新潮社マンガの感想・レビュー510件<<89101112>>なかなかの泥沼劇泥濘の食卓 伊奈子六文銭両親の教えにより自己肯定感皆無な主人公。 彼女がバイト先のスーパーの店長と不倫をし、その店長の息子から好意をもたれ、その息子にも好意というか狂気じみた愛情(ストーカーっぽい感じ)で接してくる幼馴染みがいる。 そして、店長の奥さんは鬱病で家庭にも問題がある状況。 もうこの時点でお腹いっぱいなほど、こってりした人間関係なんですが、どれも目が離せなくてグイグイ読ませてくれます。 とりわけ主人公が、上述のように自己肯定感皆無だから、色々トリッキーな動きをします。 スーパーのバイトを辞めて、カウンセリングまがいなことをはじめて、店長の奥さんに接近します。 接近して何するかといえば、奥さんを治そうとする。 店長に幸せになって欲しい一心で、家族を助けようとする。 普通、不倫関係の相手の家庭がボロボロだったら、そこに付けこんで奪いにいくもんですが、治す方向にいく。 この斜め上をいく行動に、どこか狂気すら感じます。 店長の息子・ハルキに好意を持たれ、彼に好意を寄せる幼馴染み・みふゆとの複雑な関係も、物語を面白くしてくれます。 特に二人共、店長との不貞を知っており、それをネタにかき回していく感じがゾクゾクします。 ただの泥沼不倫劇以上の奥行きをみせてくれて、まだ3巻ですが、どの方向にいくのか今後も予想がつかず楽しみな作品です。ハブ捕りの感想 #推しを3行で推すハブ捕り 新里堅進マンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 相変わらず新里堅進は異様な迫力と説得力があるからいい。もう少し方言の説明があってもいいんじゃない? ・特に好きなところは? 今帰仁仁王のハブに噛まれた時の対処法と一応枠外に方言の説明があるが全然足りていないところ ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 新里堅進の作品の入門としては一番いいと思う。日本漫画家協会賞・優秀賞受賞作であるだけあって面白い。同じ回に高野文子が絶対安全剃刀で受賞していたな 恐竜と現代。今も昔も変わらぬこともある。ディノサン 木下いたる 藤原慎一Pom 恐竜が現代を生きている!そして全く違和感を感じない。むしろ、この子の目が可愛い。など思い愛おしさまで感じます。 動物園ならぬ恐竜園が現代にあることを想像して読むと、興奮し感動しました。 人間とちがって喋れない恐竜に向き合う、すずめ達の奮闘ぶりがすごく丁寧に、そして心理描写も細かく描かれているし読めば読むほど、本当に恐竜園が存在しているかの様に世界に入れて、とても面白かったです。魅力が溢れ刺さりに刺さりまくった話題の百合ファンタジー作品 #1巻応援女騎士とケモミミの子 たーぼえんじんカワセミ㌠この物語はガチガチの鎧を身に纏った女騎士【オリビア】とその女騎士の弟子にして獣人の【ノア】の二人が共に成長し絆を深めていく旅路を描いた物語となっておりますがその1つ1つの描写や書き込みの情報量に加え独特なファンタジー世界の設定がTwitterやpixiv等で話題となり書籍化まで果たした話題の作品なんですよね そんな作品の特徴としまして普通のファンタジーや百合作品とは一味も二味も違った点が多く ・鎧や甲冑の重装備のガチガチの騎士や中世要素 ・獣人×年のさ×主従等の百合要素の塊 ・禍々しい魔物や独特な生き物達がいる広大な世界観 ・二人の心暖まる日常回や営みの数々 ・2刀流の構えが岸田◯ル先生のあの構え etc… と言った数々の要素が混ざりありながらもどれもが洗練されたシーンと呼べる程の高水準となっております そんな神作品を私は書籍化になる前の頃からSNS上で齧り付くようにイラストを拝見していましたが改めて1話1話を手に取って読むと鍛練や日々の営みと言った日常回は尊くも百合に彩られ、禍々しい魔物と戦う様や剣術の動きやアクションや独特なファンタジーの世界観に至るまで何もかもが素晴らしい完成度を誇っていると再認識した作品となっておりますので皆さんも一度手に取って読まれてはいかがでしょうか? 