KADOKAWAマンガの感想・レビュー2722件<<3536373839>>久野遥子の新作読切わたしの彼氏 久野遥子starstarstarstarstar_borderかしこアニメーターとしてのご活躍はよく目にしていますが、漫画が雑誌に掲載されたのは久しぶりじゃないでしょうか。キャラの動きもダイナミックだし、次にどんなコマが続くのか予想できない自由さも流石です。 中学生の時にラブレターを出して付き合うことになった聡平くんと大人になって再会したけど、彼が見境なく女性をホテルに誘うような人になっていたので素性を探っていたら、ある事実が発覚します…。 「化け猫あんずちゃん」のアニメ映画化もすっっっっっごく楽しみなのですが、また短編集も出してほしいな〜。ワガママな読者ですみません!タイトルからしてヤバいし、そのまんまヤバかった43歳の母を妊娠させたのは私の夫でした サレ妻くるみ きなりみやさいろくマンバの「●●●●さんにおすすめ作品」で一番上に出てきてたのでついつい読んでしまった・・・ なんでこれを薦められたのかが気になる(笑) レディコミっぽい感じの内容で、マンガ読みならこれはファンタジーではないというのがわかるよね?という強制力が働く。 内容はもうドロドロとしか言いようがない。 凄まじい話だったが、現実でもこのぐらいのことはあり得るんだろうなぁ… 22歳の主人公はいわゆる若妻、旦那は37歳。母が43歳で父は海外?にいるはずなのに母が妊娠…それを22歳の主人公が無邪気に「弟かな?妹かな?」って言っててもう地獄だった。 が、基本的には主人公の頭の中ですごいスピードで整理されていき、ほぼ結論が出てるのに、言い訳できないような証拠となる場面に主人公が出会うまではずっと濁され続けてなんとかなっちゃってるあたりが逆にリアリティがある。 最後本当にこの後どうなっていくのか、10年後とかを見せてほしかったな… 全然ハッピーエンドじゃないのにハッピーな感じの背景で「完」って〆られててちょっと笑ってしまったが、冷静に考えたら凄い物語でした。漫画とアニメでは大分印象が変わる作品だと思いますケロロ軍曹 吉崎観音starstarstarstarstarあいざっくケロロ軍曹は子供の頃大好きで、 漫画とアニメもしっかり追いかけていました。 アニメは漫画よりも平和でケロロろ達の可愛さがより強調されており、 どちらかというと子供向けという感じですが、 漫画はセクシーなシーンが多く、女性キャラクターの可愛さが強調されている上に、 ケロロ達がアニメよりもあくどい印象で (勿論可愛いのですが)、 青年向けというイメージです。 それぞれ違った印象で楽しめるので、私はどちらも好きです。 ガンダムを始めとする、我々の親世代にグッと来るネタがちょいちょい挟み込まれていたり、 ケロロと達がカエル型の宇宙人という設定や、登場人物たちの個性豊かなキャラがストーリーの随所に生かされており、 ギャグ漫画・家族ドラマ・ラブコメ・ファンタジーなど色んな方向性から楽しめる作品だと思います。 ケロロ軍曹を知ってはいるけど見たことがないという人が意外と多いようなのですが、 私は今でもコスプレをするくらいストーリーもキャラクターも好きな作品ですので、 ぜひ皆さんにもおすすめしたいです! ホラー並に怖い話(ちょっと読みづらい)43歳の母を妊娠させたのは私の夫でした サレ妻くるみ きなりみやポコニャン※ネタバレを含むクチコミです。 周りの人が濃すぎます。メゾン・ド・レインボー 榎屋克優 レインボーstarstarstarstarstar干し芋1巻読了。 巻末のおまけにあった、奥村は、昔おしゃれ番長でそのせいで彼女に振られたとあって、ビックリ!! 今の、奥村ができたのは、トラウマからだったのか。 それにしても、ジャンボ先輩は、痛すぎる!!人間嫌いの教師が出会ったのは"人間になりたい"と願う少女たち #1巻応援人外教室の人間嫌い教師 ヒトマ先生、私たちに人間を教えてくれますか……? 