スクウェア・エニックスマンガの感想・レビュー656件<<2324252627>>「アカメ」作者による待望の新作怪人麗嬢 田代哲也mampuku「アカメが斬る!」作画の田代哲也氏による完全オリジナルの新作。前作は終盤へ向かうにつれ元から高かった画力がどんどん洗練されていったのが見応えでしたが、今作では初回からバトルに美少女にと発揮されまくりです。 「アカメ」もただのバトルファンタジーじゃないユニークな作風だなという印象がありましたが、あれは実は作画担当の田代氏のセンスによるところも大きかったのではと今になって思います。 前作の二人の主人公・タクミとアカメはどちらも「ド硬派」でストーリーもストイックなダークヒーローによる懲悪モノでした。今回は打って変わって軟弱でドスケベな少年が主人公。ただし、美少女度とグロ度は増しています。絵が良いのでその時点で勝っているスライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました シバユウスケ 森田季節 紅緒mampuku似たような作品で溢れた昨今においてはなんの捻りもなく没個性な作品ではありますが、表紙のイラストと右下に小さく印字された名前を見ると勝利が約束されていることがわかります。絵師ガチャの勝ち組です。「紅緒」さん、今かなり注目度の高い若手のイラストレーターさんで、'10年代後半を体現したような柔らかい曲線美と透明感のある繊細な色使いが印象的です。コミカライズ版のシバ先生の絵も原作の雰囲気にかなり近いです。これは売れないほうが不思議なくらいだと思いますw 一応ストーリーにも触れておくと、50連勤で過労死したOLが異世界に転生してスローライフを送る話です。50連勤というと自営業の感覚ではありがちな感じがしますが、勤め人としての50連勤はいろいろストレスがやばそうで絶対に経験したくないですね…… 前世の記憶を持ちながらいきなり17歳の少女として転生しますが、17歳以前の彼女が存在したのかどうか気になります(「仮」の意識が使い捨てられ、転生者の容れ物として……って感じのホラーありそうw) 先ほど「没個性」という言葉を使いましたが、これほど絵がよくて見せ方がよくてキャラクターがよければストーリーの個性なんてべつに要らないな、と本作品を楽しく読みながら思いましたSFラノベ、まだ死んでなかった!86―エイティシックス― 吉原基貴 しらび 安里アサト I-IVmampukuうっわ面白い…原作はハヤカワ文庫かな?と思ったら電撃大賞とは!!Webではなく賞からの生え抜きでこれほど骨太な大作ともなれば、近い将来の大ヒットアニメとして期待されているに違いありません。 しかもロボットによる戦争モノのコミカライズには生半可ではない画力が要求されますから、まさに満を持してのコミック発売です。興奮してきます。 いざ読んでみると、大群をなす戦闘ロボットは3DCGと手描きを併用している感じに見えます。3Dっぽさが軽い感じがして質感や迫力の面で「All You Need Is Kill」や「サクラブリゲイド」には劣りますが、反面、無数の機体が入り乱れ物量に押しつぶされそうな絶望感は手描きだけでは実現できないような魅力もあります。これがアニメーションになったらと思うととても楽しみです。HSLハッピーシュガーライフ 鍵空とみやきJuno※ネタバレを含むクチコミです。 やっちゃいけないことほどやりたくなるドミノキック 並べられたドミノをキックしたらどうなるのかしら? 下神木るこにわかめちゃくちゃアホ。そこが楽しい。「やっちゃいけないことほどやりたくなる」を本当にやっちゃう変態お嬢様とそれをフォローする執事の話。 昔、自分もお葬式のときに遊戯王カードを弄っていて、死者蘇生とか浅すぎた墓穴とかのカードを持ってきて、親に読ませようとしていたらしい。覚えてないからわざとじゃないとは思うけど……。それを自分で大声で読み上げちゃうのが、このお嬢様! 全二巻とダレないうちに終わったのも高評価!楽しいよ!!TVCMで気になって読んでみるとおじさまと猫 桜井海名無しなんて心があたたまるんだ… すごい…これは新種のセラピーだ… ペットを飼いたくなるというより 親しい人を大切にしたくなる作品背徳的SM被調教漫画罪と快 染谷ユウmampuku 真面目な顔の裏でストレス解消に盗撮を……ってあらすじのところに大体書いてありますね。