「殺彼━サツカレ━」感想殺彼―サツカレ― 旭 大介ニーナ「貴方は誰に殺されたい?」のキャッチコピーとイケメンが並んだ絵に釣られて手を出したが、コレは想像以上のエグさだったわ(精神的な意味で)。この手の話、自分もそこそこイケる方だと思ってたけど上には上がいるのね!…いや、うん…すごい世界(笑)この作者の他には表現できない世界観!ひとのこ 新井英樹まくら新井英樹氏の作品といえば傍若無人なキャラクター像が多い印象を持っているが、この作品でも存分に発揮されている。 ある宗教圏の人々には受容と反発の両極端な反応が予想されるが、あくまで漫画でありフィクションであり娯楽として楽しんでほしい作品だ。 言葉にすると荒唐無稽で陳腐な説明しか出来そうもないので、まずは一読されたし。独特な磁場が、読後の満足感を引き寄せるマグネット島通信 伊藤正臣名無し南の島に移住してきた低迷気味な青年翻訳家。 爽やかさとほのぼの感の両方が漂う島の女子高生。 空から降ってきたらしい謎の金属片。 ちょっとSFが混じったメルヘンでドリーミイな物語が 始まるのかと思いきや、謎のカケラが色々なことを引き起し、 繋がり、広がって、やがて時空を超えた壮大な物語になっていく。 空から金属片が降ってくるという完全なSF設定でありながら、 SF設定を夢や愛や物語を成就させるためだけで使っていない。 小さな部品それぞれがちゃんと繋がることで 凄い働きをする機械が出来上がるように、 夢も希望も不満も事情も抱えたそれぞれの人たちの心が いくつも繋がって動いて大きなものになっていく。 その「ちゃんとした繋がり」にするためにSF設定が 使われてはいるが、決して安直に使われていない。 SFで繋げることで、湿っぽい繋がりにならずに済んでいるし、 パニック物な展開もありながら、最後までほのぼの感も崩れない。 夢物語と論理的物語をバランスよく組み合わせて 「マグネット島通信」という物語を構築するために SF要素が必然性を持って組み込まれている。 読後には滅多にないそして独特な満足感を味わいました。これはいい百合趣味のラブホテル らぱ☆野愛ラブホ女子会的なやつかと思ったらこれは百合だ!結構特殊だけど百合であることには変わりないはずだ! 漫画の取材のためにラブホに入りたいけど怖気付いて入れない同人作家・茶耶。 そんな彼女に声をかけてきた謎の美少女にホイホイ着いていったら、なんとふたなり美少女天使だった…!! ふたなり美少女天使というパワーワードに驚きつつも、豪華で個性的なラブホでキャッキャしてる女子はとてもかわいいです。 車があったり和風だったりプールがあったり、ラブホのバリエーションも豊富で楽しいです。ラブホ女子会とかラブホオフ会やってみたい気がします。 ふたなり美少女天使にナンパされてぇ〜なんだこれ!!良すぎか!? #読切応援透明な休日 山原中starstarstarstarstarnyae14ページセリフなしのサイレント漫画。久々に心臓をギュッと鷲掴みされたような衝撃的良さ。しばらく頭から離れないかもしれない… 俺が俺を撃つんだよ!バチボコにお洒落でドープな麻薬バトル・アクション!ドープマン オギノユーヘイ モンスターラウンジ 吉上亮名無しメチャクチャ絵がスタイリッシュで綺麗!あと見せ場の構図がいちいちかっこいい。 「ドープマン」という麻薬によって超能力を得た犯罪者を狩る、ドープマンによって構成された麻薬取締部のバディたちの物語。 