現代人の社会を支える「電力」。この「電力」を創るという科学の最先端の仕事に、情熱をかける男たちがいた!電気の安定した供給ため、汗や涙を流し、時には命さえもかける熱き電力マン。この電力マンたちを、歳月をかけて取材したビッグ錠が贈る、素晴らしきドラマ!
味平は、板前塩見松造のひとり息子。松造は築地の一流料亭「かつらぎ」の花板である。味平は高校へ進学してほしいという親の反対を押し切り、中学を卒業するとすぐに家を飛び出した。料理人としての原点、だれにとってもおいしい大衆料理を目指して味平が向かった先は横浜。その港でカレーの屋台を開店する。そんな折、ひばりヶ丘では二大デパートが進出し、カレー商戦を繰り広げようとしていた。
明治時代より続くカツ丼屋「銀平食堂」の三代目・風味満太郎。父親の腕を越えるべく、一流レストランのキッチンで修業することに。しかし、その女人禁制のキッチンには、日本料理の真髄を誇る示条流33代目の娘・示条味味が潜り込んでいて…!?味味の存続を賭け、味味とおにぎり100個を2時間以内につくるというおにぎり勝負をすることに!!さまざまな料理勝負に満太郎が挑む、熱血料理バトル!!
鍋野釜吉は雲龍部屋に入門したものの幕内にも上がれず、万年ちゃんこ番。そんな身で親方のひとり娘の春美と結婚したいと申し出ても許されるはずがない。相撲でだめならちゃんこで鍛えた料理で横綱になれと言われた釜吉は、一流料理人たちとの十番勝負に打って出る!最初の相手は連日店に行列を作らせている陳徳善とのチャーハン対決!釜吉は秘儀「炎上かけ橋炒め」で周囲を驚かせるが……!?
店に入って席に着くと、何も注文しなくても、きまぐれシェフがお客の体調や好みを考えて料理をつくってくれる「きまぐれキッチン」。「きまぐれキッチン」を訪れるさまざまなお客に、きまぐれシェフがつくりだす料理とは…!?
味平は、板前塩見松造のひとり息子。松造は築地の一流料亭「かつらぎ」の花板である。味平は高校入試に合格したその日、コックになるため、親の反対を押し切って家を飛び出した。味平は、洋食屋「ブルドッグ」の北村チーフのもとで見習いとして働き始める。そんなある日、北村チーフの代理として仲代圭介が調理場に現われたことで、思いもよらぬ事件が起こってしまう!
とある商店街の庶民的なレストラン「くいしん坊」。跡とり息子の香介は中学生ながら、奇抜なアイデアと工夫で大人顔負けの“ビックリ”料理をつくりだす。当然、毎回繰り広げられるのは、ベテラン料理人たちとの勝負だ!
塩見味平は料理人になるため、中学を卒業するとすぐに家を飛び出して行った。そんなある日、ラーメン屋で井上洋吉というトラック運転手と出会う。本物のサッポロラーメンを食べさせてやるという洋吉が連れていった先は、なんと札幌!そこでは全国の有名ラーメン店が一堂に会し、その腕を競う”ラーメン祭り”が開催されようとしていた。
やぐら嵐
嵐三吉は、序の口で活躍する新米力士。しかし、嵐を力士として育ててくれた生駒親方が突然亡くなり、生駒部屋は解散することになってしまう。そんな生駒部屋の力士を拾ってくれたのは、名門荒海部屋だった。身体は小さいがガッツは十分、嵐がど根性で相撲界に殴り込む!!ビッグ錠の熱血スポーツ巨編!!
ビッグライバル
日本一を誇る「天馬サーカス」の2代目団長として生まれてきた天馬翔。そして、大企業「緒方コンツェルン」2代目として生まれてきた緒方将人。時同じくしてこの世に生を受けたふたり。正反対の境遇と性格のふたりの闘いが、サーカスを舞台に繰りひろげられる!!
釘師サブやん
祖母の遺言を胸に秘め、たったひとりで上京してきた天涯孤独のサブやん。そして、「釘師の神様」と呼ばれていた根岸に師事して、日本一の釘師を目指すことに。そんなある日、サブやんが働く店に玉1個だけを買った奇妙な客が来て……!?大衆娯楽の王様・パチンコに命をかけた釘師・サブやんの娯楽超快作!!
包丁人人生を賭けた仲代との勝負は終わった。しかし次に味平をまっていたのは、全国から集まった包丁人たちの挑戦状であった。味平が選んだ相手は、包丁貴族と呼ばれる団英彦。団もこれに応じ、”点心礼”で勝負することを誓った。”点心礼”を知らない味平が、その意味を知り、団に勝てるという自信がついた時が、勝負の日となる。その後味平は、団が料理部長を勤める超一流ホテル「東洋ホテル」にボーイとして働くことになる。
『包丁人味平』など知られるビッグ錠が電気を作る人々に取材を重ねて描いた力作です。この作品で取り上げているのは水力発電の現場で、そこにはダム工事のために働き完成を見ずに去る発破師がいれば、安定して貯水するために各取水口を確認して回る求水師がいる。彼らのような人たちがいなければ文明の火は灯りません。現代は食品や工業製品など、最終生成物は知っていてもその過程はブラックボックスになっていることが多くて、何が原料で加工の現場で何が起こっているかに注意を払うことがない時代。ですがそこには確実に人の手が入っているわけで、その存在の大きさをこの作品はリアルに感じさせてくれます。年末の選挙ではエネルギー問題に対する姿勢がクローズアップされることでしょう。ですが、震災から今日まで、この作品で描かれているような、「電気を各家庭に届ける」人たちのことについて、あまり見聞きしたことがなかった気がします。この時期に読んだのも何かの縁。なので、こういう人たちに触れた演説をする人がいたら、選挙では一票入れようかな。