変態S女に弱みを握られてM調教される話です。 主人公の少年のモノローグなどで細かく心理描写がされていて、これがなかなか新鮮で興味深いです。背徳感とストックホルムシンドロームと吊り橋効果が混ざり合ったようなドロドロとした気分です。自分にはMっ気がないと思ってる人にこそ読んでみてほしいマンガかもしれません。(かくいう私もそういう趣味はないのですが、そういう人をその気にさせてこその「調教」「開発」ってやつですもんね。) 特定の趣味の人にとって見たいものを見せるというだけでなく、新しい世界を垣間見せてくれる作品というのはもはや性的なだけでなく文学的な価値があるように思います。海辺のカフカを読んで見たことのない瀬戸内海を、王とサーカスを読んで行ったことのないカトマンズを頭の中で疑似体験するのと同じです。どっかで見たことのあるゲームの世界に転生するよりずっとドキドキできます。 猫猫が可愛い薬屋のひとりごと 日向夏 ねこクラゲ 七緒一綺 しのとうこむ宮中で起こる事件を冷静に分析して解決へと導く猫猫いいキャラ… 1巻読了時に「えっ面白いじゃん!」となりました。ねこクラゲ先生薬屋のひとりごと 日向夏 ねこクラゲ 七緒一綺 しのとうこ名無しねこクラゲ先生の絵がとても好きです。名作鋼の錬金術師 荒川弘djab誰が敵で誰が仲間なのか… ホムンクルス(敵)との戦いも見応え抜群!最後の締め方も完璧!買って損はない 題材的に賛否両論わかれるのはしょうがないかな…。幸色のワンルーム はくり少女漫画博士うららか誘拐犯と誘拐された少女の話。 誘拐犯というほどクレイジーな性格はしていないかなと。 どっちかというと、誘拐された幸ちゃんの方がぶっ飛んでいるかな。 (誘拐されたのにわりと冷静だったり、一緒にお風呂入れたり、急に飛び降りたり…) 全体的に暗いけど、誘拐犯と誘拐された少女の最後が気になってつい読んでしまう作品。最新巻(9巻)を読んだハイスコアガール 押切蓮介名無し「名作にはトラブルがつきもの」なんて言葉はないが、思わず付けたくなるほどトラブルを乗り越えた作品だと思う。 トラブルがあっても、最終的に変わらず作品を楽しむことができる喜びを噛み締めました。押切先生、ありがとうございます。 最終巻、いよいよクライマックス楽しみです。 「DARKER THAN BLACK」スピンオフを手掛けた岩原裕二のオリジナルディメンション W 岩原裕二mampuku新技術により人類が無尽蔵の新エネルギーを手にした近未来の話。ドローンは普及しているもののバーチャルとかサーバーパンクって感じはそれほどなくて、戦闘も肉弾戦が多いです。 1巻表紙のヒロインが人間にしかみえないくらい高性能のアンドロイドなんですが、可愛いですね。ロマンでしかないです。To Heart2のイルファやネギまの絡繰茶々丸が大好きなので、当然「ディメンション W」のミラも大好物です。 アンドロイド嫌いの主人公から結構雑な扱い(物理)を受けるのですが、持ち前のタフネス(物理)とへこたれないポジティブさのおかげで見てて嫌じゃないというか、むしろ元気をもらえるキャラですね。 テレビドラマ放送自粛のニュースを見て違和感を持った件について幸色のワンルーム はくりmampuku 両親に虐待を受けた家出少女がストーカー男の部屋に匿われる話。少女にとってそれは偶然降ってわいた僥倖であり、壊れやすい薄氷の上に成り立つ「現実逃避」とわかっているから本音を隠して「お兄さん」に嫌われないように振舞う。お兄さんはそんな少女の気遣いを見て見ぬふりをする。二人の老成したやりとりを見て色々気づかされたり、癒されたりしながら、時々感動、時々ニヤニヤほっこりできる漫画だ。 「幸色のワンルーム」を読んでわりと好意的な感想を抱いた私としては、作品を批判して自粛に追い込んだ人たちはあらすじや作品紹介を一瞥しただけで反射的に批判しているのではないかと勘ぐってしまう。あるいは読解力の欠如によって「犯罪行為を肯定的に描いている」という作品の上っ面しか見えていないのではないか。