KADOKAWAマンガの感想・レビュー2722件<<6162636465>>現代ファンタジーの上手なバランス感盗掘王 3B2S Yuns SAN.G名無し現代っぽい世界でのファンタジー。いわゆるローファンタジーは難易度が高いと考えている。なろうで見てもヒット作は少ない。というのは現代文明や社会とファンタジー要素の釣り合いを取るのが難しいからだ。 本作はその点上手い。違和感なく「遺物」という独自の概念と現代社会をなじませることに成功している。時間遡行した、性格の悪い主人公が利用されていた巨大企業に復讐するという構図もいい。気になった人はピッコマで読めるので、ぜひ読んでみて欲しい異世界の人々が賢く、ストレスなく読めるまおゆう魔王勇者 「この我のものとなれ、勇者よ」「断る!」 橙乃ままれ 石田あきら toi8 水玉螢之丞 水玉螢之丞・toi8 toi8名無し異世界の住民の知性を下げることで、主人公や転生者を賢く見せるという手法は、なろう作品を始めとするいわゆる転生モノでよく見受けられる。 これは異世界の人間を賢くしてしまうと、それよりも高度な知識を要するという創作上での問題ゆえに起こる現象だろう。 この作品は転生モノではないが、異世界で農業や技術を本気で持ち込もうとしている珍しい作品だ。知識を有しているのは魔王であるが、他の登場人物も賢いため、ストレスなく読める。漫画という形態では少々文量が多いと思うが、違和感なく読めた。昨今のなろう作品に辟易している人にはおすすめできる一作このすば!この素晴らしい世界に祝福を! 三嶋くろね 渡真仁 暁なつめなろう読む人なろう発のメディア展開の有名な成功例の一つ。漫画も好調で様々な番外編がある。女神ごと異世界転生という発想と個性豊かなキャラクターが見どころ追放ものダークヒーローの人気作盾の勇者の成り上がり 藍屋球 アネコユサギ 弥南せいらなろう読む人仲間に裏切られて、追放。不人気職。闇落ち。奴隷の獣人購入とてんこ盛りの作品。一時期なろうでは、この作品から着想を得たような作品が次々と産まれた。ただ、人気となるだけあってストーリーは王道も意外性もあって面白い。 漫画としてもたまに違和感を覚える構図もあるが、基本的には問題なし。原作が完結済みというのも安心材料だ。 ゲームの世界をバグ技で攻略! なろう人気作のコミカライズこの世界がゲームだと俺だけが知っている イチゼン ウスバーなろう読む人作品内容としてはゲームのバグ技を駆使した最強モノ。バグというものに対しての解像度が高くて面白い。一方コミカライズの評価は個人的にいまひとつ。 ライトノベルのイラストレーターがそのまま漫画を描いているので作品の違和感は少ないが、漫画としては読みにくく躍動感があまりない。自身は1巻で読むのを止めてしまった。イラストと漫画が別の技術を要すものなのだなぁと改めて感じた。最新刊とかでは上手くなっているのだろうか絶望の恋、絶望の恋人 #1巻応援姉の親友、私の恋人。 藤松盟あうしぃ@カワイイマンガ誰にも言えない想い、実の姉への恋。その恋心に気づいたのは、姉に恋人ができた時。 以来絶望の中、唯一の肉親である姉と離れ、孤独に暮らす妹。彼女のあまりに深い絶望、先の見えない闇が1巻を通じて表現され、その無力感を共有させられる。 どんどん遠くなってゆく姉。それにつれて、何もできなくなる妹。絶望の縁にいる彼女に、姉の親友で、かつて妹を打ちのめした「姉の恋人」でもあった人が、妹と恋人になりたいと言い出し、世話を焼き始める。 妹と姉の親友、双方のままならない恋心。心ときめくはずの恋がどこまでも重く描かれ、その先行きの不安さに我を忘れて没入してゆく。 完全に拗れてしまっている妹の心の救いはあるのか、この切ない人と、その人に恋してしまった人の切なさから、目が離せない。