KADOKAWAマンガの感想・レビュー2722件<<6263646566>>少年が迷い込んだのは奇妙だけど優しい異世界 #1巻応援異刻メモワール るん太sogor25この作品は下校中の小学生・トモが不思議な子供・リツと出会い、話をしているうちにリツが住む異世界に迷い込んでしまうことから始まる作品です。 突然異世界に迷い込んでしまい、元の世界への戻り方がわからず困ってしまうトモでしたが、実はトモは日々の暮らしの中で自分の居場所が見つけられずにいて、そのせいで"自らを閉じ込めてしまっている"ことが彼を異世界に留めてしまっているようなのでした。 そんなトモが現実世界への帰り方を探しながら、リツや異世界の住人たちと優しい日々を過ごす、心温まる、でもどこか不思議な異世界日常ファンタジーです。 1巻まで読了急に大人の女になんかなれるわけないだろヒメの惰飯 二階堂幸野愛共感度でいったら今世紀最大なんだけれども、その事実を認めたくない感がある。 でも実際みんなこんなもんでしょ?って思ってる。そう信じてる。 主人公は元オタサーの姫で現アラサーOLのヒメ。 いい歳こいてツインテールだしジャンクフードばっかり食べてるし、大人になりきれない大人なんだけれども正直めちゃくちゃわかる! おしゃれカフェのパスタなんて舐めてんのかくらいの量しかないし、焼き肉屋さんに行ってサラダから食うなんて有り得ないし、でも周りの大人ってそういうの自然にやってる!?っていう居心地の悪さよ。 結婚したりお洒落な大人になっていく友人たちに冷や汗をかきつつ、大人になる気配のないヒメの姿にめちゃくちゃ安心します!!大人なんて!!こんなもんだよな!! 若い女じゃなくなっただけで激ムズになる世の中なんてクソだよな!と思いつつ、大人になりきれず怠惰に生きるヒメに励まされます。クソみたいな毎日でも生きてればいいよね。Twitterでよく見る日本贔屓の金髪碧眼ラトビア人アルトゥル君アルトゥルと行く!不思議の国・ジャパン アルトゥル ぺぷりさいろく昔からTwitterでフォローして見ていた自分としては感慨深い。 マンガ化されたことはバンザイなのだが、Twitterで感じる彼のツイートの深さはまた別のベクトルで素晴らしいので最初にそっちをバーっと見てあげてほしい。 マジでかわいいので。 タイトルの通り、外国人からすると不思議な日本の習慣が紹介されている微笑ましいエピソードばっかり。 つけ麺のスープをかけちゃうのとか想像すると思わずニッコリしちゃうような話がいっぱいあるのだが、やっぱりTwitterで本人の顔を見ておくと想像できてとてもよい。 https://twitter.com/ArturGalata/status/1464874419248111620 推しのツイッタラーである。阪急電車がつなぐ過去と現在と未来阪急タイムマシン 切畑水葉ANAGUMAみなさま宝塚ときいて頭に浮かぶのはやはり歌劇団でしょうか。兵庫県に宝塚市という町があって、宝塚歌劇団はそこが本拠地です。関西圏以外の方には意外に知られていなかったりしますね。 本作の舞台はその宝塚。の周辺とそこを走るローカル線阪急電車。そしてどうでもいい話ですが私の出身も宝塚。地元がとんでもない解像度で描かれているの、う、嬉しい…!と思いながらずっと読んでました。 主人公の野仲さんは手芸が好きで雑貨屋さんで働いています。が引っ込み思案の性格でお友達がいないのが悩み…。彼女が偶然阪急電車のなかで小学校のころの親友サトウさんと再会したことから物語が動き始めます。 阪急ユーザー、生活圏と移動パターンが重なってくるのでこういうこと起きがちな印象。私の祖母も電車乗ったらしょっちゅう誰かと鉢合わせていました。 長く乗っている路線の風景って心に深く刻まれているものだと思います。たまたま私は阪急に縁があったのでより強く感じましたが、電車や駅と合わせて呼び起こされる記憶は多くの方がお持ちではないでしょうか。