そうだとしたらその人たちはフィクションを楽しむ才能がなく、不幸だと思う。 http://wezz-y.com/archives/55862 例えばこの記事では、誘拐された少女・幸を「これでもかというくらいにどこまでも哀れで孤独で無垢な美少女として設定されている」とした上で、二人のキャラクターを「性的搾取したい男性にとって都合のいいキャラクター」「孤独を抱える少女にとって都合のいいキャラクター」と切り捨てている。 だが、作者がどのような意図でキャラクター設定したのかはさておき、作品を読む限り彼女らは自らの意志と思考による判断によって動いているように見える。幸は決してお兄さんの言いなりではないし、彼女らは自分たちの身勝手を自覚している。誘拐したほうとされたほう、両者の心情や思考やコミュニケーションをぼかすことなく余すところなく一切の逃げを打たずに描写しているから、ただ単に変わったシチュエーションでの萌えるカップリング──吊り橋の上での恋愛を描きたいだけのポルノではないことはちゃんと読めば明らかだ。(そういう側面がないとは言わないし、それらもひっくるめて「都合がいい」と言われてしまえば何も言えないし、そういう人は都合の悪い話やノンフィクションばかり読んでいればいいと思う。エンタメは都合がいいから面白い。) もう一つ議論の争点としてあるのが、この作品が発表された時期的に実際に起こったある事件に寄せて描かれたテーマであることは容易に想像がつくということだ。発表された作品が作られた背景にどんな経緯やら思想やらがあったかによって作品自体が断罪されてしまうことの是非が問われている、と言い換えてもいい。ただ「幸色」が単なる当て擦りで描かれたと受け取るか問題提起と受け取るかは読者の印象次第なのではないかなと思わなくもないし、後者なら「犯罪者を肯定する都合のいいポルノ」という批判自体が的外れなものになる。 最後に、エンターテインメントか社会派かという一次元的なものの捉え方が私は嫌いなので、こういう可愛い絵柄の漫画が萌え漫画の文法を用いて重いテーマを扱っても全く問題ないと考えている。「もっと社会派っぽい漫画だったら自粛にはならなかった」という意見をネットで目にする中、確かにそれはそうかもしれないが、同時にとても残念なことだと思う。タイトルでだいたい粗筋がわかるのはとても現代的でよい失格紋の最強賢者 ~世界最強の賢者が更に強くなるために転生しました~ 進行諸島 肝匠&馮昊(Friendly Land) 風花風花mampuku 転生俺TSUEEEのくだらな面白さが詰まった、肩の力を抜いて楽しめる漫画ですね。 現代からではなく、ファンタジー世界における古代(あるいは神代)から遠い未来に生まれ変わったら、剣も魔法も衰退していてうっかり簡単に最強になってしまったものの、前世では届かなかった強さを手に入れたいという野望からは遠ざかってしまった。という話。 「前世の自分が神としてあがめられてる…!?」みたいなところは「聖☆おにいさん」的な風情があって面白いです。 まともに評価されず冷遇を受けるが徐々に力を認めさせ最終的にはちやほやされる点、やべー強さの魔物が出てきて「さすがの俺もちょっとやばいかも」みたいなこと言いながら危なげなくやっつけてしまう点などは「魔法科高校の劣等生」に近い印象。 巻末のオマケで載ってる書き下ろしの小説は、小説というより5chのSSみたいな感じです。おもしろい月刊少女野崎くん 椿いづみなな4コマ漫画なのでスラスラ読める。 絵もきれいだし、ギャグが秀逸で面白い。 キャラが濃すぎるMURCIELAGO -ムルシエラゴ- よしむらかな大トロ主人公が女を見るとすぐ涎を垂らすのがウケます。 お話も面白いしアクションもかっこいいです!ラノベ原作のコミカライズと侮るなかれゴブリンスレイヤー 黒瀬浩介 蝸牛くも 神奈月昇つう(ダべるブログ)同名ラノベ原作をコミカライズした一作。 よくアニメなどで見るような異世界転生モノなどとは違ったストイックにゴブリンを倒し方を披露していくシンプルな内容ながらゴブリンの倒し方、物語の深さに驚かされるダークファンタジー。 もっと詳しい感想を動画で語ってます。 