https://kuragebunch.com/episode/3269754496828853428 ……この設定だけ見るとアノ作品が頭に浮かんで来ますが、超画力とか癖の強いセリフとか格好良い構図とか個性がばっちりあるので類似性が引っかかったりはしなかったです。 まあ無料で読める2話までしか読んでないんですけど。 良い新刊を見つけて嬉しい〜。カヤちゃんはコワくないの感想 #推しを3行で推す #1巻応援カヤちゃんはコワくない 百合太郎nyae※ネタバレを含むクチコミです。「兎が二匹」感想兎が二匹 山うたニーナ※ネタバレを含むクチコミです。最後の1ページまで決して油断してはいけないホラーマンガ #1巻応援カヤちゃんはコワくない 百合太郎sogor25保育士のチエ先生は、働いている幼稚園でカヤちゃんという女の子の見張りを頼まれます。 カヤちゃんは他の園児にイタズラしたり幼稚園の物を壊したりと問題行動ばかりしていたのですが、実はカヤちゃんは幼稚園にいる怪異が見えていて、問題行動に見えていたものは 他の人には見えていないその怪異を退治していたらしいのでした。 この作品はそんなカヤちゃんと彼女の能力に気付いたチエ先生が繰り広げる物語で、可愛らしい見た目のカヤちゃんが幼稚園児とは思えない強さで怪異たちを退治していく爽快感のある活躍劇が中心の作品なのかと思いきや、それと不釣り合いとも思えるほど全力のホラー演出が至るところに待ち構えている作品です。 1巻まで読了自殺の名所近くに建つオーベルジュに集う、ワケアリな人々最果てから、徒歩5分 糸井のぞ名無し絵が好みだなーと思って読んだらすっごく面白そうなお話でした。自殺の名所4位にランクインするような崖っぷちから徒歩5分の場所に佇むオーベルジュギルダが舞台。 おそらくギルダで働く人達含め、登場人物全員ワケアリなんだろうなという気がしてます。表向きは明るくてコメディっぽく読めるけど、お店のマネージャー・夕雨子さんの過去などはきっと暗そうなものが眠ってるはず。 生きてても死んでも地獄なら、それ以外の選択肢を作ってみるという考えが印象的でした。続きが楽しみな新連載です。7巻の展開がすごい #完結応援女子攻兵 松本次郎 新潮社編名無し「女子攻兵」に乗り込むパイロットは段々と自我が女子高生のそれに侵食されてくる(俗っぽく言うとSAN値が削られる…みたいな)設定があるので、幻覚やフラッシュバックなど、元々サイケデリックな表現が特徴の作品ではあるのだが、それでも7巻はちょっとすごい。 終盤、作中を貫く狂気の根源に迫る、エヴァンゲリオンで言うところのネルフ最深部みたいなところにいよいよ乗り込む展開がアツいのだが、7巻に入った途端一気にようすが変わる。 セカイ系ということばが浸透して随分経つような気もするが、やっぱり本作みたいに舞台装置そのものを揺らしながら描くような作品ってすごいと思ってしまった。スーパーエモいヤングの読切 #推しを3行で推すスーパーヤングセイブザワールド ほしつたかマンバの2022年の良かった読切トピックで知り読んだ作品なのですが、めっっっちゃめちゃよかったです! それぞれがそれぞれ大変な世界でボンヤリ生きてる2人は地球の危機を前にしてもいつもどおりのマイペース。 クタ〜ッとした可愛い絵と2人のチルさが上手く噛み合っててとにかく好きです。 (追記: なんとこれがデビュー作だそうで…!次回作も楽しみにしてます!!) https://twitter.com/hoshitsu_uloi/status/1554303020552581122?s=20&t=qjFnRxyv4ECBHodmK90cOQ早く読めばよかった……。極主夫道 おおのこうすけstarstarstarstarstar干し芋タイトルも知っていたし、映像化されているのも知っていたけど、やくざモノかと思って読むのを後回しにしていましたが、これ、むちゃくちゃ面白い!! テンポもいいし、サクサク読めてハマる♬ 元やくざと主夫というギャップもあるけど、買い物に行ったり、近所の子どもを預かったり、普通の生活をしていながらも、どうしても、昔のクセが出てしまうところが愛くるしく、何に対しても一生懸命な姿も好感が持てるし、嫁を大切にしている姿も素敵💓 1巻のおまけ漫画も超面白い♬ 1巻読了。