大人になったガノタ達へ機動戦士ガンダムUC 虹にのれなかった男 福井晴敏 矢立肇 富野由悠季 葛木ヒヨンあうしぃ@カワイイマンガ宇宙世紀0080年1月1日、連邦とジオン公国の間に終戦協定が結ばれた……とのことで、1月1日は(ガノタ的には)一年戦争終戦記念日です……という書き出しで以前、『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』のクチコミを書きました。 https://manba.co.jp/topics/20337 一年戦争から続く宇宙世紀サーガを通して登場する人物に、ブライト・ノアが挙げられます。ここからはそのブライトさんを主人公にした珍しいマンガ『機動戦士ガンダムUC 虹に乗れなかった男』をご紹介します。 一年戦争時に若干19歳でホワイトベースの艦長に就任。それ以来エゥーゴ、ロンド・ベルといった非主流の部隊(しかも割と反抗的な)で、戦艦の艦長を務めてきたブライトさん。 彼はシャアの反乱を阻止した後、地球連邦軍の高官と思しき「声」に尋問を受ける。二人の人物を人質に取られ、シャアの反乱で見た物を曲げて証言するよう迫られながら、彼はこれまでに出会ってきた「ニュータイプ」達の事を考える。 ブライトさんの胸中として、一貫して後悔の念が綴られる。若く感受性豊かで繊細なニュータイプのアムロ・レイ、カミーユ・ビダン、ジュドー・アーシタに対して、何もしてやれなかった……そしてその後悔は、シャア・アズナブルに対しても、そして息子のハサウェイ・ノアに対しても向けられる。 父親のように導いてやりたかったけれども、叶わなかった。思いを汲んで接したかったけれども、余裕がなかった。ひとつもうまくいかないという悲しみには、子供と接して来た身として共感する。 子育ても人間関係も、失策に気付くのはいつも後からなんだ……『閃光のハサウェイ』での、息子がやらかした事を知ったら、ブライトさんはまた同じ失望をすると思うと、切ないなぁと思うのです。 私達と等身大の、平凡な大人・ブライトさんの悲しみと、それでもなんとか自分の道を見出す姿に少しの希望をもらう、とても「大人な」ガンダムマンガ。カッコいいMSを求める事から卒業した大人の皆さんにオススメします。 能力に目覚めたらそりゃ悪用するよな #推しを3行で推すEVOL (イーヴォー) カネコアツシhysyskカネコアツシならこう描くだろって感じのダークヒーロー。正義と悪が単純な二項対立でないこと、世界に対する恨みの持ち方が今っぽい。カネコアツシ、望月ミネタロウ、松本大洋は自分が若い頃から読んでいるが、それぞれに表現が深化している。 思わぬ方向に話がいっておもしろい身軽坂を知っているか? 西田心starstarstarstarstarマンガトリツカレ男「金曜日はアトリエで」をよんでそのまま流れで読んだ。タイトルも確認せず読み進めていたが面白かったので最後にタイトルを確認したらその通りの内容だった。身軽坂という都市伝説が舞台になっていてそれを探検するという内容だが友情あり発想の転換からのラストはよかった。作者の名前に覚えがあったが「バスジャック二度としない」の人か この作家が描くマンガは好きだなコンセプトは悪くなかったがTHIS IS IT! 制作進行東雲次郎 犬威赤彦 百瀬祐一郎名無しアニメで知られるSHIROBAKOが忖度して言ってなさそうな給与額とか女性声優へのセクハラとか業界の暗黒面に切り込んでるのは面白かったです(絵には和らげる綺麗さがあります)。 だけど途中から急に駆け足化して、打ち切り風にさっさと畳まれて、アニメ製作の実感に欠けるダイジェストになったのがもったいなかったです。 噂の悪魔崇拝異端の窓 小林愛名無し悪魔崇拝の噂がある廃墟。 過去に住民による暴動銃殺。 