ふゅーじょんぷろだくとマンガの感想・レビュー57件<<123>>世界観はかなり好き魔女見習いの喫茶店 アマセケイ沼子オーナーが留守の間、ハーブティーが売りの喫茶店を任された魔女“見習い”の魔女子と、サポート役の猫・ニケの日々の話。インテリアや細かい装飾が凝っていて作者の強いこだわりが感じられます。 魔女子は慣れない接客もたどたどしく魔法もまだまだ半人前だけど、不器用ながらも工夫を凝らして自分なりに成長しようという姿勢が見ていて応援したくなります。 魔女子は本名じゃなくて見習いだからそう呼ばれていると書いてあったんですが、最後まで本名はわからぬまま。途中新キャラが出てきたりと展開に変化はあったんですが、本当はもう少し続いても良かったのかな?という終わり方だったのがすこし残念かな。アウトロー系男女の殴り愛TL!! 〜異世界転生を添えて〜Beast Gamer-凶暴な獣を手懐ける方法- U佳天沢聖司またとんでもない漫画に出会ってしまった〜〜! すごい!!! これを読んで初めて「あっ、自分ってこういう漫画が読みたかったんだな」と気づきました。こういう漫画大好きです!!!(大声) U佳先生のPixivのキャプション曰く「強い女子が強い男子とバチボコ対等にやり合うケンカ漫画」。女性向けのTL作品ですが、男性でもこういう男女の関係好きな人って結構いると思うので読んでほしい…! https://twitter.com/u_kkaa/status/1278294421910417409?s=20 もう表紙からしてすごく最高ですよね。これでTLですよ? そしてなにより、 ・アウトロー ・ボコり愛 これらの要素をTLにブチ込むという発想がまず半端ない…! これをTLでやるって「抹茶小倉スパゲッティ」くらい奇抜に感じますけど、でもよく考えれば「アウトロー」も「ボコり愛」もBLでは根強い人気のあるジャンルなんですよね。 それを固定観念に囚われず男女で描いてみようと思ったのは、水兵の着るセーラー服を女子の制服にしようと考えた人くらい天才的な発想じゃないかと思います。天才です…! そもそも、ジブリ映画やハリウッドのアクション映画に出てくる『精神的・肉体的にタフな女性』ってみんな大好きなはずなのに、なんで世の中にはそんな彼女たちを主人公にした恋愛漫画は少ないのか……あらためて考えると無茶苦茶不思議ですね。 ゲーム内で最強の男・鷲崎は、サブタイトルの「凶暴な獣」という言葉に偽りなしの野獣ぶり。(しかもテストステロンばりばりの野獣なのに、照れたり恥ずかしがったりするピュアな部分もあって「なんだこいつ無敵か?」という感じ) そんな最強・鷲崎と主人公アンナは互角に拳でやりあっていくのが爽快…! 以前、BL研究家の金田淳子先生が「コワすぎ!」に登場する工藤Dと市川ADの関係性を「男女のやおい、男女のブロマンス」と説明していたのですが、この作品もまさに「男女BL」だなと、しみじみその良さを噛み締めてしまいました。 ちなみに、言うまでもなく自分はまさに主人公・アンナのような女性が好きなので、「スパダリや獣人とドラマチックな恋愛を繰り広げるのが“普通”のTLレーベルでよく載せられたなぁ…!」と感激しつつ読んでいたのですが、実際編集さんには「主人公に感情移入できない」と言われたそう。 ▼Pixiv【商業お知らせ】BeastGamer(女性向けオリジナル) https://www.pixiv.net/en/artworks/82688809 「これ異世界転生の意味あるか…?」と、ただでさえニッチな関係のところへ異世界要素を加えることに首を傾げていたのですが、そういう理由だったんですね。なるほど…。 ということは、異世界転生というエクスキューズさえあれば、普通のTL読者これ受け入れてくれるってこと!?!!! ならバリバリ転生してこういう作品ガンガン描いてほしいです! 男女BL増えて〜〜!オメガバースもここまで来たか〜!有休オメガ 藤峰式天沢聖司個人的にギャグBLを描かせたら天下一だと思っている藤峰式先生の作品!2019年一番笑ったBLでした…! 本作はオメガバース(※説明は省きます)作品です。 主人公・鈴谷は、会社から与えられた「発情期休暇」を不正に取得してサボっているオメガ。発情期(※大嘘)に、鈴谷のことが好きだというアルファの後輩・古池が家へやってきて、「番になれば発情期が治りますよ」と提案する。今後も発情期休暇が欲しい鈴谷は、不正がバレるのを断固阻止するため「発情期で苦しむ演技・番になった演技」をしつつ古池とセックスすることになるのだが…というお話。 もう、仕事をしないためならどんな犠牲でも払う鈴谷が最高すぎる!! オメガバースお決まりのエッチが、オメガが発情してなくて全部素面で演技してるだけでこんなに面白いのかと脱帽…!さすが藤峰式先生ですね。 そしてこういう「お決まりをみんなが理解しているからこそ成立するギャグ」を描く作品が現れたこと自体に、オメガバースというジャンルの成熟を感じます。 