泉彩 紅野あつ 来栖夏芽sogor25教師として働いていたもののある事件をきっかけにニンゲン嫌いになり、2年間も引きこもりの生活をしていた人間 零(ひとま れい)。 再就職を目指した彼がたまたま求人を見つけ応募したのは山の中に立つ女子校・不知火高校でした。 実はこの不知火高校、普通の学校ではなく、オオカミや人魚などの人外が集まり、ニンゲンになるための教育を受けている学校だったのです! この作品はニンゲンを嫌いになり一度は社会から離れてしまった零が、ニンゲンに憧れてニンゲンになりたいと願う4人の生徒たちとともに過ごす日々を通して、零と4人の生徒たち、それぞれの成長を描いていく作品です。 1巻まで読了許嫁発覚で喜んだのは兄じゃなくて妹の方だった!お前妹じゃなくて許嫁だったのかよ!? 未来人A 湯猫子名無し「大きくなったらお兄ちゃんと結婚する!」と言っていた可愛い妹の自分に対する態度が冷たくなったのはいつからだろう。しかしこれも成長か…と諦めていたところに両親から「実はお前は事故で亡くなった親友の子供で、お前と妹は許嫁なんだ。親友との約束を守るために結婚してくれないか」と打ち明けられる。そんなこと急に言われたって妹を結婚相手として見れるはずないだろ!あれ?妹の様子がおかしいぞ…なラブコメです。実は未だにお兄ちゃんのことが大好きだった妹。隠してるはずなのにお兄ちゃんへの好きが溢れてるのがすごく可愛いです。兄が鈍感で全くその気持ちに気づいてないのがちょっと心配…😅 猫といる暮らしの良さが詰まってるじじ猫くらし ふじひとさいろく猫、と呼ばれる登場猫。実際にはもちろん名前があるモデルの子がいる(というか写真も出てくる)のだが、あえて「猫」呼びであることにより猫飼いたい欲や飼い主の記憶を擽るいい塩梅になっている。 ひたすらに可愛いし、よくわからないとこなんかも本当にそうなんだよなーと感じる。リアルに良さが詰まってる。「運命を信じない彼が言うには」感想運命を信じない彼が言うには おむ・ザ・ライスニーナ4巻まで読了。おすすめになっていたので軽い気持ちで読んでみたら…面白すぎてイッキ読みしたし、すでに続きが読みたいんだが(笑)。 …この照れ臭くてムズムズする感覚が妙に心地よい。彼女のピュアっぷりと、彼の淡々としてるようで実は一途な感じとか、普通に応援したくなるでしょ、これは。隣人とは親しくすべきか否か・・・。赤い隣人~小さな泣き声が聞こえる 野原広子ポコニャン※ネタバレを含むクチコミです。 パンに支配されて米が消えた町で…填匝町都市パン化計画 不死デスクstarstarstarstar_borderstar_borderかしこ町おこしで巨大な顔つきパンを作ることになり町から米すらなくなった。しかも主人公は顔つきパンが苦手で、好きな女の子は町おこしの中心になっているパン屋の娘という…全体的に一筋縄ではいかない設定なんですが、ふざけた話を大真面目にやっているという面白みが最初から最後まで手抜かりなくあってクオリティ高いと思った。クライマックスの凧揚げのシーンなんかも「え?なんで急に凧揚げ?」とか思うんだけど感動しちゃったね。誰もいない日本の名所を2人の少女がツーリング! #1巻応援終末ツーリング さいとー栄nyae表紙買いしました。 普段はそれほど終末世界を旅する系は読まないですが、これは買ってよかったなーと思いました。 主人公の2人以外登場人物はほぼ居らず、食料を探しに入った空き家のなかには、時折り人間の遺体があることも。悲劇的な状況にも見えますが、2人が至って明るく楽しそうに旅をしているのと、実在する場所を旅している(箱根、横浜、ビッグサイトなど)ため軽い旅行気分が味わえます。 主人公2人はかつてお姉さんがSNSにあげていた場所を巡っているのですが、3人の関係は本当の姉妹かどうかは謎。主人公のひとり・アイリは人間かどうかも…微妙。 そういう細かいところや、もしかしたら生きてる人が居るかも?というところで1巻が終わってるのも気になりますが、単純に2人が荒廃した日本をバイクで旅するだけでも十分読み応えがあります。