月のお気に召すまま

俺様系男子×鈍感系女子 主導権を握ってるのはどっちだ!?

月のお気に召すまま 木内ラムネ
sogor25
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ややポンコツ気味の女子高生・歩の前に現れたのは中学の後輩で勉強も運動もカンペキなイケメン・月(ルナ)。事あるごとにからかってくる月に抗いながらも振り回される歩の物語。 …というのが、タイトルや表紙、あらすじから読み取れる作品の内容。でも、実際に作品を読んでみると、思っていた内容とはちょっとだけ違う。 各話の序盤は歩の視点で、「月になんて負けない!今日こそやり返してやる!」→月に返り討ちに遭って結局からかわれる、という展開に。だけど、物語が進んでいくといつの間にか視点は月のほうに。 察しのいい方はお気づきでしょうが月は歩のことが好き。からかいも当然歩のことが好きだから。だけど歩は全然気付いてくれないどころか、最後には歩の無意識の不意打ちの言動で逆に照れてしまうことに。 そう!この作品は「からかい上手の高木さん」てたまにある、西片くんの何気ない一言で無意識の反撃を食らって高木さんのほうが恥ずかしがるっていうアレ、アレをいろんな場面、あの手この手で見せてくれる作品なのです! そこに気付いてから読み進めると、毎回いつの間にか攻守が逆転していく感じがたまらないし、歩視点から月視点へのシフトがすごくナチュラルに行われるから、男女両視点を余す所なく楽しめるから1冊で何度でも楽しめるラブコメになっている。 ちなみに私には、どちらも可愛いけど僅差で月のほうが可愛く見えることが多いような気がする。みなさんはどちらでしょうか?? 1巻まで読了

Y氏の隣人

いままでの人生に影響あったかもしれない

Y氏の隣人 吉田ひろゆき
ひさぴよ
ひさぴよ

中学生の頃に出会って、今でもたまに読み返す漫画。この漫画に登場する無数の人生が、20年以上経っても自分の中で物事を判断するときの支えの一つになっているかもしれない。読み終わってふと我に返ると現実の自分を見つめることができるので、メンタル弱くなったら読む、御守りみたいな作品。 作品を少し紹介すると、1988年から2002年までヤングジャンプで連載していた現代のお伽噺風のヒューマン・ドラマです。 悩める人間たちのもとに、胡散臭い神様や天使・悪魔といった存在が現れ、謎の秘密道具を与えては、人間たちの運命を大きく変えていく・・・という1話完結型の短編漫画で、「笑ゥせぇるすまん」に近いテイストです。喪黒福造みたいな際立った不気味さはありませんが、Y氏の隣人には、ザビエールをはじめとしたバリエーション豊かな妖しげなキャラクターが揃ってます。 作者・吉田ひろゆき氏は、元銀行員という異色の経歴を持っており、これがデビュー作になります。作品には、銀行員時代に見てきたと思われる人間模様が至るところに登場します。(余談ですが矢口高雄も元銀行員) 悩みやトラブルの原因で一番多いのが金銭関係だったり、 神様が渡すアイテムにしても、無限に使えるわけではなく、使用する度に「貯金」や「利息」といった制限が必ず付いてまわります。 そして人間の善行・悪行を「積み立て」として捉えて、その勘定が合わなくなったときに破滅が訪れる。 まさに因果応報!という感じで大好きな世界観なのですが、 この作品の凄いところは、「自分は、善人になるぞ!」と意気込んで善行を積んだとしても、必ずしも思っていた通りの結果にはならない、というところ。 この不条理さと、因果のバランス関係がほどよくて、人生ってヤツは一筋縄ではいかない…と読む度に思わせてくれます。ハッピーエンドになるのか、バッドエンドになるのか、一話一話のオチを予想しながら読むのも一興。 1巻から読み通すのは時間がかかるので、まずは「Y氏の隣人~傑作100選~」から読んでみては。

銀河英雄伝説

よく見るYouTuberさんがアニメ版の話をしょっちゅうしていて

銀河英雄伝説 田中芳樹 藤崎竜
さいろく
さいろく

ずっと気になっていたんだけどあまりにも長いので手を出せていなかった(周りから手を出したら負けとか沼とか言われてたのもあった)のだけど、この度なんと藤崎竜先生がイチから描いてくれるというではないですか。 現在15巻、死ぬほどツラいシーンを多々乗り越えて来たが、これが最大の山場なのではないかと思うぐらいツラい出来事が13巻だか14巻だかであり、この後どうなるんだ…ヤン・ウェンリーが代わりになるっていうのか!みたいななんだろう、もういつのまにか役が入り込んでしまう感じでスペースオペラなSFで。 あ、全然劇ではないんだけど話は劇的です。 天才+秀才+精鋭vs天才+仁義vs外野みたいな感じ(15巻まで) ・夢中になって読める。 ・例え「封神演義」が苦手だったり当時の絵やギャグテイストが好きじゃなかったとしても全く問題なく全く別の人だと思って良いぐらいタッチも何もかも変えてきているので安心して読める。 ・原作者(田中芳樹さま)は本当に1人の人間なのかと疑いたくなるぐらい名作を作る人だなと関心できる。 ・なにより「銀英伝」についての話に入っていける(理解できる)ようになる! 以上の理由により皆読むべき。好き。