藤峰先生のハッピーエンドを信じてるが好きならこちらも絶対好きです(逆もまた然り)一味違うオメガバースが読みたい人にぜひ読んで欲しい作品です!メシを喰うイケメンを見ると食欲が湧く女の話イケメン共よ メシを喰え 東田基nyaeもうそういう性癖なんでしょう。食欲と一緒に性欲も湧いてるみたいです。 主人公はとにかくイケメン好きのイケメンオタク。なのに細見くんからの好意には全く気づかないお決まりパターン。 作家さんの絵が上手いので、出てくるイケメンは本当にみんなイケメンで文句なし。 たぶん1巻完結なんだけど、最後の方に他の編集部員が出てきたり(しかも面白そう)、細見くんとの恋もこれから!というところで終わってしまったのが本当に残念。 登場キャラ多数百合+カノジョ -ヒロイン同士のハッピーエンド- Be編集部少女漫画博士うららか「4コマ×数ページ」&「キャラクターの説明」 がワンセット。これが何パターンもあります。 主人公がでてこない恋愛ゲームの百合漫画版! 私は絵が可愛いなーとか、キャラクター考える人にとっては参考になりそうだなーとかは思いました。【絶対好みはわかれる】!!! 値段が高いので、買うときは試し読み必須だ!!!アニメ化!!……アニメ化!?正気か魔法少女 俺 毛魂一直線mampuku 『カードキャプターさくら』の続編が放送され、『魔法少女まどか☆マギカ』以降荒み切ってしまった魔法少女業界が浄化されていくようです。尊い…。 しかしこの『魔法少女 俺』も「ポストまどマギ」的魔法少女に他ならないわけですが、ベクトルがベクトルなんで一緒くたにしていいのかどうか…。。言ってしまえば『魔法少女プリティ☆ベル』に匹敵する出落ちギャグ漫画です。タイトルでお察し。 魔法少女のファンシーなイメージを逆手に取ったギャグといえば「大魔法峠」や、近いところで『撲殺天使ドクロちゃん』なんてのもありましたが、本作中に登場する「マジカル☆手榴弾」「ステッキ(物理)」で敵の返り血を浴びる主人公の姿にもその傾向が強く見られます。 そもそもがこれ、広い意味ではBLですよね…?TS魔法少女なんてまぁ今どき珍しくないけど、BLの方に魔法少女を持ち込むという発想は正直どうかしてますね。独創的すぎてついにアニメ化までしちゃいましたよ。表紙の女の子はこんなに可愛いのに、どうしてこうなった俺マン1位取ったぞ!!コオリオニ 梶本レイカ片桐安十郎コオリオニがTwitter発の漫画ランキング俺マンで私の少年と同票で1位を取ったり、 闇金ウシジマくんの作者の真鍋昌平先生がファイアパンチと共に今お薦めの漫画として紹介したりと巷で話題になっています。 しかし、BLマンガとしての特性上初版から刷られてないようで、Amazonでは一時期1冊4000円で取引もされていたようです。(今見たら1600円だった) 本屋で見かけたら迷わず購入することをお薦めします。 ウシジマくんや殺し屋1並の過激な描写とハードなBL描写があるものの、上巻と下巻を読んでバラバラな物語がガチっとハマるとても読み応えのある作品です。 腐女子も泣いて逃げ出すヤクザと警察の鬼畜系BLコオリオニ 梶本レイカ片桐安十郎この物語は簡単に言ってしまうとチャカを摘発して点数を稼ぎたい警察官と警察に恩を売るためにチャカを横流しするヤクザとの恋愛を描いた。腐女子も泣いて逃げ出すような超絶鬼畜系BLになります。 軽いところで言うと、薬漬けアナルセックス、挿入したままペンチで指を切り落としてそのまま食べさせるシーンなどなどかなり過激なシーンだらけなのでそういった作品が苦手な人にはお薦めは致しません。 しかし、それを差し引いてもストーリーが面白く、性の壁を越えて社会不適合者の2人がお互いに惹かれあっていく様は必見です。男でもストーリーに魅せられて思わず泣いてしまうBLスメルズ ライク グリーン スピリット 永井三郎片桐安十郎僕あまり漫画で泣いたりだとかしないタイプなんですがこの漫画は思わずウルッときてしまいました。 内容としては、どこかの田舎に暮らすホモの男の子2人が自身の性別の中で葛藤していく様を描いた漫画で、田舎の閉鎖的な空間の中で住民の同性愛に対する差別的な見方とかが妙にリアルで、面白いです。 BL入門にお薦めな作品です。 絡みのシーンとかはありません。<<123>>
オーナーが留守の間、ハーブティーが売りの喫茶店を任された魔女“見習い”の魔女子と、サポート役の猫・ニケの日々の話。インテリアや細かい装飾が凝っていて作者の強いこだわりが感じられます。 魔女子は慣れない接客もたどたどしく魔法もまだまだ半人前だけど、不器用ながらも工夫を凝らして自分なりに成長しようという姿勢が見ていて応援したくなります。 魔女子は本名じゃなくて見習いだからそう呼ばれていると書いてあったんですが、最後まで本名はわからぬまま。途中新キャラが出てきたりと展開に変化はあったんですが、本当はもう少し続いても良かったのかな?という終わり方だったのがすこし残念かな。