ブスなんて言わないで

世の中いろんな人がいて、いろんな悩みがある

ブスなんて言わないで とあるアラ子
ゆゆゆ
ゆゆゆ

タイトルと表紙から受ける印象と中身が違った。 「みんな違ってみんないい」のような言葉を言われても「ケッ」と思うようなやさぐれた性格なので、メインテーマのルッキズムが出てきたとき、つまるところ序盤で、この漫画は合わないかもしれないと思った。 「どうせ言うだけ本音は違うんでしょ」 「そういえば儲かる人がいるんでしょ、梨花とか」 そう思いながら読んでいた。 ルッキズムという言葉自体はやっぱり「ケッ」と思ってしまうけど、みんな生きづらいのは嫌よねと言われたら、「誰だって、そうよね」と思う。外見なんてそう簡単に変えられないから特に。 そんなかんじで、漫画自体は考えさせられながらも読むことができた。 ストーリーに触れると、 「絶対にその考え方変えてやるから」 ふたりがそう決意するシーンはとても印象的。 知子は梨花に対する怒りに燃えつつも、梨花の会社へ就職後は、少しずつ変わっていく。 時給1500円のお金の余裕と話し相手は大事。 追記 Amazonから、とあるアラ子先生の他の本だけでなく、絵本の「きみのことがだいすき」を薦められました

姫騎士は蛮族の嫁

意外?にもつくりこまれた世界観

姫騎士は蛮族の嫁 コトバノリアキ
六文銭
六文銭

タイトルからして、「くっころ」展開(姫騎士が蛮族に負けて、あんなことやこんなこと)かと思いきや、意外や意外で、国ごとの世界観の設定が緻密でたまげました。 ストーリーだけでなく、幕間にある国の設定も記載してあり、著者の力具合がよくわかります。 それだけに、変な先入観もって読んでしまっているのがもったいない。 王道ファンタジーとしても十分面白い作品です。 また、ラブコメ的というほど、おちゃらけてもおらず、捕らえられた姫騎士セラフィーナと蛮族の族長ヴェーオルと純愛にも近い恋愛として展開されるのも面白い。 ヴェーオルが特に真っ直ぐな思いをぶつけて、セラフィーナがたじたじなのもあるあるで良いのですが、セラフィーナも騎士だけあって強く、そして誇り高い様も良いんですよね。 特に、敵国でありながら弱いものを助ける騎士道精神で、竜を前に民を守ろうとする姿はグッときました。 ただ守られるだけではない信念もって戦う女性キャラって、というか男女問わずそういうキャラはカッコいいすよね。 二人の関係だけでなく、巻を追うごとに世界観も広くなっていって、その点も今後注目な作品です。