退屈が大好き
ふと見上げたピーカンの青空。それが私にとってのタイクツというものです。退屈は風景に似ています。もちろん青空にも(あとがき)……岡崎京子EarlyWorks待望の新装版!
バージン
でも“何か”がやってくるのを期待している。諦めながら。きっと“何か”がと。でも“何か”って、何?(あとがき)……岡崎京子の第1作品集。オリジナル版カバー絵も収録した新装版。
多田由美ベスト
80年代の鮮烈なデビュー以来、常に漫画界に衝撃を与え続けている天才作家の、現在手に入らない貴重な作品(単行本初収録も含む)の数々を集めた夢の「ベスト・アルバム」。
リアル・サマー
「マイナス」「フローズン」で男性読者の度肝を抜いた、天才女性作家が描く傑作短編の数々。瑞々しいタッチの初期の代表作「リアル・サマー」やホラーコメディ「HOUSE」など。
大ヒット作『銀河鉄道999』、角川アニメ第1弾『幻魔大戦』他、世界的に評価の高いアニメーション監督がフランスの出版社で描き下ろした自伝的マンガ、待望の日本語版。序文:大友克洋
天才漫画家・赤塚不二夫が生んだキュートな少女マンガの大傑作!「りぼん」掲載時のオリジナル・バージョンで、ついによみがえる!カラーページも収録し、これまで未収録だった挿話も多数発掘。乙女のための天才・赤塚、決定版!!「かがみの国のおつかい」(「りぼん」1962年6月号/きんらん社版第1巻)から、「カン吉くん家出する」(「りぼん」1963年1月号別冊ふろく/きんらん社版第2巻)まで10話を収録。
ページをめくる幸福が、ここにある。単行本未収録9作品を一挙収録!描きおろし新作を含む、ファン垂涎の短編集。アイドルになりたい少女たちの葛藤と未来。ある屋敷の坊ちゃまの初恋と、お手伝いさんの密かな企み。喫茶店に居合わせた客と従業員に芽生えた“明日の決意”。ちょっとビッチな男の子と一途な幼馴染み、二人の忘れられない失恋と次の恋。男子高校生の夢に現れた“ネコ”たちのメッセージ。色とりどりの魅力があふれる珠玉の9作品を収録!★電子限定特典として、描きおろしおまけマンガ付き★●収録作品●「不機嫌ゲシュタルト」「太めの女」「朝歩く」「散る散る満ちる」「卒業」「転校」「隣人」「猫のことわり」「まじわる中央感情線」(※描きおろし)「電子限定特典おまけマンガ」(※描きおろし)
「アイドルを探せ」の吉田まゆみが紡いだ抒情の新境地! 姉妹・親子の愛情を描いた表題作「夏の妹」100pほか、長編2作を含む計3編。2大描き下ろし=表紙イラスト&あとがきマンガ。「大好きなお姉ちゃんがいなくなった」「お姉ちゃんがあたしの居場所だったの」「アイドルを探せ」「れもん白書」の吉田まゆみが紡いだ抒情作の最高峰!姉妹、親子の愛情を描いた100ページ長編「夏の妹」ほか2編を収録したマスターピース!<収録作品1>「夏の妹」(原題・金魚のおねがい)<収録作品2>「ロックウェルが笑ってる」<収録作品3>「雨音にワルツを踊ろう」【スペシャル】本書のための描き下ろしマンガ3ページ「EPISODE 1 久保ナツチャリ」「EPISODE 2 笑うアナタに福来たる」「EPISODE 3 雨音のネタを語ろう」★カバー表紙イラスト描き下ろし!
