>>内容は強引で合理的ではない展開で多少の矛盾なんて気にしないこういうタイプのマンガ
ごく自然でスムーズな展開で論理的でリアリティのある漫画、で
それが面白い漫画ならばよいのだけれども、
けれどつまらない、という漫画などよりは
ビッグ錠先生の漫画を読みたいですね(笑)
そもそも現実の世の中って戦いの場を
与えられないし作れない状況がほとんど。
希望や不満があっても、周囲に気を使って何もできない、
自分のやりたいことがやれる場があたえられない。
モラルや立場や良識に縛られて、がんじがらめにされて、
陰湿なパワハラやイジメにあわされても何も出来ない。
けれどビッグ錠先生はスッパーンと
「勝負しろ!」「おう、やってやらあ!」
の世界を描いてくれるんですよね。
ありえないけれど面白い漫画として。
それらを「現実にはそんなことありえんよ」
とハナで笑ってバカバカしいで終わらせる人がいたなら、
それは勝ち組上級国民か完全にすねっちゃった人ですよ。
私なんかは、
「そうだよ、こういうのが見たいんだよ!」
「男はだれだって戦いの場に上がって勝負したいんだよ!」
と嬉しくなっちゃうのですが(笑)
そういう意味では、すでに各料理の分野で
それぞれに功成り名を遂げた存在でありながら、
「勝負だ!」と対戦を了承する対戦相手にも拍手したい(笑)
包丁や鍋をふるうのに上半身マッパになる主人公
(それでいて捩じりハチマキと両手首には汗止め)
(各巻表紙より)
も、「はいはいワロス」で終わらせない対戦相手も、
それぞれに男であり漢だ!