謎解きはシスターフッドの後で #1巻応援ピエタとトランジ キスガエ 藤野可織兎来栄寿元々は芥川賞作家の藤野可織さんが、芥川賞受賞第一作の『おはなしして子ちゃん』に収録された短編「ピエタとトランジ」から始まっており、それが長編として単行本化され、更にそこからさまざまな反省を経て練られた原作を基にしてキスガエさんの作画によって描かれたのがこのコミック版『ピエタとトランジ』となっています。 不勉強で恐縮ですが、原作未読で何も知らずにまっさらな状態で読み始めた私はちょっとダークな学園百合かな、絵が綺麗だなぁと安穏としていましたが、ちょっとダークどころではありませんでした。 本作のふたりのヒロインであるピエタとトランジの内、トランジの方は「事件を呼び寄せる体質」を持っているという設定になっています。この設定は、誰もが思う「金田一やコナン君は事件に遭いすぎでは?」「何なら厄病神なのでは?」という素朴な疑問から立脚しているといいます。かわいいんですが、キングボンビーや飛行機に乗っているジョセフ・ジョースターくらい近寄りたくないですね。 更に、世の探偵もののバディが大抵男性同士であることから、そのカウンターとして生まれたとも。確かに、ほぼ男性が出てこないような作品でもないとミステリ系で女性同士のバディものというのはなかなかないですね。 トランジが引き起こす事件はテンポも凄まじくドライヴ感すらありますが、何よりそれよりどれよりもその中でのピエタとのやり取りや関係性の動向が気になります。 大事なことなので何度も言いますが、作画担当のキスガエさんの絵が本当に良いのですよ。表紙にいわゆる「売れ感」を覚えます。中の絵もとてもよく、絶妙な表情や目を引く大ゴマなどディモールトベネです。逆から読むと「絵が好き」だそうで、納得です。 表紙の絵に惹かれる方、軽口を叩き合える気さくな女の子同士の関係性を楽しみたい方、そんな子たちがさまざまな事件に挑む姿を見たい方にお薦めです。 胸が苦しくなる女の子がいる場所は やまじえびねstarstarstarstarstarこめつぶ性別で幸せが決まるなんて・・・ 各国の女性達の虐げられ方を描いてあり、日本はまだ全然まし。 こんな悲しいことが世界各国で起きていると思うと、女に生まれたというだけで悲しい人生になってしまうのかと思うと、胸が苦しくなる。 彼女たちが好きなことをして、好きな洋服を着て、好きなところ出かけられて、結婚をしなくても十分に暮らせていける環境になってほしい こんな思いを抱えて生きてる女の子が沢山この世にいること、同じ歳の頃に読みたいものでした 男性にも女性にも、大人にも子供にも読んで欲しい「彼女と彼の関係」感想彼女と彼の関係 くろこだわに 六つ花えいこ 宇佐見よしニーナ本屋でたまたま見かけて衝動買いした一冊。うん!これはとても良きラブコメだ(笑)清々しい程まっすぐ素直な彼女と、その言動に振り回されながらも嬉しさを隠せずソワソワしてしまう彼。2人ともめちゃめちゃ可愛い過ぎるわ!はやく2巻が読みたいぞ!剣戟アクションファンタジー一億年ボタンを連打した俺は、気付いたら最強になっていた ~落第剣士の学院無双~ 士土幽太郎 月島秀一 もきゅstarstarstarstarstar_border宮っしぃ剣の強さで判断される世界で、主人公は無能で剣の才能は全く無い、ふとした時に、ある仙人からボタンを渡され、押したら一億年謎空間に飛ばされるボタンだった。 そのボタンを連打して何億年以上も修行をし、我流剣術家として大成していき、次第に周りの目も変わり〜な内容 アクション要素高めで、魔法の様なものもあるが、あくまでも剣一本で戦うってのはだいぶ好み 主人公だけでなく、周りの女の子もキャラが立ってるし、サクサク読めるファンタジー物なので、これは結構続きが気になる...! 結局シタ側の二人がどうしようもねぇな!って感じ。お宅の夫をもらえませんか? いくたはな みこまる名無し※ネタバレを含むクチコミです。ガマンは人生のスパイス #1巻応援この世はガマンが多すぎる! 御眼鏡兎来栄寿誘惑や欲望、あるいは辛いことも多きこの現代社会において、皆さんは日頃何をガマンしていますか? 