泡立つ細胞。 そして現代ユーチューバーが取材に訪れる。コンビニレシピ×元ヤン派遣OL派遣社員あすかの元ヤンごはん 大島幸也野愛グルメ漫画って飯×何がいちばん面白いかの大喜利みたいなとこありますよね。 でも大体の属性は出尽くした感があるので、さらに要素盛り込んでるものが多い気がします。 コンビニ食材のみの料理×元ヤンの派遣OL なるほど、確かにこれは相性がいい! 正社員を目指し、元ヤンをひた隠しにする派遣OL・あかねがコンビニ食材だけで簡単なご飯を作って食べるお話です。 お仕事要素や恋愛要素もちょっと盛り込みつつ、肝心の料理がポテサラで飯食ってたりあんパンちぎったやつだったり。 めちゃくちゃ美味しそうってわけじゃないのがとてもいいです。そういうのがいいんです。 後輩の百恵やコンビニ店員の四宮さんのキャラも良くて楽しく読める作品でした。アンソロジー収録作品・作家一覧恋愛ショートアンソロジーコミック COMICBRIDGE編集部名無し▼第1弾【たとえばこんな恋愛様式】 杉田圭「しゃらくさいふたり」 くまぞう「井上くんは今日も変」 ねじがなめた「彼女の素顔」 多喜ざわゆき「二人のための二重奏」 月吉「本能マッチング」 小沢かな「Uninstall」 小鳥遊ゆりか「ハル、キタレリ」 シモダアサミ「つながりたい私たち」 月野まる「ほんかわなふたり」 ぴらにあ。「沼」 のりお「SSRなキミ」 泥川恵「リモートレターズ」 可惜夜季央「恋待ち教習所」 屋乃啓人「推しが思い出になる前に」 ミイコ「スキンシップのリズム」 神山あんず「ゼロ距離別居」 愛内あいる「わたしとちょっと怖い先輩の話」 森乃あち「この恋、美味しくいただきます」 ふじさきやちよ「きっかけは少しの勇気」 源一実「彼と彼女のテレワーク」 夏江ユウ「癒しのマスク王子くん」 水島ライカ「小さい世界」 栗崎三号「思い過ごしも恋のうち」 あららぎ菜名「キミと僕の式」 深田華央「恋を呼ぶ花」 https://natalie.mu/comic/news/447080 ▼第2弾【好きになったらだめな人】 平原明「真昼のスケッチ」 ぴらにあ。「悪意なく、咲く。」 瀬川環「死にたいくらい、好きだった」 栗崎三号「夢で逢えたら」 月吉「痛い恋、痛くない恋」 シモダアサミ「2年目のセフレ」 水島ライカ「叔父さんの喜ぶこと」 多喜ざわゆき「大丈夫じゃない恋」 https://natalie.mu/comic/news/459350 これはいい読切漫画だ…!チェンジマーク 内田晟starstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)※ネタバレを含むクチコミです。恋愛を〈疑う〉先にある絆(マンガプレゼン大会2021補遺)合格のための! やさしい三角関係入門 缶乃あうしぃ@カワイイマンガ2021年12月18日、マンガプレゼン大会に出場しました。ご視聴くださった方、ありがとうございました!まだご覧でない方は、下記リンクよりアーカイブをご覧下さい。 https://youtu.be/Os8KS2MmJHw 私の今回のプレゼンは『合格のための! やさしい三角関係入門』について。女子ばかりの困難な三角関係と、その中の一人の辛い恋愛感情にフォーカスを当てて紹介しました。ここからは、その内容に二つの言葉……恋愛の常識だけ捉えていると見落としがちな視点を添える試みをします。 ★★★★★ 主人公の受験生・真幸の家庭教師・凛は「一人の特別を選べない人」と紹介しました。どうしても複数の人を愛してしまう彼女が指向する恋愛感情・恋愛スタイルには、実は名前があります。 それは「ポリアモリー」と言います。 (引用※1) きのコさん: ポリアモリーは、複数人と同時に関係を持つことが大きな特徴なので、「浮気を肯定している」と言われてしまうことも多いんですけど…それは違うんです。 