鋼の錬金術師

名前は聞いたことあるけど、結末は知らないってヤツに最後まで読ませたい

鋼の錬金術師 荒川弘
名無し

漫画好きでなくとも一度は名前を聞いたことがあるであろう超大人気作品。 アニメ化も二度され、実写映画化までも! 幾度となく日の目を浴びた本作ですが、名前を知ってるけど結末は知らないんだよね〜〜なんて声をよく聞きます。 そんなやつらには、馬鹿野郎!結末まで見てやんないと!お前の中のアルフォンスはずっとデケエ鎧じゃねえか!なあ!?の心の中で強めの一喝を入れて 「最後まで読んでみたら?感動するよ〜」といった具合にソフトにソフトに全巻読破をすすめています。 少年漫画の王道の中の、そのまたど真ん中をバリバリ140kmくらいで最終話まで進み切っているのに、自分が成長して大人になって読み返しても心を動かされるセリフやシーンが沢山ある本当に素晴らしい漫画だと思います。 だから名前は知ってるけど結末はね〜〜なんて、もったいない!!!頼むよ!!!結末まで!!見てくれよ!!!! それで、あのシーンよかったよね!とかの話させてくれよ… こんな感情的な文章を書きたくなるくらい語り合いたい名作です。 いつか言ってみたいマスタング氏の言葉を添えて、締めたいと思います。

魔法少女特殊戦あすか

これを誰かに薦めるとしたら、表紙を見せるだけで十分

魔法少女特殊戦あすか 深見真 刻夜セイゴ 田村尚也
mampuku
mampuku

 魔法少女(∋変身ヒロイン)の多様化が激しい。プリキュアで肉弾戦をやるようになり、まどマギ以降は過酷な運命を背負わされるのも当たり前になった。キューティーハニーやセーラームーンではセクシー路線が開けていたように見えますが、CCさくらやリリカルなのはを含め'10年代現在に至るまであまり主流にはならなかった模様です(高齢オタク向けの二次創作界隈では未だに人気は健在ですが)  「魔法少女まどか☆マギカ」以降、メタ的かつダークな作品が増えた印象です。そうして開けた新たな道を踏み台にしつつ、それらの作品群にありがちな『二番煎じ感』から脱却して次のステージへ…この「魔法少女特殊戦あすか」からはそんな予感を勝手に感じ取りました。 ※『二番煎じ感』の詳細は以下の通り ①魔法少女ものがもつファンシーなイメージを逆手に取った、可愛らしいパッケージとは裏腹の血みどろ展開(「結城友奈」「魔法少女育成計画」など) ②従来のクリーンでピュアな魔法少女像とのギャップを意識した、暴力的な魔法少女を全面に押し出したもの(「魔法少女オブジエンド」「間違った子を魔法少女にしてしまった」など)  「あすか」からはそれらは違い完全に開き直った『作者が描きたいものを色々ぶっこんだらこうなった』というビジュアルイメージがこの表紙に現れている気がします。こういうの好きな人がこういうの好きな人に向けて描いたらこうなったっていう、もうそれ以上言葉とか必要ないんですよね。たとえばマジカル自動小銃の先輩である暁美ほむらさんは、あの能力の設定があったからああなったのか銃火器魔法少女という最高にクールなアイデアを実現するために辻褄を合わせたのかわかりませんが、「あすか」では要らぬ心配です。軍の特殊部隊なのでw  「まどマギ」がウケたからアンチ魔法少女で二匹目のドジョウを狙おう、の時代は終わって、魔法少女の新しい時代が始まったと捉えるべきでしょう。