道タッチに描いているので、そこでもギャップを感じる事ができます。 「ありえない職業の人がありえない事をする」こういうテイストの作品はたくさん増えそうです。 龍ちゃんのドスを使ったキャベツの千切りは見ものです。ダークメルヘンという紹介に惹かれた!BLOODY GOAT EATER 西寺桃李starstarstarstar_borderstar_borderこめつぶ第一印象、霰が鬼滅の甘露寺さんに見えた! ちょっと霰なダメダメなかわいい雰囲気もかわいい!そしてすぐ登場する彼、イケメン。 優しさや思いやりを持っている霰が魂を奪いにかかれない葛藤は切ないも良い”人”だなって思いました。 彼のゴートイーターに変身するシーン、迫力あって圧倒されます。 もしかしたら人間と見せかけてこんな人種がまだ生き残っているかも、、、なんて思わせるファンタジー好きですね~!!!天才子供メスガッキ・ホームズの事件簿~くらげ館の殺人~ 矢寺圭太starstarstar_borderstar_borderstar_bordermotomiこんな子供いたら、イライラして殴りたく気持ちもわかります。 生意気だけどかわいいです。 しっかり犯人も当てて、自白させているし挑発してキレられるのも面白かったです。 ピンチになった時にママとパパを呼ぶ子供らしさもあってよかったです。底の見えないぬかるみにはまっていく人達。泥濘の食卓 伊奈子Pom 皆が皆、怖い。笑顔が逆に怖い。 アルバイト先の店長(家庭持ち)と関係を持った深愛。ここから先の展開が想像を超えました。 店長の家族(奥さん(うつ病)、息子)と深愛が家族並に近付いていくのですが、これ最後どうなるんだろうか。 深愛の純粋さ素直さ(計算ぽくも見えてしまう。)も恐ろしすぎるほど。 ここから先、読むのが少し怖いくらいです。なんかかわいいコンビ漫才 狼男の受難 そーちゃんstarstarstar_borderstar_borderstar_bordermotomi※ネタバレを含むクチコミです。<<678910>>
こういうノリが好き。 絶対にBLになる世界側は、全力でBLにありそう展開を振ってくる。 絶対にBLになりたくない、たんたんとした性格の主人公は、BLストーリーにやられないよう、冷静にモブへ徹する。 そして、BLワールドにおける各人物の行動を説明しつつ、華麗にフラグをかわしていく。 それだけのストーリーなんだけど、それがおもしろい! 絶対BLになる世界に限らずとも、絶対ハーレクインロマンスに陥る世界でも、絶対百合に陥る世界でも、絶対鬼のパンツを歌ってしまう2月3日の世界でも、おもしろくなるテーマだと思う。 この視点を思いついて、マンガに描いてくれた作者さんの発想に脱帽。 ちなみに主人公はモブを徹しているので、家族(男)が主人公の顔を思い出そうとしても、はっきり思い出されることはない。 家族なのに! いかがなものかしらと興味本位で1巻をお試しで読んだら、思わず続巻を買ってしまう、そんなマンガ。