吾妻ひでお究極のベスト選集、第2弾。音楽家・菊地成孔が監修を担当。総作品数500以上の中から厳選された決定版! 自らを「吾妻ひでお原理主義者」と熱烈に語る1万3千字の解説も収録。 ワタシはステージで1940年代のチャーリー・パーカーの楽曲を演奏している最中でも、原理としての吾妻ひでお作品に律されています。 ――菊地成孔 ●秋葉原を中心に活躍する人気アイドル、でんぱ組.incの「夢眠ねむ」さんが表紙に登場! 吾妻キャラの「闘う美少女」をイメージしています。 主に参考にしたのは『ななこSOS』の「ななこ」です。 ●「吾妻ひでお×菊地成孔×夢眠ねむ」の異色のコラボレーションが実現! ●自らが「吾妻ひでお原理主義者」である理由を熱烈に語る、 菊地成孔による1万3千字の解説もたっぷり収録。読み応え充分です。 ●幻の単行本未収録作品『名匠』も収録! ●監修者・菊地成孔による「まえがき」、著者・吾妻ひでおによる「あとがき」も掲載!
少女マンガの知的存在・佐藤史生。1980年代、少女マンガSFが到達した高み。唯一無二の世界を映し出す全8編。極上の300ページ!2010年に急逝した漫画家・佐藤史生。誰もが絶賛したその知性、そして卓抜した画力から紡ぎ出された代表作「金星樹」ほか、70~80年代の傑作短編・全8編を集成。不穏だが優しく、果てしなく美しい――。【収録作品】●「金星樹」●「レギオン」●「阿呆船」●「夢喰い」●「バナナ・トリップに最良の日」●「羅陵王」●「塵の天使」●「一角獣にほほえみを」【巻末企画】 佐藤史生のスケッチブックより、初公開となる貴重なスケッチや構想メモなどを掲載!
フランスを牽引するエネルギーの専門家と漫画家がマンガ形式で各エネルギーの歴史と功罪、環境問題の解決手段まで、ユーモアと知性あふれる議論を闘わせる。仏56万部超のベストセラー。
『総特集 佐藤史生』と同時発売となった、佐藤史生さんの傑作選です。 代表作のひとつ「金星樹」から始まって、 「レギオン」 「阿呆船」 「夢喰い」 「バナナ・トリップに最良の日」 「羅陵王」 「塵の天使」 「一角獣にほほえみを」 の8つの物語が収録されています。 また、巻末にはデビュー前にスケッチブックに描いたものもいくつか掲載されています。 まったく佐藤史生さんに触れたことがないという人に、最初に渡す1冊としては非常に良いものでしょう。 石ノ森章太郎さんと同じ高校の出身で、水野英子さんの「星のたてごと」を小学生のころに読んだのが原点という佐藤史生さん。 『総特集 佐藤史生』の方では、いわゆる大泉サロンに佐藤史生さんが出入りし、やがて自身の専属アシスタントも務めるようになったことや、60手前にして亡くなってしまった後のことなども萩尾望都さん自らがマンガで描かれています。『一度きりの大泉の話』で語られた以上の過去のお話はもう聞けないかと思っていましたが、こんな形で、こんなにも強く切なる想いの丈を知ることになるとはと目頭が熱くなりました。 佐藤史生さんはどちらかというと読み手として満足していた部分があったそうで、デビューは26歳と当時としては遅咲きです。しかし、そのデビュー前に描かれた「一角獣にほほえみを」などを読んでも非凡な才気が溢れているのは明白です。 表紙にもなっており代表作『ワン・ゼロ』に繋がる「夢喰い」や、SF専門誌に掲載された「阿呆船」なども今改めて読んでも完成度に唸ります。「金星樹」のラストは言うに及ばず大好きです。 メカを描くのは苦手だったそうですが、それを補ってあまりあるSFや神話などから広く着想を得た魅力的で壮大な世界観。そして、あくまで少女マンガにこだわりたいという想いからこめられている少女マンガ特有の繊細で美しいロマンティシズム。カラーもモノクロも絵が美しく、コマ割りのリズムも非常に巧みです。 70年代に高度に発展した少女マンガ、また少女マンガの領域におけるSFの遺伝子を色濃く継承し、発展させ後世に繋いだ第一人者としての卓抜した力量を存分に感じさせてくれます。 6月28日から米沢嘉博記念図書館でまた新たな原画展も始まるそうです。 この一連のムーブメントを機に、特にSF好きの方は触れてみてはいかがでしょうか。丁度先日、今年の星雲賞が発表されましたが、ノミネートまではされたものの1度も受賞していないのが不思議なくらいの方です。