クズはクズのまま生き抜けるかクラスにいじめはありません 永瀬ようすけ野愛ずっと通っていたわりに外に出てしまうとどういう組織か見えにくくなるのが学校。 当たり前のように守ってたことや取り組んでたことが社会の常識から大きく外れてたりするのが学校。 個人的にはいい思い出もそこそこあるのに、こういう作品を読むと「学校ってクソだな〜」と安直に思ってしまうのが不思議です。 中学教師・西島が担任する生徒・太田真里奈が自殺した。 人間の血が通ってるまともな教師ならショックを受けるはずなのに、西島は「あああ〜疲れたぁぁ〜しんどぉ〜」としか感じてないのでまじでクズです。 太田がいじめられているのでは?という場面に出くわしても見て見ぬふり、太田が自殺してもいじめなんてなかったと断言し、真実を暴こうとするやつらをどうにかこうにかねじ伏せようとします。 清々しいほどのクズだけど、クズなので清々しくはないんだなあ…。 学校という組織が人を狂わせるのか、狂った人が最後まで組織にしがみつこうとするだけなのか。西島といじめっ子たちがただただクズなだけなのか。 クズはクズのまま生き抜くことができるのか見守りましょう。主人公に一切感情移入できない漫画も案外面白い。それ漫画にするひといるんだ!? #読切応援カクセンキモチ 宮川サトシ なつみ理奈名無し※ネタバレを含むクチコミです。すきやきシリーズ第2弾今夜すきやきじゃないけど 谷口菜津子名無し努力は人並み以上するのに要領が悪くて結果につながらない広告代理店勤務の姉・たつきと、急にたつきの家に転がり込んできた自由人な義弟・とらお。子供の頃に親の再婚で姉弟になったふたりの久しぶりの同居で、たつきの心にどんな変化が起きるのか。すきやきシリーズ?前回のも好きだったので新作も期待です。マンガに、編集って必要ですか?の感想 #推しを3行で推すマンガに、編集って必要ですか? 青木U平starstarstarstarstarマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 初期の打ち合わせしている場所が新宿の珈琲西部本店だな。最初は明日にはあがります。に近い感じだなと思っていたが1巻から予想もつかない展開で面白い。作中に出るマンガのセリフはなんとなくわかったがどうしてもわからないのが伏線になっていた・・・ ・特に好きなところは? 電車の中の会話のシーンで、古いマンガからそこそこ新しいマンガの名言が出るところ。「あしたのジョー」「さくらの唄」「シグルイ」かな ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 1話で読んで完結したら読もうと思っていてかなり経過していた 最近読んだ全3巻のマンガで面白いのなにかと聞かれたら「マンガに、編集って必要ですか?」っていうね 「クレイジージャーニー」でおなじみの写真家のエッセイをコミカライズ奇界紀行 君塚祥 佐藤健寿nyae原作にあたるエッセイは読んでなかったのですが、佐藤健寿さんのことはもちろん知ってました。クレイジージャーニーといえばこの人ですよね。そのエッセイをフィクションも織り交ぜてコミカライズした感じでしょうか。それぞれの場所の奇界ぶりは限りなくノンフィクションだったらいいなと思ってます。初っ端からまあまあハードな奇界でしたけど、佐藤さんのいうとおり扱っているものが違うだけで自分らが毎日使っている店とか病院と立ち位置としては変わらないと考えれば、変に面白がるのも違うのかな、と気付かされた感じです。