そしてその思い出は必ずしもいいものばかりではなかったり。 本作でも阪急電車という「タイムマシン」を通して徐々に二人の過去と思いが明らかになっていきます。 手芸という共通の話題をキッカケに関係が再開したことを喜ぶ野仲さんですが、サトウさんの方はどうもぎこちなくて「親友と再会!また一緒に楽しもー!」と無邪気な物語にはなりません。 なぜならふたりはもうこどもではなく、おとなになっているから。 二人のすれ違いの原因も幼い日の阪急電車にありました。ふたりのあいだに深い溝をつくった子どもゆえの残酷な出来事です。 野仲さんの視点で記憶をたどる時、思わず胸がキュッと痛んでしまうかも…。それほど生々しい質感があります。 とはいえタイムマシンは過去だけではなく、未来にも繋がっています。過去の友情を見つめ直したふたりを阪急が今度はどこに運んでいくのか、最後まで読み終えたあとには願わくばもう一度読み返してほしいです。 ふたりがあのとき何を考えていたのか、まさに電車に乗りながら思い返すような心地がして、じんわりと気持ちが染みてくるので…。 幸せは途切れながらも続くのです作りたい女と食べたい女 ゆざきさかおみ野愛何でも話せて遠慮せずに付き合えるのもいいけど、気遣いを忘れず適度に寄り添い合えるのもいいなあと思いました。 自分の手料理を誰かに思いっきり食べてもらえたら嬉しいもの。でも作るのが当たり前になっちゃったり、残されたり、好みが違ったり……楽しいばかりでいられないのが現実だったりもします。 作りたいものを作りたいだけ作る、食べたいものを食べたいだけ食べる。 2つの欲求がぴったり重なって、しかも一緒にいたら心地よいなんて最高すぎます。もはや運命です。 困っていたら手を差し伸べて、楽しいことは共有して。 多くを語らずとも心を通わせていく2人の距離感が愛おしくなります。 この先どんな辛いことがあろうとも、野本さんと春日さんは変わらない関係でいてほしい……!!すばらしすぎて泣きそうです! #1巻応援いえめぐり ネルノダイスキnyaeクチコミのタイトルは主人公が本編内で発するセリフを借りました。読んでいる時まさにそんな気持ちでした。 実際のところは何もわかりませんけど、著者が描きたいものを描いてるな!と感じられる漫画を読むと、読んでよかったな〜という気持ちになりますね。ネルノダイスキさんがこの作品を描いている姿を想像すると、さながら何かの職人のように原稿と向き合っていそうです。とくに8話目なんて一体どうやって描いてるのかめちゃくちゃ気になります。 この作品は、タイトルそのまま主人公が不動産屋に連れられて様々な家を内見する話です。あまりにも想像の斜め上をいく物件ばかりで、主人公と不動産屋のテンションの差がだんだんと開いていくさまが笑えます。しかし最後は読者の想像の斜め上高度5000メートルくらい上空をいくものでした。 気になった方にはもれなく読んでほしい、いや、体験してほしい!!! ちなみに、集合体恐怖症の方はゾクッとする場面が多くあるかもです。お気をつけを。日本にとって並行世界みたいな国へぇー!韓国ではそうなんですか? かおり ゆかりhysysk電車内でも携帯で話す、お茶碗を持つのは無作法、結婚式のご祝儀は直接口座に振り込む…などなど、見た目や文化は日本と似ているけど、正反対なところもあり、SFの並行世界みたいな感覚になる。厳しいと言われる大学受験の仕組みも載っていて面白かった。高校1年から夜10時まで学校で勉強、その後塾とか大変過ぎる。 個人的には韓国の合理的な考え方は自分に合ってると思うし、何かを成し遂げる際に徹底的に努力する姿勢は見習いたい。 原稿落手のために挑めゲテモノ食い!書いて欲しけりゃコレを喰え ジェイ・加藤ANAGUMA大物作家・芹沢錬太郎に連載を確約させる条件、それは担当編集が彼の目の前でゲテモノ料理を食うこと、すなわち「ゲテ喰い」の儀に挑むことであった…。