浮気や不倫のように、パートナーに隠して他の人と関係をつくるわけではなく、全員から合意を得たうえで、複数人と交際をすることを大切にしています。 「本命」や「浮気相手」という優劣もありません。 (引用終わり) 二人の大切な人を失いたくない凛がもし、このような関係を築ければ、それはこの上ない幸せなのかもしれません。しかしそれがとても困難であることは、作中でも描かれます。 何よりも恋愛対象者が、ポリアモリー関係性を拒否すれば、関係は結ばれません。凛が大切に想う一人・親友のあきらは、特別な「一人」との恋愛を夢見る人。また凛は過去に、別の三人組のうちの一人に「私だけを特別に想って」(引用※2)と求愛され、三人組を壊すのを恐れて断った事がある。 他にもポリアモリーの実践には、当事者間にも社会的にも、いくつか困難がある。しかしポリアモリーが (引用※3)「自分自身の愛のあり方について大切な相手に対して包み隠さず正直である」「付き合っているパートナーが、自分が複数人と付き合うことに対して否定的になった際は、そのたびに話し合いを重ね、どうして行くべきか考えていく」(引用終わり) という誠実さを持つ限りにおいて、ふしだらとか人の道を外れているといった誹りからは遠い場所にいるのではないでしょうか。 この「ポリアモリー」という道は、誰よりも目の前の人に誠実な凛にこそ、開かれた道かもしれませ。なにしろ彼女は、関係を継続させるために目の前の人に嘘をつく事は一切しないのです。 ★★★★★ さて、プレゼンにおいて私は、三角関係の中で三人が相手に向ける感情を一つ一つ明らかにしましたが、そこで分かるのは「一つとして同じ感情が無い」という事です。 尊敬・憧れ、強い信頼、理解者への寄りかかりといった精神的な強度を持つ感情がある一方で、キスの肉欲や一目惚れといった本能的な衝動もある。そして彼女達としては、どれも蔑ろにはできない。 一般的に誰かとお付き合いを始める時、そこに恋があるとされる。でもその「恋」とはなんだろうと思うと、途端に不安になる。相手と私の恋は、同じ感情だろうか?同じ強度を持つだろうか?……相手を疑い始め、疲弊するうち次第に自分の心すら分からなくなってゆく。 そして己の恋を実際に分解してみると、確かに強い想いは存在するけれども、それがいつ恋になったか?これが本当に恋なのか?一緒にある肉欲は恋なのか?と分からなくなる。 真幸・あきら・凛それぞれの想いも、確かに強い。でもその中には、恋には見えない物もある。しかしそれも恋かもしれない。もしくは恋と同じくらい強い気持ちかもしれない。いや、そもそも恋である必要があるのか? 相手が大切で、何かしてあげたいと思うのなら、それだけで尊いじゃないか! 「クワロマンティック」というアイデンティティがあります。 ときに「自分の感情が、愛情か友情か分からない人」という(やや雑な?)紹介をされるこの言葉。社会学研究者でクワロマンティック当事者でもある中村香住氏は『クワロマンティック宣言』(※4)の中で、そもそもこの語が (引用※4)「恋愛の指向」や「恋愛的魅力」といった言葉が意味をなさない(引用終わり) と当事者が感じたところから生み出された、と解説します。つまり自分が相手を想う感情が恋愛かどうかについて、尺度もなければ実感もないので、「恋愛」というカテゴライズ自体を拒否する。そして恋愛以外の感情で、一人一人と親密に、それぞれに独特な関係を構築する。この様な「恋愛に振り回されない」親密圏の在り方は(たとえ「クワロマンティック」の傾向を持たなくても)恋愛に疲れた人には魅力的に映るのではないでしょうか。 