私は、少し前まで花粉症シーズンに備えグルテンをセーブすべくパン・うどん・ラーメン・パスタ・ピザ・餃子・ケーキ・ビールなど多数の好物を泣く泣くガマンする生活をしていました。また、仕事やタスクが落ち着いたら読もうと思っている去年の12月から3ヶ月連続刊行された人生で一番好きなラノベを未だガマンしています。『オクトパストラベラー2』や『サクラノ刻』も心の底からプレイしたいと思いつつ、未開封のままでガマンです。『FF14』も誘われていてずっとやりたいのですが、始めたら「終焉る」と解っています故ガマン……。確定申告と年度末進行と花粉を闘わせて共倒れさせたいですね。 というわけで、この作品はダメなOL詩乃がさまざまなものをガマンしようと頑張る作品です(※ただし、ガマンできるとは限らない)。第1、2話ではセンリツみたいな容姿の医師に警告を受け、お酒や暴食をガマン。他にも、クソ上司に対するガマンや、休日をダラダラ過ごしてしまうことへのガマン、サウナでのガマンなど欲求に対するもののみならず多種多様なガマンを断行するお話たちが描かれていきます。 人間、ガマンするからこそその後に訪れる時間がより輝いたものになるんですよね。先日のWBCの準決勝・日本VSメキシコなどでも、チャンスを活かし切れずずっとビハインドか同点で最後の最後までガマンし続ける展開が続いて、そこからのあの9回裏の劇的なサヨナラ攻勢。脳汁が出ましたよね。普段野球を全く見ない家族すらも「こんな試合を見せられたら脳がおかしくなる」と言っていたのですが、ある種ガマンの時間を続けさせた後に爆発的な快楽を与えるパチンコなどのギャンブルに通ずるものすらあるなと思ってしまいました。 そして、まさに人間の脳のバグを利用しているとも言われるギャンブルと同等に恐ろしい誘惑を持つソシャゲのガチャをガマンする回も描かれます。無課金のままでいたい、いないと自分はダメになると解っていても煽られる射幸心をいかにして堪えるのか。見所の回となっています。 最近の『ヤニねこ』の隆盛などを見ていても思いますが、ダメ人間やクズのお話が好きな人は少なくないですよね。『カイジ』然り、『連ちゃんパパ』然り。彼らほど酷くはありませんが、少なからずそうした作品を好きな人が好む要素が本作にもあると思います。 宇宙猫、「麦茶だこれ」、「やったねたえちゃん」、『HUNTER×HUNTER』や『進撃の巨人』などそこかしこにネットミームやパロディなど小ネタが豊富に小気味よく盛り込まれており、細かい所でも楽しませてくれます。 本当はダメだと思っていてもガマンできず飲み食いしてしまったり、課金してしまったりする貴方にお薦めです。世界のバグに挑むJC #1巻応援みずほ、中学生、世界崩壊は突然に まつだこうた からあげたろう兎来栄寿『おかか』や『骸積みのボルテ』のまつだこうたさんが原作を、『わたしのカイロス』や『コーヒーカンタータ』のからあげたろうさんが作画を担当する作品です。 お二方とも好きなので良いコラボレーションだなぁと嬉しさを覚えながら読み始めたら、なかなかにぶっ飛んでいてある意味期待通りの作品でした。 『時をかける少女』、『時間の歩き方』、『片翼のラビリンス』etc... 主人公が思春期の女の子の時間遡行ループ系物語は、往々にして面白い作品が多いです。 本作は、様々なバグによりすぐに崩壊する世界に対して、干渉が可能な唯一の存在である女子中学生みずほが何度も時間を巻き戻しながら世界崩壊の引き金となるバグたる事象を改変していくというのが大まかな筋です。 ただ、そのバグの原因となるものがかなり卑近であることも多々。例えば第1話ではおじさんが電車に乗ることであったり、他の話ではスマホで自撮りをすることであったり。それらを、硬軟さまざまな手段で再現しないよう対処していきます。やっていることは岡部倫太郎なのですが、雰囲気としては非常にコミカルに進行していきカジュアルに世界が崩壊し続けます。 