次々現れるキワモノ料理を目の前に「ぜ、絶対に嫌だー!!」と言いながら毎回「食ってみるとうめー(泣)」ってなってる新人編集・朝陽さんの姿が読者の涙を誘います。 真面目な話するとやってることがガチのハラスメントじゃん!というレベルなので人を選ぶノリではあるかも。個人的には他人に強制するくせに芹沢先生は絶対に食べないのが特に印象悪くしてる気がします。「文豪たるものゲテ喰いたれ」つーんならお前も体を張れや! とはいえ絵もきれいだし女の子キャラはかわいいしなぜだか出てくる料理は美味そうに見えてきてしまうのでキャラのノリにも出てくるメシにもついていけるかどうかは読んで判断してくれ…!という感じですが、想像も及ばないような料理が出てくるのは純粋に楽しいです。代わりに登場人物が犠牲になってますが。 あとは朝陽さんと他社の編集の足立さんがキャッキャしてるとこ(表紙の絵)が尊いのでそこですね。そこ。次巻以降は芹沢先生もゲテ喰いに巻き込んで溜飲を下げてくれねーかなぁ!筋子は仕込むけど油と粉で酒飲む人間らしさレトルト以上・ごちそう未満! スキマ飯 谷口菜津子野愛グルメエッセイ漫画が狂おしいほど好き。 お洒落さや健康志向は控えめだとうれしい。拘りと雑さがいい感じに同居してるとなおさらうれしい。 さよなら、レバ刺し~禁止までの438日間の作者さんなので、食への偏愛っぷりが素晴らしい。 筋子が好きすぎてお取り寄せしたり自分で仕込んだりする拘りっぷり、かと思えば油や粉末スープ舐めて酒飲む怠惰な一面もあり。 酒と食を楽しむための努力は惜しまないけど、「丁寧な暮らし」みたいなものとは程遠い感じがとても好き。めちゃくちゃ好感が持てる! 人に言うの恥ずかしいけど美味しいご飯ってあるよね!を肯定してくれる漫画でした。 即ハッピーエンドを享受したいときに心にやさしい単行本~即オチ2コマ劇場~ きただりょうま野愛心が弱ってるとき、何も考えたくないときにぜひ読んでほしい作品。 絶対エロいことするじゃん!絶対胸糞な展開になるじゃん!的1コマ目からの、めちゃくちゃピースフルな2コマ目。 ハラハラドキドキとか感動とか胸キュンとかエロとか、心揺さぶられるような漫画はもちろん素晴らしいです。そういう漫画にたくさん出会いたいと思ってます。 でもね、たまには脳を働かせずに楽していい気持ちになりたいんです。 4コマ漫画よりもっともっとはやくハッピーなオチにたどり着きたい!!心が動くより先に幸せを与えてほしい!! そんな怠惰な願いを即叶えてくれるのがこの作品です。読書というよりは授乳レベル、目だけ開いておけば即安心感や幸福感を得られます。 心が疲れてしまったときはこの作品をまた読みたいと思います。ここには優しさしかないのです。 緊張感がスゴいヤクザ潜入マンガヘルドッグス 地獄の犬たち イイヅカケイタ 深町秋生名無し最近の漫画、ヤクザをポップに描き過ぎでは?みたいな問題提起が起こっていたので「いや、ヘルドッグスがあるぞ!」と声を上げたくてクチコミ書きます。 原作はヤクザを描かせたら間違い無しの深町秋生先生。反社と暴力の描写にかけては個人的に絶大な信頼を置いている小説家です。イイヅカ先生の絵も半端なくリアルでスリリングな作中の雰囲気にマッチしていて最高!(時折ふっと気を抜ける表現があるのも好き) ストーリー自体は王道の潜入捜査官物ですが、とにかくヤクザや警察について提示される情報のディティールが濃くて、重みのある作品になっています。 『ヘルドッグス』の作中に出てくる暴力団設定は他の深町バースにも接続しているので、気になった人は「アウトバーン」から始まる『組織犯罪対策課八神瑛子』シリーズや『ドッグ・メーカー』『バッド・カンパニー』シリーズなんかも読んでみるのもおすすめです。華岡組や琢真会の事情など、本作の背景がより深く理解できると思います。他の作品もコミカライズしてほしいな…。 とにかく骨太なヤクザ物語に触れたければ自分の中では今はこれ!という感じです。