https://youtu.be/K_h2hopNytsクレイジーサイコバイセクシャル美少女とイカれた仲間たちハッピーシュガーライフ 鍵空とみやきmampuku スクエニらしい、初回から2段3段構えのバッチリすぎる掴み。このサービス精神は素晴らしいといつも感じます。 クレイジーサイコバイセクシャルな主人公が幼い女の子を自室(?)に囲う話。「私の少年」と同じ未成年の略取と誘拐ですね。聡子もさとちゃんも優しいお姉さんではあるのですが、さとちゃんの方は「愛する人」との生活を脅かす外敵を排するためには脅迫やその他の犯罪をも厭わない、というかなり病んだ且つスリリングな作風となっています。 そういうことなので、表紙の表情はこんなですが、決して虐待して監禁……というような話ではないです(今後そのようにエスカレートしていく可能性も否定はできませんが……それに甘やかしまくりとはいえ児童を軟禁状態なわけですからこの時点で虐待ともあるいは言えそうです)いずれにしても愛が重すぎるのはホラーですけど、これほどの人心掌握の鬼が相手だとあっさりやられてしまいそうですw ムダなシーンが1コマすらない!鋼の錬金術師 荒川弘まーしょん基本的に重いテーマを扱っており、アニメ版のはじまり方など、少々のトラウマになったチビッ子もいるかもしれない。 しかし、テーマに反してコミカルなシーンが絶妙に組み込まれている点、登場人物たちが、それぞれ心に闇を抱えつつも乗り越え、成長していく姿、すべての敵キャラにも信念があり、インパクトを残していく点にも注目。杖と強えが掛かってるんでしょうか異世界で最強の杖に転生した俺が嫌がる少女をムリヤリ魔法少女にPする! 桜井慎 鷹嶋大輔mampukuタイトルは聞いたことあったのでコミック版を読んでみましたが半端にエロいよくあるガンガンの漫画でした。ただメタ魔法少女としても浅いというか、別に魔法少女である必要はないかなとも アニメ化中の魔法少女サイト含め、魔法少女をメタ的に便利に使っている作品ばかり増えていくので、硬派な(?)魔法少女モノを大人向けに作ったやつが読んでみたいですヤングガンガンでスタートした異世界(副都心)転生デッドマウント・デスプレイ 藤本新太 成田良悟mampuku 1話からあっと驚く仕掛けがされていて、「バッカーノ!」や「デュラララ!!」の成田良悟氏らしいエンターテインメントな作品ですね。女の子ウケしそうな小ぎれいな絵柄ですし、デュラララの池袋に続いて新宿という副都心が舞台ですし、そういう狙いなのかなー? 成田良悟ならではの解釈での異世界転生ということで、そのテのを読み飽きてしまった人でも楽しめるのではないでしょうか。 お腹が空くゆずべんとう 葵梅太郎大トロかわいい女の子のお弁当屋さんのお話です。オムニバス形式になっています。 犬の名前がポチなのがいいですね。表紙の絵に釣られて買っても大丈夫な漫画ですメイのメイデン レルシー ガクキリオmampuku 主人公の少女・メイの身体を目当てに卑劣なギャンブルを仕掛けてくる男たちを片っ端から返り討ちにしていく話。賭ケグルイのセクシー版みたいな感じですかね。可愛くて強いヒロインが見たい人におススメ(蛇喰夢子さんが可愛くないと言ってるわけではない) 現状、基本的に「負けたら終わり」な勝負を続けているので逆に言えば「どうせ負けることはないな」と思えてしまう。勝負の緊張感という意味では今のところ賭ケグルイに軍配が上がるか。あとどちらも狂人が主人公なので、影の薄いワトソン役を置いてるが、どうせなら彼らにも活躍の見せ場が欲しい。<<2324252627>>
「アカメが斬る!」作画の田代哲也氏による完全オリジナルの新作。前作は終盤へ向かうにつれ元から高かった画力がどんどん洗練されていったのが見応えでしたが、今作では初回からバトルに美少女にと発揮されまくりです。 「アカメ」もただのバトルファンタジーじゃないユニークな作風だなという印象がありましたが、あれは実は作画担当の田代氏のセンスによるところも大きかったのではと今になって思います。 前作の二人の主人公・タクミとアカメはどちらも「ド硬派」でストーリーもストイックなダークヒーローによる懲悪モノでした。今回は打って変わって軟弱でドスケベな少年が主人公。ただし、美少女度とグロ度は増しています。