4月に発売される『SFマガジン』では「藤子・F・不二雄のSF短編」特集が行われるそうですが、まさに藤子さんのとある短編を髣髴とさせるような1話も。「すこしふしぎ」感をゆるく楽しく味わえます。 何しろからあげたろうさんの絵がかわいらしく、みずほの表情もとてもとても豊かで魅力的。第6話などは一番純粋なかわいさが出ていて、好きなお話です。 まずは1話試し読みをしてみてください。そこで気に入れば間違いない作品です。 もっと漫画と読者に真摯に向き合って隣の宇宙人がコワい 阿東里枝名無し今作の作者に関しては現在色々あるのは知っていますが、それらを考慮するにしたって色々と酷い出来と言わざるを得ないと思います。 ページを埋めることしか意図してないようなコマ割りに書き込み具合、作画も安定せず回を重ねるごとに劣化しているような印象も受けます。 キャラクターに関しても人間的成長も見せなければ好感も持てないキャラばかりです。宇宙人としての姿の宇宙村さんにしか好意を示さない丸ノ内、そんな丸ノ内に暴力まがいの愛情表現しかできない宇宙村さんと、悪い意味で作者のいつものワンパターンです。 先日、ツイッター掲載分は最終回を迎えましたが「残りはコミックスを買ってください」というまさかの終わり方をしました。かの仮面ライダーディケイド最終回を思わせるやり口にさすがに呆れて物も言えませんでした。しかもその最終話も特に引きが気になるような内容でもなく、本当に続きを読ませる気があるのかと疑いたくなります。そもそもこの漫画は「ツイッターで載せて伸びたから連載化」したという体でスタートしてるのにこの終わらせ方自体が当初の言い分と違います。さらに作者は過去にアマゾンのアフィリエイト表記において炎上したことがありますが、当時「自分はアフィリエイトはやってない、他人のURLコピペして貼り付けた」と言った弁明をしたにも関わらず、最終話を載せた回に貼られたアマゾンのリンクはしっかりとアフィリエイトでした。もう読者をバカにしてるとしか思えません。粘着行為によって精神を病んだとは言いますが、ここまでくると自業自得としか思えません。 こんな所で言っても意味はないだろうし、どうせ作者様に直接言っても聞く耳は持たないでしょうが、もう少し漫画と読者に真摯に向き合って頂きたい所です。これを描いたことがすごい夫にキレる私をとめられない いくたはな六文銭『夫を捨てたい』が非常に考えさせられる内容だったので、その著者さんということで本作も手にとりましたが、率直に言ってこれを描いたことがスゴいなと思いました。 出産後の女性はガルガル期なんていいますが、有り体に言うと、それをまさに描いた作品。 とにかく夫が何をしても、それこそ家事・育児をしていても、イラつく主人公の心情を吐露した内容。 これがホントすごい。 よくSNSなんかで夫婦仲が良いことってアピールする方達見たことあると思うんですよ。 いつも仲良し、みたいな。 素敵旦那様~、素敵お嫁さん~ みたいな。 あれ?ホントか?って思いません? 自分は思うんですよね。 芸能人もオシドリ夫婦とか言われながら、次の瞬間、離婚するし。 絶対、誰も彼もが、常に仲良しなわけないだろって、私は思うんですよ。 それに対して、どこかのサイトで 「不仲とか不満とかを言わないのは、周囲に自分の性格の悪さや、恥をさらしたくないだけ。自分が不幸だと認めたくないだけ。その勇気がないだけ。」 というようなコメントを読んだことがあり、こっちのほうがよっぽど真理だと思ったんですよね。 別にどこの家庭もうまくいっているわけではなくて、単純に問題を直視していないか、問題を解決するための衝突を避けているだけなんですよね。 んで、翻って、本作の著者がすごいのは、もうガンガン、自身のイヤなところをさらけ出しているところ。 ただ、ただ夫がむかつくというだけで夫に対してグサグサと嫌味なことを言う。 そして夫がもっと困ればいいと本気で思っている。 それをマンガとして公表している。 ホントすごいなと思います。上述のコメントになぞらえば、勇気がある証拠だと思う。 