re;東京で楽しむ北陸ごはん百合! #1巻応援おとりよせしまっし! ちさこあうしぃ@カワイイマンガ石川出身のアパレルデザイナー・加賀ひまり(28)は、このご時世の例に漏れず目下リモートワーク中。そんな彼女の楽しみは、お取り寄せグルメを探して賞味する事。 お取り寄せするのは、主に故郷石川、そして北陸の味。主食もお酒もおつまみも、多様な北陸グルメは美味しそうだったり味の予想がつかなかったり。 そんなお取り寄せグルメは、時に他の女性と共に食される。フェミニンで明るいひまりは、会社の後輩女子や隣人の女性、さらには宅配のお姉さんまで虜にする、なかなかの人たらし。ふわっと柔らかいひまりの笑顔と優しさに、こちらもドキッとしてしまう。ひまりと女性達の関係を追いたい、百合漫画として最高の魅力に溢れた作品なのです。 ……ところで。 主人公の名前と「北陸」と聞いて、すぐにピンとくる方もおられるでしょう。 そう、この加賀ひまりさん、同じちさこ先生の『北陸とらいあんぐる』の主人公でもあります。 『北陸とらいあんぐる』では高校生だった彼女。ちょっと雰囲気違いますよね?大人になるとこうなるんだ……というのは興味深い。そして本作でお酒を楽しむ彼女を見ると、時の流れを感じるのと北陸グルメの紹介の幅が広がるのと、両方の面白みがある。そして『北陸』の登場人物も……。 興味のある方は『北陸とらいあんぐる』も是非!東京で楽しむ北陸ご飯百合!北陸とらいあんぐる ちさこあうしぃ@カワイイマンガ東京の女子高で、同じ寮の同室になった、石川・富山・福井出身の女子達。北陸の覇権を争い、今熱いバトルが……始まりそうになりながらも、意外とウマがあってしまう。そうして自県の名物を紹介しながら、協力し合う北陸三人娘、とっても良い感じ。 三県ともカニが名物だったり、似たもの同士のようでいて、それぞれに独自性がある。食を中心に祭りや観光地、そして方言まで、知らない事がたくさん! 三人娘の関係もとても良いのですが、そこに絡まる下級生三人組や女性教師達も愛らしい……その上彼女達も北陸三人娘!他には新潟、長野、山梨、岐阜の女子が出て来ますがそこは控え目で、あくまでも北陸三県に焦点が当てられています。 登場人物の兄の話があるので全てが女子だけの話ではないのですが、女子校で女子寮で姉妹制度があったりして、ほぼ女性の為の作品となっています。 北陸たっぷり、百合たっぷり。満喫してね! これが令和の縦ロールお嬢様だ! #1巻応援北条うららの恋愛小説お書きなさい! ナカノ ザワANAGUMA金髪縦ロールお嬢様界にまた素晴らしい逸材が現れましてよ。 ひょんなことから学園を仕切るザ・お嬢さま北条さんのために恋愛小説を書くことになった隠れWEB小説家の野上くん。 ビビりながら断るつもりが恐ろしいことになぜかふたりはお付き合いすることになるのです(本当になんで???) まぁ詳しくはあらすじを読んでくださいな。最高の設定なので…。 北条さんの高飛車っぷりは、見ててヒヤヒヤするほどですがそれらは全て照れと緊張の裏返し。自宅でメイドの吉田に喝と叱責を入れられる「吉田パート」でのギャップがかわいさを倍増させてます。もうずっと見ていたい。 アンジャッシュみたいなスレ違いが起きながらも徐々に距離が近づいていくふたりの関係に悶絶必至ですわよ!『悪いが私は百合じゃない』も一緒に読むとよいゆりなつ もちオーレ百合スキーなぜならこの『ゆりなつ』の舞台である異常百合家族経営旅館「かがや」の五女、花ちゃんがゲスト出演しているからです。びびったぜ。 両作にすごく強いつながりがあるわけではないと思うんですが、花ちゃんのキャラを本作で知ってから『百合じゃない』を読むとより面白いと思います。もしかしたら島を出ていつみちゃんの居る学校に入ったのかもしれないですね。『ゆりなつ』にもヤバいキャラもっといるから全面コラボしてくれたら楽しそう。