『クワロマンティック宣言』の中で中村氏は (引用※4)数少ない「恋愛」経験を通して、私には「恋愛」そのものが向いていない、というか「やりたいと思えない」と感じるようになった。たとえば、そもそも日本の「恋愛」規範には、契約としての「付き合う」と「別れる」がある。始まりがあれば終わりがあるという発想がある。それは本当に窮屈なものに私には思えた。それから「恋愛」をしていれば「独占欲」やそれに基づく「嫉妬心」があるに違いないという前提が、私にはとても辛かった。(引用終わり) という告白をする。ここで書かれる疲労感というか、絶望感は、『合格のための! やさしい三角関係入門』においてポリアモリー的感情を抱くために人一倍他人との関係維持に苦しみ、挙句人間関係そのものを諦めてしまった、凛という人の苦悩の描写とどこか重なるのです。 凛という人は必ずしも「恋愛」だけで人と繋がりたいとは思っていない……ように描写される。プレゼンでも引用した『おばあちゃんになるまで三人で…いたかったよ…』(引用※5)というセリフには、情熱的な恋愛というよりは、安心感を得られる穏やかな関係性のニュアンスが感じられます。 しかし、そんな凛が求める繋がりは、関係性の中の誰かが抱いた「恋愛」によって、壊されていくのです……少し「恋愛」が憎らしくさえ感じられますね。 ★★★★★ 『合格のための! やさしい三角関係入門』は2巻しかない小品ではありますが、そこに込められた問題意識は、恋愛観の常識を揺さぶります。 まず「恋愛」は一対一でなくてはならないのか?という事。そして「恋愛」って特別視される割にそれに囚われると辛いばかりだし、他の大切にしたい感情とどれほど差異があるの?という事。 人との繋がりで喜びを得たい筈が、思いもよらない苦しみしか得られなかったりする私たち。そこから逃れるためには、何が必要なのか……本作の斬新な関係が構築される場所で、三人が(特に主人公の真幸が)何を願ったかを読み取ると、恋愛の一歩先にある「強い絆に必要なもの」が見えてくると思います。 ----- 引用 ※1 新R25「結婚しても、1人だけを愛することができなかった」複数人を愛するポリアモリーの恋愛観 https://r25.jp/article/868648564036327116?utm_source=twitter&utm_medium=social&utm_campaign=share_on_site&utm_content=pc ※2 『合格のための! やさしい三角関係入門』1巻p72 ※3 Job Rainbow MAGAZINE「ポリアモリーとは?【日本の現状を実践者が解説】」 ライター: Ricke https://jobrainbow.jp/magazine/whatispoliamory ※4 『現代思想 2021 vol.49-10』青土社 ※5 『合格のための! やさしい三角関係入門』 1巻p157 また『現代思想 2021 vol.49-10 特集〈恋愛〉の現在』より、特にポリアモリーについては『ポリアモリーという性愛と文化』(深海菊絵)、クワロマンティックについては『クワロマンティック宣言』(中村香住)より、概念の成立過程から社会における実践まで様々な知見を得、作品の読みを深めることができました。三角関係は、"三角のまま"でもいい? #完結応援合格のための! やさしい三角関係入門 缶乃nyae※ネタバレを含むクチコミです。 懐かしい昭和の匂いがする漫画梅さんと小梅さん ホンマジュンコstarstarstarstarstarひさぴよ昭和50年代の秋田県を舞台にした、おばあちゃんの梅さんと、孫の小梅ちゃんの何気ない日常を描いた心温まる作品。Instagramに投稿されていたマンガということで、普通の漫画とはいろいろな点で形式が異なりますが、それが他の漫画にない独特のほっこり感を生み出しています。