そして、著者がこの理不尽な感情をさらけだしてくれて、自分はようやく、(村上春樹風にいうと)女性特有の「怒りたいから怒る」現象を納得できました。 夫婦だからと言って、何を言っても許されるわけではないですが、逐一まに受けるのも違うことがよくわかりました。 出産後の女性の感情不安定さを理解したい人にはぜひおすすめします。 しかし、この著者なんやかんやで子供4人いるんですよね。 それもそれですごいな。。長く続いてるだけの理由はあるデスマーチからはじまる異世界狂想曲 あやめぐむ 愛七ひろ shristarstarstarstarstar_border宮っしぃ昨今の異世界豊作時代の中でも、かなり前からある作品のコミカライズ ゲームエンジニアが、仕事のデスマーチ中に異世界に転移して、ゲームの知識や経験を活かして冒険始めると、今では結構ありがちな内容 ただ、長く続いてるだけあるのか、設定や世界観は結構しっかりしてるし、読んでて普通にお手軽に楽しめるのも良い所 ちょっと女性向けっぽいイラストだが、バトルもしっかり描かれてるし、キャラクターも可愛らしく、キャラは立ってるのが多い コミカライズだからしょうがないが、要所要所で物語がはしょられてるのはちょっと気になるけど... なろうヒットの初期の方の作品(転スラや無職とか)はコミカライズも楽しめるので、いいですよね 「わかってっから 全部」←最高!お宅の夫をもらえませんか? いくたはな みこまるポコニャン※ネタバレを含むクチコミです。隣の芝生は青いというけれどお宅の夫をもらえませんか? いくたはな みこまる六文銭マンバさんのレコメンドで出てきて、タイトルから興味しかなく、即読みました。 結論からいうと、中々の後味の悪さ。 この手のジャンルはこれくらいビターな結末なほうが、リアリティがあって好きなので、個人的には良かったです。 さてその内容ですが、農家の家に嫁いだ主人公。 義理の両親と同居し、農家の手伝いをするもひたすら嫌味を言われる日々。 夫は主人公に無関心。 むしろ自分が継がなかった農業だけでなく、家事や育児も主人公に押し付けるクズっぷり。 結果、家のどこにも居場所がないと感じる主人公。 そんな中、近所にスーパーが開店。 家から逃げるようにパートをはじめ、自分の価値を認めてくれる職場に本当の居場所を感じるようになる。 そして、普段から優しく接してくれた、職場の上司でもある店長と不倫をしてしまう。 しかも、彼は同じ保育園に通うママ友の夫で・・・という流れ。 みんな、自分以外は幸せそうに見えてしまうものです。 そんなわけないんですけどね。 気になったのが、店長の動機。 店長の奥さんはよくあるキツイ性格でもなく、むしろ支える系の奥さん。田舎に赴任することになっても、好きな仕事を辞めても、文句言う事なくて店長についてきたという尽くしっぷり。 後腐れなくカラッとした性格なのに、なぜ店長は主人公とそんな関係になったのか?がちょっと疑問でした。 完璧すぎて、店長として逆に窮屈だったってことでしょうか。 そこに主人公のちょっと抜けている感じと、境遇の不憫さに共感したという感じですかね。 なんとなくわかります。 1人で何でもできて、幸せそうな人だと、自分の存在価値ってなんだろう?ってなりますからね。 しかし、まぁ、店長の奥さん、あんなにいい奥さんっぽいのに、不倫がわかったときのガチギレ具合はちょっとしたホラーでしたね。そこも見どころです。 最終的に主人公は、どういう決断をするのか? ご堪能ください。<<3536373839>>
アニメーターとしてのご活躍はよく目にしていますが、漫画が雑誌に掲載されたのは久しぶりじゃないでしょうか。キャラの動きもダイナミックだし、次にどんなコマが続くのか予想できない自由さも流石です。 中学生の時にラブレターを出して付き合うことになった聡平くんと大人になって再会したけど、彼が見境なく女性をホテルに誘うような人になっていたので素性を探っていたら、ある事実が発覚します…。 「化け猫あんずちゃん」のアニメ映画化もすっっっっっごく楽しみなのですが、また短編集も出してほしいな〜。ワガママな読者ですみません!