コンバットドールはいま読んでもカッコイイCOMBAT DOLL うすね正俊 Extra Works うすね正俊starstarstarstarstarひさぴようすね正俊先生の週刊少年ジャンプ時代のデビュー読切『サムソン』を含む、80年代〜90年代に描かれた短編集。秋元治先生のアシスタントを経て、新人の頃からメカ・ミリタリー描写が圧倒的であることがわかります。SF作品としては古く感じてしまう部分もあるものの、それでも『コンバットドール』などは今読んでもカッコイイ。砂漠にパワードスーツがとんでもなく映えること…。砂ぼうずの原点を感じます。デビュー単行本『Zとうちゃん THE No.1』(1984年)はExtraWorksに含まれてないですがそちらもハードなサイバーパンクな世界観に家族ドラマをかけ合わせた雰囲気で面白い作品でした。そっちは電子書籍になってないのが残念。 3巻も面白かった #推しを3行で推す悪いが私は百合じゃない もちオーレ百合スキーどんどんキャラも増えていきますが基本のラインは変わらない。 毎回いつみちゃんの邪悪な目論見が外れて出てきた女の子と「なんで百合にー!?」ってオチになるんですが、このバリエーションが尽きないのがすごいなと思います。 段々惚れ薬を使わなくても女の子を惚れさせられる能力に開花してるのも笑えるポイント、さすが主人公。いわゆる異世界転移の内政物理想のヒモ生活 渡辺恒彦 日月ネコ 文倉十名無し主人公山井善治郎は昔異世界に駆け落ちした異世界の王族の子孫だが、そんなこと知らずに大卒後ブラック企業の残業でつかれた日々を送る毎日。 そして大戦で女性王族一人だけとなった大国の女王アウラは、その血に時空魔法の魔力を宿していて、血統魔法の為にも出産は絶対の義務とはいえ、男尊女卑傾向の強い文化から下手な婿候補を迎えると、戦争を終えて間もない国が更に荒廃することを憂い、最低限「国内貴族と関係の無い婿」理想を言えば「毎日後宮で女遊びに耽り政治に興味を持たない婿」、要はヒモ男を求めて駆け落ちした王族の子孫を異世界から召喚するのだが、 主人公は「ブラック企業で疲れて積極的に働く気無し」「女性の好みは巨乳の美人」「でも無駄飯ぐらいと言われない程度には仕事したい」そして「現代人レベルの男女同権思想」という 「時空魔法の血統」「現代人知識」が、おまけでしかないレベルの超優良物件で、電化製品をお供に婿入りして最高の夫婦となり国家運営の様々な困難を乗り越え、時には異世界の発想や知識から国の文化や発展に影響を及ぼしていくという物。 web版も書籍版も基本はこの流れで、途中からは大きく流れが異なるが漫画版は書籍版を基にしたストーリーを展開、取捨選択はされているが概ね忠実なストーリーであり、作画上の漫画版最大の特徴は「キャラデザにおける目の重要性」である。 書籍版の挿絵は「戦乱の最中における大国の舵取りを行い、勝者の席に付き、時には戦士たちに舐められない程度に鍛えている」女性としてはデザインは正解なのだが「現代人の若者が一目惚れして異世界で結婚しようとする」とするには目つきが厳しく、説得力が薄いというか、「女戦士」「女王」という部分が前面に出ていた物で、巻が進む毎に目から険が取れていったのだが、 この漫画版のデザインは、「国の為、時に厳しく処断を下すこともあるが、優秀で多くの部下や国民から敬愛される女王」という感じで、書籍版の挿絵と違い、最初から目が優しくなっていて「一目ぼれするほどの巨乳美人」という部分が前面に出ている。 このため小説と漫画という違い以上に物語にとっつきやすくなっている。 しかし当たり前だが小説で挿絵は限定的に使われるが、漫画ではそういうわけにもいかず、異文化の風景を描くのが大変なのが見て取れる。 南大陸と北大陸では南大陸は魔法中心国家という設定で、主人公が召喚されたのは南大陸だが、いわゆる我々の想像するヨーロッパ世界の風景に近いのは北大陸で、南大陸は科学が遅れている(ガラスが存在せず灯火も油皿中心等)ので背景や小物一つとってもそういう文化を意識した物を描かねばならず、苦労が察せられる。 