でも行ってみたいとは1ミリも思いませんね。れもん、うむもん!――そして、ママになる――の感想 #推しを3行で推すれもん、うむもん!――そして、ママになる―― はるな檸檬starstarstarstarstarnyae・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 妊娠出産でしんどい思い、孤独を感じた全てのお母さんに配りたい! ・特に好きなところは? 「妊娠は病気じゃないのに…」とか言っちゃう人間に「アナタどうぞコレやってみなされ」と言いたくなる、というくだり ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 程度は人によって違うのは前提として、「楽なお産なんてない」ということがエッセイを通じて真っ直ぐに伝わってきます。妊娠出産はおめでたいことだけど、祝福ムードのなかしんどい思いをなかなか吐き出せずつらい思いをしたことがある人全員に読んで欲しい。生々しさは審美眼を拒絶する #1巻応援推しの肌が荒れた ~もぐこん作品集~ もぐこんあうしぃ@カワイイマンガ絵を見ているだけで、体が疼く。皮膚感覚が、視覚が聴覚が嗅覚が味覚が鋭敏になる。この短編集から得られるのは、そういう体験だ。 いつもの心地よいイラスト体験……白く弾む肌、サラサラした触感、大きな目の愛情表現からは遠い。時に辛い。しかし目を惹く。見るのを止められない。 丁寧に生々しさと向き合った者しか得られない感覚が、心の奥底に残る。 物語もリアリズムに貫かれる。誰かの価値判断を挟まない、どうしようもない物語。絵でも物語でも、美しいものを求める心を拒絶して、そうして絶対的な生の実感を与える。 生半可な審美眼では得られない、恐ろしい強度がここにはあった。 ●裸のマオ…貧しい中学生を美術教師がモデルに誘う。ひどく痩せたマオの体、古い家の質感。まともではない話なのに誰をも責めたくない不思議。百合度★★★★★ ●きしむ家…ボロアパートの大家は、住人の母娘の男性事情をただ見てるだけ。ボロさが音で切実に伝わる。百合度★(男注意) ●あつい皮膚…重度のアトピーの女子は、図書委員の女子の家に呼ばれる。ボロボロの肌の質感はこちらにも痒さを充分に伝える。ラストが重すぎて…百合度★★★ ●推しの肌が荒れた…推しのアイドルのイラストがバズった女子。推しへの想いが増すほど推しの肌荒れを描いてしまい…実は描く方もアトピー。様々な点を踏まえて丁寧に読みたい作品。百合度★★★<<89101112>>
両親の教えにより自己肯定感皆無な主人公。 彼女がバイト先のスーパーの店長と不倫をし、その店長の息子から好意をもたれ、その息子にも好意というか狂気じみた愛情(ストーカーっぽい感じ)で接してくる幼馴染みがいる。 そして、店長の奥さんは鬱病で家庭にも問題がある状況。 もうこの時点でお腹いっぱいなほど、こってりした人間関係なんですが、どれも目が離せなくてグイグイ読ませてくれます。 とりわけ主人公が、上述のように自己肯定感皆無だから、色々トリッキーな動きをします。 スーパーのバイトを辞めて、カウンセリングまがいなことをはじめて、店長の奥さんに接近します。 接近して何するかといえば、奥さんを治そうとする。 店長に幸せになって欲しい一心で、家族を助けようとする。 普通、不倫関係の相手の家庭がボロボロだったら、そこに付けこんで奪いにいくもんですが、治す方向にいく。 この斜め上をいく行動に、どこか狂気すら感じます。 店長の息子・ハルキに好意を持たれ、彼に好意を寄せる幼馴染み・みふゆとの複雑な関係も、物語を面白くしてくれます。 特に二人共、店長との不貞を知っており、それをネタにかき回していく感じがゾクゾクします。 ただの泥沼不倫劇以上の奥行きをみせてくれて、まだ3巻ですが、どの方向にいくのか今後も予想がつかず楽しみな作品です。