おばあちゃんに可愛がってもらった思い出があまりない自分にとってはまるでファンタジーのような世界ですが、読んでいて不思議と小さい頃の思い出が甦ってくる作品です。BLがつないだ縁が、人々の人生を変えていくメタモルフォーゼの縁側 鶴谷香央理libro※ネタバレを含むクチコミです。受け取れ 次はお前の順番だ忘却の旋律 片倉真二 GJKサミアド※ネタバレを含むクチコミです。 概念だけで遊ぶ概念 さんかくやま野愛キャラクターとかストーリーなんてどうでもよくて、漫画という概念でひたすら遊んでひたすら弄ってるのが楽しい。 4コマの枠線を食べてみたり壊してみたり、枠線外の空白で遊んでみたり。 女子高生の日常系4コマだと思って読んだらちょっと裏切られるけど、低体温でシュールな笑いがとても心地よい。 頭空っぽにしたいときにも、ちゃんと面白いものを入れたいときにもフィットするギャグ漫画って貴重かもしれない。絶対に漫画家としても売れてほしい作家さんチェンジマーク 内田晟名無し中身を読まずとも絵だけ見れば分かるとおり、この方は絵を描くことにおいてかなりのプロの方です。上手さと表現力がレベチってやつです。そのうえ、漫画としてもかなり面白いときてる。だから受賞したんでしょうけど。ちなみにこれが漫画のデビュー作かどうかはわかりません。 正直、読み始めたときはただ絵が上手いだけの雰囲気漫画だったら残念だな〜とか思ってしまったんですけど、完全にその予想を裏切ってきてくれて、どうもありがとうございますという気持ち。どういうストーリーかはここではとくに書かないのでとにかく読んでくれよな!とだけ言っておきます。 強いて言うなら、もう少しだけ短くまとめても良かったのかなとは思いましたが「いつまで続くの…?」という恐怖の演出という意味では少し長いくらいが良いのかもしれませんね。 これからも漫画を描いてほしい。そしてめちゃくちゃ売れてほしいです。イケメン女子と女装男子を読んでイケメン女子と女装男子 TADD名無し今度は乳首を書いてほしい ネコな義父と、ネズミな僕僕の心がチューと鳴く 胃下舌ミィnyae※ネタバレを含むクチコミです。定食屋を"推しごと"する百合 #1巻応援くちべた食堂 梵辛あうしぃ@カワイイマンガ五年間もスルーし続けた定食屋さんに初めて入ったところ、美味しさに惚れ込んでしまった高校教諭の女性。美味しさを伝えたいのに語彙がない! 一方お店を切り盛りする女性は、やっと来てくれた彼女とコミュニケーションしたいけれど、なかなかできない。もじもじしたり、すれ違ったり、同時に話しかけたり……中学生か!というもどかしさに笑ってしまう本作は、次第にこのお店の良さを伝えたい女性教師の、妙な情熱と迷走を描きます。 味は良いのに微妙に流行らないこの定食屋。何故?……お店に通い詰めながら何かと協力するうち、相手の言動にときめいてしまう二人。 そこにある女性教師の感情は「思い入れ」でしょうか。 味への信頼、好みの環境、そして店員への好意。大切に思い、その人のためになりたいと思う結果……ネギ配布ですよ。 "推しごと"って本当に楽しい。それはマンガでも定食屋でも同じです。そこまで出来る程思い入れられる出会いを祝福したい、そんな作品です。<<6162636465>>
現代っぽい世界でのファンタジー。いわゆるローファンタジーは難易度が高いと考えている。なろうで見てもヒット作は少ない。というのは現代文明や社会とファンタジー要素の釣り合いを取るのが難しいからだ。 本作はその点上手い。違和感なく「遺物」という独自の概念と現代社会をなじませることに成功している。時間遡行した、性格の悪い主人公が利用されていた巨大企業に復讐するという構図もいい。気になった人はピッコマで読めるので、ぜひ読んでみて欲しい