描かれる内政で主人公の知識チート的な場面は有るには有るが、実際の所主人公もそこまで専門的知識は無いし、異なる世界からの視点や発想、社会人経験がブレイクスルーとなる場面の方が多く、長い目での確かな発展が感じられたり内政物としても中々見応えがある。英文法マスター編、英会話スタート編が良かったマンガでおさらい中学英語 フクチマミ 高橋基治hysyskシリーズの1巻にあたる「だいじなとこだけ」に関しては本当に基礎で、自分にとってあまり新しい情報はなかったが、2巻にあたる「英文法マスター編」の不定詞の解説はあいまいな理解がすっきり整理できたし、3巻にあたる「英会話スタート編」の言い換えのコツやネットを活用したセルフチェックの方法はかなり勉強になった。 この本では「英語と日本語はそもそも考え方が違うので、英語をそのまま日本語に置き換えようとしてはいけない」ということを何度も言ってるのだが、本当にその通りだと思う。 これは別の本で読んだことだが、ネイティブスピーカーはある単語を覚える時にそれが数えられるか数えられないか、どんなシチュエーションで使うか、他にどんな単語と結びつきやすいかを経験から学んでいる。それを第二言語習得者が母語と突き合わせて一対一でパズルみたいに合わせようとすると、間違ってはいないけども意味が通じなかったり、シチュエーションにそぐわない奇怪な文章になってしまう。そして年を取って母語に慣れれば慣れるほど、難しい表現や最適化された考え方をするため、ますます別の言語に翻訳するのが難しくなる。 そういった意味でも中学英語に戻るのは最適だし、何より英語を話すことに対して背中を押してくれるエピソードが沢山載っているので、コンプレックスを抱えている人も気持ちが楽になるはず。 スペインはグラナダ、世界遺産の街での新生活 #1巻応援あかねさす柘榴の都 福浪優子兎来栄寿「天狗の赤い髪」、「ノウゼンカズラの夏」の福浪優子さんの初連載・初単行本が発売されました。 舞台は、スペイン、アンダルシア地方のグラナダ。『茄子 アンダルシアの夏』でご存知の方も多いかもしれませんね。 グラナダはスペインの南端にあり、街全体が世界遺産となっている場所。作中ではアンダルシアが大好きでバルセロナから夏になる度に来る、という人物も登場します。しかし、東端にあるバルセロナからは電車で11時間ほど掛かる場所。日本だと青森から山口まで電車で行くような感覚でしょうか。 グラナダは歴史があり自然も多く美しい街で「いつか移住したい」と語る夫婦には、かつて世界遺産に月1以上で通ってそこの自然と街並みを愛しすぎて移住した身として深く共感しました。 そんな余談はさておき、本作は両親を亡くした14歳の少年が叔母の住むグラナダに移住して新生活を始めるという筋書きです。 美人でスタイルも良くてぶっきらぼうで「強い女」感がビンビンの叔母さんですが、主人公に対しては確かな優しさを感じさせてくれます。 見知らぬ土地で少しずつ色々な人たちと関係性を築いていく様子や、慣れないスペイン料理を苦労しながら作って食べる日常風景は見ていて癒されます。ガスパチョやシナモンレモンプリンはとても美味しそう!福浪優子さんの絵柄がまたテーマにピッタリとハマっています。 現代のスペインをメインの舞台にしたマンガというのはあまり多くないのでそれだけでも面白く、このアンダルシアの風を感じる作品をもっともっと読みたい! という欲求に駆られます。いつか実際に行ってみたいですね。続きが読みたくなる見える子ちゃん 泉朝樹ヒロまずアニメを見て、その先のストーカーが気になりマンガも読んでみた。主人公は「ヤバいもの」が見えるのだがどうしていいのか分からず無視をし続けます。 「何もしない。あなたにできる唯一のことです。そしてあなたにしかできない。」というセリフが印象的でした。『種族の垣根を超えた学園コメディ』(ニコニコ漫画トップ画像より)トカゲ爆発しろ okamuraサミアド多くの種族が共存する世界で学校に通うリザードマン「里佐土リド」が不可抗力で色んな女の子の胸を触ったりする漫画です(超訳)。 お色気要素は多いのですが作風のためかカラッとしていて健全な(?)サービスシーンという感じです。 リザド君はバカで貧乏で粗野でバカですが、強く優しく 頼り甲斐があって素直で 意外と責任感があってバカなので、トカゲですが皆に人気があります。結構モテます。存在がボケですが、時にはツッコミもこなします。 ヒロインレースは1巻表紙の眼鏡エルフで決まりですが、他のキャラも個性的で面白いです。少数ですが男キャラも出ます。 「トカゲが毎回災難と役得に見舞われる」コンセプトですが、そもそもリザドは性格的にもトカゲ的にもラッキースケベが役得にならないんですよね。読者目線では羨ましいかもですが… 体が金になってクラスメイト女子の換金用アイテムになったりと、災難は普通に降りかかります。 「スピーシーズドメイン」などと比べると恋愛ドラマは極少で、ヒロインの好意や嫉妬がギャグのネタとして使われる程度です。 「恋愛要素は絶対許せん!」という人でなければギャグコメディとして楽しめます。 キャラは可愛いので萌え需要もあると思います。 画像は立ち退き拒否して勝手に図書館の蔵書を護る炎の守護者と、図書委員のダークエルフです。 ベタだけどたまに読みたくなるジャンル年上エリート女騎士が僕の前でだけ可愛い たかた 吉野宗助 あるぷ六文銭女性ながら騎士団の隊長をつとめるエリート女騎士を、そこに入団したばかりの主人公がからかう話。 年上女性 ✕ 主人公 の構図が、「めぞん一刻」以降、私の遺伝子レベルで刷り込まれているので、この手のジャンルが定期的に読みたくなるんですよね。 中でも本作は久しぶりに良かったです。 まず、女騎士というところで強く気高い雰囲気をまとっていること。 結果としてシモのほうに奥手であること。 何より、主人公と自分が釣り合っていないと控えなところ。 全部コテコテなんですけど、全部あわさると凄くいいです。 普段は威厳たっぷりですけど、 ヤりたいです(剣の稽古を) のセリフだけで、勘違いして赤面する。 小学生バリの貞操観念。 また、主人公に他の女性がくっつきそう(親しい様子)になるともやもやしたりするのですが、自分よりも彼女ふさわしいだろうと簡単にひいてしまうあたりが、大人の女性ですね。 決して、余裕があるわけではないのですが。 なんにせよ、主人公が一直線に思いを向けているので、からかいながらもどう進展していくのか楽しみです。 主人公がチート級に強いので、それで見直すとかだと格好いいすね。アニメ映画の先行コミカライズ【12月3日ロードショー】フラ・フラダンス 志藤ミネ おしゃれサロンなつなぎ名無し映画のPV観ましたがカラフルで明るくてプリキュアっぽさありますね。福島が舞台ということでおディーン様もキャストで登場してます。映像と漫画がほぼ同時に公開って今年だとオッドタクシーとおんなじ手法。ストーリーに違いがあるのか比べてみたいです。 【公式サイト】 https://hula-fulladance.com/ https://youtu.be/yaeBXf83huI<<6263646566>>
この作品は下校中の小学生・トモが不思議な子供・リツと出会い、話をしているうちにリツが住む異世界に迷い込んでしまうことから始まる作品です。 突然異世界に迷い込んでしまい、元の世界への戻り方がわからず困ってしまうトモでしたが、実はトモは日々の暮らしの中で自分の居場所が見つけられずにいて、そのせいで"自らを閉じ込めてしまっている"ことが彼を異世界に留めてしまっているようなのでした。 そんなトモが現実世界への帰り方を探しながら、リツや異世界の住人たちと優しい日々を過ごす、心温まる、でもどこか不思議な異世界日常ファンタジーです。 1巻まで読了